朝日中学校区の全体構想
1 朝日中学校区の共同研究主題と研究計画
(1)共同研究主題
自ら考え,自ら解決することができる児童生徒の育成を目指して
(2)研究内容
○学びの広場での中学生による学習サポートの実施
・小学生:学習意欲の向上と基礎学力の定着
・中学生:自己有用感と学習意欲の向上
○「学習の手引き(授業,家庭学習)」の完成と,学区での共有
○計画訪問や校内研修時における相互授業参観
・「 学習の手引き(授業)」 等による,発達段階に応じた系統的な授業の進め方(教師),学習の 進め方,学び方(児童生徒)の検証
○「全国学力・学習状況調査」「 県学力診断のためのテスト 」 の検証結果の共有化による本学区の 課題の明確化と具体策の立案
〈研修計画〉
月 内 容 参加者 場 所
4 第1回教育推進委員会(組織・計画作成) 推進委員 役 場
各学校での研究計画の検討及び実践 全職員 各学校
6 あいさつ声かけ運動 全職員・ 児童会及び
生徒会 ・ 地区長他 各学校
授業を見る会(実穀小校内研修) 各校職員 実穀小
7 第2回教育推進委員会(実践報告・今後の活動について) 推進委員 役 場
授業を見る会(本郷小計画訪問) 各校職員 本郷小
8 各学校での中間まとめ 全職員 各学校
9 研究実践(本郷小) 全職員 本郷小
10 授業を見る会(朝日中計画訪問) 各校職員 朝日中
授業を見る会(実穀小計画訪問) 各校職員 実穀小
11
あいさつ声かけ運動 全職員・ 児童会及び
生徒会 ・ 地区長他 各学校
授業を見る会(実穀小校内研修) 各校職員 実穀小
阿見町教育委員会研究委嘱発表会 各校職員 朝日中
12 各学校での研究実践(朝日中・実穀小) 全職員 各学校
朝日中入学説明会への参加(授業・部活動参観) 6年児童・保護者・担任 朝日中
2
授業を見る会(実穀小校内研修) 各校職員 実穀小
研究実践(本郷小) 全職員 本郷小
朝日中学校区の研究のまとめ 推進委員 各学校
2 共通実践の内容
【学習力の育成について】
(1)基礎・基本の確実な習得
① 週時程の中にステップアップタイムを設定したり,月例テスト(漢字・計算)としてステッ プアップテストを行ったりすることで,基礎学力の定着を図った。
② 週末の課題として自分発見作文に取り組ませ,書く力を日常的に高めるようにしてきた。
③ 学力向上の時間を設定し,木曜日に範囲表を配付し,次週の木曜日に学習コンテストを実施し,
8割以上の正解を合格とし称賛してきた。
(2)問題解決的な学習の推進
① 総合的な学習の時間等で,自分の興味関心のあることからテーマを設定し,様々な本やイン ターネットにより情報を収集し,必要な情報をまとめたり,発表したりする活動を行った。
② 課題の難易度を,ペアやグループでの協働学習が必要となる程度のものに設定した。
③ ゴールの見える課題や意欲を高める課題など学習課題を工夫し,児童生徒が主体的に取り組 める授業の展開に努めた。
(3)学び合いを取り入れた授業づくり
① 授業の中で,グループ学習やペア学習を多く取り入れ,学び合いを通して課題を解決するよ うにしてきた。また,1時間の見通しができる課題づくりに努めた。
② 対話を重視するための一つの手立てとして,ペアやグループでの学習を積極的に実践した。
③ 児童が互いの考えを交流する中で,参考としたいアイデアを『緑ペン』を使って,自分のノー トに書き加えることができるようにした。
【生活力の育成について】
(1)勤労体験や自然体験,食育
① 朝日中学校茂木栄養教諭による食育指導を行った。
② 地域のゲストティーチャーを迎えて農業体験を行い,食物を育てる喜びや食を大切にする気 持ちを育ててきた。
③ 6年生の総合的な学習の時間において,各自が職業調べや職場見学を行うことで,将来の仕 事についての関心を高めた。
④ 掃除の時間は,掃除中の音楽の放送もない中で「無言清掃」に取り組み,学校全体で集中力 と奉仕の心が育つよう全職員で指導に当たった。
⑤ 中学2年生が夏休みに実施した職場体験学習を通して,職業についての関心を高めた。
(2)小中学校の交流
① 朝日中入学説明会において,6年生が中学校の授業参観や部活動見学,生徒会本部役員によ る学校説明を聞いた。実際に中学校の様子を見ることを通して,中学校への不安が少なくなり,
入学への期待感が増した。
② PTAや各種団体を含めて町全体で実施しているあいさつ声かけ運動を行った。
【人間力の育成について】
(1)道徳の時間の指導の充実
① 様々な体験活動と道徳の時間を結びつけた指導計画を作成した。体験を通して道徳的な価値 を高めることができた。
② 道徳の時間の確保に努めてきた。また,資料を読み,考えるといった授業展開だけでなく,
グループごとの話合いを取り入れた展開,グループエンカウンターを取り入れた展開などを取 り入れ,児童生徒自らがしっかりと考えていけるようにした。
③ 道徳の時間だけでなく,親子学習の機会に,講師を招いた中でグループエンカウンターを取 り入れた活動に取り組み,児童が自らを見つめ直し,しっかりと考えていけるようにした。
(2)特別活動の指導の充実
① 聾学校との交流学習を行っている。授業・クラブ・行事等,年間 50 回以上に及び,一緒に活 動することによって相手の事を考えて行動できるようになってきた。
② 4・5・6年生の児童が町音楽会に向け,合奏練習に取り組み,素晴らしい演奏を披露した。
また,ふれあい祭りにおいても合奏を披露し , 地域との交流を深めた。
③ 中学校の体育祭や合唱祭をはじめとした行事では,生徒会や実行委員などが中心となり,生 徒が主体的に活動することで,行事を成功に導くことができた。
(3)夢を育てる教育
① 自分の夢や目標を明確にし,その実現に向けて努力できるように一人一人に支援をしてきた。
学期の始まりには,夢カードを掲示し,目標を発表する機会を設けたり,立志の集いや卒業 式の中で自分の将来の夢について保護者の前で発表する場を設定したりした。
② 自分の夢や目標を明確に掲げ,一人一人が目標を意識して生活できるように支援してきた。
どの学校でも,自分の将来の夢について保護者の前で発表する場を設定してきた。
3 朝日中学校区の連携
(1)授業を見る会の実施について
① 各校の計画訪問等を利用し,授業を見る会を実施した。同じ学区の小・中学校の教員が互い の学校を訪問して授業を見ることによって,他校の様子を知ることができ,発達段階に応じた 学習支援の在り方も研修することができた。
(2)情報交換会について
① 夏休みに行われた推進委員会では,各校の研修の取り組みや学力向上のための手立てについ て話合いがなされた。
② 学習のきまりや家庭学習の手引き等の情報交換で共通理解を図り,各校で手引き等を完成す ることができた。
③ 3校の「学校だより」をそれぞれの学校で掲示したり,学区内の校長による情報交換会を月 1回設けたりすることで,各校の取り組みを知り,教育活動の参考にすることができた。
4 研究の成果と課題
(1)成果
① 授業を見る会を通して,発達段階に応じた授業を参観し,各校の児童生徒の実態を把握し,
各教職員の指導力向上を図れた。
② ステップアップテスト,検定の実施により,基礎学力が定着し児童の学習意欲の向上が図れた。
③ 全員が授業研を行い,一斉授業から児童生徒が主体となる授業へと授業改善を推進してきた。
様々な体験活動や児童生徒同士での関わりにより,児童生徒主体の自ら考えて課題を解決して いこうという学ぶ姿勢が育ってきている。
④ 基礎力定着のための時間を週時程の中に位置づけたり,小テストや計算・漢字力検定,学習 コンテスト等を行ったりすることで,基礎的な知識技能の向上が図れた。
⑤ 小学校の児童が,入学説明会において,中学校の授業参観を行うことで,中学校に対する理 解を深めることができた。
(2)課題
① 共同研究主題にせまるために,3校で9年間を見据え,連携を図っての教育実践が大切である。
そのため,4月当初に計画を共有化し,年度末には評価・改善を図る必要がある。
② 夏休みなど長期の休みを利用して,朝日中学校区の教職員が,各校の学力向上対策や研修内 容について,話し合う場を設定し,連携教育できる組織を考える必要がある。
③ 児童生徒の交流を図るあいさつ運動や奉仕作業等の小中合同の活動が毎年行われている。さ らに,防災訓練等を通して,地区の役員(保護者)や地域との連携に努めていく必要がある。
④ 平成 30 年度の分離統合を控え,ますます朝日中学校区の連携が必要になってくる。そのため,
連携を図ることができる行事や学習活動について,話し合う場を設定していく必要がある。