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ドキュメント内 年次報告2007 (ページ 101-198)

年 次 報 告

2007 財務報告

アジア開発銀行

経営陣の検討と分析

概要

104

通常資本財源

105

特別基金

119

ADB

が管理する信託基金

123

統計付録

1 2007

年中のソブリン貸付およびノンソブリン貸付の承認(国別)

129 2 2007

年中の無償援助(グラント)プロジェクトの承認(国別)

133 3

貸付の承認(セクター別):

3

カ年移動平均(

1968

70

年 −

2005

07

年)

135

4 2007

年中の貸付承認(セクター別)

136

5

貸付のセクター別配分(

2007

年、

1967

2007

年)

無償援助(グラント)のセクター別配分(

2007

年、

1967

2007

年)

139 6 2007

年中の貸付および無償援助(グラント)の承認(国および財源別)

140

7 2007

年中の協調融資プロジェクト

141

8 2006

年および

2007

年中の貸付実行

143

9a 2007

年中のプログラム貸付実行額

144

9b

プログラム貸付・無償援助(グラント)の推移(

1998

2007

年)

144

10 2007

年中のノンソブリン投融資の承認と総事業費(国別)

145

11 2007

年中のノンソブリン投融資の承認と総事業費(セクター別)

146

12

ノンソブリン投融資の承認(年度別)(

1983

2007

年)

146 13

ノンソブリン投融資の承認(国別)(

1983

2007

年)

147 14

承認済みおよび管理中の貸付およびプロジェクト、回覧済みプロジェクト完了報告書(

PCRs

)、

完了済みプロジェクト、完結済み貸付並びに回覧済みプロジェクト・プログラム実績評価報告書

PPERs

)の件数

148

15

承認済み貸付、締結済み契約および貸付実行の金額

150

16

技術協力(国および地域活動別)(

1967

2007

年、

2006

年、

2007

年)

152

17 2007

年中の技術協力(国別)

154

18

技術協力(セクター別)(

1967

2007

年、

2006

年、

2007

年)

162

19 2007

年中のセクター別技術協力(貸付および無償)

162

20 2007

年中の技術協力(地域案件)

163

21

財源の純移転(通常資本財源およびアジア開発基金)(

2005

2007

年)

167

目次

22

財源の純移転(通常資本財源とアジア開発基金の合計)(

1998

2007

年)

168

23

アジア開発基金の財源および約定枠

169

24

技術協力特別基金

170

25

日本特別基金−通常拠出および追加拠出

171

26

日本特別基金−アジア通貨危機支援ファシリティ

171

27 2007

年中の貧困削減日本基金

172

28 ADB

が管理する無償資金が供与されたプロジェクト(

2007

年中の承認)

173

29 2007

年中の締結済み契約(原産国別):プロジェクト貸付−通常資本財源

177

30 2007

年中の締結済み契約(原産国別):プロジェクト貸付−アジア開発基金

178

31 2007

年中の締結済み契約(原産国別):プロジェクト貸付−

OCR

ADF

の合計

179

32 2007

年中のプログラム貸付による海外調達供給国への支出見積

180

33

技術協力業務に関する締結済み契約累計金額(原産国別)

181

34

技術協力業務に関する締結済み契約金額(原産国別)(

2005

2007

年)

182

経営陣の検討と分析

アジア開発銀行( ADB )は、アジア・太平洋地域の貧 困撲滅を目標とする国際開発金融機関である。アジア・

太平洋地域の社会・経済的発展および貧困削減をめ ざして 31 カ国が批准した「アジア開発銀行設立協定」

(以下「設立協定」)により、 1966 年に設立された。

105

経営陣の検討と分析

2007

12

31

日現在の加盟国は

67

カ国で、うち

48

カ国が域内加盟国である。

ADB

は開発途上加盟国に様々な 形の金融支援を行っている。主な支援形態は、貸付、技術協力、

無償援助、保証と出資である。それらの財源は、通常資本財 源(

OCR

)、特別基金および各種の信託基金である。

OCR

と 特別基金は、

ADB

が単独で運営管理に当たる業務を対象と している。信託基金には外部から資金が提供され、

ADB

が 拠出国に代わってその運営管理を行う。設立協定には、それ ぞれの財源の独立性を保つことが規定されている。

ADB

はまた、政策対話と助言サービスを提供するととも に、公的資金、民間資金および輸出信用との協調融資を通じ て資金を動員し、支援による開発効果の最大化を図ってい る。

ADB

のプロジェクトに対する協調融資は、貸付、技術 協力および貸付プロジェクトの一部を対象とする無償援助、

および保証やシンジケーションなどの信用補完の形で提供 される。

通常資本財源

OCR

の財源は、私募債や資本市場からの借入、株主から の払込済資本金、累積利益剰余金(準備金)の

3

種類である。

OCR

の財務上の健全さは、株主からの支援のほか、財務に関 する政策および慣行によるところが大きい。株主からの支援 は、加盟国からの資本の裏付けと借入国による債務返済の履 行実績に反映されている。

借入金と出資金は、

OCR

からの貸付や投資活動のほか、通 常業務の資金として使われる。

OCR

からの貸付は一般的に、

良好な経済発展を達成している開発途上加盟国および、民間 ならびにその他のノンソブリン主体に対して供与される。ソ ブリン貸付は調達コストに貸付スプレッドを上乗せする方式 で実施され、貸付資金の調達経費と貸付スプレッドが借入人 に転嫁される。ノンソブリン貸付は市場条件に基づき実施さ れる。

ADB

は、開発途上加盟国政府や主権国家以外の借入人に対 して直接貸付を行うだけでなく、

ADB

支援プロジェクトに民 間資金を呼び込むための保証を提供している。信用補完商品 としての保証に対する需要が高まっている。

財務報告の基準

規約で定められた報告 表

1

2007

年の主な財務データを 示す。

ADB

は、米国の一般会計原則に則って財務諸表を作 成している。

ADB

は財務会計基準(

FAS

)第

133

号「デリバ ティブ商品およびヘッジ取引の会計」および

FAS

155

「特定の複合金融商品に関する会計処理:

FAS

133

号およ

び第

140

号の修正」を含む関連修正条項(これらをあわせて

FAS133

」という)を遵守している。

FAS133

では、特定の 基準を満たす場合に限りヘッジ会計を認めている。この基準 を検討したところ、

ADB

のデリバティブ取引の大半は、原金 融取引のヘッジに極めて有効であり、資金調達コストの削減 に適していることが明らかになった。しかし、

FAS133

ヘッ ジ基準を適用すると、

ADB

のリスク管理やヘッジ戦略が完全 に反映されない。ヘッジ会計を適用した場合、

ADB

の将来の 借入、貸付およびヘッジ・プログラムに過度の制約がかかり、

借入加盟国のために借入コストを効果的かつ効率的に最小化 することが難しくなる可能性が高い。したがって、

ADB

はヘッ ジ会計を採用しないことに決定し、すべてのデリバティブ商 品を貸借対照表に公正価額(評価額)で報告する一方、その期 におけるデリバティブ商品の評価額の変動は純利益の一部と して計上している。

補足報告

ADB

は金融資産・負債に伴う金利リスクおよび 為替リスクを最小限に抑えるため、選択的にデリバティブ を用いて財務内容を管理している。デリバティブ商品を用 いて、それぞれのポジションやポートフォリオの資産/負 債管理を強化するとともに、借入コストの引き下げを図っ ている。金融商品には評価額で計上されるもの(デリバティ ブ全般、仕組み債による借入、一部の投資など)と、貸付、

大半の借入、一部の投資などのように簿価で計上されるも のがある。

ADB

は、固定金利借入を変動金利借入に転換するために デリバティブを利用している。これらの借入に関するデリバ ティブは、固定金利資産と等価であると考えられている。一 般的に、デリバティブの価値は市場金利が上昇すると低下し

(損失)、金利が低下すると上昇する(利益)。これらのデリバ ティブは一般的に、債券の発行に起因する契約債務を経済的 に相殺することになる。しかし、これらの債券の多くは簿価 で会計処理がなされるため、報告価額は金利変動に左右され ない。債券と関連デリバティブに異なる会計手法が用いられ るため、

FAS133

を適用すると報告収益にボラティリティが 発生する。また、

FAS133

を適用すると、

ADB

の財務状態 の全体的な経済価値が完全に反映されない。

2006

1

1

日に

FAS155

が採択されたことで、報告 収益のボラティリティがある程度軽減された。この規則で は、特定の金融商品のみが公正価額計上の対象となるからで ある。

FAS155

は、

FAS133

に従って報告される財務諸表に おいて、通常であれば別個のデリバティブ商品としての処理

(区分処理)が求められる組込型デリバティブを有する複合金 融商品について、公正価額での計上を可能とするものである。

2007

12

31

日現在、

ADB

は借入ポートフォリオの一 部に小額の複合金融商品を保有している。

106

アジア開発銀行

経営陣の検討と分析

1

財務データ抜粋

1231日、単位:百万ドル)

規約報告基準

2007 2006 2005 2004 2003

収入

貸付から 1,442.3 1,210.1 1,036.3 1,038.3 1,383.3

投資から 683.2 564.5 377.4 265.6 251.2

保証から 5.1 4.1 4.1 3.5 2.3

その他財源から 77.7 60.2 14.6 5.7 20.6

収入合計 2,208.3 1,838.9 1,432.4 1,313.1 1,657.4

支出

借入および関連費用 1,389.8 1,116.3 893.2 861.7 993.2

管理費a 127.3 127.7 135.7 118.3 118.5

加盟諸国への技術協力 (0.7) (1.2) (3.4) (2.4) (0.4)

損失引当金 (0.6) (32.5) (3.5) 2.2 12.9

その他の支出 4.0 3.7 4.2 3.1 3.7

支出合計 1,519.8 1,214.0 1,026.2 982.9 1,127.9

実現純利益 22.9 80.6 16.9 59.4 87.4

未実現純利益(損失) 53.8 (135.4) (309.2) 41.0 (178.4)

会計原則変更の累積的影響 – – (4.6) – –

純利益 765.2 570.1 109.3 430.6 438.2

平均収益資産b 42,780 37,904 36,092 36,364 37,540

平均収益資産の年間収益率 1.79% 1.50% 0.30% 1.18% 1.17%

貸付収益率 5.00% 4.98% 4.35% 4.16% 4.56%

投資収益率 4.68% 4.18% 2.96% 2.21% 3.74%

借入コスト 4.32% 4.81% 5.04% 3.37% 4.65%

資本貸付率d 44.54% 47.51% 49.36% 51.64%

FAS133以前の方式

純利益 711.4 705.5 415.6 389.6 616.6

平均収益資産b 42,757 37,859 36,076 36,306 37,524

平均収益資産の年間収益率c 1.66% 1.86% 1.15% 1.07% 1.64%

貸付収益率 5.14% 4.94% 4.35% 4.16% 4.56%

投資収益率 4.72% 4.27% 2.99% 2.34% 3.13%

借入コスト 4.68% 4.31% 3.75% 3.58% 3.70%

資本貸付率d 44.68% 47.72% 49.48% 50.54%

時価方式

純利益 1,159.0 544.1 93.7 562.8 1,363.3

平均収益資産b 43,726 39,130 37,948 39,391 40,244

平均収益資産の年間収益率c 2.65% 1.31% 0.23% 1.47% 3.39%

貸付収益率 6.40% 2.58% (1.18%) 4.25% 4.97%

投資収益率 7.77% 5.48% (1.11%) 3.51% 5.88%

借入コスト 5.32% 3.51% (1.34%) 3.56% 2.55%

資本貸付率d 45.13% 47.90% 49.72% 50.27%

– = 0、( )=マイナス、$ =米ドル、%=パーセント。

a アジア開発基金に配分された管理手数料および猶予された貸付手数料を差し引いたもの。

b 投資および関連するスワップ、未償還先取り手数料を控除した貸付残高および関連するスワップならびに出資からなる。

c 平均収益資産についてデリバティブの未実現純利益(損失)を加算する前の純利益を表す。

d ADBのリスク負担能力を評価するために20042月に承認および設定された。

ドキュメント内 年次報告2007 (ページ 101-198)