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補助具の最適化

ドキュメント内 2014,12,24 (ページ 67-70)

1.3 視環境の最適化

1.3.11 補助具の最適化

4. 全体的に線を太く修正

5. 主要部の強調

6. 線輻の違いによる要素の表現

を挙げている.

辰巳ら[48]は,拡大教科書作成作業における紙面上でのレイアウトについて,各 ページに配置する図や文章などの要素の配置を,原本の内容を基に自動で行うア ルゴリズムの開発を行った.試行後,アンケート調査で検証し,その有効性を報 告した.

拡大鏡の倍率の最適化

五十嵐ら[55]は,拡大鏡の倍率を決定する方法として,

倍率= 0.5〜0.6 遠見視力

倍率=近見視力0.8が得られる倍率

の2法を示した.

Kestenbaumら[10]は,視力に基づいて,新聞の文字を読むのに必要なレンズの

屈折力は,遠見視力の逆数であるとした.例えば,遠見視力0.1 のロービジョン者 であれば,

1

0.1 = 10D となり,10 Dのレンズが処方される.

表1.15のように読書に必要な視力を予め求めておいて,ロービジョン者の視力 との比から,読書に必要な倍率を求める方法

倍率= 読書に必要な視力 ロービジョン者の視力

が示された.こうした方法はいずれも,機能評価モデルによる拡大鏡の最適化手 法である.

行動評価モデルによるものとして,氏間[84]は,ロービジョン児に対して,視 距離を自由にしたMNREAD-Jkを実施し,拡大鏡の選定と訓練の適切性の評価を 行っている.実施日を独立変数,読書速度を従属変数とした1要因分散分析の結 果,拡大鏡が妥当に選定され利用されていることが確認できたと報告した.

1.15 読書対象物と必要な視力

読書対象 必要な視力 研究者 米国の新聞 0.4 Sloanら[27]

教科書(3号) 湖崎[54]

平仮名 0.1

漢字 0.2

新聞(9ポイント)

平仮名 0.3

漢字 0.4

辞書(6ポイント)

平仮名 0.5

漢字 0.6

新聞の本文 0.5〜0.7 永井[43]

文庫本 0.4〜0.5

学校の黒板の字を最前列で読む 0.3

拡大読書器の最適化

拡大読書器とは,ロービジョン者が主に紙を媒体として記述された文字や図を 拡大して見るための拡大器である.カメラで視対象物を撮影し,視覚特性に応じ た処理を行ってディスプレイに表示する.据置型から携帯型まで,様々なタイプ が製品化されている.

岡田ら[103]は,拡大読書器の改良ニーズを明らかにするためアンケートを実施

し,約100例について分析したところ,小型軽量であること,接写可能であるこ と,厚い資料が読めること,フォーカスが的確に合うこと,被写体深度が深いこ と,高画質であること,着脱可能なカメラであること,黒板を写せることが挙げ られた.伊藤ら[80]は,筑波技術大学のロービジョン生に対して調査したところ,

拡大読書器の選定においては,用途に応じた選択が必要であることを示唆した.平 山らは,拡大読書器の携帯性を高めるために,ヘッドマウントディスプレイを用 いて携帯性を高める取組[148]や,従来,光学的な処理が中心であった拡大読書器 をコンピュータを使って画像処理を行う取組[149]を報告した.青木ら[51]は,拡 大読書器にデジタル画像処理技術を用いて文字や線の太字化,特定の色の変換や ブリンクなどの処理をし,ロービジョン者の視認性向上に有効であったことを報 告した.

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