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第 1 章 各国の電気事業

第 2 節 ロシア

3. 自由化状況

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図 1-27 ロシアにおける容量市場価格エリア

(出所)IEA, “Russian Electricity Reform 2013 Update: Laying an Efficient and Competitive Foundation for Innovation and Modernisation”

図 1-28 ロシアの卸電力取引スケジュール

(出所)Inter RAO

(2) 国際連系線との関係

国際連系線を介した電力輸出入はまず運用日2日前に送電系統運用者へ輸出入計画が提出される。前 日卸電力市場での取引結果に基づき修正された輸出入計画が輸出入事業者に戻される。

国際連系線を介した卸電力取引が卸電力市場を反映するか否かは、取引相手の国との協定に基づく。

DAM(一日前市場

:競争市場)

【OAO ATC】

取引日(X-1) 運用日(X) 受け渡しに伴う清算

入札 取引結果

(価格、量) 発電

入札 消費

支払

支払

小売会社

X-7日

発電計画 入札

発電計画

バランシング市場

【SO UES】

計量デ ータの 収集

受け渡し に伴う支

発電会社

価格入札 オークション

予備力

取引結果

(価格、量)

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例えばフィンランド=ロシア間では、2003年1月に商業的利用が開始された400kV送電線の予約は電 力市場参加者に開放され、15万kWをSempra Energy Europe Limitedが確保し、5万kWをVantaan

Energia Oyが確保し、Norsk Hydro ASAが30万kW、RWE Trading GmbHが5万kW確保した。

2003年12月時点ではOstElektra Gmbhが10万kW、RAO Nordic Oyが25万kW確保している。

その後、2011 年8月に直接電力取引がフィンランド=ロシア連系線に適用されることになり、相対 契約に基づく卸電力取引から、フィンランドが参加する電力市場Nord Poolとロシアの卸電力市場の連 携を強める方針となった。当面はロシアからフィンランド方向に市場取引容量10万kW(Elspot容量)

を設定した。その後2013年1月にFingridとロシアの送電会社のJSC Federal Grid Company of the

Unified Energy Systemは双方向での市場取引が可能となるよう協議が開始されたと公表している。

1-29 ロシア卸電力市場取引スケジュール

(3) 小売自由化

ロシアでは2007年から段階的な小売自由化が開始されている。IEAによると全体で120社の独立小 売事業者が登録されており、配電機能から分離された小売事業者として活動が行われている。同時に保 証供給事業者が自身の供給エリア内で最終保障サービスを提供しており、その数は2012年時点で1,000 社以上が登録されている。最終保障供給事業者は地域の規制機関による監督を受けており、規制家庭用 需要家に供給を行っている。最終保障供給事業者は欧州ロシア及びウラル地域で68%、シベリア地域で 45%の対象需要家に供給を行っている。

X-2 X-1 X

輸出入計画 系統運用者

卸電力市場

(価格、スケジュー ル、予備力)

系統制約 情報

小売会社 発電会社

相対契約

価格・量 の結果

小売会社 発電会社 入札

バランシング 市場 輸出入計画

計画の修正

輸出入実績

計画外潮流分 には、バランシ ング市場価格 が適用される。

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図 1-30 ロシアにおける小売自由化スケジュール

(出所)Moskow Energy Exchange, ” The Importance of the Electricity Industry and the Interrelation of Markets within the Fuel and Energy Complex”

表 1-14 小売事業者の市場シェア(2010 年)

地域 最終保障供給事業者

のシェア

独立小売事業者の供給シ ェア

中央 80% 20%

ボルガ 75% 25%

ウラル 81% 19%

北西 85% 15%

南部 85% 15%

シベリア 83% 17%

(出所)IEA, “Russian Electricity Reform 2013 Update: Laying an Efficient and Competitive Foundation for Innovation and Modernisation”, 2013

From 1.01.07 From 1.01.08 From 1.01.09 From 1.07.09 From 1.01.10 From 1.07.10 From 1.01.11 From 1.01.07 From 1.01.08 From 1.01.09 From 1.07.09 From 1.01.10 From 1.07.10 From 1.01.11

15% 40%

53% 66%

79% 92%

European market price

100%

From

1.01.07 From

1.07.07 From

1.01.08 From

1.07.08 From

1.01.09 From

1.07.09 From

1.01.10 From

1.07.10 From 1.01.11 From

1.01.07 From

1.07.07 From

1.01.08 From

1.07.08 From

1.01.09 From

1.07.09 From

1.01.10 From

1.07.10 From 1.01.11

25% 30% 50%

60%

80%

10 % 15 % 5 %

Supplies at non-regulated prices

100%

ELECTRICITY

GAS

50

(4) 託送料金

ロシア送電会社UNEGの所有する送電線の利用料金は、エネルギー省の認可に基づく長期投資計画 により想定されるUNEGの資産を基に、連邦託送料金サービスという規制機関によって決定される。

北コーカサスとスタヴロポリ地方を除く全ての地域が一律の料金となっており、月単位での容量ごとの 料金体系になっている。2012年7月1日から2013年6月30日まで123,328.44ルーブル/MW・月、

2013年7月1日から2014年6月30日まで134,681.20ルーブル/MW・月、2014年7月1日から2015

年6月30日まで147,681.20ルーブル/MW・月とされている。

UNEGが実施・予定している2010年から2014年における地域別送電設備投資計画は下表の通りで ある。人口密度の低いMES East地域の送電線増強距離が長い点が特徴である。

表 1-15 ロシア送電会社 UNEG の投資計画(2010 年~2014 年)

投資予定 投資額

MES South 500kV変電所6箇所、330kV変電所5箇所、220kV変 電所8箇所、500kV送電線12ルート(2,396km)、330kV 送電線5ルート(696km)、220kV送電線10ルート

(699km)

705億ルーブル

MES Center 500kV変電所2箇所、220kV変電所2箇所、750kV送 電線1ルート(285km)、500kV送電線7ルート

(1,130km)、220kV送電線16ルート(609km)

704億ルーブル

MES Volga 500kV変電所1箇所、500kV送電線2ルート(546km)、

220kV送電線1ルート(129km)

136億ルーブル MES North-West 330kV変電所11箇所、220kV変電所1箇所、330kV

送電線8ルート(909km)、220kV送電線1ルート

(253km)

428億ルーブル

MES Urals 220kV変電所1箇所、500kV送電線4ルート

(1,021km)、220kV送電線9ルート(651km)

328億ルーブル MES West Siberia 220kV変電所7箇所、500kV送電線2ルート(298km)、

220kV送電線14ルート(1,881km)

364億ルーブル MES Siberia 500kV変電所3箇所、220kV変電所8箇所、500kV送

電線6ルート(1,726km)、220kV送電線8ルート

(1,956km)

754億ルーブル

MES East 500kV変電所1箇所、220kV変電所18箇所、500kV 送電線2ルート(946km)、220kV送電線15ルート

(3,446km)

931億ルーブル

(出所)UNEG2010年アニュアルレポート

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