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HDLM を使用する場合の注意事項

ドキュメント内 F03-10.book (ページ 164-171)

(2) HBA

4   HDLM の運用

4.1  HDLM を使用する場合の注意事項

ここでは,HDLMを使用する場合,またはHDLMがインストールされている環境で業 務を行う場合の注意事項を説明します。必ずお読みください。

4.1.1 カーネルについて

カーネルについての注意事項を説明します。

(1) 使用するカーネル

HDLMは,デフォルトのカーネル(/stand/vmunix)以外では,使用できません。

カーネルは/stand/vmunixを使用してください。

(2) カーネルを再構成してホストを再起動した場合に必要な操作

sam,swinstall,kmtune,kconfigなどで次の操作を行う場合,カーネルを再構成 してホストを再起動することがあります。

swinstall,swremoveなどによるソフトウェアやパッチの追加,削除,バージョン アップ

スワップデバイスまたはダンプデバイスの追加,削除,変更

構成可能カーネルパラメタの変更

HDLMのアップグレードインストールおよび再インストール

これらの操作を行ってホストを再起動したあとは,/var/opt/DynamicLinkManager/

log/dlmcfgmgr.logファイルを参照して,起動時刻以降に次のメッセージが出力され ていないことを確認してください。

KAPL10317-E The path configuration definition has not been set.

このメッセージが出力されている場合,ハードウェア構成,ドライバ構成,または除外 ディスク定義ファイルが変更されています。HDLMパス情報設定ユティリティ

(dlmdefpath)を実行して,ホスト再起動後に,メッセージが出力されていないことを 再度確認してください。

dlmdefpathユティリティについては,「7.4 dlmdefpath HDLMパス情報設定ユ ティリティ」を参照してください。

4.1.2 HDLM で使用するデバイスファイルについて

HDLMで使用するデバイスファイルについての注意事項を説明します。

HDLM管理対象デバイスをアプリケーションで使用する場合,HDLMデバイスのデ バイスファイル名(chXtYdZ)を指定してください。SCSIデバイスのデバイスファ

イル名(cXtYdZ)を指定した場合,HDLMの機能が使用できません。

HDLMをインストールすると,/dev/dlmディレクトリにHDLM専用のデバイス ファイルが作成されます。このデバイスファイルは使用しないでください。

OSのvgimportコマンドにマップファイルを指定して,HDLMデバイスのデバイス ファイル名をインポートできます。ただし,vgimportコマンドの引数として指定す る物理ボリューム名には,HDLMデバイスのデバイスファイル名を指定する必要があ ります。HDLMデバイスのデバイスファイル名を指定したvgimportコマンドの実 行例を次に示します。

# vgimport -m /tmp/vg10.map /dev/vg10 /dev/dsk/ch4t0d0 /dev/dsk/

ch4t0d1

vgimportコマンドに,物理ボリューム名の指定を省略したり,-sオプションを指定 したりした場合,インポートされた物理ボリューム名は,SCSIデバイスのデバイス ファイル名となるので注意してください。

4.1.3 ストレージサブシステムについて

ストレージサブシステムについての注意事項を説明します。

ストレージサブシステムのベンダIDおよびプロダクトIDを変更すると,HDLMが ストレージサブシステムを認識できなくなります。ストレージサブシステムのベンダ IDおよびプロダクトIDは変更しないでください。

ストレージサブシステムはホストを起動する前に起動してください。これは,HP-UX がストレージサブシステムを検出できるようにするためです。

4.1.4 HDLM を使用するシステムの構成を変更した場合につ

いて

(1) HDLM パス情報設定ユティリティ(dlmdefpath)の実行

次の場合は,必ずHDLMパス情報設定ユティリティ(dlmdefpath)を実行してくださ い。dlmdefpathユティリティを実行しないでホストを再起動した場合,HDLM管理対 象デバイスに対するコマンドが正常に動作しません。

LUやパスなどのハードウェア構成を変更した場合

HDLMの除外ディスク定義ファイルを変更した場合

dlmdefpathユティリティを実行すると,ホストが再起動されます。ホストの再起動後 は,/var/opt/DynamicLinkManager/log/dlmcfgmgr.logファイルを参照して,

起動時刻以降に次のメッセージが出力されていないことを確認してください。

KAPL10317-E The path configuration definition has not been set.

このメッセージが出力されている場合,ハードウェア構成,ドライバ構成,または除外

ディスク定義ファイルが変更されています。dlmdefpathユティリティを実行して,ホ スト再起動後に,メッセージが出力されていないことを再度確認してください。

dlmdefpathユティリティについては,「7.4 dlmdefpath HDLMパス情報設定ユ ティリティ」を参照してください。

(2) 構成定義ファイルのバックアップ

HDLMを使用するシステムの構成を変更した場合,変更後の環境を正しく構築できたこ とを確認できたら,HDLMの構成定義ファイルをバックアップしてください。構成定義 ファイルは/etc/opt/DynamicLinkManager以下に格納されています。/etc/opt/

DynamicLinkManagerディレクトリごとバックアップしてください。

(3) LU を新規に追加してもデバイスファイルが作成されない場合

使用しているOSがHP-UX 11i V1.0の場合,新規に追加したLUに対してOSのinsf コマンドを実行してもSCSIデバイスのデバイスファイルが作成されないことがありま す。

この状態でホストを起動した場合,/var/opt/DynamicLinkManager/log/

dlmcfgmgr.logファイルへ次に示すメッセージが出力されます。

KAPL10921-I The kernel configuration information has been changed.

このような場合には,次に示すdlmdefpathユティリティを実行し,LUのドライバを dlmfdrvからsdiskに変更してください。

# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmdefpath -a

dlmdefpathユティリティを実行したあとで,LUを追加するとSCSIデバイスのデバ イスファイルが作成されるようになります。なお,追加したLUをHDLMの管理対象と して使用したいときは,再度dlmdefpathユティリティを実行してください。

4.1.5 断線しているパスの復元について

断線しているパスの復元についての注意事項を説明します。

HDLMを起動したときに,パスのケーブルが外れていたり切れていたりすると,パス がHDLMで認識されません。断線したパスは,次に示す手順で復元してください。

1. HDLMコマンドのview -drvオペレーションを実行して,HDLMの管理対象と しているパスがすべて表示されているかを確認します。

ホストを起動したときに断線していたパスは,実行結果に表示されません。

2. 断線したパスのケーブルが外れていた場合は,ケーブルを接続します。ケーブルが 断線していた場合は交換します。

3. ioscan -fコマンドを実行して,接続したパスが回復していることを確認します。

パスが回復した場合,該当するH/W PathのS/W StateがCLAIMEDと表示され ます。

4. HDLMがインストールされているホストを再起動します。

手順1で断線していたHDLM管理対象デバイスへのパスが,ホスト起動時に自動 的に復元されて,稼働状態になります。

5. HDLMコマンドのview -pathオペレーションを実行して,該当するHDLM管 理対象デバイスへのパスが復元されたことを確認します。

パスの「Status」が「Online」であれば,復元されています。

特定のLUに対し,すべてのパスが断線している状態でホストを起動した場合,その LUと対応するHDLMデバイスファイルが削除されます。パスの断線を復旧してから ホストを再起動すると,HDLMデバイスファイルが再作成されますが,次の設定値が 初期化されてしまいます。

オーナー

グループ

パーミッション

これらHDLMデバイスファイルの設定値を変更していた場合,再度設定し直してか らHDLMデバイスファイルを使用してください。

4.1.6 I/O タイムアウト値について

ここでは,HDLM管理対象デバイスへのすべてのパスに障害が発生した場合のタイムア ウト値について説明します。Oracle 10gおよびOracle 11gを使用する場合の論理ボ リュームおよび物理ボリュームのタイムアウト値については,「3.12.2 クラスタ構成の 場合」も参照してください。

(1) LVM を使用している場合

物理ボリュームにタイムアウト値を設定する場合,LVMのpvchange -tコマンドで物 理ボリュームに対応するHDLMデバイスのデバイスファイルを指定します。このとき,

HDLMデバイスに対応する物理ボリュームの全パス(SCSIデバイス)に対してタイム アウト値を設定します。また,物理ボリュームに接続されたすべてのパスに障害が発生 している場合,HDLMはすべてのパスの応答がタイムアウトになってからLVMに応答 を返します。このためLVMからのI/O要求に対して,HDLMが失敗の応答を返すのは,

およそ次の時間を経過したあとになります。

物理ボリュームのタイムアウト値×該当するHDLM管理対象デバイスへのパス数(秒)

アプリケーションがI/Oを要求してから応答が返るまでの流れを,「図4-1 I/O要求か ら応答が返るまでの流れ」に示します。「図4-1 I/O要求から応答が返るまでの流れ」

に示す例では,HDLM管理対象デバイスと対応する物理ボリュームには30秒のタイム アウト値が設定されています。また,(物理ボリュームに接続しているパス)の本数は2

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