第 5 章 参考資料
第 1 節 海外現地調査
4. En+、Skoltech
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(コメント)
ご興味をお持ちの点については、InterRAO が詳しいのではないか。Rosseti も海底ケーブルの議論に なかなか入っていけない。興味があればInter RAOを紹介する。Rossetiは送電線を建設、運用し電力 を届けることがミッションの企業である。
4. En+、Skoltech
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の輸出はできない、季節的には5月―10月が余剰になり、季節変動がある。コレを踏まえると2GW が現実的な余剰と考えている。またCCGTの熱供給の活用も考えられる。水力は二国間合意で進め られると考えられるが新設が必要になる。新設となると課題はある。契約に応じてサブとして火力 と水力と組み合わせることで季節変動リスクを減らす必要がある。
中央ロシアに水力の余剰があると考えるが、東部では2GWぐらいの余剰ではないか。ただし、こ こをつないでいくためには現状では系統容量が200MWしかないので拡張が必要。1,000MWの拡 充計画がある。トランスシベリア鉄道、アムールの周辺が開発できればよい。水力発電所は2か所 でそれぞれ2GW、1GWは中国向けが考えられる。DCなら更に系統容量が増えるが新たな建設が 必要。これら全体で5GWの構想があるが実現には時間がかかる。
電気は商品でないので法律の点も含めて課題も多いと考えている。そのため、電気そのものではな くて、電気を用いたエネルギー多消費の商品を輸出することも考えている。具体的にはアルミの輸 出があるのではないか。
国際連系については、民間ベースでの議論はあるが、政府は公式な研究所を入れて議論する必要が あると考える。JPOWERと議論しており、この計画についてはMETIの方からも了解を得ている。
会議は11月に議論をやる可能性がある。
国際連系の計画の進捗はどうか?
中国とは既に国際連系線がある。韓国とは調査を開始、日本とは議論を進めているところ。既存の 連系線容量はInter RAOが占めてしまっている。別のプロジェクトをガスプロムが北欧に向けて考 えているところ。しかし、現在では法的に限界がある。そのために新しい送電線投資が必要。
コスト、架線は100~300万USドル/km。海底ケーブルは500万USドル/ km
送電線建設はどの企業でも実施できるが、Russian Grid が運用、整備の責任を負う。需給バランス の確認なども行う。また、SO が独立して系統運用を行っている。国際的な投資は開かれており、
長期の国家計画、極東投資計画がある。
En+の今後の計画と狙いは?
- 国際連系については中国とは3年前から議論している。しかし、中国国営電網の価格が安すぎ て話が進まない。昨今は中国の大気汚染が深刻化しているので、チャンスがあるかもしれない。
- また、水素の導入も視野に入れ予備火力、データセンターでのバックアップとしての活用を考 えている。関連の調査を中国とは終えている。
- ロシア政府は電気の一方通行の輸出だけでなく相互やりとりを検討すべきという話がある。つ まり風力の不安定性をどうするかといった論点になる。ロシアは水力が豊富なのでこれを用い て他国の需給変動のしわ取りができるのではないかと考えている。具体的にはノルウェーがオ ランダに供給する例等を検討している。
- 中国―ロシアの連系は難しい。中国の電気市場の容量は巨大であるが、ロシアは小さいのでバ ランスが取れない。科学的な報告書に基づけば、ロシアはサハリンを目指すべきという考え方 になる。その上で、全体として協調的なマーケットを徐々に作っていくべきと考えている。
- 安倍総理とプーチン大統領でサハリンのブリッジ計画を考えるといわれている。日ロでは北方
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領土の課題があるが、何らかの解決の見通しがある方ではないか。
- 電気単独の共同開発だけでなく、エネルギー関連企業も巻き込んではどうかという提案を受け ている。エネルギーだけでは安全保障の観点からも政治的に活用が厳しいのでエネルギー多消 費である金属産業も巻き込むことを考えている。
- 直接に電力を送るだけでなくてアルミ産業、データセンターの活用はあるのではないか。ロシ アにデータセンターの一部を置くと電気料金を安くできる。NTT、KDDI、ソフトバンク(SB)
と議論している。しかし、情報セキュリティ、サイバー問題はある。将来的にロシアでテレコ ミュニケーションビジネスをやるにもデータセンターは必要なので、それにも使えるのではな いか。SB と共同してやることを考えている。これについて政府の興味があるかどうか。4 月 に政府間の協議がモスクワであるが、そこでプッシュしていこうと考えている。
日本への接続についてサハリン経由と北朝鮮経由どっちが作りやすいと考えるか?
ロシア側からの視点だとサハリンの方が作りやすいのではないか。そして、国際協力の中で北朝鮮 を徐々に巻き込んでいく進め方になるのではないか。
(Skoltechの役割について)
Skoltechは新しい国立大学であり、沖縄科学技術大学院大学と同じ位置づけと考える。ロシアの経
済と産業を科学的に導いていくものとして期待されている。MIT他、大学と共同している。Skoltech には2つのリサーチセンターがあり、スマートグリッドと上流開発技術の二つがある。100名の研 究者が所属。スーパーグリッド計画については、Russian Gridと協定している。極東計画をRussian Gridがつくり、それをサポートする形で大学の教育プログラムをサポートすることを考えている。
2年の議論を経て、APECでロシア大統領がスーパーグリッドイニシアティブを発表した。日本で はJBICの前田氏がリードしてロシア財務大臣と話したと聞いている。国際連家について多国間の 協力を進めようとしている。
中国は電力のマーケットがなく柔軟性がないので、他国を巻き込もうとしていた。このためにどん な政策がよいかを議論し、エネルギー協力の議論をしている。
エネ研豊田理事長ともAPECの後に議論している。伊藤忠の同僚もInter RAOと科学的、技術的 な議論から始めることを提案していた。国際連系には政治的な話が絡んでくるので、まずは技術的 な議論が重要と考える。その中で新しい技術大学として Scoltech が作られた。同大学には
MITInitiativeがあり、米国の考え方が事業にFlexibilityを持たせ、日本を議論に入れやすくなる
のではないかと考えている。
三井物産とSBも協力者として出てきているが、まだ政府の決定が進んでいない。Inter RAO、三 井物産、丸紅で科学的な調査を進めている。調査の結果、必要がなければないで構わないといった 議論をしている。調査は2012年にやっていた。
中国とのリサーチも進めており、Siberian Energy Institute (SEI)と協定をして議論を進めている。
ERINAとも議論している。
韓国とはEn+とKEPCOで協定しており、系統容量3GWのポテンシャルを検討し、FSを始めて
いる。InterRAOは北朝鮮を通る1ルートしか考えてないが、En+は政治リスクを取れないので、
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韓国へのダイレクトルートも考えている。中国を通って韓国につなぐルートもありうる。すでに中 国には1GWを送っており、中国と北朝鮮は距離的にも政治的にも近いのでその発想もありうるの ではないか。中国が北朝鮮の安定性を担保できるのであれば、さらに韓国から日本への輸出も考え られる。
日韓では政治的な状況があるが、我々の議論の結果、課題はあくまでも政治的なものだと考えてい る。シベリアから日本へつなぎ、ロシア、中国、日本、韓国、北朝鮮の5か国を巻き込んで市場の 安定性を確保しつつ、ロシアとして日本市場を狙っていく。そのためには安定性を保つためにもス マートグリッドであるべき
(先方から質問)
マスメディアの報道で、日本では電気をどのようにして安定供給するかの議論があり、新設の原子 力を考えることでガス火力を減らすという話があると思う。1年前は原子力ゼロの方針であったと 思うが、現状は少し変わっている。実際はどうか?
エネルギー基本計画を議論中。
:日本ではグリーンエネルギーについて5か年計画を計画し、福島後、長期計画を発表していたが、
この計画の再構築を進めているところと聞いている。状況はどうか?再エネの長期計画の中で系統 のバランスをとる計画に参加しているという人を知っているが。計画策定に期限はあるか?
エネルギー基本計画の発表は3月末と言われている。
サハリンのブリッジ計画はどう思うか?北朝鮮の政治状況は中国がコントロールすると思う。韓国 と北朝鮮も議論していると聞いているので、これらの交渉の進展に期待したい
日本の感覚では、北朝鮮問題の進展は難しいのではないかと考えている。また、日本では電力シス テム改革が進展しており、日本の事業者の法的分離が進んでからでもよいのではないか。
ロシアからのエネルギー多消費商品の輸出、日本からのデータセンターの輸出についてはどう思う か?これについては NRI と議論してきた。日本企業が大連からロシアにデータセンターを移すと いうアイデアが実際にある。4月28日にモスクワでエネルギー協力に関する議論、WSがあるが、
その前にIEEJと議論することもできる。報告書を出す前に議論してはどうかと考えている。
指摘の点については報告書のヒアリング項目において報告する。
日本の電気料金の見通しはどうか?シェールガスの影響があるのか?
下がっていくと思うが、LNGの値段の下げを期待して10%ぐらいか?LNG価格については日本で 検討している卸取引市場の活用もあると思う。