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第5節 戦後派の作曲家の歌曲の楽曲分析

1)團 伊久磨《花の街》の楽曲分析

1)《花の街》(1947!昭和22〜23) 作曲者:團 伊久磨 作詞者:江間章子

形式 フレーズ 小節番号 調

詩行 (モテイーフ)

前奏1〜2 F・dur a−mOII 3〜4 Es・d−ur 5〜16 F・dur

A

(一) (二) (三) a(M1+M2) 17〜25 F・d−ur

1,2 1,2 1,2

B

(一) (二) (三) b(M3+M4) 26〜31 d・mO11

3,4 3,4 3,4 31〜32 a−mO11 33 F・d−ur

C

(一) (二) (三) c(M5) 34〜38 F・dur

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後奏39

楽曲の特徴

1.形式

 ・3部形式

2.モティーフの特徴

 ・1つのモティーフは4小節単で構成されている。

 ・M1で1オクターブの音の上行があり、M2がそれに呼応している。

 ・M3は同音型で2度ずつ上行し、M4の最高音Dへと向かっている。

 ・モティーフの最終音は、M3を除いて全てが2分音符である。これにより、

  モティ』フの区別の判別が容易である。

3.フレーズの特徴

 ・c以外は、モティーフ2つで1つのフレーズを構成している。

 ・aは、前半のM1が1オクターブ上行し、後半のM2は音の高低の変化はあ

  まりない。bはaとは反対に前半M3が音の高低の変化があまりなく、後半   のM4で7度の上行になっている。対称の関係になっている。

4.和声の特徴

 ・BのM4では借用減7の和音を効果的に使っている。

5.歌詞とメロディーとの対応

 ・8分音符中心のメロディーで歌詞がわかりやすい。

 ・歌詞のr輪になって」(26−29小節目)とr春よ」(34・35小節目)は同型のリ   ズムで2回繰り返されるため、音程を「輪になって」は2度上、「春よ」は   2度下にし、変化を持たせている。

 ・詩行の最後の語は、必ず3度又は2度下行している。これにより、日本語   のイントネーションを大切にしていると判断できる。

6.ピアノ伴奏の特徴

 ・歌詞の部分が、21小節なのに、前奏が16小節もあり、非常に長い。しか   し、1〜12小節までは、アルペジオが2回あり、前奏に入るための前奏   であると考えることもできるので、本来の前奏は13〜16小節までであ   ると考えれば、4小節の前奏となり、特に長くはない。

 ・右手はメロディーに伴奏している。

 ・左手は一定のリズムを保っている。

 ・bのみ、左手のべ一ス音がオクターブ麦であり、立4の最高音である、最も   エネルギーの大きい部分に対応している。

 ・後奏は前奏とは対称的に1小節のみで、短く、アルベジアーレの高音の和   音で終結している。

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