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考察                         第二節考察結果

Table68対象者Eの各学習環境段階における学習環境の構造

学習環境要因 社会的要因 言語的要因

学習環境の要素 同」集団 異文化集団 手指媒体 音声媒体 書記媒体

トR 通 O(1)/G O(21一)/

O O

I−HO(3−5)/G

O O

IトR ○(2!一)/B

O O

II−H

O O

III ろう ○(11一)C

O

O

*R…Regu1ar c1ass(通常学級)、H…Hard of hearing class(難聴学級)、ろう…聾学 校、通…通常学級、難…難聴学級

*()内は本人を除くその集団人数、G…Good(良好)、C…Center(どちらでもない)、B

・・aad(良好でない)、NK…Not Known(わからない)

   Tab1e69対象者Eの各学習環境段階における学習環境の要素への態度

学習環境要因 社会的要因 言語的要因

学習環境の要素 同一集団 異文化集団 手指媒体 音声媒体 書記媒体

I−R C P

I−H C P L

II−R N P

H−H P N P

III ろう P/N P N P

現在 N P I

*R…Regular class(通常学級)、H…Hard of hearing class(難聴学級)、ろう…聾学 校、通…通常学級、難…難聴学級

*P…Positive(積極的、肯定的)、C…Center(中立・混合的)、N…Negative(消極的、

否定的)、NK…Not Known(まだ認識していない状態、まだ考えていない状態)

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  第五章 考察 第二節 考察結果

Table70対象者Eの各学習段階におけるその他の態度

学習環境段階 自己 聴覚障害

I−R N

I−H N

II−R N

II−H N

III ろう N

現在 L N

*R…Regular c1ass(通常学級)、H…Hard of hearing class(難聴学級)、ろう…聾学 校、通…通常学級、難…難聴学級

*P…Positive(肯定的)、C…Center(中立的)、N…Negative(否定的)、NK…Not Known

(まだ認識していない状態、まだ考えていない状態)

<小学校の難聴学級で、書記媒体に依存していたケース>

     社会は、小5,6年のときから興味を持ちはじめたのだと思います。難聴学    級にいってから、それまではまあまあ好きだった社会、歴史の漫画などを読ん     だりしていました。それが急にさらに興味が出てきたと言う感じですね。(E,

   32)

     [『社会は、どうして興味が大きくなったのかな?難聴学級に入ってから。』1     たぶん先生のお話と教科書を組み合わせて、納得したということですね。教科    書から得るところも大きかったと思います。(E,35−36)

     ああ、まあそうですね。小5のとき[社会はコ97点取ったことがあります。そ     のときが」香よく覚えていますね。でもうちの学校はもともと成績テストとか    やらず、小テストばっかりしていた気がしますね。(E,26)

 Eは、小学校の難聴学級には、音声媒体と書記媒体の情報保障があり、手指媒体の情 報保障はなかったと言及している。本人は、その難聴学級で教えられていた社会に対し て得意意識を持っていた。その社会の学習は、音声媒体以外に、書記媒体にその多くを 依存していた。小学校の時は社会が得意教科であり、その興味は音声媒体よりも社会の

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  第五章 考察 第二節 考察結果

教科書や地理や歴史の参考書という書記媒体から得るところが大きかった。また高学年 のときに歴史の漫画を読むことで、社会への興味が大きくなった。その結果、小5のと き好成績を取ることが出来た。このように「学習を書記媒体に依存することで学習・勉 強ができるようになりたい」という気持ちが学習動機となった。この学習動機は、「書記 媒体志向」である。

6 対象者Fの考察

 対象者Fの調査結果から、対象者Fの学習環境段階、対象者Fの各学習環境段階にお ける学習環境の構造、対象者Fの各学習環境段階における学習環境の要素への態度、対 象者Fの各学習段階におけるその他への態度へ分析したものを、それぞれTable71,Tab1e 72,Tab1e73,Table74に示した。

Table71対象者Fの学習環境段階

学習環境段階 学習環境名称 期間

I 通常学級

小学1年一小学6年

II 通常学級

中学1年一中学3年

III 聾学校

高校1年一高校3年

*R…Regu1ar class(通常学級)、H…Hard of heari㎎class(難聴学級)

Table72対象者Fの各学習環境段階における学習環境の構造

学習環境要因 社会的要因 言語的要因

学習環境の要素 同一集団 異文化集団 手指媒体 音声媒体 書記媒体

I O(21一)/C

O

II 通 O(21一)/B

O O

III ろう O(3−5)/C

O O O

*R…Regu1ar c1ass(通常学級)、H…Hard of heari㎎c1ass(難聴学級)、ろう…聾学 校、通…通常学級、難…難聴学級

*O内は本人を除くその集団人数、G…Good(良好)、C…Center(どちらでもない)、B

・・aad(良好でない)、NK…Not Known(わからない)

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  第五章考察

第二節 考察結果

Table73対象者Fの各学習環境段階における学習環境の要素への態度

学習環境要因 社会的要因 言語的要因

学習環境の要素 同」集団 異文化集団 手指媒体 音声媒体 書記媒体

I 通 NK P C C C

II 通 NK P C C C

III ろう P C N/P P C

現在 1 P P P C

*R…Regular class(通常学級)、H…Hard of hearing class(難聴学級)、ろう…聾学 校、通…通常学級、難…難聴学級

*P…Positive(積極的、肯定的)、C…Center(中立・混合的)、N…Negative(消極的、

否定的)、NK…Not Known(まだ認識していない状態、まだ考えていない状態)

       Tab1e74対象者Fの各学習段階におけるその他の態度

学習環境段階 自己 聴覚障害

I NK

II 通 NK

IH

ろう N/P

現在 P

*R…Regular class(通常学級)、H…Hard of hearing class(難聴学級)、ろう…聾学 校、通…通常学級、難…難聴学級

*P…Posit三ve(積極的、肯定的)、C…Center(中立・混合的)、N…Negative(消極的、

否定的)、NK…Not Known(まだ認識していない状態、まだ考えていない状態)

<聾学校で、手指媒体に依存していたケース>

     [『先生の授業も分かるようになった?』]はい、わかりやすぎると言ってい

    し・くらし・。 (F,163−164)

     えっと色々ありますが、例えば英語で扱ったテーマが色々興味のある内容で。

    例えば環境問題だとか、人種間題、差別だとか。そういうテーマのある教科書

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  第五章考察

第二節 考察結果

を選んだ先生の判断もあったのかもしれません。あとは、ひとつのことぱに意 味があるということも教えてくれたのもその先生ですね。(中略)。それに、先 生は面白い身振りでお話してくれたので。例えば白人とマーチン・ルーサーキ ング牧師やKKKの話についても、演技を交えて面白く説明してくれましたし。

(中略)(F,174)

 [『新しい知識を得ることは、手話からという面が大きいのかな?』1(中略)そ してその上視覚的に見えることぱである手話を使ってもらえたら、さらにイメ ージしやすくなりますね。(F,179−180)

 Fは、高校は聾学校に移り、手指媒体のある環境へ移った。その中で手指媒体を通し て学習内容が分かるようになった。例えば、外国語の教科でも一つの言葉に複数の意味 があることや、演技を交えての説明により、「先生の授業が分かるようになった」とその まま考えることができるだろう。このことから、Fはr手指媒体に依存することで学習・

勉強ができるようになりたい」という気持ちが学習動機となった。この学習動機は、「手 指媒体志向一である。

7 対象者Gの考察

 対象者Gの調査結果から、対象者Gの学習環境段階、対象者Gの各学習環境段階にお ける学習環境の構造、対象者Gの各学習環境段階における学習環境の要素への態度、対 象者Gの各学習段階におけるその他への態度へ分析したものを、それぞれTable75,Table 76,Table77,Tab1e78に示した。

Table75対象者Gの学習環境段階

学習環境段階 学習環境名称 期間

I 通常学級

小学1年一小学6年

II−R 通常学級

中学1年一中学3年

II−H 難聴学級

中学1年一中学3年

III 聾学校

高校1年一高校3年

*R…Regu1ar c1ass(通常学級)、H…Hard of heari㎎class(難聴学級)

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 第五章考察

第二節考察結果

Table76対象者Gの各学習環境段階における学習環境の構造

学習環境要因 社会的要因 言語的要因

学習環境の要素 同一集団 異文化集団 手指媒体 音声媒体 書記媒体

I O(21一)/G

O O

II−R O(21一)/G

O

II−H 難 O(1−2)/G L

O O

III ろう

 O

i11−20)/G

O O O

*R…Regular class(通常学級)、H…Hard of heari㎎class(難聴学級)、ろう…聾学 校、通…通常学級、難…難聴学級

*()内は本人を除くその集団人数、G…Good(良好)、C…Center(どちらでもない)、B

・・aad(良好でない)、NK…Not Known(わからない)

   Table77対象者Gの各学習環境段階における学習環境の要素への態度

学習環境要因 社会的要因 言語的要因

学習環境の要素 同一集団 異文化集団 手指媒体 音声媒体 書記媒体

I N P

IトR N P

I卜H 難 N P

III ろう 1 P

現在 C C P P

*R…Regular c1ass(通常学級)、H…Hard of heari㎎class(難聴学級)、ろう…聾学 校、通…通常学級、難…難聴学級

*P…Positive(積極的、肯定的)、C…Center(中立・混合的)、N…Negative(消極的、

否定的)、NK…Not Known(まだ認識していない状態、まだ考えていない状態)

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  第五章考察

第二節 考察結果

Table78対象者Gの各学習段階におけるその他の態度

学習環境段階 自己 聴覚障害

I N

II−R N/C

I卜H N/C

III ろう 1

現在 P

*R・ .Regular class(通常学級)、H…Hard of hearing class(難聴学級)、ろう…聾学 校、通…通常学級、難…難聴学級

*P…P・・itive(肯定的)、C…C・nter(中立的)、N…Negative(否定的)、NK…NotKnown

(まだ認識していない状態、まだ考えていない状態)

<小学校の通常学級で、音声媒体に依存していたケース〉

     [『授業中、音声で、先生のお話はわかりましたか?』1はい。(G,23)

     [『声と手話、どちらが合っていると思いますか?』]やっぱり声がな。(G,239)

     [『小学校・中学校のときは、音声のみ、手話はなしの環境でしたよね。逆に     聾学校では音声も手話もある環境だった。そういう二つの環境の中では、どち     らが自分にあっていますか?』1やっぱり聞こえる学校の環境ですね。(G,

    244−245)

     [『もし、それが逆だったら、小・中学校は聾学校、高校では聞こえる学校だ     ったら、どうなっていたと思いますか?』1それだと、手話になりますね?私     は、聞こえない学校の方があっていると思います。(G,246−247)

 Gは小学校の通常学級には、音声媒体と書記媒体の情報保障があり、手指媒体の情報 保障はなかったと言及している。こうした学習環境の中で、音声媒体による学習内容の 把握が可能であった。日常においても手指媒体より音声媒体の受容を好み、また仮定の 質問に対する返答の中でも、「聞こえる学校の環境がいい」と手指媒体より音声媒体の学 習環境に依存するところが大きいと考えられる。このように「学習を音声媒体に依存す ることで学習・勉強ができるようになりたい」という気持ちが学習動機となった。この

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