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第4節 アカデミック1保守的・古典主義の作曲家の歌曲の
楽曲分析
1)別宮貞雄《さくら横ちょう》
2)中田喜直 マチネ・ポエティクによる四つの歌曲より《さくら横ちょう》
の楽曲分析
1)《さくら横ちょう》(1951!昭和26) 作曲者:別宮貞雄 作詞者:加藤周一
形式 連 フレーズ 小節番号 調
詩行 (モテイーブ)
前奏1−2 9−m011
A
(一) a(M1+M2) 3〜4 9・血・111,2 5 eS・血011
d伽h
6 9一舳O11
B
(一) (二) b(M13+M4) 7〜9 F・dur3,4 1,2 1O〜12 9 血01I
A
(二) a(M1+M2) 13〜14紬611
9,4 15 eS・mO11
d・㎞o11
i6 9・㎞o11
C
(三) c(M5+M4 ) 17〜18 As・auri,2,3,4 19・20 9・㎞011
A
(三) a(加1+1M2) 21〜22 9一曲115,6 23 eS・血011
24 9・㎞g11
後奏25
9・他011G・aur
9・㎞O11
G・aur
26 9−mO11
楽曲の特徴
1.形式
ロンド形式
2.モティーフの特徴
・M11はD音を軸に音が変化している。
・M12はB,D,G音を軸に音が変化している。
・M2(6小節目)のEs→Aの増4度は陰旋法的である。
・M3,lM4はアウフタクトで始まっている。
3.フレーズの特徴
・aはメリスマ的で、4拍子というよりは、1拍子のように規則正しく言葉 が入っている。
・bの前半M3はパルランド(par1ando)の指示があり、cの前半M5はレチタ ティーヴォ(reCitatiVe)の指示がある。双方ともに、リズム,音程や音価の変 化も少なく、語り風になっている。後半M4,M4 はカンタンド(cantando)
の指示がある。前半と後半で全く違う表情の曲の構成になっている。
4.和声の特徴
・機能和声というより、旋法的(フリギア的、陰旋法的)であり、調性感が希薄 である。
5.歌詞とメロディーとの対応
・Aはメリスマ的な動きで主音のGに戻る。
・Bの前半はパルランド(par1ando)、とCはレチタティーヴォ(recitative)と 指示があるように日本語で語るような、音程、音価、リズムとなっている。
・Bのパルランド(par1ando)は、詩の作者の回想部分であり、昔を思い出し、
静かに語るという意味である。
・Cのレチタティーヴォ(recitative)は、詩の作者の「あいみるのときはなか ろう」という、悲しい現実を強調するためのレチタティーヴォ(reCit包tiVe)
である。
・C(18小節目)の「そのごどう」をF、「しばらくね」をFesにして登場人物 を区別している。
6.ピアノ伴奏の特徴
・独特の個性的な右手のリズムは、前行音のリズムオスティナートと考えら れ、拍頭を強調しているが、拍節感は希薄になっている。
・伴奏が、上行、下行を繰り返している。それは、主人公のゆれる気持ちと桜 のはなびらを表現している。
・BとCの後半はハバネラのリズムオスティナートとなっている。
・ハバネラは舞曲のリズムである。この伴奏部分は、詩の作者が相手のこと を想う部分であり、心情を反映している。
さくら横ちょう
(一)春の宵 さくらが咲くと 花ばかり さくら横ちょう 想出す 懸の昨日
君はもうこ㌧にゐないと
(二)あ㌧ いつも 花の女王 ほ㌧えんだ夢のふるさと 春の宵 さくらが咲くと 花はかり さくら横ちょう
(三)會い見るの時はなかろう
「その後どう」「しばらくねえ」と 言ったってはぢまらないと
心得て花でも見よう 春の宵 さくらが咲く 花ばかり さくら横ちょう
ミ
Adagio( 由姻)
パ
ヘ
加藤周一 別宮貞雄
作詞 作曲
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