ル、同
120
%)が達成され、リスクのあるプロジェクトの比 率は5
%と、過去最低の水準に低下した。ADB
はプロジェク トのコンサルタントおよび会計局と緊密に連携しつつ、実施 期限を過ぎている技術協力プロジェクトを終了させることを 精力的にすすめた。各チームはコンサルタントや関係企業と 頻繁に連絡を取り、期限を設定して、未払いとなっている取 引を完了させるよう促した。ポートフォリオ管理を改善するために、革新的な措置が導 入された。具体的には、早期警告システム(過去の実績や環 境の変化を踏まえて実施上の問題を予想する等)、特に、目標 を期日通りかつ予算内で達成できる可能性がない場合には貸 付または技術協力の期限を自動的に更新しないという新たな
政策、説明責任と責任を明らかにし、透明性を維持すると共に、
プロジェクトに関する駐在員事務所への権限委譲を計画する ための部課別業務量監査、そしてセクター別専門知識と現地 の知識の相乗効果を効果的な案件監理に活かすことを目的と した本部と駐在員事務所の共同作業が含まれる。
表
14
中央・西アジア:ソブリン貸付のポートフォリオ・パフォーマンス指標(2006
〜2007
年)国
実施中の貸付件数
(2007年12月時点)
契約締結/約定 実行額 リスクのある貸付
2007
(百万ドル)
2006
(百万ドル)
2007
(百万ドル)
2006
(百万ドル)
2007
(%)
2006
(%)
アフガニスタン 11 121.9 44.4 95.6 67.2 – 9.1
アルメニア 2 – – – – – –
アゼルバイジャン 7 30.6 20.7 14.5 4.1 28.6 40.0
カザフスタン 3 6.1 – 2.6 2.4 – –
キルギス 10 41.7 36.9 29.8 42.8 – 10.0
パキスタン 66 1,117.5 1,048.4 990.5 790.2 6.1 12.5
タジキスタン 14 57.9 28.3 38.3 35.2 – 8.3
ウズベキスタン 16 59.1 49.3 51.4 59.3 – 11.8
合計 129 1,434.8 1,227.9 1,222.7 1,001.4 4.7 12.2
– =該当データなし。
注:小数点以下の処理により合計と一致しない場合がある。
表
13
中央・西アジア:2007
年の無償援助プロジェクト承認(国別)(単位:百万ドル)
国 ADF PEF その他の財源a 合計
アフガニスタン
帰還難民および移住民の定住および雇用のための道路建設プロジェクト(追加)b – – 12.8 12.8
道路網整備(第1期) 176.0 – – 176.0
キルギス
手工芸産業を通じた農村女性の生計の改善 – – 2.0 2.0
南部農業地域の開発b 5.0 – – 5.0
職業教育および技能開発 10.0 – – 10.0
特殊ニーズをもつ児童に対する基礎教育の改善 – – 1.0 1.0
税制改革・近代化の支援 10.0 – – 10.0
CARECにおける道路網の改善(キルギス・タジキスタン)b 25.6 – – 25.6
パキスタン
最貧層のためのマイクロファイナンス – – 2.0 2.0
地震緊急支援(追加)b – 30.0 – 30.0
タジキスタン
地方の開発b 8.3 – – 8.3
孤立地域の持続可能なアクセス – – 2.0 2.0
CARECにおける道路網の改善(キルギス・タジキスタン)b 12.5 – – 12.5
合計 247.4 30.0 19.8 297.2
– =該当データなし、ADF =アジア開発基金、CAREC =中央アジア地域経済協力、PEF =パキスタン地震基金。
a 外部財源による公的協調融資であってその一部または全体をADBが管理するもの。
b 貸付プロジェクトの無償援助コンポーネント。
中央・西アジア
36
アジア開発銀行表 15 中央・西アジア:
2007
年中のソブリン貸付およびノンソブリン貸付の承認(国別)(単位:百万ドル)
国 OCR ADF 合計
ソブリン アルメニア
地方道路整備 – 30.6 30.6
上下水道整備 – 36.0 36.0
アゼルバイジャン
道路網建設プログラム(サブプロジェクト1) 190.0 10.0 200.0
キルギス
南部農業地域の開発 – 15.0 15.0
パキスタン
シンド州の沿岸コミュニティの開発 – 36.0 36.0
地震による移住民のための生計回復プログラム – 400.0 400.0
第2期資本市場改革プログラム 400.0 – 400.0
パンジャブ州政府の効率性改善のための能力開発 – 8.8 8.8
パンジャブ州政府の効率性改善プログラム(サブプログラム1) 250.0 – 250.0
全国物流幹線道路網の投資プログラム(サブプロジェクト1) 545.0 10.0 555.0
送電線の整備投資プログラム(サブプロジェクト2) 220.0 – 220.0
タジキスタン
地方開発 – 8.8 8.8
ハトロン州の洪水防止対策 – 22.0 22.0
CARECにおける道路網の改善 – 40.9 40.9
ウズベキスタン
財政運営改革 20.7 – 20.7
地方における基礎教育 – 30.0 30.0
CARECにおける道路整備 75.3 – 75.3
小計 1,701.0 648.1 2,349.1
ノンソブリン アゼルバイジャン
バクー銀行向け融資 6.0 – 6.0
レスプブリカ銀行による共同出資会社設立 10.0 – 10.0
アゼルバイジャン国際銀行 40.0 – 40.0
グルジア
グルジア商業銀行へ共同出資 25.0 – 25.0
カザフスタン
カズコメルツ銀行 50.0 – 50.0
バンク・センター・クレジット 50.0 – 50.0
パキスタン
カラチ電力供給会社民営化後の業務支援 150.0 – 150.0
地域
小規模・零細企業向け金融ファシリティ 20.0 – 20.0
小計 351.0 – 351.0
合計 2,052.0 648.1 2,700.1
– =該当データなし、ADF =アジア開発基金、CAREC =中央アジア地域経済協力、OCR =通常資本財源。
中央・西アジア
年次報告
2007 37
国別業務概要
アフガニスタン
パートナーシップの優先分野
ADB
とアフガニスタン政府 は、支援の重点を引き続き運輸、エネルギーと農業に置くこ とで合意した。ADB
の支援は、政府のインフラ開発における 優先事業に貢献し、同国の国家開発戦略に沿った内容となっ ている。国別パートナーシップ戦略(2008
〜2011
年)の起 草準備のため、いくつかの予備的調査が行われた。業務の効果
ADB
がアフガニスタンでの業務を再開したの は2002
年のことである。全国を結ぶ「環状道路」の主要区 間(隣国との接続を含む)の修復により、引き続き国内輸送能 力が大幅に改善され、中央アジア諸国と湾岸諸国との通商お よび交通が活性化された。道路開発の継続を目的として1
億7,600
万ドルの無償援助が供与された。ADB
はカブールへ の電力供給を増やし、地域の発電事業者との電力流通を確保 するため、送配電網の整備に投資した。伝統的灌漑施設の修 復は、農業生産の拡大に加え、農業収益および希少な水資源 の管理を改善するための基盤作りに貢献した。ADB
は農業の 商業化を支援した。技術協力により、財務省の予算編成およ び全体的な財務管理の改善等、担当機関の組織開発および能 力開発に大きく貢献した。アルメニア
パートナーシップの優先分野 戦略的優先分野は、農村開発
の早期化、民間セクターの参加、および地域協力の強化である。
業務の効果
ADB
がアルメニアで業務を開始したのは比較 的最近のことである。地方道路整備および上下水道セクター のための貸付プロジェクトはそれぞれ2008
年に開始されて いる。表
16
中央・西アジア:2007
年末時点の国別累計貸 付額・実行額(単位:百万ドル)a,b
国 貸付額 実行額
アフガニスタン 892.3 479.0
アルメニア 66.6 –
アゼルバイジャン 370.0 67.1
グルジア 25.0 25.0
カザフスタン 726.6 610.7
キルギス 603.5 525.0
パキスタン 18,590.8 12,311.2
タジキスタン 372.5 173.1
ウズベキスタン 1,100.9 485.0
地域 20.0 –
合計 22,768.3 14,676.2
– =該当データなし。
注:小数点以下の処理により合計と一致しない場合がある。
a 地域プロジェクトの貸付コンポーネントは各国に配分している。
b ノンソブリン(公共および民間セクター)貸付を含む。
図
2
中央・西アジア:国別実行額(
2006
〜2007
年)(ソブリン・ノンソブリン合計)(単位:百万ドル)
アフガニスタン
アルメニア
アゼルバイジャン
カザフスタン
キルギス
パキスタン
タジキスタン
ウズベキスタン 80.6
111.7
58.5 8.1
50.7 127.4
29.8
990.3 790.2
38.3 35.2
51.4 59.3 0.0 0.0
42.8 アフガニスタン
アルメニア
アゼルバイジャン
グルジア
カザフスタン
キルギス
パキスタン
タジキスタン
ウズベキスタン
地域
2006
2006
2007
2007 20.0
60.2 126.0 27.0
71.7
1,535.8
2,019.8 125.0
15.0 100.0 10.0
256.0
25.0 66.6
153.2
図
1
中央・西アジア:国別貸付承認額(
2006
〜2007
年)(ソブリン・ノンソブリン合計)(単位:百万ドル)
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500
0 250 500 750 1,000 1,250 1,500
中央・西アジア
38
アジア開発銀行道路事業によりアフガニスタンの運輸・通商が改善した
キルギスの食料プロジェクトで行われるヨウ素添加塩の試験
アゼルバイジャン
パートナーシップの優先分野
ADB
はアゼルバイジャンにお ける民間セクター業務を大幅に拡大した。ADB
は運輸セクターの開発を積極的に行った。道路網開発 プログラムに対する5
億ドルのマルチトランシェ融資ファシ リティは、ADB
と同国の協力における画期的な案件となった。業務の効果 実施中の治水プロジェクトは、主に貧困層が住 む地域で繰り返し発生する洪水への政府の取り組みに大きく 貢献した。具体的には、
5
つの主要都市および43
村におい て洪水対策を施し、約21
万5,000
人の生計を支援した。グルジア
パートナーシップの優先分野 暫定業務戦略が策定され、
2008
年第1
四半期に理事会に提出される予定である。ADB
による支援対象分野として想定されているのは、地方自治体 のインフラ・サービス、幹線道路網の整備、エネルギー・イ ンフラの拡充と開発、そして民間セクター開発である。
カザフスタン
パートナーシップの優先分野 民間セクターの開発、環境的 に持続可能な開発および地域協力の分野で支援が供与された。
2006
年に開始した民間セクター業務は引き続きADB
戦略 の中核であり、地方上水道、灌漑および運輸の各分野に対す る公共セクター向け貸付がこれを補完する形となっている。業務の効果
ADB
は貸付を通じ、水資源管理や地方上下水道 の整備、道路修復および銀行セクターの強化を支援した。ADB
はカザフスタン国立銀行と共に、インフレ抑制的な 通貨制度を確立した。ADB
はテンゲ建ての債券を初めて発行 し(60
億テンゲ、5,000
万ドル相当)、国際機関として初の 国内債券発行体となった。起債収入は中小企業の育成に利用 される。ADB
はまた、上水道サービスと能力開発に対する3,460
万ドルの貸付を行い、政府による地方の生活条件およ び健康状態の改善を支援した。キルギス
パートナーシップの優先分野
ADB
とその他の開発パート ナーは、承認された共同国別支援戦略に基づき、キルギスの 開発戦略(2007
〜2010
年)を支援していく。ADB
は、環 境の持続可能性、民間セクター開発および地域協力の推進を 目的として、1
億ドルの支援を供与する予定である。業務の効果