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不良債権市場が活性化された

ドキュメント内 年次報告2007 (ページ 85-88)

に対する直接融資の比率を引き上げる。従って、

PSOD

の業 務には金融コミュニティとの緊密な協力関係が必要である。

この関係は

ADB

が提供する様々な保証および協調融資商品 により強化されており、こうした商品に対する需要はこの

2

年間に大きく増加している。

PSOD

は、

25

件の案件に対して

ADB

の金融セクター・パー トナーと共に協調融資を行い、その触媒効果によって、開発 途上加盟国のために

4

2,500

万ドルの直接的な追加資金 を動員した。この資金は、総事業費の合計が

41

億ドルにの ぼるプロジェクトに利用された。

NHFMC の不良債権

ポートフォリオの売却により、

不良債権市場が活性化された

知識の創造と共有

ADB はナレッジ・マネジメントを、組織がその目的

を達成するために知識を創造し、捕捉し、蓄積し、取

り出し、強化し、普及させ、適用する方法として定義

している。 ADB は様々な方法で知識を管理している。

85

知識の創造と共有 全体的な戦略はナレッジ・マネジメント・フレームワーク

に規定されており、その主な活動プログラムは、知識の共有 に資する組織文化の改善、知識商品・知識サービスの管理シ ステムの改善、業務プロセスと情報技術(

IT

)の改善、実務コ ミュニティの機能強化、そして対外関係とネットワーク作り を通じた知識の創造、共有、学習および普及の拡大の

5

項目 である。

業務部局は、

ADB

が支援するプロジェクトにベスト・プラ クティスや最新または最適な技術を取り込むこと等により、

フレームワークの実施に貢献している。業務部局はまた、新 しい、有用かつ利用可能な知識を創造し、その活用を促進す る

ADB

の技術協力プログラムの実施に大きな役割を果たす。

業務部局の活動は、知識関連

4

部局の業務により支援され、

補完される。経済調査局、地域経済統合室と地域協力・持続 的開発局の

3

部局は本部にある。東京にあるアジア開発銀行 研究所は、日々の業務から離れて、長期的な視点から知識を 創造し普及させることができる。業務評価局(

OED

)も、公 式には

4

つの「知識部局」の

1

つに数えられていないが、開 発効果に関して多くの知識、見識と「教訓」を生み出す。これ らの知識

4

部局および

OED

2007

年中に作成した主な「知 識商品」の一覧を付録

14

に示す。

ADB の比較優位

ADB

は知識に関する

3

つの比較優位分野に引き続き注力 することによって、価値を創造し、開発途上加盟国を支援す ることができる。まず、

ADB

はアジア・太平洋地域の全政 府に対する深く広範なアクセスを得ているため、各国の特殊 事情に関する詳しい見識と、地域全体を見渡す視点を有して いる。第

2

に、

ADB

は明らかに、経済、財政、環境、工学、

エネルギー効率、プロジェクト管理や社会的影響といった重 要かつ多様な学問分野における専門知識を組み合わせ、開発 問題に対するセクター横断的かつ学際的なアプローチを提供 することができる。第

3

に、

ADB

は知識を生産するだけで はなく、その知識を大規模な長期開発投融資により補完する ことができ、事実そうしている。

ADB

はこのように、研究機関および国内シンクタンクの特 徴の一部を有している。しかし、

ADB

の価値は正確な分析を 超えて、政府に対するアクセス、地域内および地域全体のト レンドを特定する能力、学際的なアプローチ、そして良好な 見識と知識を大規模化通訳

:

魅力的な融資を通じて実施する 能力を通じてもたらされる。

ADB

2007

年中に行った主なナレッジ・マネジメント活 動の概要を以下に記す。活動の中には、外部の知識利用者に 向けて行われたものもあれば、内部に向けられたものもある。

外部の知識利用者のニーズへの対応

成長、開発、貧困および平等に関する 知識資源の増加

ADB

は知識を創造し、様々な外部の知識利用者に供給して いる。この対象には、開発途上加盟国はもちろんのこと、開 発に関心を持ち良質のデータや見識を求めている他のステー クホルダー、例えばアジア・太平洋地域に関与している他の 開発パートナー、民間セクター、研究者や域外の開発途上国 が含まれる。様々な重要テーマについて、

ADB

がどのように 知識を提供したのか、その概要を下記に記す。

ADB

の(主要指標調査刊行物である)『キー・インディケー ター』の特別章において、域内で不平等が拡大しているという、

開発の質に関する決定的な論点についての重要な新しい知見 が発表された。重要かつ新しい洞察が得られた。まず、不平 等の拡大は、一定の経済成長の貧困削減に対するインパクト が以前よりも小さくなることを意味する。第

2

に、現在アジ アで採択されている政策は、富裕層の間での成長の加速を推 進する方向に働いているように見える。この理由を理解し、

政策によって比較的貧しいグループのためにより多くの雇用 を生み出すにはどうすればいいかを理解することは、アジア の開発途上国においてよりインクルーシブ(包括的)な成長を 推進するために不可欠である。

ADB

が生み出したこうした知見は、平等の問題について新 たな関心を呼び、その後の国際的議論の形成に貢献した。例 えば、上記の特別章は、ファイナンシャル・タイムズ紙の

2

つの論説記事やエコノミスト誌の全面記事など、注目度の高 い記事で引用された。特別章を引用した

250

件の記事のう ち

12

件は中国語で書かれ、その後

66

の中国語ウェブサイ トに掲載された。

同業機関による引用は、研究の信頼性の証となる。世界銀 行は同行の『東アジアのルネッサンス:経済成長に向けたア イデア』において『

2006

年アジア開発展望(

ADO

):アジア の貿易ルート』を引用した。国際通貨基金は『

2007

年アジア 太平洋経済展望』および様々な国連刊行物の中で『

2007

ADO

』と『

2007

年主要指標』を引用した。エコノミスト誌は 初めて、『

2007

ADO

』の特集小論文「危機の

10

年後:投 資と成長に関する事実」に基づいて、同

ADO

に関する記事 を掲載した。『

2007

ADO

』に関する報道の注目すべき特 徴は、マスコミの多くの記事が、その政策および分析に関す る小論文にまつわるものだったということである。『

2007

ADO

』に関する約

400

件の報道記事が把握され、

60

件以上 が目標としたメディアに取り上げられた。

域内の貧困と平等は中心テーマとして、『ミレニアム開発目 標:アジア・太平洋地域における進捗状況・

2007

年』にま

86

アジア開発銀行

知識の創造と共有

とめられている。これは、一連の地域別進捗報告書の最新版 である。同報告書では格差に焦点を当て、国の進歩による恩 恵を十分に得ていないグループを特定すると共に、インクルー シブな成長を提唱している。同報告書は、国連アジア太平洋 経済社会委員会(

UNESCAP

)および国連開発計画(

UNDP

) と共同で作成された。

ADB

はこの分野における知見の創造と普及について、引き 続き主導的役割を果たし、いくつかの新たな研究結果を発表 した。『地域開発の力学:東アジアにおけるフィリピン』もそ のひとつである。この書籍では、本格的な地方分権化プログ ラムの開始から約

15

年が経過したフィリピンにおける、地 域的力学および政策のあらゆる側面が詳しく検討された。分 析は、東アジアと東南アジア、特に中国とインドネシアにお ける類似の経験にも及んだ。この書籍の教訓は、フィリピン(人 口がもうすぐ

1

億人を突破しようという大きな開発途上国)

に関心を持つ読者だけでなく、地方分権化プログラムを開始 しようとしている他の多くの開発途上国にとっても有意義な ものである。

経済と財政に関する知識

ADB

は引き続き、経済と財政に関する重要な新研究を行い、

その結果を発表した。例えば、アジア・太平洋地域のための 国際比較プログラム(

ICP

)により、アジア各国の主なマクロ 経済指標と開発指標の意味のある比較が可能となった。この 研究はその後、インターナショナル ・ ヘラルド ・ トリビューン、

フォーブス、ビジネスウィーク、

CNN-IBN

速報、

AP

通信社、

ロイター、トムソン・ファイナンシャルおよび新華社のウェ ブサイトを含め、

70

を超える記事で引用された。多くのア ジア諸国の新聞でも、

ICP

のレポートが取り上げられた。

『アジア経済モニター』は年

2

回発行される定期刊行物で、

ASEAN+3

(東南アジア連合および中国、日本、韓国)の財 務大臣・中銀総裁代理が経済の展望や政策問題を話し合う会 議に提出される機密報告書に基づいている。

ADB

は、この媒 体を通じて

ASEAN+3

の財務大臣と政策対話を行う唯一の 国際金融機関であり、省庁の最高レベルの実務者に情報を伝 え、政策決定に影響を与えることができる。資本フロー管理、

およびアジア金融危機から

10

年を経た銀行セクターに関す る

2

つのテーマ章を含む

2007

7

月号は、

50

社を超える

国際的新聞社および国際通信社に取り上げられた。

「アジア・ボンド・ウェブサイト」(

AsianBondsOnline:

http://asianbondsonline.adb.org

)は、債券に関する最新 情報を提供するウェブサイトである。同サイトの情報が地域 のニーズを満たしていることは明白であり、第

3

四半期の平 均日次訪問者数は

2,700

を超え、前年同期比で

67

%増加し た。

11

月はさらに訪問者が増えて、

1

日当たりの訪問者数 が

2,800

を優に超え、平均訪問時間は

18

分を超えた。アジ ア開発銀行研究所の「

E-

ニュースライン」は、アジアの開発関 連ニュースを毎日発信する無料サービスで、

3,000

人を超え る講読者に配信されている。

ADB

はまた、税制改革に関する各国の経験を共有し、移転 価格や付加価値税などの、開発途上国における国際税制およ び国内税制の主要問題を議論するため、第

17

回租税会議を 開催した。越境経済活動のグローバル化が進んだ結果、域内 国同士および域外国との国際租税条約が急増している。この 会議では、二重課税の回避や移転価格に関連する問題点やベ スト・プラクティスについても議論された。

「第

4

回マイクロファイナンス・トレーナー研修」の通信教 育コースには、

600

人以上の参加者が登録した。このコース は、

28

カ国から参加した

133

名にマイクロファイナンス・

トレーナーの資格を授与することにより、アジア・太平洋地 域のマイクロファイナンス機関の知識および能力の構築に貢 献した。この事業は、世界銀行の東京開発ラーニングセンター と提携して行われた。この研修により生み出された知識は広 く活用され、高く評価されている。例えば、研修教材は中国 語とベトナム語に翻訳されている。

「アジアのシンクタンク:ナレッジ・マネジメントと知識の 共有に向けて」と題したワークショップには、

20

カ国近くの

ADB

加盟国から、一流の研究所の所長や幹部など計

32

名が 参加した。このワークショップでは、ナレッジ・マネジメン トと知識の共有に関する最新の動向が発表され、アジアの開 発に向けてより大きな政策インパクトを達成するための機会 が模索された。ナレッジ・マネジメントの専門家によるプレ ゼンテーションや、一連の参加型グループ・セッションにより、

参加者はナレッジ・マネジメントと知識の共有についてのア プローチを向上するための優先順位を明確にした行動計画の 策定に向けて知識・技能を共有することができた。

上記以外の知識商品は、それほど知名度が高くないかもし れないが、開発途上加盟国が優れた政策を策定し、良好な投 資判断を行えるように支援するという点では、同様の影響力 を有している。例えば、

ADB

の開発途上加盟国の主要な経済・

社会・財政指標を含む「統計データベース・システム(

SDBS

)」

の一部がインターネットを通じて公開され、無料で利用でき るようになった。

SDBS

オンライン

(http://sdbs.adb.org)

はその立ち上げ以降、すでに多数の利用者を獲得している。

ADB は引き続き、経済と財政

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