• 検索結果がありません。

環境マネジメント

設では、コンクリート、アルミニウム、発電といった業種ごとに施設で利用されているエ ネルギーを基礎データ、あるいは炭素排出原単位などに置き換えて比較し、水準を測定す る方法、いわゆるベンチマーキングを採用することも不可能ではないが、現時点ではその ような水準測定のメカニズムがない。したがって、将来的には、グランドファザリングに 取って代わる基準作りが課題となっている。

 

BP

では、石油・ガス開発に伴う危険物質の流出などのリスクを事前に防ぐことで、環境 への影響を最小限に抑えるアプローチを取っており、例えば、施設の隔離、安全基準の向 上、管理・被害防止策の開発、技術の有効活用、製品に安全性データシートやガイドライ ンの付加などを行っている。このほか、定期的な石油・化学物質流出の訓練なども実施して いる。

その一例として、ドイツ・ボッフム(Bochum)での再開発プロジェクトやロンドンに おけるオフィス開発に関しては、開発担当者に対して、エネルギー効率、公共交通機関へ のアクセス、およびリサイクル容量などに関する情報提供を要請している。

ISOに関しては、2004

年では、BPの精製施設

15

施設、化学工場

25

施設、石油・ガス

生産施設

31

施設、ガス・再生エネルギー施設

12

施設が認可を受けている。BPでは、3 カ年おきに認可済み施設に関する報告書を作成している112

BP

は、地方や国際レベルでの法規制、海洋生態系への影響、技術のコストや安全性な どを基準に、運用済み用地や施設の再利用、再開発、廃棄も行っている。たとえば、オフ ショア開発の場合、開発後は、石油・ガスの流出を防ぐためのプラギング、廃棄物・機材 の除去といった作業が必要となる。陸地での開発では、事業活動終了後、用地を地域コミ ュニティーが使用できるようなサポートを提供するなどの活動を行っている。

(ⅱ)

グリーン・オフィス・イニシアチブ

GOI

は、環境保護を目的に、従業員が規格・主導しているプログラムである。教育プロ グラムを提供するほか、従業員自薦によるチームの結成などを通じて、環境保護に向けた 活動を実施している。

2004

年には、世界

26

カ国で、

28

件の

GOI

が実施された。例えば、

英国のサンベリー(Sunbury)の事業所ではリサイクル率

52%、エネルギー消費量削減率 29%を達成したほか、ヘメル・ヘムステッド(Hemel Hemplstead)のブレイクスピア・

パーク(Breakspear Park)敷地内にある事業所では、不用オフィス家具のチャリティへ の寄贈・リサイクル率が

83%となった。

(ⅲ)

用地再生・閉鎖

112

http://www.bp.com/sectiongenericarticle.do?categoryId=9002360&contentId=3072089

(2)

  化学企業 

BASF

の環境対策

ドイツを本拠とする

BASF

グループは、世界最大の化学企業であり、同社製品は天然ガ ス・原油からライフサイエンスまでと幅広い。BASFの従業員数は

8

万を超え、世界

170

カ国に顧客を持ち、生産拠点は

40

カ国に及ぶ。世界各地に生産設備を持つ理由は、顧客 に一番近い所で生産し、技術サービスを提供するためとしている。

同社事業活動の基盤となるのはフェアブント(Verbund)、すなわち統合というコンセプ トであり、原料製造から製品製造までの過程を地理的に近い場所で行うことでエネルギー の削減、ロジスティックスの共有が可能となり、同時に、廃棄物や副産物の隣接工場での 再利用も実現される。さらに、コスト削減、環境保護、競争力の維持、雇用の確保につな がると同社は説明している。

1990

年半ばに確立されたBASFグループの「Vision 2010」において同社は、「持続可能 な成長とともに継続的な利益を生み出す事業運営」、「安全、衛生および環境に対する責任」

といったバリューに責任を持って取り組むと宣言した。特に後者のバリューに関しては、

レスポンシブル・ケア(Responsible Care®113)を支持し、企業収益が、安全、衛生問題、

および環境保護より優先されることはないと述べている。

BASF

グループは、レスポンシブル・ケアが提言する分野において、計測可能な場合、

具体的な改善を遂げたいと考え、

2003

年に同社にとって初めてとなる、グローバルかつ長 期的な目標を設定した。

2012

年までの達成を目指すこの目標は、環境保護、製品への責務

(Product Stewardship)、労働安全および安全提供の分野に渡っている。

①  環境対策の概要

これら目標については、同社の世界的な専門家ネットワークである「Competence

Center Responsible Care」がその実施、達成を監督する。2001

年に設立された同センタ

ーは、欧州・アジア・アメリカにおける環境・安全衛生に対して責任を負う

5

名の専門家 によって構成され、レスポンシブル・ケアの国際的な

8

団体と協力してその任務を遂行し ている。同センターの国際性により、地域の多様性に対応しつつ、長期的かつグローバル

113

化学企業による自発的なグローバルイニシアチブ。参加企業の情報公開、パフォーマンス指標の導入

を通じ、化学業界の安全衛生および環境保護の向上を目指す。BASFは

1992

年から参加。

な基準を導入することが可能となった。同社は既に、新プラントの建設、輸送および化学 品の保管について、基準を設定している。同社の環境対策および製品への責務(Product

Stewardship)についての目標値を下表に示す。

30:

環境対策目標値 

項目 目標 2004年実績

大気への排出(2002年を基準とする)

  販売した製品

1

メートルトン当たりの温室効果ガス 10%削減 1%削減   大気汚染物質 40%削減 37%削減 水への排出(2002年を基準とする)

  有機物質 60%削減 5%削減   窒素 60%削減 16%削減   重金属 30%削減 23%削減 製品への責務(Product Stewardship)

  全世界で年間

1

メートルトン以上取り扱う化学物質に関 する情報公開

100%公開

(2008年までに)

96%公開

(ドイツ国内)

出所:BASFのウェブおよび

2004

年企業報告書より作成