第 5 章 参考資料
第 2 節 国内ヒアリング
6. アルストムグリッド
韓露連系線プロジェクトは北朝鮮を通るので、実現性が低いのではないか。不確定要素の大きい国 という印象。むしろ日露連系線の方が現実的と考える。
日韓連系線のうち釜山ルートは海流が早いこと、漁船が多いことから海底ケーブルの敷設ルートは 慎重に選ぶ必要がある。対馬を経由するルートは対馬自身の電力需要が小さく、連系するメリット は非常に小さいと考える。
台湾との連系線の可能性はどうか。沖縄を経由することになるが、九州まで連系すると長距離にな ると実現は難しいと考える。
179 第3節 ロシア=フィンランド送電会社間接続協定
契約書
ヴィボルグ変電所(ロシア)およびYllikkälä/Kymi変電所(フィンランド)間の400kVの越境接続の運用 に関して
モスクワ - ヘルシンキ 2009年12月11日
企業憲章に従って活動し、CEOのJukka Ruusunen氏が代表するフィンランド・ヘルシンキのFingrid Oyj (以下、Fingridという)、
企業憲章に従って活動し、理事会会長のOleg Budargin氏が代表するロシア・モスクワの株式会社、「統 一エネルギー・システム連邦送電会社」(以下、FGCという)、ならびに
企業憲章に従って活動し、理事会会長のBoris Ayuev氏が代表するロシア・モスクワの株式会社、「統 一電力システム管理会社」(以下、SOという)、
個別に当事者、総称して当事者一同という本契約の当事者は、
以下についての本契約を締結せしめた:
1 総則
1.1. ロシアおよびフィンランドの電力系統を接続する送電線、ヴィボルグ変電所の設備、ならびに北西 発電所の設備を含む高圧送電線(これより先、送電線という)の運転に関する本契約は、当事者一同 が2007年12月28日に署名したシステム間契約書の条項に基づき、また同条項に従って定められ たものである。
1.2. 本契約は、ロシアからフィンランドへの送電をもたらす400-330 kV送電線の運用についての技術
的慣行、ならびに当該送電線についての給電管理慣行を規定するものとする。
1.3. 本契約で使用する用語および定義は、システム間契約書におけるものと同じ意味で解釈されるもの である。
2 送電の実施および給電制御
2.1. ロシア側からの送電の運転管理は、その支社、北西主電力系統 (北西MEG) (以下、MEGという)
が代表する公開株式会社、統一エネルギー・システム連邦送電会社(OSC FGC UES)が行うものと する。
2.2. ロシア側からの送電線モードの運転給電制御は、その支社、北西統一給電運用者(北西IDO) (以下、
IDOという)が代表する株式会社、統一電力系統運用会社(JSC、SO UPS)が行うものとする。
2.3. フィンランド側からの送電線の運転管理および給電制御は、Fingrid Oyjが行うものとする。
3 ロシア-フィンランド間の送電線
3.1. ロシア-フィンランド間の送電線には以下が含まれる:
・330kV送電線×2:
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L-416 Vostochnaya変電所-ヴィボルグ変電所
L-421 Vostochnaya変電所-ヴィボルグ変電所
・330kV接続:
L-476-474 北西発電所-Kamennogorskaya変電所-ヴィボルグ変電所
・330kV送電線:
L-473 北西発電所-ヴィボルグ変電所
・ヴィボルグ変電所の各350MWの設備容量を有する総合変換/変電設備のHVDCユニット×4
・AT-3 400/330 kV 3×167(501) MVA単巻変圧器、予備フェーズあり×1
・400kV送電線×2:ヴィボルグ変電所とYllikkälä変電所間のリンク-2(Ln-2)およびリンク-3(Ln-3)
・400kV送電線×1:ヴィボルグ変電所とKymi変電所間のリンク-1(Ln-1)
・450(3×150)MWの公称容量を有する北西発電所のユニット-1
・450(3×150)MWの公称容量を有する北西発電所のユニット-2
前述ユニットのうち一度に1ユニットのみを送電線に接続することができる。
・発電所が停止することなくフィンランドの電力系統からロシアの電力系統へと往復する北西発電所の ユニット-1またはユニット-2の半自動式変圧器(SAT)。
フィンランドの電力系統への接続要件を満たすため、北西発電所のユニットはFingridによりテストさ れ、承認されなければならない。
フィンランドの電力系統に接続される北西発電所ユニットの補助装置は、ロシアの電力系統に依存して いない。
3.2. 本契約の第3項に規定する送電線部品は、2007年12月28日に署名されたシステム間契約書の第
3項に規定する送電線部品と同一のものである。
4 運転および給電制御の送電線規格 4.1. 平常時運転モード
平常時運転モードにおいて、Fingridは以下を提供する:
Yllikkälä/Kymi 変電所における400kV バス上の380-420kVの範囲内の電圧(ヴィボルグ変電所
設備の送電容量が、全電力の送電、また NWPP平常時運転モードの確保に十分であることを条件 とする)。
49.0-50.5Hzの範囲内のフィンランド電力系統における交流周波数
ヴィボルグのHVDCシステムの正常運転を確保するため、ヴィボルグにおける400kVバスのフィ ンランド電力系統の短絡電流が3000MVAを下回らないものとする。
全送電容量とは、並列運転における HVDC ユニット経由の合意された送電スケジュールの±10%
の自動調整の可能性を有する、合意された送電スケジュールで決定される容量として解釈される。
4.2. 380kV未満の電圧での送電限界
YllikkäläまたはKymiの400kVバスの電圧が380kV未満の際、HVDCユニット経由で送電され
る電力量は、ヴィボルグ変電所の設備に許容される電流量、および安定条件で決定されるものとす る。
4.3. 無効電力潮流
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ヴィボルグ変電所の400kVバス上の電圧は、継続的に調整され、国境の400kV送電線全てを通る 全無効電力潮流が通常、0に等しくなるものとする。
平常時運転モードでは、国境におけるこれらの送電線に許容される全無効電力潮流変動の範囲は、
±50Mvar以内とする。従って、予備の送電路のための自律運転の HVDC ユニットから、および NWPPからの無効電力潮流は、手動で調節されるものとし、並列運転のHVDCユニットからの潮 流については-同期補償器の励磁調整を用いて自動的に行われるものとする。
4.4. 過渡モード
HVDC ユニットを通じた送電およびフィンランドの電力系統に接続される NWPP の運用性は、
400kVグリッドにおける障害の場合の運転モード中の周波数変動などの異常な過渡(緊急)モードで
も十分であるものとする。
周波過渡モードでは、送電システムは47-52Hzの範囲内で稼働することができる。
HVDCユニットを通じた送電およびフィンランドの電力系統に接続されるNWPPの運用性は、障 害断面中、以下を条件として、十分であるものと見なされるものとする:
- グリッド障害除去後に発生する電力および電圧の減衰振動が、電気エネルギー送電を中断しないこ と。
- グリッドの障害除去後、事故後のグリッド状態によって決定されるレベルで、電力システムにおい てその他の障害を引き起こすことなく、北西発電所の運転が安定しており、また送電線システムが HVDCユニットを通じた送電を継続できること。
- この場合の400kVグリッドにおける障害断面は、以下の通りとする。
- ヴィボルグ変電所-YllikkäläまたはKymi変電所の400kV送電線のひとつにおける0.25秒継続 する単相地絡
- ヴィボルグ変電所-YllikkäläまたはKymi変電所の400kV送電線のひとつにおける0.13秒継続 する三相故障
故障前レベルまでのHVDCの自動負荷復帰時間は、0.5秒未満とする。
4.5. 緊急時における送電線の解列時間
緊急時における400kV送電線の解列時間は、短絡の開始から0.13秒を超えてはならない。変換設 備自体における内部事故の場合も、解列時間は短絡の開始から0.13秒を超えてはならない。HVDC のコンデンサバンクおよびフィルターは、同時に行われる同期補償器のトリップおよびヴィボルグ 変電所の変換設備の閉鎖と共に、ACラインから同時にトリップされるものとする。
北西発電所ユニットのトリップは、リンク-3 の 400kV 送電線、ヴィボルグ変電所の単巻変圧器
AT-3、ならびに330kV送電線L-473のトリップと同時に起きるものとする。
4.6. 送電容量
平常時運転モードにおける送電線の最大送電容量は、1400MWに等しい。
フィンランドのシステムの内部接続が弱まり、短絡力の低下を引き起こし、変換所の安定運転を危 険にさらす場合、送電線は、安定運転を維持できるレベルに制限されるものとする。Fingridは、
フィンランドのシステムにおけるこの種の変更に関して、事前にIDOに通知する(予定されている 変更について、1 日前までに)。IDO の予測によって、送電の安定運転が確保できる場合には、計 画を変更するようIDO側からFingridに依頼することができる。
182 4.7. 電流の高調波成分
ヴィボルグ変電所-Yllikkälä変電所およびヴィボルグ変電所-Kymi変電所の400kV送電線にお ける全相電流の高調波成分は、当事者一同が合意した特性を有する記録システムによって監視され るものとする。
同記録装置はプリセット・レベルを超える高調波電流の数値を保存し、このデータは検査表に記録 される。
プリセット・レベルを超えた場合、当事者一同の技術サービス部は、例えば 400kV 送電線におけ る無効電力潮流を使うなど、ただちに必要な高調波低減の措置および方法をまとめるものとする。
ヴィボルグ変電所の変換器から生じる、ヴィボルグ変電所-Yllikkälä 変電所およびヴィボルグ変 電所-Kymi 変電所の送電線の全相電流の雑音(psophometric)評価値は、5A を超えてはならな
い。100-200Hzの周波数範囲において、歪電流のRMS(二乗平均平方根)値は50A未満とし、200Hz
を超える周波数では、RMS値は20A未満とする。
ヴィボルグ変電所のヴィボルグ変換器ユニットによって生じる電圧の全高調波歪みは、3%を超え てはならない。
4.8. 変圧器の中性点接地
通常および予備配列におけるヴィボルグ変電所の400kV変圧器の中性端子は、抵抗力100Ohmの 変圧器に共通で接地されるものとする。ただし、隣接するフィンランドのグリッドからの零相電流
(3lo)が 40A を超える場合、変換器用変圧器を中性端子の直接接地のモードに転換することができ
る。
単巻変圧器AT-3の中性端子もまた、100Ohmの能動的抵抗を通じて接地される。ただし、隣接す るフィンランドのグリッドからの零相電流(3lo)が 40A を超える場合、変換器用変圧器を中性端子 の直接接地のモードに転換することができる。
5 送電接続
5.1. ロシア・フィンランド間の送電線は、正常接続および予備接続を利用して実行される。
送電線接続、正常(No1)および予備No2、No3、No4は、本契約書の付属文書1に記載。
5.2. 正常送電接続(接続No1)には、以下が含まれる。
・ ロシアのUESのグリッドから分離された北西発電所(NWPP)の2ユニットのうちの1ユニット、
ヴィボルグ変電所の400/330kV母線から分けられた、単線L-473、単巻変圧器AT-3、およびリン ク-3(Ln-3)の400kV送電線がYllikkälä変電所に接続される。
・ 330kV送電線×2(L-416およびL-421)、ならびに330kV送電接続×1(L-476およびL-474)がヴィ
ボルグ変電所の330kV母線に接続され、またHVDCユニット1,2,3,4経由で400kV母線に接続さ れる。送電線リンク-1(Ln-1)およびリンク-2(Ln-2)は、ヴィボルグ変電所の400kV母線に接続され る。
5.3. 予備送電接続(接続No2およびNo3)には、以下が含まれる:
・ Vostochnaya 変電所とヴィボルグ変電所間の 330kV 送電線×1(L-421)が、ヴィボルグ変電所の
400kV母線から分けられたリンク-1(Ln-1)またはリンク-2(Ln-2)の400kV送電線および330kV母
線から分離されたヴィボルグ変電所のユニット3または4に接続される。その他の送電装置の接続