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日本歌曲の詩の分析 では、日本歌曲の歌詞は、七・五調、

 筆者は、本研究により、日本歌曲について多くの知識を得ることが

できた。

 まず、第1章の 日本歌曲の歴史 では、日本歌曲の歴史イコール 日本の西洋音楽の歴史であることがわかった。なぜ歌曲であったかと いうと、当時の日本では、まだピアノを始め管楽器、弦楽器、打楽器 などの楽器が一般に普及していなかったということと、やはり 歌 が最も身近であったということだと考えられる。その後、徐々に日本 にも西洋音楽が普及していき、歌曲から器楽曲へと発展していく。

 西洋音楽の歴史と日本の音楽の歴史の大きな違いは、西洋音楽は絶 え間なく発展を続けているが、日本では明治以降、日本に西洋音楽が 導入されて以来、日本古来の音楽が、全くなくなったわけではないが、

すたれていったように思われる。さらに、決定的に違うことは、西洋 音楽は発展の歴史を経て今日に至っているが、日本では、バロック、

古典派、ロマン派、新古典主義、印象派、十二音音楽などの西洋音楽

の様々なスタイルが、同時に導入されたのである。そのことで、日本

の作曲家たちは、音楽のスタイルを取捨選択できたのである。それを

基に作曲家たちは、 日本歌曲 という独自の一スタイルを確立していっ

たということがわかった。

の分析の結果、日本歌曲の歌詞とメロディーと伴奏の見事な融合性、

楽曲の綴密な構成力、転調や借用和音などの効果的な和声表現、メロ ディーの表現の奥深さ、伴奏の重要性など、改めて、音楽作品として の日本歌曲のすばらしさを知ることとなり、作品による伴奏の傾向や、

メロディー創作の留意点などがわかった。

 筆者は、本研究を始めるにあたり、1つの仮説を立てていた。歌曲 の伴奏というものは、何らかの傾向があり、それは、作品のタイトル(例 えば、植物の名前、動物の名前、又は自然の情景の描写など)で、方向 づけられていると考えていた。しかし、本研究を進める中、それは、

作品のタイトノレで決まるのではなく、歌詞の内容によって、概ね4つ の伴奏の傾向に分けられることがわかった。

 最終章の第4章 楽曲分析に基づく応用 では第2章と第3章の分 析結果により導かれた研究成果を基に、4つの伴奏傾向とメロディー 創作の留意点を挙げ、その分類された傾向に沿って、童謡や唱歌の伴 奏づけをし、既存の歌詞にメロディーと伴奏の創作を行った。この創 作では、歌詞とメロディーと伴奏の融合により、いかにそのメロディ ーと伴奏から歌詞の内容を伝えることができるか、さらには、その情 景や雰囲気などを伝えるということの難しさを大いに痛感したが、本 研究の分析を基に何度も作り直しながら、創作ができた。

 本研究が、今後、最も身近であるメロディー講への伴奏づけや、歌 詞へのメロディーと伴奏の創作をする際の一助になれば幸いである。

 今後の課題として、本研究では、大まかに代表的な作曲家や作品の みを調べたので、その申でも、興味を持った作曲家の作品を詳しく調 べたり、ある年代に焦点を当てて調べたり、ある作品を比較研究した

りという研究をしたいと考えている。

 さらに、筆者は創作活動も続けていく考えである。歌曲の創作は本 研究で初めて行ったが、非常に興味深いものとなった。今後も、さら

に良い作品の創作をするために研鐙に励む。

【辞典・事典】

*浅香 淳 編 『新音楽辞典 人名』   1982 音楽の友社

*浅香 淳 編 『新音楽辞典 楽語』   1977 音楽の友社

*岸辺成雄 編 『音楽大事典2 カ〜サ』 1982 平凡杜

*属 啓成 著 『名曲事典』       1969 音楽の友社

【著書】

*石川桂子 編  『竹久夢二 恋の言葉』 2003河出書房新杜

*石桁真礼生、丸田昭三、金光威和雄、末吉保雄、飯田 隆、飯沼信義 著       『楽典』 1965 音楽之友社

*伊藤嘉子、中島龍一 編著  『うたのメルヘン』  2010 共同音楽出版

*岩間 稔 著  『コード進行法』  1979財団法人ヤマハ音楽振興会

*浦田健次郎 著 『楽式』  1995 ヤマハミュージックメディア

*金子みすゴ著 角川春樹 発行『金子みすゴ童謡集』1998角川春樹事務所

*北原白秋著 角」l1春樹 発行 『日本の詩集3 北原白秋詩集』 1968        剣11書店

*金本正武 編・著 『音楽科の授業』 2001小学館

*佐藤 昭 編  『現代語訳 日本の古典2 万葉集』 1980 学習研究杜

*鈴木 渉 著  『教師のためのピアノ伴奏法入門』 2009東洋館出版社

*畑中良輔 監修 『日本名曲百選 詩の分析と解釈I』 1998音楽の友社

*畑中良輔 監修 『日本名曲百選 詩の分析と解釈■』 2002音楽の友社

*原嘉寿子 著  『楽典』 1977財団法人ヤマハ音楽振興会

*村井嗣児 著  『複旋律作法』  1990 ヤマハミュージックメディア

* 矢代秋雄、竹内 剛 著  『和声法とその応用』1979        財団法人ヤマハ音楽振興会

【論文】

*大網朋代『ハンガリー音楽の軌跡〜ハンガリー的要素を基とした      創作曲への試み〜』2011年度 兵庫教育大学修士論文

*山岸多恵『芸術歌曲の伴奏に関する研究〜詩と音楽の融合、その独自性から       みる演奏解釈〜』2008年度 兵庫教育大学修士論文

【楽譜】

*『女子音楽』     1970  音楽之友社

*『日本歌曲集2』        全音楽譜出版社

*『日本歌曲選集 1』  2005  全音楽譜出版社

*『日本歌曲選集 2』  2005  全音楽譜出版社

*『日本名曲全集一ふるさとのうた百選一』   2009   シンコーミュージック・エンターテインメント

【教科書】

*市川都志春

*市川都志春

著者代表

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