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ルノーでは、企業活動のあらゆる側面で持続可能開発を採用しなければ、真の持続可能 開発は得られないという企業ポリシーを元に、環境対策への取り組みを積極的に行ってい る。同社の環境対策への取り組みは、大別すると以下のようになる。

 

エネルギー消費量とCO2排出量削減     

大気質保全

車体および部品などのリサイクルや再生利用

環境保護 

製造過程における危険物質取り扱い・パッケージ等廃棄物管理の向上

自然・水資源保護

既存のガソリン燃料に取って代わる、バイオマスや燃料電池を使用する代替エネルギー 開発も進めている。2006年

2

月に開催されたパリ農業ショー(Paris Agricultural Show)

(3)  自動車業界  ルノーの環境対策

①  環境対策の概要

排ガス対策 

再生利用 

環境に配慮した新車の設計・製造

環境マネージメント開発

114で、ルノーは、Hi-Flex Clio 1.6 16vを展示した。この車はブラジル市場向けであるが、

同社が開発したガソリンとエタノールの混合燃料で走るフレックス燃料(Flex Fuel)技術 を搭載している。

これまで、ルノーは、エネルギー消費量とCO2排出量に関して、優良車種を世界で提供 してきている。2004年には、LPGデュアル燃料車種を2,074台販売した実績もあるが、今 後、2008年までには、CO2排出量が140 g/kmとなる車種を100万台提供することを計画し ており、そのうち3分の1は排出量が120gを下回る車種となると見られている。

ルノーのエンジン技術を見てみると、例えば、カムシャフト・アングル・バリエーター は、エンジンバルブの開閉タイミングを調整する機能を持ち、エンジン最適化と有害物質 排出の削減を可能にしている。115  排気ガス再循環(Exhaust Gas Recirculation)116は、

排気ガスを新しく取り入れられる空気に吹き込み、エンジンに供給するという技術で、こ れにより、ディーゼルエンジンから排出される窒素酸化物(Nox)の量を削減できる。

欧州では、バイオ燃料がCO2排出量削減の有力候補とされており、ルノーは

2009

年ま でに、欧州市場で販売されているガソリン車の

50%をバイオ燃料(85%までエタノール混

合可能)で、また、ディーゼル車全種に関しては、ディースター(Diester)を最高

30%

まで混合した燃料で走行できるようにする予定である。

(ⅰ)

ガソリン消費量削減のためのエンジン技術

ルノーでは、こうした技術を活かすことで、製造工程における

1

台あたりのエネルギー 消費量を

1996

年-2004年の間で

25%削減した。今後、2007

年までには、エネルギー消費

量を毎年

2.5%ずつ削減することを目標としている。さらに、車両使用の段階を見てみる

と、CO2排出権取引制度に関するEU指令の対象である

20MW以上のボイラー工場からの CO

2排出量は、

1998-2004

年の間で

45%削減された。2007

年までには、1998年比で

1

あたり

45%の削減を目標にしている。

114 Paris International Agricultural Show, Porte de Versailles Exhibition Centre, Paris, 25 February – 5 March 2006.

http://www.renault.com/renault_com/en/images/11049%2011049_CP_salon-agriculture_GB_tcm1120-335520.pdf

115

http://www.renault.com/renault_com/en/images/REN%20CAH%20ANG-07%20camshaft_tcm1120-30 4922.pdf

116

http://www.renault.com/renault_com/en/images/REN%20CAH%20ANG-11%20egr_tcm1120-305054.

pdf

このほか、大気質保全に関しては、製造過程における揮発性有機化合物(VOC)の平均 排出量が、1998-2000 年末までに、1台あたり

13 kg

から

5.2 kg

へと削減されている。

2003-04

年では、亜硫酸ガスを

28%、窒素酸化物を 5%削減している。今後、2007

年ま

でには、製造過程において、VOCを

1

台あたり

4.6 kg

まで削減することを目標としてい る。

このほか、ルノーは、水性塗料技術の開発も行ってきた。水性塗料の使用により、ルノ ーのデュアイ(Douai)工場では、1999年に

1

台当たりの

VOC

排出量を

EU

指令規定を 下回る

4kg

以下まで削減することに成功した。

16

出所:ルノーウェブサイト

117

車両使用段階における

VOC

排出量に関しては、2006年

1

1

日までに、欧州で使用さ れている全車種において、Euro4基準を

100%満たすことを目指している。フランス国内

では、

2001

年より、1台あたりの

VOC

排出量を約

6kg

まで削減することが規制されたた め、既存のペイント機器の効率化、より濃度の高い塗料の使用などを図ることで、

VOC

排 出量削減を試みてきている。

図 :

VOC

排出量の推移(ジョルジュ・ベス工場)

8.8 7.0

2.0 2.5 2.1

3.5 3.0 3.7 9.0

9.8 9.5

0 2 4 6 8 10 12

1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004

(kg/1台)

117http://www.renault.com/renault_com/en/main/30_DEVELOPPEMENT_DURABLE/40_Performances/

50_Bonnes_pratiques/60_Peintures_hydrodiluables/index.aspx