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第4節 授業過程とその考察

 授業全体を考察することは不可能なので、重要と思われる部分のみを 取り出し考察することにした。

 1 「カブトガニを守る」の授業について  〔授業過程1〕

47T 「さあ、では発表してもらいましょうね。書いたのを発表しても     らいます。」

48T 「田原さん。」

49田原「カブトガニはどんな形をしているか。」

50T 「形のことを書いているんじゃないかな。」(板書)

51T 「水田さん。」

52水田「どのくらいの大きさだろうか。」

53T 「大きさを書いてあるんじゃないかな。」(板書)

54T 「他にない?」

55C含 反応なし。

56T 「ここにカブトガニって書いてあるけど、みんなカブトガニって     知ってる?」

57C全 「うん。」

58T 「知ってる人?」

59C金 7人挙手する。

60T 「ああ、そんなに知ってるんだ。」

61御館田「見たこともある。」

62T 「へえ、見たこともある?」

63T 「どんなだった?」

64御館田「カニみたいだった。」

65T 「ああ、カニみたいだった。」

66御館田「こう(手で形を表しながら)なっていて、しっぽがこうなつ      ていた。」

67重永「なんか、ザリガニみたいだった。」

68T 「結構見てますね。みなさんたちね。ではね、今からね、 『カブ     トガニを守る』という説明文を配りますね。 (中略)」

 〔考察1〕

 ここは、第1時の導入であると同時に単元全体(6時間)の導入にあ たる部分である。カブトガニについて興味を持たせ、文章全体の理解を 助ける大切な箇所でもある。

 本文(カブトガニを守る)全体にどんなことが書いてあるかを、題名 から想像させた後、文章の内容について子どもに注意を引きつけておく 部分である。

 題名にでているカブトガニ(教材文の中心となることがら)について、

各自ノートに書かせた後、教師の発問47Tによって児童に書いた部分を 発表させた。教師の問いに対して49田原、52水田は、カブトガニの形、

大きさと答えた。教師は、形や大きさという抽象的概念を具体化するた めに、発問56Tをした。そして、61御館田の「見たこともある。」とい う答えから、教師の発問62T、63Tによって64御館田fカニみたいだっ た。」と67重永「なんか、ザリガニみたいだった。」という答えを引き

出した。

 これは、はじめ単に抽象的であったカブトガニについての概念を、教

師の発問(指導)によって、子どもの経験と関連づけ、理解を明確にし

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たのである。明確にしたこと(具体化したこと)によって児童は、文章 全体に興味を持ったかもしれない。

 〔授業過程2〕

102T 「ちがうところ見つけてみて。」

103C全「段落があるのとない。」などつぶやいている。

104T 「段落という言葉がでましたね。」

105T 「段落、段落って知ってるの?」

106C金「知ってる。」

107T  「段落って何、中原君。」

108中原 言いたそうだが、言葉に表せないで困っている。

109T  「難しい?」

110T 「じゃあ、ずるつといきましょうかね。横にいきましょう。」

111T 「段落とは何か。」座っている順番に指名していく。

112古賀「行が減る。」

113中原「行をかえる。」

114田原「行がかわる。」

115松本「切るとかな。分からん。」

116志藤「忘れた。」

117T 「習った?」

118吉岡「?」

119梅野「?」

120重永「…。」聞き取れないような声で言う。

121T 「向こう聞こえんてよ。聞こえんやったろう?」

122T 「いいこと言ったね。みんなに聞こえるように言ってよ。」

123重永「段落で、大きさが書いてあって全長60センチメートルとか詳     しく書いてあったり、それだけのことが書いてあるし、まとめ     て書いてある。」

124T 「みんな聞こえたかな。」

125C全 「大体聞こえた。」

126T 「えっとね、雄介君が言ったのはね、例えば何センチとか書いて     あるならばそのことを詳しくまとめてある。って言ったかな。

    ね。そのことがまとめて書いてあるんだと言ってくれました。」

127T 「段落というのは実は、これ大事だからノートに書いておきまし     ようかね。これは、初めて習うから、段落という言葉は聞いた     ことあるけどね、今ね、雄介君が言ってくれたようにね、段落     とはね、 (板書しながら)書いてある内容のちょっと難しい言     葉だけどね、書いてある内容の一まとまりです。行がかわって     いるから段落と言うんじゃなくて、もちろんそれもあるんだけ     ど、書いてある内容が一まとまりになっている。これが段落と     言います。」

128T 「じゃあね、今からね、1番か2番かどちらかを使ってずうっと     勉強していきますね。1番か2番どちらかを使って勉強してい     くんだけどどっちにしましょう。」

129C全 ほとんどの児童が2番と答える。

130T 「2番?1番2番どっちがいい?」

131C. r 2. 2. 2. J

132T 「1番で勉強したい入?」ほとんど挙げない。

133T 「2番で勉強したい人?」ほとんど挙手。

134T 「どうして?」