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機能上の制限

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9 CODESYS による PFC のプログラミング

9.3 機能上の制限

標準プログラミングシステムの3S製CoDeSysには、統合化されたビジュアリゼーショ ン機能があり、ターゲットに応じて次の3種類の方法で使用することができます。

−  「HMI」、「TargetVisu」、「WebVisu」

750-880、750-880/025-000 Ethernetコントローラは「HMI」と「WebVisu」の処理形

式をサポートします。バージョンによっては技術上の制限があります。

複雑なビジュアリゼーションオブジェクトである「Alarm」や「Trend」中の数種類の オプションは、「HMI」形式でのみ設けられています。例えばアラームに対する応答と してEメールを送るために使用するか、またはナビゲーションして履歴用トレンドデー タを作成するために使用します。

「HMI」と比較して、Ethernet コントローラの「WebVisu」は物理的にかなり厳しい 制限の中で実行します。「HMI」がPCのリソースを呼び出すことができるのに対して、

「WebVisu」は以下の制限を考慮しなければなりません。

ファイルシステム(2MB):

PFCプログラム、ビジュアリゼーションファイル、ビットマップ、ログファイル、コン フィグレーションファイル等の全体のサイズはファイスシステムに適合しなければなり ません。

PLCブラウザはコマンド”fds”(FreeDiscSpace)に応答して、空いているディスクスペ ースの容量を知らせます。

プロセスデータバッファ(16kB):

WebVisu はアプレットと制御システム間のプロセスデータ交換のために内部のプロト

コルを使用します。

その際プロセスデータは ASCIIコードで転送されます。パイプ文字(”|”)は2つのプ ロセス値を分離するために使用されます。従って、プロセスデータバッファ内のプロセ スデータ変数の必要なスペースは、データタイプだけではなくプロセス値自身にも依存 します。ここで、WORD変数は0〜9値に対して1バイトを、また10000以上の値に対 しては5バイトを占有します。

フォーマットを選択することによって、プロセスデータバッファ内の個々のプロセスデ ータに対して必要なスペースを、おおざっぱに見積もることができます。データ容量が 限度値を超えた場合、WebVisuはもはや予想通りには動きません。

モジュール数(デフォルトで1023):

PFCプログラムの全サイズは、何よりもモジュールの最大数によって決定されます。こ

の値はTarget Settingsで設定変更することができます。

121      CoDeSys による PFC のプログラミング    ワゴ I/O システム 750  ETHERNET プログラマブルフィールドバスコントローラ 750-880、750-880/025-000  コンピュータ性能/処理時間:

750-880、750-880/025-000 Ethernetコントローラはプリエンプティブなマルチタスク

機能を持った、リアルタイムのオペレーティングシステムが基盤になっています。

例えば PFC プログラムのような優先度の高いプロセスは優先度の低いプロセスよりも 先に行われます。

WEBサーバは、WEBビジュアリゼーション用にプロセスデータやアプレットを供給し ますが、優先度の低い処理となります。

タスクをコンフィグレーションするときは、全てのプロセスに対してプロセス時間が十 分にあることを確認してください。

「WebVisu」と共に“freewheeling”タスクのコールを選択するのは適切ではありません。

もしそうすると優先度の高いPFCプログラムがWEBサーバを抑えることになります。

その代わりに、現実的な値で”cyclic”タスクのコールを選択してください。

PLCブラウザには、全CoDeSysタスクの大体の実際の実行時間を測るために”tsk”コマ ンドがあります。

PFCプログラムの中で、”sockets”や”file system”を取扱うようなオペレーティングシス テム関数が使用された場合、この実行時間は”tsk”コマンドによってカバーされ、考慮は されません。

CTUカウンタ:

CTUカウンタは0〜32767の範囲の値で動作します。

ネットワーク負荷:

750-880、750-880/025-000 Ethernetコントローラは1個のCPUを持っており、PFC

プログラムの実行とネットワークトラフィックの処理の両方を行います。

Ethernet通信では受信した全てのテレグラムは、フィールドバスコントッローラが対象

になるかどうかにかかわらず処理されます。

ネットワークの負荷を大きく減らすのは、内臓スイッチの帯域幅制限を設定するか、ま たはハブの代わりに外部スイッチを使用することで達成できます。

しかし、ブロードキャストテレグラムは、送信側またはブロードキャスト制限機能を持 った設定可能なスイッチのどちらかでのみチェックすることができます。

Ethereal(www.ethereal.com)のようなネットワーク・プロトコルアナライザ/モニタ を用いると、現在のネットワーク負荷の状態を見ることができます。

使用注意

動作の安全性を増すために帯域幅制限を使用しないでください!

“Ethernet”ページでのWBMで設定できる帯域幅制限は、”WebVisu”の動作信頼性を増

すのに適切ではありません。この場合テレグラムは無視または拒否されるからです。

詳細情報 追加情報:

ハードのベンチマークデータの定義をすることはできません(上記に述べた理由によ り)。設計上の支援として、WEB ビジュアリゼーション機能を搭載した、関連プロジ ェクト用にオンラインで発行したアプリケーションノートをご使用ください。この情報 は次のサイトにあります:http://www.wago.com

ワゴ I/O システム 750    CoDeSys による PFC のプログラミング      122  ETHERNET プログラマブルフィールドバスコントローラ 750-880、750-880/025-000 

使用注意

EEPROMの書込みサイクルの最大数にご注意ください!

フィールドバスコントローラは、アドレスやIPパラメータのような情報を、再スター ト後取得できるようにするためにEEPROMに保存します。EEPROMのメモリサイク ルは一般的に制限されます。書込みサイクルが約 100 万回を超えると、メモリはもう 保証されません。EEPROMの故障は、ソフトウェアリセットまたは電源ONによる再 スタート後にのみ明らかになります。このときチェックサムがエラーとなりますので、

フィールドバスコントローラは常にデフォルトのパラメータでスタートします。

EEPROMを使用する機能としては以下のものがあります:

• CoDeSys

WagoLibDaylightSaving SetDaylightSavings

EthernetLib SetNetworkConfig SetVariables

• MODBUS

• レジスタ0x1035  タイムオフセット

• レジスタ0x100B  ウォッチドッグパラメータ

• レジスタ0x1028  ネットワークコンフィグレーション

• レジスタ0x1036  デイライトセービング

• レジスタ0x1037  MODBUS応答遅れ

• レジスタ0x2035  PIパラメータ

• レジスタ0x2043  デフォルトコンフィグレーション

• Ethernet/IP

• クラス0xF5

• クラス0xF6

• クラス0x64

• パラメータ設定

• BootP新パラメータ

• DHCP新パラメータ

• WAGO MIB書込みアクセス

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