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平成 10 年の合同会議(産業構造審議会では、知的財産政策部会と情報産業部会の合同会議を平成9年 10 月に設置し、

ドキュメント内 Microsoft Word - 01お知らせ doc (ページ 87-92)

2~3 (略)

個別具体の事案で妥当な結論を導くための拡張解釈 75 は、個別類型として規定された行 為の外延を不明確なものとし、文言の無理な解釈によって個別に不正競争行為を列挙して

79 平成 10 年の合同会議(産業構造審議会では、知的財産政策部会と情報産業部会の合同会議を平成9年 10 月に設置し、

的な制限を回避できないが、複数のサイトで提供されるプログラムを統合することで、結 果的に技術的な制限を回避できるプログラムになるという場合も理論上はあり得るとの意 見があった。

③ユーザーによる回避行為

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コンテンツのユーザーによる行為については、悪いことだと言うことを認識させるため に違法とすべきとの意見と相手が子供の場合も多いため違法とすることには慎重であるべ きとる意見があった。

また、管理技術を導入する際にどの程度の強度があるのかということを調べるために、

自分たちで試験的に回避してみるといったことを行っているため、回避行為自体が制限さ れると事業に支障があるとの意見もあった。

④製造行為

技術的な制限を回避する装置やプログラムが出回ってしまっているため、製造行為も止 めて欲しいという意見があった。

一方で、第 10 号及び第 11 号の規定を設けた時の検討でも指摘されていたことであるが、

製品の開発を行う上で試験的に技術的手段を回避する装置を作ることがあるため、製造行 為を規制されると事業に支障があるという意見もあった。

(ⅱ)不正競争行為の要件

不正競争防止法においては、技術的な制限の効果を妨げる「機能のみ」を有する装置又 はプログラムを提供する行為が規制されているが、装置やプログラムによっては他の機能 も有しており「機能のみ」に当たるのか不明である。米国のような「主たる機能として」

とすべきとの意見があった。

一方で、第 10 号及び第 11 号の規定を設けた時も、どのような装置やプログラムに規制

が及ぶのかが不明確になることから「のみ」が要件とされたところであり、この要件の変

更には慎重であるべきという意見があった。また、現行法でも第 10 号と第 11 号の括弧書

き(当該プログラムが他のプログラムと組み合わされたものを含む。 )は、「機能のみ」で

ないものも含んでいるように読めるため、現在でも不安定な条文であるとの意見もあった。

(ⅲ)営業上の利益の侵害の考え方

DVDの不正な複製を可能とするプログラムが提供されていた場合に、誰が営業上の利 益を侵害された者になり得るのかという問題がある。この場合、関係者としては、まず映 画会社などのコンテンツの権利者があげられるが、不正なプログラムを使ってどの映画会 社のDVDが複製されるかは不明であるとの意見があった。

(ⅳ)不正競争行為への刑事罰の導入

技術的な制限を回避する装置の提供行為に対して、不正競争防止法では民事的な救済し か認められていない。インターネットを利用した不正ツールの提供が多く行われており、

民事では相手を特定することが困難なため、刑事罰を導入して欲しいとの意見があった。

また、技術的な制限を回避する装置などの提供行為はビジネスモデルに大きな影響を与 えるものであり、黒い部分に要件を絞ることができるのであれば、刑事罰を導入するとい う考えもありうるとの意見があった。

一方で、刑事罰の導入は技術の独占力を強めるものであり、慎重な検討が必要である。

技術の中身や使われている機器の状態を考慮した上で刑事罰を科すということはあり得る が、一律に刑事罰をかけることは問題があるとの意見もあった。

2.不正競争防止法第2条第1項第 13 号(誤認惹起行為)について

(1)問題の所在

現行の不正競争防止法第2条第1項第 13 号では、商品や役務について、その「商品」の

「原産地」 、 「品質」 、 「内容」 、 「製造方法」 、 「用途」 、 「数量」、 「役務」の「質」、 「内容」 、 「用 途」若しくは「数量」について需要者を誤認させるような表示をした場合は不正競争行為 であると規定している。また、それら不正競争行為により営業上の利益を侵害された事業 者は、その相手の不正競争行為に対し差止請求・損害賠償請求などを行うことが可能であ るとされている。

この点に関連して、一般的に、同号にいう「商品」とは、 「経済的価値が社会的に承認さ れ、独立して取引の対象とされているもの」と、また、 「役務」とは、商標法と同様に「他 人のために行う労務又は便益であって、独立して商取引の目的たりうべきもの」と解され ている。今年度の本研究会の国内アンケートにおいて、この規定に限定列挙されている上 記表示以外に、需要者を誤認させるような表示をする行為を不正競争行為とすることが必 要であると考えるか、という質問をしたところ、約 43%の企業が「必要である」と回答し、

約 39%の企業が「不必要である」と回答した。

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必要であるとする主な理由は、「誤認させることは悪であるから」が約 72%であり、次 いで「需要者・企業の相互利益のため」が約 13%であった。一方、不必要であるとする主 な理由は、「現行の列挙・法体制で十分」が約 66%であり、次いで「産業の発達を阻害さ せるから」が約 13%であった。

その一方で、近年、例えば、「弊社は内閣府認可の社団法人に加盟している。 」、 「弊社は ISOに準拠して製品を製造している。」

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といったように特定のあるいは独立した商品や 役務ではなく、より包括的な営業活動や事業状況といった内容について、虚偽または誤認 させるような表示を行う事例について散見されるようになっており、事業者の発信する情 報に対する周囲の関心も高まっている。また、近時「知的資産経営報告」などの企業情報 の開示に対する関心が高まってきており、これらの点を踏まえると、特定の商品や役務を 超えた「経営情報の適切な開示」に向けて、本号のあり方について検討する余地があると 考えられる。

そこで、規制の対象を不明瞭にするという問題も含むことも考慮にいれながら、本条第 13 号の規制する範囲の拡大の可能性について本研究会では問題提起のみ行われた。

(2)検討用条文案

第4回委員会では以下のような現行条文の検討用条文案が提示された。

<検討用条文案:新第 13 号>

商品若しくは役務若しくはその広告若しくは取引に用いる書類若しくは通信にその商品 の原産地、品質、内容、製造方法、用途若しくは数量若しくはその役務の質、内容、用途 若しくは数量その他その営業の質若しくは内容について誤認させるような表示をし、又は その表示をした商品を譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引渡しのために展示し、輸出し、

輸入し、若しくは電気通信回線を通じて提供し、若しくはその表示をして役務を提供する 行為

(3)方 向 性

例えば、上述新第 13 号をベースに以下のような条文の可能性を検討する。

<検討用条文案>

営業の質若しくは内容について誤認させるような表示をし、又はその表示をした営業成 果物を譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引渡しのために展示し、輸出し、輸入し、若しく

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この他、国内産業界向けアンケートでは、現在の不正競争として列挙されていない事柄として、 「業界順位」、 「市場実 績」、 「創業年」「資本・系列関係」 、「○○認定」といった事柄について回答が多かった。

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は電気通信回線を通じて提供し、若しくはその表示をして役務を提供する行為

3.不正競争防止法第2条第1項第 14 号(信用毀損行為)について

(1)問題の所在

現行の不正競争防止法第2条第1項第 14 号では、競争関係にある他人の営業上の信用を 害する虚偽の事実を「告知」又は「流布」する行為を不正競争行為として規制している。

したがって、個人などの「競争関係」にない者や「虚偽の事実」を立証できない事実の告知 や流布は、たとえ、会社の信用を害する事実のものであっても不法行為による差止請求、

損害賠償はできないとされている。

今年度の本研究会の国内アンケートにおいて、会社の信用を害する事実の告知又は流布 について、差止請求をすることができるようにする必要があるか否かを質問したところ、

約 70%の企業が「必要である」と回答し、 「不必要である」という回答は約 16%であった。

実際の被害としては、インターネットの掲示板などに倒産などの虚偽の情報を流布された り、根拠のない比較や誹謗中傷などの製品情報を流布されたりするケースが多いようであ る。

必要であるとする主な理由は、 「制限の多い現行法では不十分なため」、 「健全な企業活動 を保護するため」 、 「迅速な信用回復により被害を最小限にするため」 というものであった。

以上より、多くの企業が本条第 14 号に関して現行法の不十分さを感じており、健全な企 業活動の保護を求めていることが窺われることから、本号の適用の拡大の可能性について 問題提起のみ行われた。

(2)検討用条文案

第4回委員会において、既存条文の「競争関係」および「虚偽の」という限定を削除し、

代わりに「滅殺する」という文言を追加した検討用条文案が提示された。

<検討用条文案:新第 14 号(既存条文改正)>

他人の営業上の信用を害する又は減殺する事実を告知し、又は流布する行為 又は

<検討用条文案:新第 14 号の2(既存条文に追加)>

商品若しくは役務若しくはその広告若しくは取引に用いる書類若しくは通信に他人の営 業上の信用を害する又は減殺する表示をし、又はその表示をした商品を譲渡し、引き渡し、

譲渡若しくは引渡しのために展示し、輸出し、輸入し、若しくは電気通信回線を通じて提 供し、若しくはその表示をして役務を提供する行為

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