3.2. ことばのイメージ r2g
3.2。1.アナウンサーのことば
ここでいう「アナウンサーのことば」はテレビやラジオのニュース番組で話 されていることばであり,標準語(または全国共通語)と言い替えてもよいこ とばを意味している。アナウンサーのことばに対するイメージを地域別・性別 に示したのが表3一図である。
衰3一國 アナウンサーのことばのイメージ(地域,性別)〔%}
f
軽 快 聞きやすい き れ い 好 き十 一 [・
T「一
0 唾一 一 〇+ト ・
・人
匹1体⁝
59・0 Vエ・o
芸2・z 29・0
@2.8 26.2 93」
X3.6 2.0
O.8 4・9
S・7
83.王 o.6 16.3 W6.I o.。 B.9
130 3.言語使用とその意識
表3一駒 アナウンサーのことばのイメージ(年痩含, 学歴YJij)〔%〕
軽 快 好 き
十 一 0 十 一 0
入船
工5〜24 39・7
@ 64・6 22.0
@ 3.8 38.3
@ 31.6
….A、.。「・3.8
5ア・4
@ 62.G 141
@ 79 25〜34 60.5
@ 74ヴ
ΣO.0
@ 34
29・5
@ 2L8
52・三
@ 69.o
3・7
@ LI
44・2
@ 29・9 1go
年齢
@ 8735〜44 634
@ 76.フ 工1.2
@ L2
25・4
@ 22.Σ
フ○・エ
@ 62,8
3・フ
@ L2
26.エ
@ 36,Q 134
@ 86 45〜54 70づ
@ ブ59
7・:7
@ αo
22.0
@ 24・1
643
@ 74・1
4・4
@ 0.o 30.8
@ 25・9 91
@58 55〜69 68.7
@ 59・2
6.0
@ 6.1 25・3
@ 34・7 乃9
@ 75づ
1・2 22・9
@ 0・0 24・5 83
@49 低 62.7
@ 68。7
54
@ 2.0
3L9
@ 29β
68.7
@ 68.o
2・4
@ 1・3 28.9
@ 30・7 166
@ 150
学歴
中 58.5@ 73.8
15・9
@ 3・=
25.6
@ 23・=
58.8
@ 5ア・3 4・5
@ L3
36.7
@ 4L3 289
@ 160
、5デ u肖1
56.5
@ 69・4
12.0
@ 4・1 3L5
@ 26.5
429
@ 55・エ 6.5
@ 2,Q 50づ
@ 42・9 184
@ 49 (注)表中,左上の数字は東京,右下は大販。
割合が高く,その差は大阪で著しい。また,大阪の女性は男性よりもrきれい」
と回答する傾向が見られるが,他ではほとんど差は認められない。
表3一麗は年齢別・学歴別の結果である。ただし,金体の80%以上がプラス的 評定に集中している「聞きやすい」と「きれい」の2項目は省いてある。
年齢別に見ると,全体的傾向として,プラス的評定は高年齢層に多く,年齢 の低下に伴いその割合が減少し始め,低年齢層付近で急激に減っている。この 典型が,35歳および25歳前後の2段階の降下を見せている東京の「就き」の評 定といえよう。また,「軽決」や大阪での「妊き」も同様の傾向にあるが,これ
らは25歳を境にその前後での差回ミ著しくなっている。なお,表には示さなかっ たが,「きれい」では,南京で35歳大阪で25歳を壌に若い屡でのプラス的評 定の割合がきわめて低くなっている。
学歴溺では,「闘きやすい」を除いては,学歴が低いほどプラス的評定に傾い ている。その傾向は東京の「好き」において著しい。また,「軽快」と大阪の「好 き」では中学歴層以上と低学歴層の間で差が見られ,東京の「きれい」では高 学歴層と中学歴層以下との問で差が見られている。
3.2. ことばのイメージ 131 この結果は年齢別で見たものとほぼ一致しているといえる。すなわち,年齢
で35歳前後に著しい差が見られたものは学歴では高学歴層とそれ以外で,ま た,25歳前後に急変するものは低学歴腰とそれ以外で差が大きくなっている。
現在の目本では学歴講成は年齢構成とほぼ平行関係になっていることから考え るとこの結果は当然のことといえよう。
最後に,出身地別の結果を見てみよう。ここでは被調査者の出身地を,東京 都(大阪調査では大阪府),東日本(中部以東)および西日本(近畿以西)の3 地域に分け,外国など「その他」の出身者は集計から除外した。
鵬身地による差は,東京調査の場合では以下の2評定で現われ,いずれの揚 合も東N本出身者の評定が高く,西H本出身者が最も低くなっている。
「軽快」……西臼本(52.1),東京(54,5)<東H本(65.8)
「好き」……西日本(47.9),東京(51.4)<東日本(65.4)
()内はプラス的評定の%値, 〈 は著しい差が認められることを示す。
西H本出身者がアナウンサーのことばを最も低く評価しているという結果 は,対象や方法は異なるが,大石(!970)の東京弁イメージの調査結果に類似
している。大石は,「……ことに,近畿地方嵐身者が東京弁を低ぐ評価している ことは,かれらが東京に住んで方醤コンプレックスをもたないことと関連して いると思われる」と述べているが,この解釈は本調査の結果にもそのまま適用 しうると思われる。また,東京出身者について見てみると,彼らの評定は東日 本出身者よりもむしろ西臼本出身者に近くなっている。一口に東臼本といって
も様々な地域が含まれているので,そのうちから地理的・言語的に近い南関東 出身者だけを抜き出して,東京出身者と比べてみた。結果は,
「軽快」……東京(54.5)<南関東(69.2)
「好き」……東京(5!。4)<南関東(64.2)
となり,東京出身者の評定とは非常に異なっている。
このように,東京出身者の評定が他より低いことの理由については次のこと が考えられる。彼らは自分たちのことばに自信をもっていることがまず一つ。
さらに,アナウンサーのことぼは自分たちのことばとは異質であるとみており,
従って,両者の姥較において低く評定することになるのだといえようか。
132 3.言語使用とその意識
大阪調査のほうでは,東日本出身者は僅か22名しかいないので,出身地の比 較は大阪出身者と西日本出身者だけについて行なう。
大阪出身者と西日本出身者の間には,「聞きやすい」を除く以下の3評定で大 きな差が認められている。
「軽快」……大阪(69.1)<西H本(73.4)
「きれい」…大阪(82.1)<西日本(91。6)
「驚き」……大阪(52.9)〈西H本(71.3)
いずれにおいても,大阪出身者のほうの評定が低く,ここでも開西入の方書
=ンプレックスの低さがうかがわれる。
3.2.2.関西弁。京都弁
(1)東京在住者から見た関西弁
東京在住者が抱く関西弁のイメージは表3一図に示す通りである。
表3一圖 東京在住者の町勢弁のイメージ(性別)〔%〕
軽 決 趣きやすい きれい 好 き
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