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45〜54歳26.4%  55〜69歳30,1%

ドキュメント内 大都市の言語生活 分析編 (ページ 139-147)

と,最も若い年齢層のプラス的評定の割合が高い。これを除くと,年齢の上昇 につれてプラス的評定に傾いているがその差は小さい。

 学歴i別では,

 低学歴(31.3),高学歴(24.5),中学歴(24,9)

と,低学歴曙が他よりややプラス的評定が多い。また,出身地別では,

 西諸本(35. 6),東冒本(26.1),東京(24. 3)

と,西H本出身者が他よリブラス的評定に傾いている。この割合は近畿地方嵐

       3.2。 ことばのイメージ  13S 身者でとくに高く,42. 9%と半数近くが「好きだ」と回答している。

 以上の四つの評定語を通していえば,東京在住者から見た関西弁は金体で は,軽快だが非常に聞きにくいことばであり,きれいとかきたないとかの評定:

は下しがたく,好ききらいの個人差が大きい,ということになる。また,属性 別では,「きれいYを除き,西H本罎身者と15〜24歳の若い年齢層が他より相 対的にプラス方向に傾いているといえよう。

(2)大阪在住者から見た京都弁

 以上の関西弁イメージと比較するために,大阪の調査では京都弁に対する感 じ方を尋ねてみた。表3「國に示すように,rきれい」81%(:東京在住者の関西 弁では23%),「好き」51%(pa 26%),「聞きやすい」43%(同20%),「軽快」

22%(同44%),とr軽快」を除いては著しくプラス的評定に傾いている。ま た,「きれい」と「広き」ではマイナス的評定が非常に少ないのが注目される。

 衷3一魔 大阪在住看の京郡弁のイメージ(性別)〔%〕

軽 快 聞きやすい きれい 好 き

0 一   〇 十   一 G 0

人数

全体 21.7 30.6 47.6 42.9 26.2  3(毛9 8夏.エ 06● Ia4 5Σ.0 9.2 39.8   人R59

男女 エ86 ,

Q55

34.0 Q6.7

4ス4 S7L9

多7.6

S9.エ 29.9 Q1β

325

Q9.1 78.9 W3.6

1.Q 20.I

h6.4 4エ.8

Uエ.8

エ08 ,

V.3 47.4 R0.9

194 P65

性別では,4評定とも女性のほうが男性よりもプラス的評定を行なってお り,とくにr好き」でその差が大きくなっている。

 年齢別では四つの評定ともにほとんど差がない。

 学歴別では,「軽快」と「きれい」で中学歴以下が高学歴よりもプラス的評定 の割合が高い他はほとんど差が見られていない。

 r軽快」……低学歴(25,3),中学歴(22.5)〉高学歴(8.2)

 「きれい」…低学歴(85.3),中学歴(8L 3)〉高学歴(67. 3)

 また,嵐身地温では,全般的に大阪と西日本の出身者のほうが東H本出身者 よりもプラス的評定に傾いてはいるが,その差は小さい。

以上のように,京都弁では特定の評定(回答)に集中し,かっ,属性別の差 もあまり見られないことから考えると,京都弁に対するイメージは比較的安定 しているといえよう。

136  3。 一語使用とその意識

3.2.3.船場・河内のことば

 大阪の調査では,大阪弁の代表として「船場ことば」と「河内弁」に対する イメージを尋ねた。

(1)イメージ喚起度

 上記の評定に先立ち,r船場(河内)のことばと言ったら,どんなものを思い うかべますか」という上間を行なった。

 この質問で,一つまたはそれ以上の回答を寄せた者は表3一圃に示すように,

船場ことばでは272名(76%),河内弁では3!3名(87%)であった。この回 答者の割合を仮に「イメージ喚起度」と呼ぶとすれば,河内弁のほうが船場こ

とばより約10%イメージ喚起度が高いといえる。

 これを属性別に見ると,当然のことながら船場・河内弁の双方とも大阪拙身 者のイメージ喚起度が他より著しく高くなっている。他の属性では,船場こと     表3一團 船場・河内ことばのイメージ喚起度

こ と

翻答考数 回答総数 1入平均

四答者数 睡答聡数 1入乎均

翻答数 一答数

全   体  人Q72  ¢〆V5β ② 312 L14  人R13  %872 358 L14  人R59

148 彊3 173 L17 177 91.2 202 L14 194

124 フ5.2 139 L12 136 8歌4 156 1ほ5 165

15〜24歳 53 67.エ 56 LO6 72 91.1 ?5 1.o塁 79 25〜34 65 握.7 70 1.08 76 87.4 87 L14 87 35〜44 66 掩7 80 1.21 76 8亀4 88 L16 86 45〜54 53 91.4 57 LO8 53 91.4 60 L13 58 55〜69 35 フ1.4 49 L40 36 フ35 48 1.33 49 低学歴 ユ11 74.o 131 1.18 129 86.Q 148 L15 150

中学灘 ユ20 75.o ま36 L13 142 888 「 160 1.13 160

高学歴 41 83.7 45 Llo 42 85.7 50 1.工9 49 大阪忠身 165 82.9 178 LOS 188 945 209 L11 199 亜ロ本出身 100 甑9 ユ17 1.17 ユ13 79.0 128 L13 143 來日本出身 14 63.6 17 1.21 ユ8 8Σ8 卿 21 1.17 22

       3.2。 ことばのイメージ  137 ばでは高学歴層と45〜54歳の年齢層が他より高く,15〜24歳の層が低いこと を除くと他ではほとんど差は見られない。また,河内弁では,男性のほうが女 性よりも高く,55〜69歳の層が他の年齢層より低くなっている。なお,表3一 團の「1人平均回答数」は「回答者数」を母数としたときの値である。

(2) 趨合土ことば

 表3一国で示したように,船場ことばに対するイメージは272名の被調査者か ら合計312の園答が得られている(1人平均L14)。その圏答内容を大まかに分 類すると以下のようになる。

①② ③④⑤⑥ ⑦⑧⑨

商家のことば(商家・商売・繊維などを含む)

船場ことばの親族呼称(ゴリョンサン,オエハン,

イトハンなど)

上品なことば

ていねいなことば(大阪の敬語を含む)

きれいなことば

②以外の船場ことばの語形(オイデヤス,アキマ ヘン,ソーデッカなど)

女性的なことば(女性っぽい,まるみがあるを含む)

純粋の大阪弁(大阪弁の代表を含む)

その他の園答

 プラス的評価回答(親しみやすい,趣きがある  など)

 マイナス的評価園答(抵抗を感じる,長ったら  しいなど)

 中立的評価回答(ふつうの大阪弁と問じ,別階  級のことばなど)

118名(男59,女59)

33 ( 12,

33 ( 24,

29 ( 21,

22 ( ltl,

549︺ 111

2i)

9︶

8)

8)

9, 6)

le, 4)

5, 7)

13 ( 6, 7)

1.P. ( 7, 5)

11 ( 6, 5)

 船場ことばに対してはう「商家のことば」または「船場ことば」の語形をあげ る者が最も多く,「上贔」,「ていねい」などプラス的評価がこれに次いでいる。

一方,マイナス的評緬は回答者の4%にすぎず,金体では評価が高いといえる。

 さて,船揚ことばについて何らかのイメージを回答した者だけに対して,四

138 3.言譲使用とその意識

つの評定語によるイメージを尋ねた結果を見てみよう。

 三体および性別の結果が表3一國である。これによると,プラス的評定の割合 は,「きれい」が53%と最も高く,以下「聞きやすい」,r将き」が続き,「軽快」

が26%と最も低い。一方,マイナス的評定では,r軽快」と「聞きやすい」と で1割を超えているだけで他は著しく少なくなっている。このことから,自由 回答の引合問様,船場のことばのイメージはかなり高いといえる。

 これを性別に見ると,「軽快」で男性のほうが女性よりもややマイナス的方向 に傾いている他はあまりi差がないといえる。

 表3・国 船場ことばのイメージ(性別〔%〕

軽快

聞きやすい きれい 好 き

一   〇 牽   一   G

絹一i・

一1・

入数

全体 261 , エ6.2 57.7 48.2 =25 39。3

…巨・1…

41.2 4.8 54.O 272人

P    運

男女 25.Q

Q7.4 2Q.3

普D3 54.ア

U1.3 ラ。.0

S6.o

II5

G3.7

385

SQ.3 54.z

T笈.6 エ.4

R.2 44.6

S5.2 43.9 R7.9

4.7

S.8 51.4 T7.3

148 ワ24

表3一囮 船場ことばのイメージ(年齢,学歴刷)〔%〕

聞きやすい きれい

0 +i 0

15〜24歳 3ラ.8 弓.2 ,q9 3◎2 ラ.7 642  八T3 25〜34 46.2 7.7 46.2 40.o 3.1 56.9 65 35〜44 545 12Σ 5 33.3 65.2 15 33.3 66

荏5〜54 47.2 叉7.0 35.8 60.4 39.6 53

55〜69 600 ・ 143 25ン 77.1 22.9 35

低学歴 53.3 三80 ◆ 3ス8 64.o o.9 35.夏 111

串学歴 45.o 8.3 383 44.2 25 533 120 高学歴 43.9 46.3 48β 46.3 41

10%以上高い他は差が冤られていない。

 年齢別では表3一鰹に示 すように,「きれい」と「聞 きやすい」とで年齢の上昇 に伴いプラス的評定の罰合 が増加している。また,表 には示さなかったが,「軽 快」では15〜24〕歳の最も 若い年齢摺のプラス的評定 の割合が37.7%と他より

 学歴別でも,表 3−paに示した「きれい」と「聞きやすい」で低学歴層とそれ 以外とで差が見られるだけで他ではほとんど差がない。また,出身地別の結果 でも大きな差は認められていない。

(3)河内弁

 河内弁に対する自由回答によるイメージは全体の87%の被調査者から総計 358(1人平均1.14)得られている。これを分類して示すと,

①らんぼうなことば(荒っぽいを含む)

②きたないことば

③ 下下なことば(柄が悪いなどを含む)

④河内弁の語形(ワレ,オンドレ,〜ケなど)

⑤ 純粋の大阪弁

⑥ 早ll

⑦ その他の回答

3.2. ことばのイメージ  139    121名(男60,女6!)

   プラス的評価回答(親しみやすい,風流,庶昆    f

   的など)

   /   マイナス的評価回答(ぶっきらぼう,好きでな    い,けったいなど)

となり,金般的にマイナス的評価が多く見られている。

 衰3一國河内弁のイメージ(性別)〔%〕

121 ( 72, 49)

51 ( 25, 26)

27 ( 16, 11)

 8 ( 6, 2)

 4( 3, 1)

17 ( 14, 3)

9( 6, 3)

軽 快 鵜きやすい きれい 好 き

一   〇    幽

{i− o

0 十 1 −   0

乱数

全体 38.3 Σ6.9 44.7 ・◎・i・a・… o.3 843 巧.3 ・・i・師 40.6   人R13

男女 35.6 S1.9

エ4.7

G9.9 49.7 R8.諸

蓑9.8

t.0 ラ65 U1.8

23.7 Q7.2

06ro

83.エ

W6.o 16.4

ー4.O

エ3,6  4(り T.エ  61β

46.3

R3.【

177

P36   脚

表3一國 河内弁のイメージ(年齢,学歴別)〔%〕

軽快

聞きやすい 好 き

0 0 0

15〜24歳 58.3 1=工 . 30.6 25.o 45.8 29.2 エ,.3 33.3 5Σ.4  人V2 25〜34 42.エ 笈7.Σ 40.8 15β 5ラ.3 28.9 フ.9 46.1 46,エ 76 35〜44 30.3 2ΣΣ 9 4a7 工3.2 6エ.8 25.0 エ18 . 553 329 76 45〜54 245 22.6 52β 5.7 7ラ5 エ8.9 3.8 60.4 35.8 53 55〜69 27.8 三工.1 611 の 三9.4 61.エ Σ9.4 8.3 6瓢.エ 30.6 36 低学歴 31.o η。8 51.2 Ig.4 59.7 20.9 9.3 49.6 4Σ.Σ 129

中学歴 45β エ6.9 37.3 エ2.ア 606 . ユ68 「 エ2ン 5◎.o 37.3 142

窩学歴 35β 14.3 50.O 笈6.7 50.O 3ヲ.3 2.4 4フ.6 50.0 42

 河内弁に対する四つの評定語によるイメージの実態を示したのが表3一國で ある(調査対象は上で何らかのイメージをあげた者だけに限定)。

 結果は自由回答の揚合同様,全体的にマイナス的評定に傾いており,とくに

140 3.雷語使用とその意識

 きれい 聞きやすい

 好き

ノ0

       o

      む        河内のことば     図3一③船掛河内ことば1こ対するプラス的イメージの害捨

「きたない」というイメージが多くなっている。その反颪,「軽快」では飛揚こ とばよりもプラス的評定が多く見られている。

 性別では,「好き」と「聞きやすい」とで男性のほうが旧姓よりもプラス的 評定が多く,「軽快」では少なくなっている。

 マイナス的評定が80%を超えている「きれい」を除く3評定について年齢別

・学歴別に示したのが表3一幽である。年齢別に見ると,全般的に若い層ほどプ ラス的評定に傾いていることがわかる。また,学歴別では中学歴層が他と若干 異なる傾向を示している。

 出身地別では大阪出身者の回答が他よリブラス的評定に傾いてはいるがその 差は小さい。

 なお,凧揚・河内弁に対する4評定のプラス的評定の割合を比較してみる と,図3一③のようにほぼ対称的になっている。すなわち,船場ことばでプラス 的評定の高いものは河内弁で低く,また河内弁で高いものは船揚ことばでは低

くなっている。同じ大阪弁といってもこの二つのことばのイメージは全く違っ ていることがわかる。

3.2.4.由の手・下町のことば

 最後に,東京の調査で行なった「山の手」・「下町」のことばに対するイメー ジを見てみよう。

(1)イメージ喚起度

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