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Tab1e59対象者Cの学習環境段階

学習環境段階 学習環境名称 期間

I 通常学級

小学1年一小学6年

IトR 通常学級

中学1年一中学3年

II−H 難聴学級

中学1年一中学3年

III 聾学校

高校1年一高校3年

*R…Regular c1.ss(通常学級)、H…H.rd of h。。ri㎎clas。(難聴学級)

     Tab1e60対象者Cの各学習環境段階における学習環境の構造

学習環境要因 社会的要因 言語的要因

学習環境の要素 同一集団 異文化集団 手指媒体 音声媒体 書記媒体

I O(21一)/C ○ ○

IトR O(21一)/C

O

II−H

O O

III ろう O(6−10)/B

O

*R…Regul.r clas。(通常学級)、H…Hard.f hearing class(難聴学級)、ろう…聾学 校、通…通常学級、難…難聴学級

*()内は本人を除くその集団人数、G…Good(良好)、C…Center(どちらでもない)、B

・・aad(良好でない)、NK…Nct Known(わからない)

   Tabie61対象者Cの各学習環境段階における学習環境の要素への態度

学習環境要因 社会的要因 言語的要因

学習環境の要素 同一集団 異文化集団 手指媒体 音声媒体 書記媒体

I−RC C/P NK C C

トH 難 C C/P C C C

IトR C C/P C C C

IトH P P C C P

現在 P I C C P

*R…Regular class(通常学級)、H…Hard of heari㎎class(難聴学級)、ろう…聾学

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  第五章考察 第二節考察結果

校、通…通常学級、難…難聴学級

*P…Positive(積極的、肯定的)、C…Center(中立・混合的)、N…Negative(消極的、

否定的)、NK…Not Known(まだ認識していない状態、まだ考えていない状態)

Table62対象者Cの各学習段階におけるその他の態度

学習環境段階 自己 聴覚障害

I−RC

I−HC

II−R 通 C

II−H 難 C

現在 C

*R…Regular class(通常学級)、H…Hard of hearing class(難聴学級)、ろう…聾学 校、通…通常学級、難…難聴学級

*P…Positive(肯定的)、C…Center(中立的)、N…Negative(否定的)、NK…NotKnown

(まだ認識していない状態、まだ考えていない状態)

<小学校の通常学級で、書記媒体に依存していたケース>

     [『学校のとき、先生のお話は耳を通して理解することはできましたか?』]さ     っきも言ったけど、家で予習的な内容をしていましたから。言っていることが     分からなくても、本で読んだりしていて。耳が聞こえなくてもカバーできます     からね。(C,47−48)

     言っていることが直接伝わるわけではないけれども、板書の内容から推測で     きるわけですから。(C,54)

  Cは小学校の通常学級には、音声媒体と書記媒体の情報保障があり、手指媒体の情 報保障はなかったと言及している。そんな中、学習内容の把握を、板書の推測や教科書、

問題集などの書記媒体に依存していた。このように「学習を書記媒体に依存することで 学習・勉強ができるようになりたい」という気持ちが学習動機となった。この学習動機 は、r書記媒体志向」である。

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  第五章 考察

第二節考察結果

<中学校の通常学級で、書記媒体に依存していたケース>

     小学校と同じで、板書を見ていましたね。(C,128)

     [『そしたら、勉強面でその多くを頼っていたのは、情報は文字に多く頼って     いたところがありますか?』1勉強面で?そしたら、そうですね。(C,193−!94)

     [『家の中では問題集とか、学校では板書とかに頼っていたから、多くの知識     を文字から得ることが多かった。』1そうですね、そのとおりです。(C,195−196)

  Cは中学校の通常学級は、小学校と同様で、音声媒体と書記媒体の情報保障があり、

手指媒体の情報保障はなかったと言及している。そんな中、学習内容の把握を、板書の 推測や教科書、問題集などの書記媒体に依存していた。このように「学習を書記媒体に 依存することで学習・勉強ができるようになりたい」という気持ちが学習動機となった。

この学習動機は、「書記媒体志向」である。

<中学校の通常学級で、手指媒体に依存していたケース>

     手話を覚えることで、先生の話の内容も分かるようになったし、小学校中学    校のときにはなかった情報がダイレクトに伝わるようになって。手話を見れば     言っていることが分かる。(C,244)

     [『それは、勉強しやすい環境になったということですか?』コそうですね。

    (C,245−246)

     〔『そのとき、聾学校という環境に合っているとは思いましたか?特に手話と     いう環境に対しては。』1(考え込む)[『地域の学校と聾学校に合っていたの     は、どちらかといえばどっちですか?』]…個人的には、 (考え込む)授業の     レベルが上がるのだったら、聾学校の方がいいかなあ。と、思います。(C,

    257−260)

 Cは聾学校では、小学校・中学校と違い、音声媒体と書記媒体と手指媒体の情報保障 があったと言及している。その学習環境の中で、学習内容が分かるようになった。また、

仮定の話ではあるがCは聾学校という手話を含む手指媒体がある環境に対しては、学習 環境として有意的だとしている。このように「学習を手指媒体に依存することで学習・

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  第五章 考察

第二節考察結果

勉強ができるようになりたい」という気持ちが学習動機となった。この学習動機は、「手 指媒体志向」である。

4 対象者Dの考察

 対象者Dの調査結果から、対象者Dの学習環境段階、対象者Dの各学習環境段階にお ける学習環境の構造、対象者Dの各学習環境段階における学習環境の要素への態度、対 象者Dの各学習段階におけるその他への態度へ分析したものを、それぞれTable63,Tab1e 64,Table65,Tab1e66に示した。

       Table63対象者Dの学習環境段階

学習環境段階 学習環境名称 期間

I−R 通常学級 小学!年一小学6年

I−H 難聴学級

小学1年一小学6年

II−R 通常学級

中学1年一中学3年

II−H 難聴学級

中学1牛一中学3年

*R…Regular c1ass(通常学級)、H…Hard of heari㎎class(難聴学級)

     Table64対象者Dの各学習環境段階における学習環境の構造

学習環境要因 社会的要因 言語的要因

学習環境の要素 同一集団 異文化集団 手指媒体 音声媒体 書記媒体

トR 通 O(2!一)/C

O

I−HO(6−10)/G 1

O

II−R 通 O(21一)/C

O

I卜H O(3−5)/C

O O

*R…Regular.1ass(通常学級)、H…Hard of heari㎎class(難聴学級)、ろう…聾学 校、通…通常学級、難…難聴学級

*()内は本人を除くその集団人数、G…Good(良好)、C…Center(どちらでもない)、B

・・aad(良好でない)、NK…Not Known(わからない)

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  第五章考察

第二節 考察結果

Table65対象者Dの各学習環境段階における学習環境の要素への態度

学習環境要因 社会的要因 言語的要因

学習環境の要素 同一集団 異文化集団 手指媒体 音声媒体 書記媒体

トR 通 C C NK N N

トH 難 C C NK N N

II−R P N N P

I卜H P N N P

現在 P P P P

*R…Regular class(通常学級)、H…Hard of heari㎎class(難聴学級)、ろう…聾学 校、通…通常学級、難…難聴学級

*P…Positive(積極的、肯定的)、C…Center(中立・混合的)、N…Negative(消極的、

否定的)、NK…Not Known(まだ認識していない状態、まだ考えていない状態)

Table66対象者Dの各学習段階におけるその他の態度

学習環境段階 自己 聴覚障害

I−R 通 o N

I−H N

II−R P/N

I卜H P/N

現在 L P P

*R…Regu!ar class(通常学級)、H…Hard of heari㎎class(難聴学級)、ろう…聾学 校、通…通常学級、難…難聴学級

*P…Positive(肯定的)、C…Center(中立的)、N…Negative(否定的)、NK…NotKnown

(まだ認識していない状態、まだ考えていない状態)

<小学校の通常学級で、書記媒体に依存していたケース>

    三分の一くらいは、先生の口から読み取っていました。補聴器は使っていま     したが、それでも音の弁別はできないので。例えば、教科書でどこを読んでい     るかを隣の友達に指ししめてもらうなど、協力を得ていました。(D,32)

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  第五章 考察 第二節 考察結果

 [『先ほど先生の口で読み取れるのは三分の一が限界だといっていましたよね。

それならば、どちらかといえば、文字に頼っている面は大きかったですか?』1 そうですね。(D,67−68)

 [『つまり、通常学級では勉強を文字に大きく依存していたということですね。

先生が板書したり、教科書から読み取ることで勉強していた。そして先生から のお話(音声)から頼るようなことはなかったのですか?』1なかったですね。

(D, 69−70)

 Dは、小学校の通常学級では授業内容の把握を口形による読み取りに依存していた。

それでも口形には限界があり、教科書など文字の書記媒体に依存していた。このように

「学習を書記媒体に依存することで学習・勉強ができるようになりたい」という気持ち が学習動機となった。この学習動機は、「書記媒体志向」である。

<中学校の通常学級で、異文化集団に認められたいケース>

     いや、見返すというよりも、認められたいという気持ちが大きかったですね。

    例えば、勉強ができるようになったら友人が私のところにきて質問してきたり     とか。そういう気持ちだったと思います。(D,126)

     小学校のときと比べたら、耳が聞こえるようになりたいという気持ちは強く     なったと思う。(D,118)

 Dは、第一次予備調査では「中学校の通常学級では、異文化集団との関係について「良 好とはどちらもいえない」を明記している。そのためDは、中学校時代の通常学級にお

ける異文化集団との関係は不安定であり、本人も良い関係を作りたいと思っていた。ま た本人も聞こえることへの肯定的な態度を持っていた。そのため、「勉強ができることで 異文化集団に認められたい」という思いが学習動機となった。この学習動機は、「異文化 集団志向」である。

<中学校の難聴学級で、口形媒体に依存していたケース>

    [『難聴学級で、口形のある環境では、国語や算数、英語の理解や勉強にも助け     になっていたということですか?』]はい、そうですね。(D,111−112)

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