による低比重海水に対するプリの抵抗力およびその被害についての研究はほとんど見当たらないよ うである。
筆者は養殖中のO年魚を種々の抵比重海水中に収容して,その抵抗力を調べ,また,養殖実験中 に起こった淡水流入による被害を諒査した。
4 . 2 . 2 . 2
実験・語査の方法および結果4.2.2.2.1 比一重を徐々に低下させた場合の魚〆体の抵抗力
1960年11月6日,体重720gおよび 650giの0年 魚2個 誌 を , 比 重 (S15)1. 0255, 水 温 20.60Cの いけす絹養殖場から,比重 (S15)1. 006, 水 温17.20Cに語整した角形水槽 (885l入 り 〉 に 移 し 入 れ,所定の比重・水混に調整した新しい海水を注ぎ入れながら, 74時間13分までこの状態で保った が,供試魚の体色が多少淡くなったかに感じられたほかは 2個体とも異常は認められなかった。つい で , 比 重 (S15)1.004,水温 17.20C に 蓑 整 し た 角 形 木 槽 (885l入り〉に前記実験に挨国した 720g・
のプリ 1信体を移し,海オくを交換し空気を吹き込みながら75時間31分の需この状態に保ったが,供 試魚に泣異常は認められなかった。さらに,引き続き求温 16.T C,比 重 (S15)1. 002に調節した 水 槽 (885l入り〉に保ったところ,移し入れてから63待 問7分後に仰天し, 72時 間35分後に呼吸が 停止した。
4.2.2.2.2 種々の低比重海水に収容した場合の抵抗力
1
) 比 重 1 .0000 (淡水〉1960年11月 5 日,比重~ (SlI
J
1.0257・水程21.00Cの養殖場から,水混18.20Cの淡水(上水道水) 中に 0年 魚2個 体 (A;体 重340g,手本長28.4cm:B;体 重630g,手本長 33.5cm)を収容し,供試魚 の活動状態を観察し,呼吸停止.までの時需を測定した。第35表は渋木中に収容した O年魚の活動状 態の観察記録である。第35表からわかるように, A信体では23分後に体が領針しはじめ, 31分後ーには底iこ抑天し50分 後 に呼吸および運動が停止した。 E個体では28分後に体が張主干しはじめ, 39分後に昨天し, 59分後に 呼吸および運動が停止した。
また,同年11月178にO年 魚2個 体 (A:捧 重810晶 体 長35.2cm:B;鉢 重700g,体 長34.3cm) を比重 (S15)1.0251,水温 18.50Cの 養 殖 場 か ら , 比 重 (S1<
J
0.9996,水温 16.4cCの淡水水槽中 に収容し,抵抗力を調査した結果,A
個 体 で は25分後に掠が傾斜しはじめ, 50分 後 に 呼 吸 お よ び 運 動が停止した。 B{冨体では30分後に体が槙斜しはじめ, 81分後に呼吸および運動が停止した。この実験から o 年魚が淡水中に収容された際は沿ぼ20~30分後に惇が傾斜しはじめ, 50"‑'80分 後に呼吸および運動が存止することがわかる。
第
3 5
衰 淡水中に収容したO年魚の活動状態。A; 0年魚(捧重340g,体長28.4cm,捧高7.0cm,体幅4.2cm) B; 0年魚(捧豆63Og,体長33.5crri,体高8.3cm,体幅5.4cm) 待 費 ( 分 ) 。 水 器
CC)
I比O 、 18.2 0.999
18 ‑1/ /
ヌー
11二
1/28 ゲ
j η
3 1 j H j ゲ
38 11 1/
39 /1 /1
45 18.1 /1
一 一 竺 一 仁 一
1154 1/ 1/
59 18.0 1/
1
) 比 重 1 .002重 :古
正 動
常 A.水車lこ鼻上げする A.
t
本を傾斜するB .
持:を額訴して泳ぐ状 態
A. 2""""'3度はげしく泳ぎまわり抑天する A;えらぶたを張ワ出して大きな呼鼓をする B .仰天して大きな呼鼓する
A 口とえらぶたを開いたままけいれん的に小刻み . Iこ体を動かす
A.呼吸停止,体のけいれん民運動停止
B はげしく表層を泳ぎまわり,口とえらぶたを関
・いてi体をけいれん的に小刻みに動かす B.呼吸ならびにけいれん的小刻み運動停止
1960年11月12日,比重 (515)1. 0254,水温 18.60Cの 養 殖 場 か ら , 比 重 (515) 1.∞20,水温 16.70Cの水帯中にO年 魚2倍 体 (A;体 重680g,体 長35.8cm:B;体 重780g,体 長36.4cm)を収容し たところ, A但俸は5時間27分後に底に沈んで仰天し 6時 間42分後に呼吸が存止した。 B語体は 6待問52分後底に碑天し 7時 間7分後に呼吸が停止した。
) ) 比 重 工.004
1960年11月9S, 比 重 (515)1. 0258,水温21.4 cCの養殖場から,比重(515)1.004,水温 17.20C に調整した水槽中に,。年魚、2個 体 (A;体 重850g,捧 長35.6cm:B;体 重950β 体 長 37.4cm)を 収容したところ, 74時間経過しても 2個体ともに死亡せず生存した。
l V ) 比 重 1 .005
1954年11月21S, 比 重(515)1.0257,水温18.30Cの養殖場から,北重 (S15) 1.005,オく温 15.80C に調整した水槽中にO年 魚2担 体 (A;徐 重814g・B;弥 重686g)を取容したところ, A調 体 は 収 容:長7時 間2分で横転しはじめ, 10時間12分後に呼吸が停止した。
B
語体は16時 間55分後に横転し はじめ, 19時間22分後に呼吸が停止した。V) 比 重 工.006
1955年5月7S, 比 重 (515)1.0249,水温19.10Cの養殖場から,比重(515)1.006,水温 18.20C に謂整した水槽中に76ヲgのO年 魚1語体を収容したところ, 66時 間28分後に横転して泳ぎはじめ,
‑ 91 ‑
78時 間58分後に垂直になって底に沈んで仰天し, 91時 間15分後に呼吸が停止した。
また, 11月6自主重 (S15)1.0255, 木 温20.60Cの養殖場から,比三五 (Sl;d1.006, くイ:
i
昌17.20C に調整した水槽に調著書した求槽に 0年魚、2個 体 〈 体 重 720gおよび 650g)を収容した実験では,4.2.2.2.1で述べたように,74時 間13分後においても死亡しなかったo さらに,11月11日比重 (SH;) 1.0258, 水 温21.20Cの養殖場から
o
年j、言2個 体 ( 体 重850gおよび860g)を 比 重 (S:uJ
1. 006, 水 道 20.20CV,こ語整した水槽II中に収容したところ, 24時 電37分 後 に お い て も 死 亡 せ ず , 正 常 に 遊 泳していた。
以 上 述 べ た と こ ろ か ら , 低 比 重 に 対 す る プ ワ の 抵 抗 力 に は 担 体 差 が 認 め ら れ る が , 大 部 分 の も の は比重1.006以 上 な ら ば10時間以上生存するものと思われる。また,比重1.002の 海 水 中 で も 数 時 間 生存し,淡水中でも20'‑‑‑'30分間段安全であると思われる。
4.2.2.2.3 比 重 低 下 に 主 る 被 害
第 1養 魚 場 は 常 時 小]I[か ら 少 量 の 淡 水 が 流 入 し て い る が , 豪 雨 の 際 は 付 近 の 山 か ら 集 ま る 雨 水 が 養 魚 場 へ 集 中 的 に 流 入 し て , 一 時 養 魚 場 の 比 重 が 低 下 す る 。 第36表 は そ の 1例として, 1958年8月 26日の豪雨後の水深とえ重との爵{系を示したものである。第36表から わ かるよ う に,茨 木 は海水 よ
ち比重が小さいので,養魚場の表震を占め中,底層への影響は比較的少ない。
第 36表 1958年8丹268午前日時45分,豪雨直後における葉1養魚場の本漂別比重 (1率雨量は8月23日午詫10持から24日午前10持までに 20.5mm,8月248 午前10待から25日午前日時までに27.3mm,8丹258午前10時から26日午 前10時まで疋156mm合 計206.8泊 mであった)
一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一
水 一 深 川
̲̲0‑‑..̲‑‑十一一 ‑E:1j 一戸;一子竺
15竺 主 ( ミ 1 f
i)一 一 竺 〈表層~) J ‑ 29~3 ~_1~_____1 附
1問0.5m 層 1 .0102
28.0 1. 0143 1. 0173
2 I1
3 11
4 1/
5 1/
28.0 27.6 27.9 28.0
1. 0161 1. 0189 1. 0203 1. 0208
1. 0191 1.0219 1. 0234 1. 0240
しかし第1養 魚 場 で は , 干 潮 時 ゎ 平 均 水 深 は 0.95mであって, 3mよ り も 深 い 部 分 は 全 面 積 の 約 1/τ。に過ぎない。第37去 は1954年9月18自の台風による:文書状況を不したものであるO 第37去から わ か る よ う に , 豪 雨 に よ る 比 重 悲 下 の 際 , 養 殖 中 の0年魚が死亡することがある。
決本が流入した場合,濃度の高い外海;の水と入れかわって比重を回復するには数日を要ーするので
‑ 92‑
第 37表 1954年9丹18ヨ台風による降雨(雨量 139.3mm)のための第l養魚場の表層水 の比重の低下と O年魚の亮亡状況。
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比 重!hh 斗 oj
死 亡 数 % 亡 率 防 )9月16日 1.0232 26.5 0 0
178 1附 27O
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18日 1.0035 255 10 0.06
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この聞に被害を生じやすい。
ま た , 淡 水 の 流 入 に よ る 比 重 長 下 に よ っ て , 死 亡 す る ま で に は い た ら な い が , 養 殖 魚 の 摂 餌 が 不 良 と な る こ と が し ば し ば 起 こ る 。 活 ば つ に 摂 餌 中 の と こ ろ へ 淡 水 が 流 入 し て 表 暑 を お お う と , そ れ 以後は養殖魚、が底層へ沈んで摂
. .
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11