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表17 意識化定着カード (努力帰属+価値観群)

(月 日) 3年組(男・女)名前

      ち       ょ だ     ち っ い す だ よ と ぶ

三冠ξξ

ξξ考量慧

第4節 本授業実践の分析結果と考察

 1. 理科の学習意欲・自己効力・価値観の授業前後の比較

 質問紙Aによって測定した「理科に対する意欲」及び質問紙Bによって 測定した「理科に対する自己効力」「理科に対する価値観」の授業実践前 後の結果を比較することにより、はたらきかけの有効性を考察する。

 なお、質問紙Aは、「とても、そう思う」が4点、「まあまあ、そう思う」

が3点、「あまり、そう思わない」が2点、「ぜんぜん、そう思わない」が 1点とした。また質問紙Bは、「すごくそう思う」が6点、「だいぶそう思 う」が5点、「ちょっとそう思う」が4点、「ちょっとそうは思わない」が 3点、「だいぶそうは思わない」が2点、「まったくそうは思わない」が1 点とした。(以下同じ)また、それぞれの調査の信頼性は、内部一貫性に よるクローンバッハ(Cronbach)のα係数が、授業実践前において、質問 紙A「理科に対する意欲」は0.82、質問紙Bの「理科に対する自己効力」

は0.88、同じく質問紙Bの「理科に対する価値観」は0.71となり、十分 高いものであった。

はたらきかけの自己効力を高めることに対する有効性について  表18に、授業前後の自己効力の測定値を示す。

      表18 授業前後の自己効力

授業前 授業後

平均 SD 平均 SD ス均の差 前後の 統制群の自己効力 3.92 0,985 4.53 0,942 0.61

努力帰属群の自己効力 3.97 1.15 4.78 1.09 0.81

努力帰属+価値観群の     ⊥

4.34 0,826 4.76 0,810 0.42

 授業前後の自己効力の変化の有意差の検定(両側)を行ったところ、

  統制群       t=4.18,df=24, p<0.01   努力帰属群     tニ4.69,df=25, p<o.01   努力帰属+価値観群 t==2.22,df=26, p<o.05

となった。

 努力帰属群において1%の有意水準で、努力帰属+価値観群では5%の 有意水準で、自己効力の高まりがみられた。しかし統制群においても1%

の有意水準で自己効力の高まりがみられた。これらのことから、努力帰属 群や努力帰属+価値観群での自己効力の高まりも、はたらきかけだけによ

るものとはいえないと思われ1る。

 したがって、自己効力を高めることに対し、努力帰属的な考え方を教師 の言葉と意識化定着カードによりはたらきかける有効性は特定できなか

った。また自己効力高めることに対し、努力帰属的な考え方と理科の価値 観を教師の言葉と意識化定着カードによりはたらきかける有効性も特定 できなかった。

 また、努力帰属+価値観群の自己効力が努力帰属群ほど高まらなかった ことについては、価値観のはたらきかけが自己効力を低下させたとは考え にくいので、努力帰属と価値観の両方を同時にはたらきかけようとしたこ とに無理があったと判断したほうが妥当だと思われる。

価値観の変化について

 努力帰属+価値観群の自己効力が統制群や努力帰属群ほど高まりがみ られなかったことから、価値観のはたらきかけについて考察する。

 各群の価値観の変化を表19に示す。

表19 授業前後の価値観

授業前 授業後

平均 SD 平均 SD ス均の差 前後の

統制群の価値観 5.13 0,850 5.63 0,392 0.50 努力帰属群の価値観 5.06 0,616 5.59 0,875 0.53

努力帰属+価値観群の 4.93 0,619 5.39 0,543 0.46

 授業前後の価値観の変化の有意差の検定(両側)を行ったところ、

  統制群       tニ2.80,df=24, p<0.05   努力帰属群     t=3.34,df=25, p<0.01   努力帰属+価値観群 t=4.21,df=26, p<0.01

となった。

 努力帰属群と努力帰属+価値観群の価値観については、1%の有意水準 で高まりが認められ、統制群でも5%の有意水準で高まりが認められた。

これは、授業実践の最後の授業で、どの群も、自動車のタイヤなど「閉じ こめられた空気の性質を利用している身の回りの物」を学習しているの で、その影響があらわれたためだと考えられる。

 したがって、教師の言葉と意識化定着カードによる価値観に関するはた らきかけの有効性は特定できなかったといえる。

理科の自己効力と理科の学習意欲との関連性について

 次に、理科の自己効力と理科の学習意欲との関連性をを考察する。表 20に各面の授業前後の理科の自己効力と理科の学習意欲を示す(自己効力

については表18と同じであるが、わかりやすくするために再度示す)。

表20 授業前後の理科の自己効力と理科の学習意欲

授業前 授業後

平均 SD 平均 SD ス均の差 前後の 統制群 自己効力 3.92 0,985 4.53 0,942 0.61

学習意欲 3.52 0,344 3.52 0,430 0.00 努力帰属群 自己効力 3.97 1.15 4.78 1.09 0.81 学習意欲 3.27 0,467 3.67 0,484 0.40

自己効力 4.34 0,826 4.76 0,810 0.42

努力帰属+

ソ値観群 学習意欲 3.40 0,438 3.49 0,521 0.09  前に示したように、自己効力の授業前後の変化の有意差の検定(両側)

結果は、

  統制群       tニ4.18,df=24, p<0.01   努力帰属群     tニ4.69,df=25, p<0.01   努力帰属+価値観群 tニ2.22,df=26, p<0.05

であった。

 また、授業前後の学習意欲の変化の有意差の検定(両側)を行ったとこ