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5 章

ドキュメント内 MR-J2-□A 仕様取扱説明書 (ページ 160-166)

絶対位置検出システム

 絶対位置検出システムの構築方法を記載しています。

 このサーボアンプはバッテリを装着するだけで絶対位 置検出システムになります。詳細は MR − J2 − A 絶対位 置検出システム取扱説明書 (IB (名) 67308) を参照して ください。

1 章 2 章 3 章 4 章 5 章 6 章 7 章 8 章 9 章 10 章 11 章 はじめに

運転と操作 配線

据付け

絶対位置検出システム オプション・周辺機器 点検

異常と対策 特性

仕様 選定

(1) 絶対位置検出システムの制約事項 (2)  仕様

(3)  構成

(4) 絶対位置検出データの通信概要 (5)  バッテリの装着方法

(6)  パラメータの設定

(7)  接続例

絶対位置検出システム 5

(1) 絶対位置検出システムの制約事項

次の条件による絶対位置検出システムの構築はできません。

1

 速度制御、トルク制御運転の場合

2

 制御切換モード(位置/速度、位置/トルク)の場合

3

 回転軸、無限長位置決めなどストロークのない座標系のシステムの 場合

4

 瞬時停電再始動機能を有効にして運転する場合

5

 アラームコード出力を使用する場合

(2) 仕様

構成品 サーボアンプ サーボモータ バッテリ 検出器ケーブル 汎用プログラマブル コントローラ

標準品を使用します。

MR−BATまたはA6BAT 標準品を使用します。

製作する場合は6−1−2項(2)にしたがって製作してください。

絶対位置検出データの送受信は、入出力ユニット(入力3点、

出力2点)で行います。

内  容 項  目

方式 バッテリ 検出器分解能 最大回転範囲

(注1)停電時最大回転速度 (注2)バッテリバックアップ時間 (注3)バッテリ交換時のデータ保持時間 バッテリ保存期間

内  容

電子式、バッテリバックアップ方式 リチューム電池(1次電池、公称+3.6V)×1個

形名:MR−BATまたはA6BAT 10−1節(2)による

原点±32767rev 500r/min

約1万時間(無通電時の電池寿命)

納入時2Hr、5年後1Hr 製造日付より5年間

注 1.停電時などにおいて、外力により軸が回されるときの最大回転速 度です。

2.無通電状態でのバッテリによるデータ保持時間です。

3.電池の電圧が低下した状態か電池を抜いた状態で、電源を OFF したあとに検出器内蔵のスーパコンデンサにデータを保持できる 時間、または検出器ケーブルを外してもデータを保持できる時間 です。電池の交換はこの時間内で行ってください。

(3) 構成

1

構成品

5

構成図

(4) 絶対位置検出データの通信概要

1

システムブロック図

 下図に示すように、検出器は通常運転のときには位置制御用A・B・

Z 相信号のほかに、1 回転内の位置を検出するための検出器と回転数 を検出する回転累積カウンタから構成されています。

 絶対位置検出システムは汎用プログラマブルコントローラの電源の ON/OFF に関係なく、常時機械の絶対位置を検出しバッテリバック アップにより記憶しています。このため機械の据付け時に一度原点 セットを行えば、その後の電源投入時のドグ式原点復帰の必要がな く、停電や故障の場合でも復旧が容易に行えます。

 また、絶対位置データを検出器内スーパーコンデンサによりバック アップしているため、ケーブルを着脱したときやケーブルが断線した ときでも規定時間 (回転累積カウンタ保持時間) 内であれば絶対位 置データを保持できます。

注 1.  A0J2CPU は使用できません。

2.  上記以外の使用可否については、ご相談ください。

3.  FX − 1GM・FX (E) -20GM・FX − 10GM 使用時は絶対位置検 出専用のプログラムは必要ありません。

2

汎用プログラマブルコントローラの適用ユニット

汎用プログラマブル

コントローラ サーボアンプ

サーボモータ バッテリ

CN1A CN1B CN2 AD75□

など

I/O

位置決めユニット AD71・AD71S2・AD71S7 A1SD71S2・A1SD71S7 AD75P□・A1SD75P□

FX−1PG・FX−1GM FX(E)−20GM・FX−10GM

入出力ユニット AX40・41・42

AY40・41・42 FX2−32MT

汎用プログラマブルコントローラ サーボアンプ

EEP−ROMメモリ LSO

1XO CPU 位置決めユニット

入出力ユニット 現在位置

入力 出力

パルス列指令 原点データ

電源遮断時 バックアップ

現在位置

LS 回転数検出

1X 1回転内の 位置検出

位置 制 御 速度 制 御

1P/rev回転累積カウンタ

1回転内カウンタ A・B・Z相信号

スーパーコンデンサ サーボモータ

MR−BAT バッテリ

高速シリアル通信

絶対位置検出システム 5

2

通信フロー

プログラマブルコントローラ サーボアンプ 手順1

手順2

手順3

手順4

ABS転送モード要求

送 信 レ デ ィ を 受 信

ABSデータ要求信号出力

ABSデータ2ビットの受信

( A B S 処 理 完 了 )

DI/DOをABS転送用の入 出 力 信 号 に 機 能 変 更

検出器よりABSデータを読 み込み現在位置データを作 成 し 送 信 レ デ ィ を 出 力

ABSデータ要求信号受信

ABSデータ2ビットの出力

19回繰り返して、

データを組み立てます。

サーボアンプとプログラマブル コントローラ間は、DI/DOによ りABSデータを送受信します。

送信は、

2bit×19回で行います。

データ   32bit チェックサム6bit

トータル 38bit

(5) バッテリの装着方法

サーボアンプの内部回路は静電破壊をおこす恐れがあります。以下のこ とを必ずお守りください。

1. 人体および作業台を接地する。

2. コネクタのピンや電気部品などの導電部分に手で直接触れない。

お願い

1

操作部窓を開く。(MR−J2−200A以上の場合、正面カバーも取り外す。)

2

バッテリホルダにバッテリを装着する。

3

バッテリコネクタを CON1 にカチッと音がするまで差し込む。

バッテリコネクタ

バッテリ 操作部窓

CON1

バッテリホルダ

MR−J2−100A以下の場合 MR−J2−200A以上の場合 CON1 バッテリコネクタ

バッテリ

バッテリホルダ

(6) パラメータの設定

   パラメータ No.1 を 1 □□□に設定 し絶対位置検出システムを有効にし

ます。 位置決め方式0:インクリメンタル

1:絶対位置検出システム パラメータNo.1

1

5

(7) 接続例

 ここでは MELSEC − A1SD75 (AD75) とサーボアンプの接続を記載し ます。

注記については 5 − 6 ページを参照してください。

A1SP62

INPUT AC100/200

600mA LG

電源

A1SCPU A1SX40

A1SY40

A1SD75-P COM1

COM2 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B

0 1 2 3 4

+ -8 9 A B +

-11 12 13

準備完了 位置決め完了 14

15 16 35 36 7 8 26

5 23 24 25

(注2)

(注6)

(注5) (注2) (注3)

(注1) 近点信号

電磁ブレーキ出力 (注4)

9 19 18 CN1A

SON ABSM ABSR RES JOG

原点復帰 位置決め 2 OFF

ON OFF ON

LSP LSN EMG サーボアンプ CN1B

上限リミット

下限リミット

RA2

15 ALM 18

16 17 ABS bit0 ABS bit1 ABS busy

4 19

6 3 13 10 20 VDD COM SG SG

1 OFF OFF ON ON 運転モード 運転状態

5 8 9 14

8 10 20 5 15 13 3 12 2 1 プレート COM

RD INP CR SG SG LZ LZR

PG PP NG NP LG SD 21

3 22

4 19 20 DOG FLS RLS STOP CHG START コモン コモン

PGO PULSE-F PULSE-R PLS COM PLS COM RDY INPS コモン CLEAR コモン

5 6 7 C D E F COM +24 24G FG

汎用シーケンサ

COM NC NC

アラームリセット 非常停止 サーボオン 原点復帰 運転モード1 運転モード2 位置始動 位置停止 JOG+

JOG-サーボアラーム ABS交信エラー ABSチェックサムエラー サーボオン

ABS転送モード ABS要求 アラームリセット ABSデータ bit 0

ABSデータ bit 1/零速度検出 送信データ準備中/トルク制限中 故障

絶対位置検出システム 5

注1. ドグ式原点復帰の場合です。データセット式原点復帰の場合は接続し ないでください。

 2. サーボモータが零点信号上にあるときに立ち上げを行うと、A1SD75 (AD75) の偏差カウンタクリア信号を出力するので、MR − J2 − A の クリア信号は A1SD75 (AD75) 側へ配線しないで、シーケンサの出力 ユニットに配線してください。

 3. 参考回路です。

 4. 電磁ブレーキ出力は、プログラマブルコントローラの出力にリレーを 経由して制御してください。

 5. パルス入力方式は、差動ラインドライバ方式を使用してください。

オープンコレクタ方式でも使用できますが、 外来ノイズなどの影響 の少ない差動ラインドライバ方式を推奨します。

 6. ノイズ強化のため LG とパルス出力 COM 間を接続してください。

ドキュメント内 MR-J2-□A 仕様取扱説明書 (ページ 160-166)