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阿見町立君原小学校阿見町立君原小学校

ドキュメント内 阿見町の教育(平成29年度).indb (ページ 51-55)

阿見町立君原小学校

1 研究テーマ

自 ら 学 び を 拓 く 児 童 の 育 成

〜 ユニバーサルデザインの視点を活かした授業づくり 〜

2 研究内容

◎ 子どもの特性に応じた学習指導の工夫

・ユニバーサルデザインの視点を取り入れた学習指導法の研究

○ ICTの活用

・デジタル教科書,ICT 機器を活用した楽しく分かりやすい授業の研究

○ 表現力を伸ばす指導の工夫

・書く力・話す力を育てるための発問や場の設定についての研究

○ 精選された発問・指示の推進

・言葉を削り,子どもの意欲を喚起する発問・指示についての研究

※ 具体的な手立てを明示し,全職員の取り組みとする。

3 研究組織

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平成 28 年度 研究の全体構想

4 『自ら学びを拓く』児童育成の構想図

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5 研究の実践

(1)第1学年 算数科「ひきざん」

計算の仕方を様々な方法で説明するような算数的活動を意図的に扱っていきたいと考えた。ま た,児童の発表内容を指導者が補っていくことで,様々な表現方法を全体に広げ,共有すること ができるようにしたいと考えた。そのために,タブレットや電子黒板を活用して,児童の考えを 発表する時間を確保して,操作→図→言葉→式へのつながりの,視覚化・共有化を図った。また,

その中で,話す側や聞く側にも質問を投げかけ,全体で考えていけるようにした。

タブレットや電子黒板を用いたことで,児童のノートをそのまま活用でき,学び合う時間の確 保ができた。また,児童の発表内容を指導者が補っていくことで,分かりやすい話し方やまとめ 方を全体に広めていくことができた。

考えが,操作から式へとつながっていかない児童が見られた。操作→図→言葉→式へのつなが りの指導を強化していきたい。

(2)第2学年 国語科「ビーバーの大工事」

読書活動に意欲的に取り組む児童が多いが,読んだ内容から大事な言葉や文を書き抜くことが 難しい児童がいる。そこで,教材文や図鑑などから動物の「すごい」(大事な言葉や文)を見つけ,

クイズを作る学習を行った。教材文で,クイズを作るための言葉や,文末の表現を確認しながら 繰り返しクイズ作りを行ったことで,図鑑などからも大事な言葉や文を見つけてクイズを作るこ とができるようになった。また,グループでの活動を取り入れたことにより,相談しながら学習 を進めたり,言葉の使い方をお互いに確認したりすることでクイズを作ることができた児童も見 られた。

しかし,大事な言葉や文を見つけられても,クイズを作るための言葉を適切に選んで,問題文

に書き直すことがなかなかできない児童がいる反面,クイズ作りが容易にできてしまい,物足り なさを感じている児童も見られた。言葉の適切な使い方についての指導を行い,上位の児童に対 する課題や手立てを用意しておく必要があると感じた。

(3)第3学年 国語科「ゆうずげ村の小さな旅館」

本を読む事は好きだが声に出して文章をすらすら読めない児童が多く , また , 登場人物の気持ち を考えることを困難に感じている児童も多かった。そのため,人物の様子を想像できるように時 を表す言葉や会話文に注目させ,登場人物の心情や行動を読み取らせるようにした。物語の内容 を叙述に即して読み取る活動を通して,話の中に隠されたしかけを見つけながら,人物の気持ち を考える事ができるようになってきた。

課題としては,物語の内容を大きく読み取ることはできても,細かな時間の変化や,人物の心 情の変化を読み取ることがまだ難しい児童が多いので,次年度も引き続き,どこに注目して読め ばよいかなど,読むためのポイントをしっかりと理解させながら,言葉を大切に読む授業の展開 が必要である。

(4)第4学年 国語科「みんなで新聞を作ろう」

本単元では,3年生児童を読者として想定し,相手意識をもって,4年生の生活を紹介する新 聞を作る学習を展開した。当日の学習では,読み手に分かりやすい新聞にするため,グループで 話合いながら取材の計画を立て,書き上がった記事を割り付ける学習を進めた。その際,ユニバー サルデザインを意識しながら,振り返りをしやすくするための資料を掲示したり,計画の際に用 いるワークシートを工夫したりして,児童の活動がスムーズになるように支援した。

新聞について初めて学習する子どもたちは,最初は戸惑いがちであったが,単元の学習を進め るうちに作業の仕方にも慣れて,グループのメンバーで協力しながら,工夫して生活新聞を作成 することができた。本単元で学習した内容は,その後の他教科での資料づくりにも十分に生かさ れる結果となった。

(5)第5学年 算数科「図形の角の大きさ」

いろいろな三角形の内角の和を調べ,すべての三角形の内角の和が 180 であることを,様々な 形の三角形を敷き詰めたり,切り取るまたは折って角を集めたりして,理解することができるこ とを目標とした学習である。

三つの角を三色に色づけした三角形を各自に用意して,視覚化を図ったり,ペア学習により,

互いに考えを出し合わせて共有化を図ったりするなどして,「三角形を敷き詰める」「3つの角を 切って集める」「折って角を集める」の三通りの方法を,どの児童も行い,内角の和について調べ,

理解することができた。また,電子黒板にデジタル教科書を提示して,調べる方法を動画で提示 することにより,さらに視覚的に捉えさせることができた。

しかし,三角形の内角の和が 180 であることを理解できても,支援がないとまとめとしてノー トに書くことができない児童が見られるなど,わかったことを文章でまとめる力をつけるための 支援を工夫していく必要がある。

(6)第6学年 算数科「場合の数」

組み合わせについて,着目する観点をはっきりさせて,順序よく落ちや重なりがないように整 理して調べることを5年生で学習してきている。この既習事項を生かして,その意味を理解させ,

並べる順番の違いを区別する必要のないことに気付かせていくことができた。また,並べ方と組 み合わせ方の意味やその違い,名前を記号化するよさに目を向けることもできた。

「順序よく整理して調べているかどうか」を話し合いの視点とした。どんな規則に従って考えた のか,どうすれば正しく組み合わせることができるのか,重なっている部分をなくすためにはど うしたらよいか,などを発問することで,一人一人が意欲的に取り組み,理解力を高めることが できた。

これらの学習を通して,結果として,何通りの方法があるのかを見付けるだけでなく,場面を 判断する力,図や表を適切に用いて思考する力,分かりやすく説明する表現力をつけていきたい と考える。

(7)ひまわり学級 算数科「単位量あたりの大きさ」(5年)

マットのこみぐあいを,単位面積あたりの大きさの考えを用いて比べる学習をした。マットの こみぐあいを比べるときは,「マット1枚あたり」「1㎡あたり」など,単位量あたりの大きさが 明確になるように図を工夫して表し,その図を根拠に式を立てて求めることをねらいとした。

平均の考え方を思い出させながら,人数や面積が異なる場合の比べ方について見通しをもたせ た。また,単位量あたりの大きさを比べる方法に焦点化して,その求め方と意味を知らせ,用い られる場を広げていくようにした。問題場面を比較しやすいように図を示したり,マット1枚の 図に表したりして,視覚化した。また,マット図と移動できる子どもの絵を用意し,図の上で子 どもの絵を置いて考えられるように支援した。

自分の考えを説明したり具体的な操作をしたりする活動を取り入れたことで,児童が学びの中 で新たな解決方法を見出すことができた。適用問題を解く場面では,単位量あたりの大きさで比 べることのよさを感じ取らせ,計算の中で積極的に使っていこうとする意識を高めることができ た。与えられた情報から根拠を説明できるようにする指導の工夫,児童が自分の言葉でまとめを 書くための支援の工夫が課題である。

6 研究のまとめ

(1)成果

本年度は,研究のサブテーマを「ユニバーサルデザインの視点を活かした授業づくり」とし,

国語科と算数科の2教科で研究を進め,2グループに分かれて要請訪問を行った。

視点の一つ「焦点化」では,ねらいや活動をしぼることで,「今日は何の勉強をするのか。何を 考えるか」をはっきりさせることができた。「共有化」では,授業の中でペア学習やグループ学習 を推進し,自分の考えや友達の考えを知ることにより,よりよい考えを導き出すことができた。「視 覚化」では,タブレットPC,電子黒板,プロジェクター等を活用し,学習内容や学習教材を視 覚的に提示することができた。

また,学習の流れを提示して授業内容の構造化を図ったり,タイムタイマーを導入して時間の 構造化を図ったりするなど,環境面においても,ユニバーサルデザイン化を促進することができた。

(2)今後の課題

授業内容を理解することはできたが,教師の支援・アドバイスが多く,子どもたち自身が自分 たちの言葉でまとめたり,発表したりすることができない場合が多かった。今後は,教師の「課 題の考え方」「発問の仕方」「支援の仕方」の焦点化,子どもたちの表現力の向上に向けて更に研 修を行っていく。

ドキュメント内 阿見町の教育(平成29年度).indb (ページ 51-55)

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