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「以前ほど病気をしなくなった ので、薬代が減りました」

ドキュメント内 年次報告2007 (ページ 78-81)

東南アジア

76

アジア開発銀行

され、関連立法の行動計画案が作成された。また、教育に対 する経常予算の配分が

2006

年比で

23

%増加したほか、中 学校

100

校が新設され、遠隔地および貧困地域に住む

3

2,000

人の生徒に利益がもたらされた。保健セクター支援プ ロジェクトでは保健セクター戦略計画(

2008

2015

年)が レビューされ、

6

カ所の追加的医療施設および

4

カ所の紹介 病院の建設および修復に資金が提供され、経常保健支出の実 績額が

2006

年比で

31.4

%増加した(推定値)。

ADB

は中小企業開発プログラム貸付および金融セクター・

プログラム貸付の継続的実施等の手段により、引き続き投資 環境の改善を支援した。中小企業開発プログラム貸付は、企 業登記および営業許可手続の合理化に貢献し、金融セクター・

プログラム貸付では、銀行業、保険業および商業的開発の法 的基盤の整備、金融機関の監督および監視の強化、および金 融市場の整備が行われた。

ADB

は中央政府の公共財政運営の改善および地方政府への 権限委譲を支援した。技術協力を通じ、公共債務の管理とモ ニタリングに関する経済財政省の能力を強化した。

ADB

はま た、

2

省庁に対するガバナンス・リスク評価を実施し、具体 的な腐敗防止措置を提言した。

インドネシア

パートナーシップの優先分野 国別戦略・プログラム(

2006

カンボジアのトンレサップ湖は東南アジア最大の淡水 湖だが、その周辺地域では安全な飲料水と下水道の利用 が限られている。ある

ADB

のプロジェクトが解決策を提 供している。

農業を営む

Vorn Mao

さんは、僻地村にある、悪臭の する危険な小川で、家族が使う水を汲んでいた。

36

歳の

2

児の母親である彼女は、乾期に水を得るためには穴を 掘るか、

2

キロ以上も歩いて、多くの人が洗濯をしたり 身体を洗ったりする小川で水を汲まなければならなかっ た。浄水手段を持たない彼女とその家族は、しばしば下 痢や発熱や皮膚の病気に悩まされた。

現在は状況が変わり、

Vorn Mao

さんの家族や隣人た ちは、安全できれいな水を手軽に利用できるようになっ た。トンレサップ地方における上下水道整備プロジェク トの一環として建設された、深井戸ポンプのおかげで ある。

1,800

万ドルのアジア開発基金グラントを通じ て

ADB

が資金を提供したこのプロジェクトは、

ADB

2002

年に立ち上げたトンレサップ・イニシアティブの 一部である。

「井戸ができて、とても喜んでいます」と

Vorn Mao

さんはいう。「以前ほど病気をしなくなったので、薬代が 減りました」

1989

年以降、より多くの人が、主に対外援助を通じ て安全な飲料水と下水道を利用できるようになった。そ れでも、同国の地方における上水道普及率は、依然とし てアジアで下から

2

番目に低い。

トンレサップのプロジェクトは、完成予定の

2011

年ま でに、対象となった

5

つの州において約

1,760

村・

180

万人に上下水道施設を供給することを目標としている。

このプロジェクトの重要な要素はコミュニティの積極 的な参加であり、各コミュニティは施設の選択、計画、

費用分担、実施、運営および維持管理に関与する。

深井戸ポンプの場合、平均建設費用は

1,800

ドルで、

受益者が現金または物資供出により費用の

10

%を負担し、

上下水道利用者グループを通じて施設の管理に関与する。

利用家庭の世帯主から集められたグループのメンバー が施設の資本費用と維持管理費用を拠出する。

「施設をカビから守る計画があります。それから、維持 管理費用を賄うために、私が利用家庭からお金を集めて います。小さな問題が起きたときに、施設を直せるよう にするためです」と、グループの理事会メンバーである

Vorn Mao

さんはいう。

トンレサップの貧困層にきれいな水を

「以前ほど病気をしなくなった

東南アジア

年次報告

2007 77

2009

年)は政府の中期開発計画に沿った内容となってお り、貧困層を重視した持続可能な経済成長の達成と社会開発 の向上への制約となる、数々の問題点に対応している。

焦点となったのは、インフラ開発、金融セクターの強化、

地方分権、ミレニアム開発目標の早期達成と環境・天然資源 管理である。政府の改革プログラムの支援、そしてインフラ を中心とする開発ニーズに向けた資金調達について、民間セ クターの参加を促進することに特に重点がおかれた。こうし た改革やイニシアティブを支えるため、

ADB

は重要な会議お よびセミナーを開催し、インドネシアを支援した。

業務の効果

12

月に理事会が承認した開発政策支援プログ ラム(第

3

期)(サブプログラム

2

)は、世界銀行がインドネ シアで調整している政策ローン・プログラムの一部であり、

危機後の安定化から長期的開発への移行支援を目的としてい る。政府の要請を受け、

ADB

2005

年から同プログラム に関与している。

同プログラムは、付加価値税の払戻期間の短縮、商品のオ ンライン認可による全国窓口の一本化、および起業手続に要 する期間の短縮により、改革の進展と投資環境の改善に貢献 した。政府の主な入出金業務が「国庫単一勘定」に一元化され、

青天井の預金保険が段階的に撤廃され、独立性のある国家調 達局が立法措置により設立された。

総額

3

億ドルの地震・津波緊急支援プログラムでは、アチェ 州およびニアス島の復興支援の

3

年目が終了した。累計契約 締結額は

1

3,800

万ドルに達し、累計実行額は

1

2,000

万ドルとなった。このプログラムでは、アチェ州の開発を阻 害した

30

年に及ぶ紛争による影響を受けた市民にも支援の 手が差し伸べられている。復興努力を持続させるため、

ADB

は組織強化を目的とする技術協力を供与した。

ラオス

パートナーシップの優先分野 国別業務計画が作成され、

ADB

の国別戦略・プログラム(

2007

2011

年)の実施 が始まった。国別戦略・プログラムには

ADB

が同国での経 験から学んだ教訓が反映され、セクターの選別性と集中度を 強化すると共に、プログラム・アプローチへの移行が提案さ れている。同プログラムは政府の開発枠組みに合致した内容 となっており、貧困層を重視した持続可能な成長の促進、包 容力のある社会の育成およびガバナンスの改善を目標とし ている。

この枠組みは政府の第

6

5

カ年開発計画(

SEDP6

)に具 体化されている。同計画には貧困削減および持続可能な開発 に向けた戦略が含まれ、引き続き順調に実施されている。ビ ジネスと投資をしやすい環境を整備し貿易の自由化を促進す

る措置が取られた。

業務の効果 ラオスでは力強い経済成長が続き、所得関連の ミレニアム開発目標(

MDG

)については達成に向けた進展が 見られるが、非所得関連の

MDG

についてはその限りではな い。国別業務計画では、主にパフォーマンスに応じた資金の 配分制度、地域案件への配分による

ADF

資金、および選択 的な通常資本財源および民間セクター業務を通じて

SEDP6

および国別戦略・プログラムの実施を支援した。国別業務計 画は、官民パートナーシップ、協調融資業務、

ADB

が管理す る信託基金および

ADB

の地域協力・持続的開発局の特別イ ニシアティブからの資金を動員し、融資商品の幅広い活用お よびアジア開発銀行研究所その他の開発パートナーとのパー トナーシップの強化を促進するように設計された。

マレーシア

パートナーシップの優先分野 開発計画(第

9

次計画)では、

特に他国との開発経験の共有に関して

ADB

との協力の拡大 が求められている。

ADB

は民間資金によるインフラ投資、資 本市場の整備、環境的に持続可能な開発等、マレーシアの競 争力の強化と民間セクター開発について、協調していく大ま かな分野を特定するため、国別パートナーシップ戦略を提案 した。

ADB

は、財務省における経済のモデル化と予測に対し て技術協力を供与した。

マレーシアは引き続き、

BIMPEAGA

IMT-GT

、そして

ASEAN+3

債券市場イニシアティブおよび

ASEAN

サーベ イランス・プロセスの技術協力に積極的に関与している。島 嶼東南アジア(

aSEA

)地域協力戦略の草案には、インドネシ アとの越境輸送および越境エネルギー事業、そして様々な技 術協力活動におけるマレーシアの中心的役割が含まれてい る。この地域協力戦略は、国別パートナーシップ戦略を補完し、

地域全体での対応が可能な開発課題への取り組みに集中する ことを目的としている。

ミャンマー

ADB

は引き続きミャンマーの経済状況をモニタリングして いる。業務戦略は適切な時期が来れば策定される。ミャンマー に対する貸付は

1986

年以降、技術協力は

1987

年以降承認 されていない。

フィリピン

パ ー ト ナ ー シ ッ プ の 優 先 分 野 国 別 業 務 計 画(

2007

2008

)において国別戦略・プログラム(

2005

2007

年)

ドキュメント内 年次報告2007 (ページ 78-81)