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5C全 「え〜?」

第5節 授業の反省と今後の課題

 授業「カブトガニを守る」「雪国は今一」が言葉や文の構造、段 落など表現形式のみに注目したり、また逆にカブトガニの特徴や雪国の 生活というような理科的内容や社会科的内容のみに偏った指導にならな いように絶えず注意しながら実践した。しかし、教材の目標や内容、教 材や教具を年間計画に合わせなければならなかったので、説明的文章指 導の内容主義と形式主義の問題点を明らかにするという目的を達成する ことはできなかった。しかし、児童が各段落の内容を理解し、段落の順 番がその内容のつながりからできていることに気がついたように思われ

るので、その目的は少しは達成されたのではないかと考えている。

 「カブトガニを守る」の授業では、内容を読み取るときに、筆者の書 き方の工夫を意識させ、まとめの段階でそれを再度確認させ、今後の表 現活動に活かせるようにした。この授業では、児童が「筆者の立場で読 む」ことまではできなかったが、ある程度筆者を意識しながら読み進め

ることはできたように思う。

 また、 「雪国は今一」の授業では、読解活動で得た小見出しを使 い、教材文を再構成させ、書き手の立場に立たせることで理解を深めさ せるように工夫していった。しかし、再構成した文章が要旨程度にとど

まり、理解を深めるまでにはならなかったようにも思われる。さらに、

そこから読み取った内容を児童なりに盛り込ませた文章を書かせたなら ば、よりよい授業ができたかもしれない。

 また、協力していただいた重松景二氏から、 「一時間の指導内容が、

多すぎるため時間が足りなくなり児童に十分考えさせることができなか ったのではないか。」「再構成させるとき、字数を限定せず、児童に自 由に書かせた方がよかった。」など、数多くの指摘や助言をいただくこ とができた。

 この二つの実践から得たことが、今後どのように授業改善に生かされ るかが、今、私に課せられた課題のように思われる。

一 109 一

註】

1)

光村図書 繍 教育出版

・どうぶつのあし(1) ・うさぎ(D ・なにをしているのでしょう

・どうぶつの赤ちゃん(1) ・とりのくちばし(1) (1)

・たんlimまのちえ(2) ・アリ(2)

・どのようにしてねてるのか

教 ・「ことば」をおぼえたチン

・たん獄訳2) な(1)

パンジー(2) ・ビーバーの大工事(2) ・つばめ(2)

・ヤドカリの引っこし(3) ・魚の色ともよう(3) ・ひよこ(2)

・ありの行列(3) ・自然かくしの絵(3) ・きつつき(2)

1 ・シャボン玉の色がわり(3) ・道具を使う動物たち(3) ・さけが大きくなるまで(2)

・カブトガニを守る(4) 幽・ヒマワリ(4) ・めだか(3)

・キョウリュウをさぐる(4)

・草花遊び④

・魚の身の守り方(3)

・体を守る仕組み(4) ・ムササビのすむ町(4) ・どちら力些たまごでしょう

・大陸は動く(5)

・暮らしの中のまるい形⑤

(3)

・覚えることとわすれること

・動物の体(5) ・花を見つける手がかり(4)

(5) ・海と生物(6)

・飛び方のひみつ④

・太陽のめぐみ(6) ・波にたわむれる貝(6) ・不思議な写真(4)

・オゾンがこわれる(6) ・森林と健康(5)

・せんこう花火(6)

・じどう車くらべ(1) ・いろいろなふね(1) ・はたらくじどう車(1)

・雪国は今一(4) ・たこあげ(2) ・くらしと絵文字(3)

・地図が見せる世界(5) ・子どもたちの祭り(3) ・よみがえれへはりよ(4)

2

・粉と生活(5) ・伝える働きをするもの(4) ・じゃんけんを考える(5)

・長屋王木簡の発見(6) ・雪のあるくらし(4)

・日本の夏、ヨーロッパの夏

・色さいと暮らし(5) (5)

・森林のおくりもの(5) ・サロマ湖の変化(5)

・人間がさばくを作った(6) ・暮らしと道(6)

・正倉院とシルクロード(6) ・生きている土(6)

・あなたはだれ(3) ・鳴き声、音、様子を表す言 ・おもしろいことば(1)

葉(2) ・しりとりあそびにっかうほ

・ことば遊び(2) うほう(2)

・漢字の働き(3) ・広い言葉せまい言葉(3)

・ことばのゆきちがい(3) ・言葉の落としあな(4)

3

・方言と生活(4) ・言葉と事実(5)

・相手の気持ちを考えて(5) ・言葉の意味(6)

・ものの名前⑤

・自分を支える言葉(6)

・ことばの働き(6)

・ことばと文化(6)

そ ・あつまれ、楽器(2) ・かみずもう(1) 一 ・「知る」ということ 4 ・「わたし」とはだれか(6) ・やじろべえ(1)

・ぐにゃぐにゃだこの作り方

i3)

〈平成四年度版  ()内の数字は学年を表す〉

おわりに

 国語の授業をおこない、分析研究する前に説明的文章指導にはどんな 考え方(理論)と実践があるかを歴史的に研究した.それは、現在幽翠 になっている説明的文章指導についての問題点を解明する糸・口を見出す ために必要であると考えたからである。それはまた、私が長年一入ひと

りの児童に国語を教えていたときに絶えず悩んでいたことでもあった。

本論文は、これまでなされた指導、小田迫夫氏の「レトリック認識の読 み」、森田信義氏の「.筆者の工夫を評価する読み」、藤井囲彦氏の「述 べ方読み」を検討し、それらを基礎にして、授業「カブトガニを守る」、

「雪国は今   」をおこない、分析検討し、小学校国語科授業一説劇 的文章指導一の改善を目指したものである。

 実際に授業をおこない、それを分析検討することは、多くの要因が関 わり合う非常に複雑な活動なので、望ましい結果が得られたとは言えな いが、一つの授業の在り方への糸口を手にすることができたと考えてい

る。

 第1章では現在の説明的文章指導の在り方を、内容主義と形式主義の