大地から成功への追い風が吹く 近代的新型農民の誕生
遅めに退社して作業現場の掃除をしました。仕事中には上司の指示をよく守り、同僚たちに謙虚 に教えを乞い、損をすることもいといませんでした。上司や同僚との関係性も良好で、日本人の 雇用主や同僚たちはこの新県出身者を大いに見直しました。邱永久自身も普段から勤勉に努力し、
新しい技術の習得も早く、雇用主から非常に信頼されて職場の監督者に昇格したため、賃金や待 遇も大きく向上しました。
彼が働き出して１年が経った頃、市場競争が原因で、彼の受入れ農家の製品販売に問題が発生 し、一時的な不景気に陥ったことがありました。すると、他の地方から来ていた研修生の中から、
受入れ企業を変更してくれと要求する者が出始め、もめごとを起こして逃げ出していく者もいま した。彼らが満足のいく企業に配属先を変え、高い収入を得ているのを見て、邱永久の気持ちも 揺らぎ、鞍替えすることも考えたといいます。しかし彼は、自分の利益だけにこだわってここか ら逃げ出して鞍替えしたとしたら、自分は経済的な道が開けたとしても、今後新県から研修に訪 れる後輩たちの稼ぎ口が減ってしまうと考えました。彼は、故郷新県の人々に申し訳が立たない ことはしたくないと思っていました。そこで彼は、そのままもとの農家で仕事に励み、経営者に 手助けを買って出て、他の仕事まで分担し、農家の困難な時期を一緒に乗り越えたのです。幸い にも、彼が持ち続けたやり抜く意志と日本人から学んだ困難に直面しても努力を続けて起業し、
仕事に励む精神や根気強さは、帰国して起業する上で非常に役立ちました。
2007年７月、邱永久は無事、研修・実習期間を終えて帰国しました。村のたくさんの荒れ果て た田畑や、良い田畑も耕作する人がいない様子を見て、非常にもったいないと感じました。そこ で外国で学んだ技術と貯めた資金を用いて、水田120ムーと荒れた山1,300ムー（訳注：１ムーは 約15分の１ヘクタール）を借り受けました。2008年、農村で農業機械購入時に補助金を支給する という国の政策的支援を受けて、さらに15万元を投じてコンバインと耕運機を１台ずつ購入しま した。2009年にはまた、稲田170ムーを借り受け、水稲栽培面積は290ムーとなりました。このほ かにも、養牛場１箇所を建設して在来種のアカウシ50頭を育て、地元の自治体の指導を受けなが ら、アカウシ養殖合作社を設立し、フランスのリムザンやシメンタル種の肉牛42頭を導入しまし た。
2009年11月、邱永久はさらに養豚場を買い取り、今では150キロ以上の70頭余りの肉豚（母豚 ７頭、仔豚28頭）を飼育しており、さらに、国営の52農場から二元母豚20頭を購入しました。
2010年、出荷した肉豚は500頭以上に達する見込みです。農場は農業大学の卒業生５名を招聘し て技術指導を行うだけでなく、貧困青年75名に職を与えました。今年５月１日には、邱永久が先 頭に立って設立に取り組んだ呉鎮河養殖合作社飼料加工場が本格的に操業を開始する見通しで、
ここでは200名余りが雇用される予定です。彼の目標とは、２年以内に穀物生産から飼料加工、
養豚、養牛、肉製品加工までに至るチェーン経営体制を確立し、近代的な農作物生産グループを 作ることなのです。
（原稿提供：河南新県労働力輸出訓練センター）
乘土地流转东风 做当代新型农民
邱永久是新县吴陈河镇马鞍村人，原来是一个靠天吃饭、土里刨食的普通农民。通过出国务工，
如今他虽仍以种田放牛为生，但已不是过去那种牛拉人推、手刨肩挑的老耕作模式了，他利用国 外学到技术和挣回的资金，建起了一个现代化的新农场，实现了种田机械化，养牛科学化，成为 当地小有名气的农场主。
命运的改变还得从他参加劳务培训说起。2006年10月，因家境贫寒，他来到新县外派劳务培训 中心参加出国劳务培训，有幸顺利通过了初试和实际操作，如愿以偿地到达日本。
刚到日本后，他的第一感觉就是眼睛不够用，那边农业机械化程度高，特别是农田水利基础设 施的完善程度，那里的河流河堤硬化、田埂种草，从播种、施肥、喷药到收割全程都实现了机械 化，现代化程度让人羡慕，同时也让他感触很深。国外的现代化程度虽然很高，但研修的日子是 艰辛的。邱永久既没有被国外华丽的生活迷惑，也没有被研修中的困难所吓倒。刚到会社时，他 干着最脏、最累的工作，一天工作下来腰酸腿痛。同他一起研修的两个东北人，其中一位看到艰 苦的工作环境，与他们想象的完全不一样，感到很失落，发牢骚、闹情绪，经常请假休息 ；而另 一位因为与日本班长处理不好关系，闹矛盾，被工厂辞退，不到一年两人先后离开会社回国。邱 永久因出国前经过良好培训，工作中能吃苦，脏活累活抢着干，每天做到早上班，提前做好准备 工作 ；晚下班，清理好现场。他在工作中能服从上司安排，虚心向工友请教，舍得吃亏，与上司、
工友关系相
——邱永久事迹
处融洽，日本雇主、工友对新县人另眼相看。邱永久本人也因平时勤奋刻苦，掌握新技术快，
赢得了雇主的充分信任，被提升为领班，工资待遇得到大幅度提高。
工作一年后，因市场竞争，他所在农家产品销售出现问题，农家效益一度不太景气，其他地方 的一些研修生开始要求换会社，甚至闹事、逃跑。看到他们换到满意的会社，获得较高的收入，
邱永久的思想也曾动摇过，也产生过跳槽的念头，但他想到不能为一己私利，逃跑跳槽虽然自己 有了钱路，但新县后辈再也没有出路，他不愿做对不起新县父老乡亲的事。他一直坚持在原农家 工作，并主动帮助老板分担一些其他工作，帮助农家渡过了困难时期。他庆幸自己的坚持，学到 了日本人面对困难不懈努力的创业、敬业精神和持之以恒的决心，这让他在回国创业中受益匪浅。
2007年7月，邱永久顺利完成研修回国，看到村里荒田很多，许多良田没人耕种，感觉十分可 惜，就利用国外学到的技术和挣回的资金，承包了水田120亩，承包荒山1300亩。2008年，借国 家农机下乡补贴的政策扶持，再次投资15万元购进联合收割机、旋耕机各一台。2009年又扩包稻 田170亩，水稻种植面积达290亩。另兴建养牛场一个，饲养本地黄牛50头，在当地政府的指导下
事迹 11
邱 永久
成立了黄牛养殖合作社，引进法国品种肉牛—利木赞和西门塔尔牛42头。
2009年11月份，邱永久又收购了一个养猪场，现有存栏300斤以上的肥猪70多头，母猪7头，小 猪崽28头，并且在国营52农场购进二元母猪20头，2010年出栏肥猪将达500头以上。农场不仅聘 请有5位农业大学毕业生做技术指导，同时还还吸收75位贫困青年就业。今年5月1日，由邱永久 牵头成立的吴陈河养殖合作社饲料加工厂将正式投产，也将提供近两百余个就业岗位。他的目标 是在两年内完成从粮食生产——饲料加工——猪、牛养殖——肉产品加工等连锁经营，成立一个 现代化的农产品生产集团。
（河南新县外派劳务培训中心供稿）