上
の三度(右方に尾を引く)をもつ正規 分布となっている。これを地域別に到 ると,:東京では約半数が25〜39分の範 囲内にあり,平均所要時間は38.5分
(男37.8分,女39.0分)であった。こ れに対して,大阪では約半数が30〜44 分の問にあり,平均は44.6分(努43.9
分,女45.2分)と東京より約6分時
間がかかっている。これは大阪のほう が調査票の内容(とくにアクセント項 罠)が多かっただあと思われる。調査 蒔聞を年齢別に見ると,図1一⑩に示すように,年齢が進むにつれて調査時間も 長くなっている。この傾向は大阪でとくに顕著であり,60代では若い屡よりも 15分以kも長くなっている。調査時問の長さに関連して,質問に対し被調査者からの園答が得られるまで の長さ(反応の速さ)の調査員の主観による判定結果を表1一回に示しておく。ま た,同じく調査員判定による,質問に対する問い返しの多少を示したのが表1一 團である。この二つの表は,調査時間の長さとほぼ平行関係にあり,高年齢屡ほ ど反応までの時問は長く,また閥い返しの量も多くなる傾向が認められている。
1.3. 調査実施状況の分析 6S・
表1一囮回答が得られるまでの時間(調査員判定〕(性,年齢別)
京 京 講 査 大 阪 調・ 査
・長いほうふつう 短いほう
繁昌
長いほう ふつう 短いほう 人 数全体 駕Q2.3 器T8.0 ξ夢
H9,7・ 人U60 %ー9。4、 ジ6U(≧4 潟 Q0.2 人R51
男女
23.3 ム.3
56.皇
T9.7 20.4 Pg.0
313 R47
20.4
P8エ ,
62.3
T亀1 17ゼ3 Q3.8
191 P60 ユ0代
Q0代 R0代 S0代 T0代 U0代
16.9
G2.4 Q2.7
Q5.4 Q9.3 S6.3
585
U3.4
T7.3
T9.0 T2.0 S6.3
24.6
Q4.2 Q0.O h5.6 P8.7
X4
65 P94 P50 P22 V5 T4
7.7
P0β G3.0 R2.9 Q曼6 Q65
53β U9.9 U1.0 T歌6 U1.9
Ta8
38.5
G9.3
Q6Q ,
P45 X5
P4.フ
39 W3 V7 V6
揩Q
R4
表1一四質問に対する問い返しの量〔調査舞判定)(性,年齢給冒)
東 一卿
」
調 査 大 販 査多いほう もモつつ 少ないほう 入 数 多いほう 、モつつ 少ないほう 人 数
全休 撃≦P4.7 駕U4.2 %Q=1 ・ 人U60 = %巧.4 ニド¢・615 %Q3.1 人R51
男 163 626 . 21工 o 313 エ6.2 62β 窺0。9 191
女 13.3 65.フ 2ユ◎ 冒 347 』x4,4 60.o 25.6 16Q
10代 z2.3 585 29.2 65 5・蒸 56.4 385 39 20代
82︐
64.9 268 胸 194 4.8 フ5.9 エ9.3 S3
30代 エ4.o 6λ3 三8.7 150 143 ・55β 29.9 77
40代 ;80 昌 6ス2 14.8 122 23.7 61.8 145 76
50代 21.3 56.o 22.ア 75 262 . ラ7.1 エ6.7 42
60代 25.9 64β 9.3 54 235 50.0 265 34 (とi三)上下醐表とも無記入のものは表から除いてある。.
(6)言語生活調査票の記入
以上,面接調査について見てきたが,もう一方の調査である言語生活調査に ついて見てみよう。
この調査はi接調査までに被調査者本人が記入する噛記式)ように予め依 頼しておいたものである。面接調査時に本人が既に記入してあったものは表1 一騒に見られるように,東京では73.9%,大阪では58.8%であった。ただしf・
この数字は言語生活調査票の他に,面接調査票のほうも鳳収できたものについ ての結果である。これ以外にごの調査票だけが回収されたのが東京で19,大阪
66 1.調査の概要
表1一露r言語生活調査票』記入者構成(性,年齢弩ので14ある。これらがすべて被調 三者自身によって記入されてい たと仮定すると,自記率は東京 では74.6%,大阪では60.3%
と若干ずつ多くなることにな る。しかし,いずれにせよ大阪 のほうが自記率が少ないといえ る。これは調査票が届いてから 面接調査までの期間が大阪のほ うが東京より短かったためと思 われる。このことは,被調査者 が一部分の記入は終えていたが 薦接調査時点にはまだ完成して いなかったため,調査員が読み 上げるなどして完成を手助けし た「被調査三十調査員」のカテゴ リーが東:京より多いことにも関 係していよう。なお,「調査員」
とあるのは,調査票の初めから終りまで調査員が読み上げて被調査者の回答を 記入したものの意である。また,「他人」とあるのは被調査者以外の家族が記 入したものであり,この調査票については本人の意見がそのまま反映されてい
るか否かは明らかではない。
この調査票の自記率を属性別に見ると,性別ではあまり差がないが,年齢別 に見ると一定の傾向が見られる。つまり,当然ながら年齢が若いほど自記率は 高く,高年になるにつれて低くなるということである。
次に,この調査票がいっ記入されたかを見てみよう。記入Hを曜日ごとに示 したのが図1一⑪である。東京で金曜Hと土曜日の比率が高いのは面接調査票の 回収(表1一囹参照)と関係しており,この要素を差引くと曜目による差はあま
りなく,全体として平均している。一方,大阪では月曜研こ集中しているが,
被調査者 被調査者
十 調査員 他 人 人 数
良 身 調査員
全体 溺V3.9 %<ー %P86・ 郭ー.4 入U39
男
75.7 5.1 遣2 :,0 296
束
女 723 Zo
Uo
1.ア 343京 10代 873 1.6 互1.1 63
20代 806 ◆ q5 三2,4 軌5 186
調 30代 70.9 ス3 2Σ。2 似7 151
40代 76.7 ス8 エ4,7 軌9 116
査 50代 65.3 4.2 2Z8 歌8 72
60代 47,エ 5.9 3〜λ2 ス8 51 全体 58β エ3.9 25.9 1.4 359
男
58β 13.4 268 1.0 194
大
女 58.8 145 24.8 1.8 165
阪 10代 600 9 エΣQ 25.Q 40
20代 69.4 垣5 エ4.エ 85
調 30代 64.6 B.9 20.3 1.3 79 40代 60.3 ユ。.3 2亀2 1.3 78 査 50代 3亀1 21.4 3二7 4β 42 60代 40.o 5.7 5:.4 2.9 35
この理由は明らかではない。
また,平入Hの時聞帯ごとに 集計してみると図1一⑫のよう になる。これによると,両都市 とも昼聞は女性が,夜は男性が
多く記入していることがわか
る。これは先述の調査時刻(表 1一[碧)などの結果と一i致してい る。また,ここでは示さなかっ たが,年齢別に見ても調査開始 時刻とほぼ同一の分布となっている。
(7)被調査者のことばの印象 最後に,調査中の被調査者の 発話が共通語的か否かの調査員 評定結果を示しておく。
評定は36ページに示す7段階 となっているが,共通語の程度
の高い順に1点から7点を与え
平均点で示すと,全体では東京 2.42,大阪4.16と当然ながら東 京のほうが共通語的で簾男(認
京2。47,大阪4,29),
雛転調叢{
女性のほうが僅かに 共通語的であった。
%
20
10
o
22.3
1.3.講査実施状況の分析 67
〔帰京
醗§大阪
】6.6 裏6.9
1ラ・3 15・5
Σ5・2
Σ4ほ
B9
B・9i2.6
に18 z
z 1().6 ρ
9・7
8つ
多
傷 z
! ノ
z 19
L4
図1一⑪
人 数 朝
臼 翔 火 水 木 金 土 不 曜H 明 曜日別言語生活調査票記入状況
全体(658)9ク%
男(305)g.8 女(353) g曾
夕方 夜
不明
9ク% 27.4% 22・3% 36・5%
9.8 23・9 2L6 40・7
8
9・ 30・3 229 32・
全体(373) :2.3 ss(204)ri iJg 女(169) 13.o
:2・3 29づ 18.5 34・3 ︑
n.8 \ 25・o 20.1 38.7
13・o 34・9 16.6 29・0
図1一⑫時間帯溺言語生活調査票記入状況
4・3%
3・9
4・5
5i4
4・4
6.s
68 1、調査の概要
1.3.2. 言周査不言き
表1一睡 面接調査圃収不能数(性別)
寒 京 調 査 大 阪 蓋
Ii誕煽て数 羅く能i数 不右旨琢三 告鵬て数 不能数 不能率
八 人 %
P000 333(甥 33.3 んT00 人P39⑯ %Qス8 全体
j女
503S97
188〔9) 37.4 P45(1の 29,2
275 Q25
80㈹
T9(41
288 ●
Q68 阜
(裏i三〉
袈1一踵
不能数の後の(〉内の数字は,欝語盗活調査票だけヵf翻 収されたものの数である。
調査:不能理由(性,年tg,1>別)
全調査対象者のうちで,
函接調査に応じてもらえな かった者(調査不能)の数 は表1一圓に示す通りであ る。また,調査不能の理由 を以下の5種類に分類し,
合 計 俳13︵り 9Q9 5nO 4 ﹂黛2 0♂ 3り0 ユ エ3 0 33 ウO I8 9 99畠 工Qり 8 01 10 0 0ワ臼 1 1
その他・不明 ゴ38 51 1一 エ8 り0 58 ρQ 27 4 ︻δ4 4民﹂ 1 4 寮調販大
掘 否 ひ51 0り乙 ワ03 ︻0ごロ ウ臼 39 3 ︻0
不 在 人14
OJ 52 1 11 11 17 5 22 1 11 1
転出・転居 人33
嘆 92り掬 21 9 210ソ 5 46 F∂ 奪朧3 つ92 ウ臼
病気・障害 人8
8
1 12 2つ0 32 2
合 計 醗33
OQ にψQり 41 玉−占 2 92 10 荏 ρO門 4 2◎G 2 ρ05 3 2り0 5 83 1 iAU ︵フ 一3 1 1
その他・不明 人15
0 511 1n FO −1 1OJ りΩ −2 22 2 査調京來
拒 習 入601
り0 78 7◎ 9 14 1 2Aり 4・ ρ04 2 13 6 73 1 18 7 1一 ユρ◎ − ご﹂− 工
不 在 創71 75 9魯ρ0 4 99FO 1 43 2 1義2 9 33 1 14 9臼 2ユ ユ8 5 3り臼 2
醗52 100 り白1 13 ウ偏 −9島 −▲ −3 2 ユ
病気・障害 暦2
り白 =﹂1 18 2 69e −▲ 2ρ0 5 1ハ﹂ 2 17 9臼 ﹁O 体全男女代男女20代男女30代男女40代男女50代男女60
それぞれの性・年齢別の人数を示したものが表1一囮である。
病気・障害∴∴「障害」には,言語障害・・難聴の他に,精神的な障害が含ま
1.3.調査実施状況の分析 69 れる。
転畠・転居……転勤や住民票だけが存在するが本人はその住所に住んでいな い者もここに含めた。
不在…臓帳卿齢の弊・調査対鰭こ丁度も会えなか・たものが
含まれる。これには,調査期問がずれていれば応じてもらえる可能性の高 いものが多い。
拒否……完全な拒否の他に,「多忙」を理由とするものが多く含まれている。
後者は上と同様調査期間によっては応じてもらえる揚合と,それを口実に した揚合との双方が認められる 。 1 一
その他・不明……「その他」は調糞員が調査対象者とB時¢)約束をしたに$
かかわらず他と重複し実際の調査が行なえなかったものである。また,「不 明」は調査員による調査不熊の理由㊧報告がなかったもg)である。
調査不能の理由を性別に見ると,東京r大阪ともに女性に「拒否」が多く,
男性に「転出・転居」おタび「不在」がやや多くみられている。
1.4.被調査者の属性
前節までに述べたような方法及び計画に基づいて,東京・大阪の両地域で調 査が実施された結果,面接調査票・言語生活調査票の両方とも回収することが できたのは,東京で639名,大阪で359名であった。この他に,面接調査票あ るいは書語生活調査票の一方のみを回収することができたものが若干あるが,
各分析結果の比較を容易にするためには,分析項員ごとの被調査者の総数が統 一されていることが望ましいと考えて,この面接及び書語生活の両調査に回答 した被調査者の資料のみを,以降の分析の対象とすることにする。従って,最 終的な回収率は東京63.9%,大阪71。8%ということになる。
ここでは,これ、らの被調査者(東京639名,大阪359名)の属性(社会言語学 的属性)について,まず,そこで用いた用語の意味を明確にし,次に,各属性 ごとの目立った傾向を概観することにする。次に,本籍,居住経歴,父母・祖 父母の出身地などの属性に触れ,最後に,これら属性聞の関連を見るためのク
ロス集計表を示すことにする。
1.4,1.属性に関する用語の定義
面接調査票のはじめとおわりの部分にある,いわゆるフェイスシート項Hの 中で,性・年齢・学歴・職業・二代・出身地などの基本的な属性は,分析を進 めていく上で非常に重要な意味を持っている。また,これら基本属性の各カテ ゴリー(例えば,性については男と女)は,以下のすべての分析に共通のもの である(但し,分析の観点により,多少の統合,分割を行なったものが若干あ る)。そこで,これら属性及び各カテゴリーに対して使った用語を,まず最初