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長崎大学病院 心臓血管外科1 長崎大学病院 移植・消化器外科2 長崎大学病院 病理診断科3 長崎大学病院 がん診療センター4 長崎みなとメディカルセンター5

○谷川 和好1,江石 清行1,江口  晋2,橋詰 浩二5 高槻 光寿2,田畑 和宏3,本田 琢也4,三浦  崇1 松隈 誠司1,松丸 一朗1,久冨 一輝1,北村 哲生1 嶋田 隆志1,谷川 陽彦1

症例は73歳,男性.【現病歴】甲状腺癌に対して甲状腺右 葉切除,頚部リンパ節郭清術を受けた.リンパ節再発に対 して摘出術を2回行った.その後,放射線治療を行ったが,

頸部リンパ節転移は増大していた.顔面浮腫,両側上肢の 浮腫をきたし受診された.造影CTで,右腋窩静脈から鎖 骨下静脈に血栓を認め,左腋窩から鎖骨下静脈は閉塞して いた.内頸静脈は再発病変により圧迫されていた.上大静 脈症候群に類似した状態であった.放射線治療後であるこ と,再発病変による圧迫による静脈閉塞,狭窄であるため,

直達手術は不可能と判断した.臨床症状が強く,症状緩和 目的で血管内治療を行うこととした.【治療】右上腕静脈か らアプローチし,右鎖骨下静脈から腋窩静脈狭窄に対して ステント留置,拡張術を行った.左も上腕静脈からアプロ ーチして,左鎖骨下静脈から左腋窩静脈閉塞部にステント 留置を行ったが,すぐに閉塞したため,血栓溶解や血栓吸 引を追加した.治療後は抗凝固療法を行った.左に留置し たステントは閉塞したため,留置後19日目に再治療を行 ったが,後の造影CTで閉塞が確認された.【治療後の経 過】血管内治療により上肢浮腫,顔面浮腫の改善がみられ た.しかし静脈再閉塞により気道圧迫の症状が出現し,気 管切開を必要とした.最終的には初回血管内治療後から約 2ヶ月で原疾患により永眠された.【まとめ】癌終末期に上 大静脈症候群に類似した病態を呈した症例に対して緩和治 療目的で血管内治療を行った.限られた症例に対しては有 効な治療であると考えられた.

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甲状腺癌術後再発による顔面,両側上肢浮腫に対する 血管内治療の

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桐生厚生総合病院 外科

○出津 明仁,須賀 邦彦,前田  孝,柴田 耕治 高橋 崇真,高良 大介,広松  孝,待木 雄一

【目的】末梢動脈疾患(PAD)に対する診断的無侵襲検査にお いて足関節上腕血圧比(ABI)や血管超音波検査が広まりつ つあるが,PAD診断後の経時的評価法はまだ普及してい る と は 言 え な い. 評 価 法 と し て,1.患 者 のQOL評 価,

2.動脈閉塞性病変以外の原因との鑑別,3.保存的治療の効 果の確認,4.血行再建に移行すべきタイミングを示唆する 指標などが必要である.さらに普及のためには安全性,簡 便性,採算性が要求される.今回すでに有用性が報告され ている評価方法を組合せ,その有用性や普及のための問題 点について検討した.【方法】東京医科歯科大学血管外科に 通院中の間歇性跛行症例21名(男性15名,女性6名,平

均年齢72.6±7.3歳)に対して,日常生活に関するアンケー

ト(日常の歩行の有無など),歩行障害質問票(WIQ),PAD 特異的QOL評価(VascuQOL)を行った.そのうち血管機能 検査を行うことができた12例においては,トレッドミル 負荷前後のABI,負荷後のABI回復時間(RT)を測定した.

トレッドミルの条件は傾斜12%,2.4km/h,1分間(40m)

とした.全例において担当医より週3回以上の運動療法(散 歩)を奨められている.本研究では臨床検査技師が,毎日 の歩行記録カレンダーを渡し万歩計の毎日の記録を奨め,

次回の診察時にカレンダーを持参するよう指示した.次回 の診察時に介入前と同様の評価を行った.【成績】評価の所 要時間は約30分であった.21名について観察期間は42±

14日間,1日平均歩数5748±2011歩であった.介入前後 でRTは440±164秒 か ら326±190秒 と 有 意 に 短 縮 し,

WIQ合計では218±75から239±92と有意に改善を認め た.またWIQの項目について「階段を上がること」につい て75.0±29.5から93.5±20.4と有意に改善し,さらに Vas-cuQOLの「症状」について24.2±3.3から25.7±2.8と有意 に改善した.またトレッドミルを行った12例において1 分間歩行は安全に完遂しえた.【結論】1)本研究における下 肢血流の経時的評価方法およびその指標が,簡便,安全で あり,かつ有用であること,2)短期間の検討ではあるが,

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間歇性跛行に対する経時的評価法および非監視下運 動療法を補助する仕組みの確立と普及

文京学院大学 保健医療技術学部 臨床検査学科1 東京医科歯科大学 血管外科2

○中島里枝子1,小林 仁恵1,川良 徳弘1,工藤 敏文2 井上 芳徳2

【目的】わが国での死因の約3分の1は脳卒中や虚血性心疾 患など,動脈硬化に関係する.また深部静脈血栓症(DVT)

や下肢静脈瘤などの静脈疾患は超音波検査の需要が多い.

そのため本学の生理検査学講義・実習では血管検査の項目 が取り入れられている.しかし患者と接する機会や検査所 見について学ぶ機会は,実習病院先でしか得られない.本 研究では,臨地実習先で学生が見た血管検査とチーム医療 の現状について検討した.【方法】臨地実習病院31施設に ついて,4年次学生に対し実習病院で血管検査を見学する 機会のあった検査項目についてアンケートを用いて調査し た.また日本血管外科学会を含む4学会が認定している血 管診療技師(CVT)を含め,様々なチーム医療における臨床 検査技師の認定資格について,学生が臨地実習で見ること ができた資格を調査した.【成績】実習施設のうちCVT在 籍施設は31施設中8施設であった.それぞれの血管検査 項目を見学できた施設数は,多い順に頚動脈エコー22,

ABI 15,DVTエコー14,下肢静脈瘤エコー11,下肢動脈

エコー6,上肢血管エコー4,足趾血圧3,皮膚灌流圧(SPP)

2であった.また学生が病院で目にしたチーム医療に関す る認定資格は多い順に糖尿病療養指導士18,栄養サポー トチーム専門療法士17,感染制御認定臨床微生物検査技

師13,心臓リハビリテーション指導士1,CVTは0であ

った.その他の認定資格では超音波検査士26,健康食品 管理士5であった.【考察】血管検査の中で最も簡易的な ABI検査でも,見学できた施設は半分以下であった.足趾 血圧やSPPについてはほとんど見学する機会がなかった.

エコーについては頚動脈,DVTなど多くの診療科から依 頼のある検査については見学する機会が多かった.一方,

下肢静脈瘤,下肢動脈,バスキュラーアクセスなどの上肢 血管を見学する機会が少なかったが,エコー所見が診療方 針や術式に関わることが多いため,医師が自ら行うか侵襲 的な検査を用いている可能性が高い.チーム医療について 学生が多く見ることができたのは,検査部が疾患チームへ 臨床検査技師を派遣している資格であったと考えられる.

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臨床検査学科で学ぶ血管検査を病院でのチーム医療に 生かすには

文京学院大学大学院 保健医療科学研究科1 文京学院大学 保健医療技術学部2

○奥川  茜1,中島里枝子2,川良 徳弘1

近年ステントグラフトの進歩により内挿術の症例が急速に 増加している.患者さんにとってこれは決して悪いことで はないが,一部には,少々乱暴な部分も散見されることが 多くなっている.今回,他施設でステントグラフト内挿術 を施行され退院後繰り返す出血と貧血が続くため当院へ入 院加療となり,ステントグラフトによる消費性凝固異常と 思われた症例を経験したので報告する.症例は,71歳男性,

近医にて破裂性胸部大動脈瘤にステントグラフトを内挿 後,腹部大動脈瘤に対して同様にステントグラフトを内挿 した.その後,左総腸骨動脈付近に血腫を認め術後のもの と思われ輸血後退院となった.しかし,貧血が進行するた め当院へ入院となった.入院後,ステントグラフトから

type IVと思われるエンドリークを認めた.凝固機能をチ

ェックすするとAPTT,PTに異常はなくフィブリノーゲン の低下,アンチトロンビン活性の低下,TATの上昇を認め 消費性凝固異常と診断した.直ちにアンチトロンビン 1500単位を開始し,貧血の進行を止めステントグラフト よりのエンドリークも止めることができ退院となった.動 脈瘤が消費性の凝固障害を起こすことはよく知られている が,ステントグラフト内挿後に凝固障害を起こすことは稀 である.今回,ステント内挿後に消費性の凝固障害を認め アンチトロビンの使用によりこれを改善させることができ たので報告する.

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ステントグラフト治療後に消費性凝固障害を起こした

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所沢明生病院 心臓血管外科

○志水 正史,鈴木昭一郎

【背景】末梢血管バイパス術と冠動脈バイパス術における術 中バイパスグラフト血流評価法として,ICG血管造影法が 使用されている.我々は,独自開発したHEMS血管造影 法による定性評価法の有用性を報告してきた.しかし,術 中HEMS-ICG血管造影法の結果と,術後CTやX線血管 造影法の結果が必ずしも一致しないことが経験された.

【目的】HEMS血管造影法によりバイパス血流を描出し,そ れをICG輝度測定法により定量化測定する.その結果を,

これまでの定性評価法による結果と比較検討を行う.【方 法】高知大学医学部心臓血管外科での冠動脈バイパス術施 行 患 者72例 の 内, 検 討 可 能 な106枝 を 対 象 と し た.

HEMS-ICG血管造影法によりグラフト血流を描出し,time

intensity ratio,peak intensity,peak intensity time,average accelerationを計測する.対象グラフトは内胸動脈(ITA)と 大伏在静脈(SV)に分け,術後X線血管造影結果からを開 存群(P群),閉塞群(O群)に分類する.定性評価法は従来 の自己基準を使用し,正常,閉塞,遅延,競合に分類する.

【 結 果 】術 後X線 血 管 造 影 で はP群 は90枝(ITA31例,

SV59枝 ),O群 は16枝(ITA10枝,SV6枝 )で あ っ た.

peak intensityはITA,SVともにP群が有意に高値を示す が(P 群:O 群,ITA; 91.9: 63.6, SV;86.4: 60.9),O 群 も一定輝度までの上昇を認めた.peak intensity time (秒)

はITA,SVともにP群とO群に有意差を認めなかった

(ITA; 4.0±0.4: 4.1±0.3, SV;1.7±0.08: 1.9±0.34).av-erage accelerationはITA,SVともにP群で有意に高値であ った(ITA;115.3±23.0: 82.8±28.5, SV; 144.9±9.0: 84.2

±26.7).定性評価法で正常と評価された7例に,術後X 線血管造影で75%狭窄以上を認めた.この7例はpeak in-tensityとpeak intensity timeは開存群と差はなく,average accelerationは有意に低下していた.【結語】術後X線血管 造影の結果で,狭窄や閉塞を認めたバイパスも術中HEMS 血管造影法ではICG輝度の上昇を認めた.peak intensity timeは開存群と閉塞群に差はなく,ここに定性評価法のピ ットフォールがある可能性がある.average accelerationは 開存群で有意に高値であり,有用な指標となると考えられ る.

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バイパス血流評価における

HEMS

血管造影法の有用 性とピットフォール

高知大学 第二外科・心臓血管外科1 高知大学 循環制御学2

○山本 正樹1,近藤 庸夫1,半田 武己1,田代 未和1 佐藤 隆幸1,渡橋 和政1