• 検索結果がありません。

2.ヒアリング結果

ドキュメント内 ™…O瘻ムN-帯 (ページ 88-93)

(1) A社(信用金庫取引先)

イ.進出経緯

・ 当公司親会社は、客先の要請により、79 年に台湾に工場を建設した。その後、中国 への進出を検討する過程で、現所在地を視 察した。

・ ①当時から電子産業が集積していた広東 省では毎年台風の被害が発生しているこ と、②上海、杭州、寧波等の大都市に近 く、その割には賃金水準が低く、豊富な労 働力を有していること等を勘案し、当地へ の進出を決定した。

ロ.現地の運営状況

・ 経 営 方 針 は、 ① 変 化 を 見 据 え た 持 続 的、

安定的収益構造の確立、②得意分野に特化 した技術・技能開発力の革新、③新しい価 値を生み出す戦略的CSR活動の実践、④ グループ内のワイヤーハーネスの中核工場 として、高品質かつ低コスト製品をつくる こと、⑤社員一丸となって“労働災害ゼロ 工場”を達成することである。

・ 当公司の姉妹会社として、杭州市に家電 用PCボード等を生産する杭州現地法人、

ベ ト ナ ム に2拠 点、 イ ン ド に 電 子 基 板・

ハーネスの工場がある。各工場とも現地の 取引先向け製品と日本への輸出用製品を生 産している。当公司では納期の短い、多品 種・小ロットの製品を生産している。

・ 製品の95%は加工貿易の一種である来料 加工(生産委託元が原材料を無償で支給 し、委託先は加工賃を受領する。)の形式 で生産されているため、ほとんどの原材料 を日本から輸入・調達している。製品はほ とんどを親会社へ戻し、一部を中国国内の 日本で取引のある日系企業向けに販売して いる。今後は日系企業向けに積極的に営業 を展開し、中国国内販売比率を高めていく 方針である。

・ 工場は自社所有で土地面積は30,600m2、建 物は12,130m2である。

・ 生産設備はすべて日本から輸入した。輸 入設備に関しては税関も慣れており通関手 続はスムーズである。新たに輸入する設備 の場合は、申請資料の準備の手間はある

業種 進出地 進出

形態 設立

年月 資本金 社員数

A社 自 動 車、2 輪車用ワイ ヤーハーネ スの製造・

販売

徳清県 独資 94年 12月

315万 ドル

508名

(日本 人常駐 者4名)

B社 婦人用中高 級ニット製 品の製造・

販売

呉興区 合弁

(日本 側出資 比率 25%)

05年 6月

40万 ドル

240名 

(日本 人常駐 者な し) C社 医療用整形

ベルト、サ ポーターの 生産・販売

湖州経 済開発

独資 07年 4月

50 百万

63名 

(日本 人常駐 者1名)

が、大きな問題はない。

・ 02年〜04年頃にかけては、電力不足のた め、週5日停電したことがあり、自家発電 装置を設置した。現在は電力不足の問題は 無い。

・ 03年 にISO9001、08年 に はISO14001の 認 証を取得し、品質と環境管理システムを確 立している。09年はTS、ISOリバイス版 を取得予定である。

・ 税関からAA類企業、商品検査局から1級管 理企業、警察から重点保護企業に認定さ れ、優遇されている。

ハ.人材の状況

・社員は100%が地元出身者である。

・ 伝統産業である絹織物の基盤があるため か、手先が器用な人が多い。

・ ①旧正月、国慶節前後の人材交流会、② 徳清県政府労働局の人材募集掲示板、③工 場入口での募集案内版、④従業員の紹介、

⑤日本語学校での募集等の方法で求人活動 をしている。また管理職クラスはインター ネットでも募集している。

・ 鎮政府や地元マスコミから機会あるごと に当公司の広告・報道をしていただき、大 きな効果が出ている。

・ 業務の実績や取組姿勢等を評価し、生産 賞、品質賞、新人賞を決め、年末の忘年会 の席にて表彰している。受賞者には賞品を 授与し、昇給にも反映させている。

・ 若 年 層 を 中 心 に 定 着 率 が 低 下 し て い る。

原因は、若年層は飽きっぽく新しい仕事を

やりたい、自営業者となりたい等の考え方 があるからである。また、地場産業である 養蚕農家出身者が多く、生糸市場が良いと きには就労意欲が低下することも定着率低 下の要因である。

・ 04〜05年にかけて求人の年齢制限を上げ る等採用条件を変更したところ、社員の資 質が低下したこともあった。

・ 以前は業務習得のため、日本へ研修生を 派遣していたが、現在は中断している。

 (2) B社(信用金庫取引先)

イ.進出経緯

・ 当地では改革・開放政策開始後の80年代 から毛織物関係企業が設立され、製品は海 外に輸出されていた。

・ 80年代後半には当公司の中国側親会社が 香港企業と合弁会社を設立し、製品を日本 側親会社に輸出していたところ、品質が評 価され合弁企業設立に至った。

・ 92年5月、当公司の前身となる合弁企業が 設立された。日本側出資者は現親会社と大 手商社であった。

・ 04年5月に12年の合弁期間が終了した。継 続出資の意向のない大手商社を除く2社で 翌月に当公司を設立した。当公司の合弁期 間も12年である。

ロ.現地の状況

・ 経営方針は、高品質の製品を製造するこ と、日本市場をメインとしつつもそれ以外 の市場を開拓していくことである。

・ 原材料として、オーストラリア産の羊毛 を輸入し、染色から行っている。

・ 販売先は日本が9割、欧州が1割である。日本 向けは日本側親会社、大手商社、スーパー 等に販売している。販売先がデザインし、当 公司は仕様書に基づき生産をしている。

・ 製品はすべて輸出されている状況下で数 年前から人民元が決済通貨ドルに対し切り 上がっていること、継続して輸出増値税の 還付率が引き下げられていたこと(ただ し、最近は再度引き上げられている。)、世 界経済の減速により注文が減少したことか ら経営は厳しくなっている。

・ 工場は中国側親会社から借りている。土 地 面 積 は13,300m2、 建 物 は10,000m2で あ る。生産量の減少に伴いできた空きスペー スは賃貸している。生産設備の一部は日本 から輸入している。

ハ.人材の状況

・ 従業員の75%は地元出身者である。地方 出身者のための寮も用意してある。

・ 社員の紹介による採用が多い。06年から 08年にかけては採用難であったが、最近 の需給は緩んでいる。

・ 従 業 員 は 最 も 多 い と き で500人 程 度 い た が、今は生産減により半分以下となってい る。以前の合弁会社には日本人常駐者がい た。今は日本側親会社から毎月1回程度出 張者が来ている。

・ 給与は歩合制で平均手取額は1,200元程度 である。

・ 長 期 的 な 観 点 か ら 人 材 を 育 成 し て い る。

5S(「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつ け」)運動を展開しているほか、先輩社員 が特定の新入社員を教える徒弟制度を採用 している。また、日本への研修生の派遣も 計画している。

(3)C社 イ.進出経緯

・ 従来は中国内の協力工場に生産委託して いたが、コスト削減と自社工場で生産する ことによる生産ノウハウ蓄積のため、06 年7月から中国での生産拠点開設のための 準備を開始した。

・ 日本の大手コンサルティング会社に中国 内での医療機器の認可手続きについて調査 を依頼する一方、具体的な進出地の調査を 始めた。

・ 06年9月に協力工場のある大連を視察した が、適当な工場物件が無く、人材の確保が 難しいことから断念した。同年10月には 湖州市を含む浙江省各都市の投資説明会に 参加し、12月に現地を視察した。

・ 07年1月には湖州市を再度視察したうえで、

①インフラが整備され、適当な賃貸工場物 件があったこと、②地元出身の社員を集め やすく、人件費が安価なこと、③開発区管 理委員会の応対がよく、サポートが期待で きたこと等を勘案して進出を決定した。開 発区管理委員会のサポートは期待以上で あった。

・ 同年2月に設立手続きを開始し、4月に営

業許可を取得、5月から内装工事を始め7 月には竣工した。その後、設備搬入・設 置、従業員募集、試験操業を経て、9月に は製品を初出荷した。

ロ.現地の状況

・ 親会社の満足する品質の製品を生産する こと、利益を計上することを目標にしてい る。生産コストは日本の2〜3割に抑えて おり、08年からは計画どおり利益を計上 している。

・ 原材料は、来料加工の形式で親会社から 支給されている。しかしながら、製品の生 産コストダウンのため中国内の日系企業か らの調達可能性を探っている。

・ 中国地場メーカーの同種の製品の品質は 低く、高品質の製品は輸入に頼っている。

そこで、3年後には年間100万点を生産す るとともに、中国内で販売を開始すること を目指している。また、欧州市場への販売 も目指している。

・ 通関手続は湖州で行っている。上海から の出荷・輸出に比較し1日余分にかかる。

・ 賃貸工場は2階建で面積は2,050m2である。

インフラは整備されており、夏季の電力不 足等のトラブルはない。ほとんどの生産設 備は現地調達しているが、一部は日本から 免税輸入した。

ハ.人材の状況

・ 当初約40名の社員からスタートし、現在 は63名で、うち日本人常駐者は総経理の1 名である。当面は100名程度まで増員予定 である。

・ ほとんどの社員は地元出身の女性既婚者 で あ る。1回 の 募 集 で 必 要 な 人 数 が 集 ま る。気質が穏やかで勤勉であり、定着率も 高く労務管理上の苦労はない。

・ 賃金は歩合制を基に精勤手当、技術手当、

夏季手当等の各種手当を支給している、平均 手取賃金は月額1,200〜1,300元程度である。

ドキュメント内 ™…O瘻ムN-帯 (ページ 88-93)