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年であり、損害のおそれがある場合、商品の破 棄と差し止めが命じられる。従わない場合には、権利者には損害賠償が認められる。

ドキュメント内 Microsoft Word - 01お知らせ doc (ページ 112-118)

2~3 (略)

人格権の保護期間は侵害発生の日から 10 年であり、損害のおそれがある場合、商品の破 棄と差し止めが命じられる。従わない場合には、権利者には損害賠償が認められる。

・不正競争又は寄生的利用を禁止する法制度において、行為が不正であるとみなされるに は、侵害、損害及び両者の因果関係という3要素が必要とされる。需要者吸引表示が保 護される場合には、商品あるいは役務を表示するだけでは需要者吸引力があるとは認め

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られず、独創性が必要である。模倣と寄生的利用は民事訴訟の対象となる。訴訟期間は 侵害発生の日から 10 年である。民事的救済措置には差し止め、損害賠償、判決の公開、

侵害物の破棄などが含まれる。刑事罰は適用されない。侵害者が裁判所命令に従わない 場合、権利者には損害賠償が認められる。

(4)スイス

・ 「需要者吸引表示」の利己的な利用は、明示的規定により制限されていないが、その概念 を考慮すると、スイス不正競争防止法の一般条項違反に該当すると判断される。

・不正競争防止法の一般条項では、競争関係にある会社同士の関係、又は、売り手と買い 手の間の関係に影響を及ぼすような詐欺的行為又は信頼関係の毀損が禁じられ、また、

その本質において他人の製品、著作物、性能、又は事業との混同を招く恐れのある行為 を禁じている。さらに、不正競争防止法では、不公正、欺瞞的、虚偽的な比較について、

また民法では、個人の特徴の不正な利用、他人の氏名の不正な使用についても言及され ている。したがって、このような条項により「需要者吸引表示」は暗黙的に法的対象と されていると言える。

・侵害に対する救済は、不正な競争によって経済的利益が脅かされている、又は損なわれ ている個人あるいは団体などが求めることができる。民事救済措置には差し止め、侵害 の抑止、損害賠償などが含まれる。さらに、不正競争防止法においては、不公正、欺瞞 的、虚偽的な比較の違反に対しては刑事罰が規定され、命令に従わない場合には、罰金 又は禁固刑もある。

(5)アメリカ

・ 「需要者吸引表示」の利己的利用を規制する法律は存在し、そのような行為は個人のプラ イバシー権又は著名な人のパブリシティ権の侵害となる場合がある。

・パブリシティ権は、プライバシーに関する判例法から発展した権利であり、個人のアイ デンティティの商業的価値を保護するものである。個人のパブリシティ権の侵害は、個 人のアイデンティティに関係するものを商業目的で無断使用することを意味する。

・名前や肖像の盗用は、 「他人の名前又は肖像を自らの利益のために又は自らの用途のため に盗用する者は、他人のプライバシー侵害の責任を問われる。許可なく取引又は宣伝の ために他人の名前、肖像、又は、アイデンティティを使用することは盗用となる」と定 義される。

・コモンロー上のパブリシティ権では、本人の同意なくその名前、肖像、又は、その他の 個人的な特徴を営業目的で盗用した者は損害賠償の責任を負うとされている。

・娯楽作品や文学上のキャラクターの名前を商品やサービスの販売促進に使用することは、

商標権の侵害に該当する場合がある。商標やサービス・マークを単に複製するだけでは

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その侵害に該当しないが、ランハム法(Lanham Act、連邦商標法)によれば、商品やサ ービスの販売、販売の申し出、配布、又は、宣伝での使用が誤認混同を生じさせる恐れ がある場合、そのような販売などと結びついた侵害標章を使用する者は、メーカーをは じめとして、何人も標章の侵害責任を問われることになる。

・パブリシティ権は音声、キャラクター、及び、スローガンの潜在的な冒用も対象とする。

ただし、この権利は動物にまで拡大して適用されない。著名な動物であっても、その名 前や肖像を保護するために、ランハム法やコモンローのトレード・ドレス法が適用され たことはない。

・著作権法はタイトルを保護しないが、商標法と不正競争防止法では、特定の条件のもと でタイトルは保護される。盗用からタイトルを保護することができるか否かは、タイト ルが示す著作物の創作性にかかっている。米国特許商標庁では 1 つの小説のタイトルや 映画のタイトルなど、単一の文芸作品のタイトルが登録されることはない。ただし、連 邦裁判所ではランハム法の§43(a)にしたがって、そのような未登録タイトルでも、誤認 を生じさせる類似的用途に対しては保護を与えている。他方、シリーズ物のタイトルは、

商標と同じ保護を受けることができる。

・需要者吸引表示の侵害に対して、民法による罰則は規定されていない。ただし、差止め による救済は可能である。

質問A-2

質問A-1において該当する法規制ある場合、その法規制は(それぞれについて)、商品・

役務の出所や品質を誤認させる行為に対する規制や人格権を保護するものではなく、 「需要 者吸引表示」が持つ経済的な価値を保護することを直接の目的としているものなのか。

回答A-2

(1)イギリス

・氏名や肖像の無断使用が侵害的虚偽表現(取引物誹毀)や名誉毀損など他の訴因となる ことがある。

(2)ドイツ

・商標法の規定では企業名と商標、営業上の信用、及び、それらに関係した品質判断の経 済的価値が重視されるが、民法では氏名に対する個人的な権利が保護される。

・不正競争防止法は、競争関係にある会社と消費者の双方を製品と出所と品質の誤認から 保護することを目的としている。

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(3)フランス

・個人が係わる事件においては、プライバシーや名前に係わる法律の目的は人格権の保護 にある。企業が係わる事件においては、法律は企業の「人格」権を保護することで企業 を保護し、同時に誤認混同を除去して消費者を保護する。

・不正競争防止法は人格権(及び、特にその経済的価値)の保護と誤認混同の除去を目的 とする。

(4)スイス

・不正競争防止法の主たる目的は人格権の保護であり、並びに、商品・役務の出所や品質 について誤認を規制することである。

(5)アメリカ

・プライバシー権に関する法律の本来の趣旨は、「独りで居させてもらう権利」 、及び、人 格の尊厳を保護することにある。また、パブリシティ権に関する法律の本来の趣旨は、

表示の経済的価値の保護にある。ただし、私人であっても自らのアイデンティティの商 業的使用を管理するという固有の権利をもっている。キャラクターの名称や著作物のタ イトルに関しては、その用途を制限する法律の本来の趣旨は、公正な競争の促進にある。

質問A-3

調査対象国において、A-1において回答された他人の需要者吸引表示に関する規制が あることにより、例えば広告で使用する際の事前許諾を得ることが負担になるなど事業者 が業務を行う上で障害や懸念(萎縮効果)が発生し、問題となっているか。

もし問題が発生しているならば、どのような点が問題となっており、この問題点に対処 するために規制の見直しなどが検討されているのか。

回答A-3

(1)イギリス

・詐称通用に関する法律により、不正競争に対して部分的な救済を求めることができる。

ただし、詐欺又は誤認の要素を提示しなければならないので、その適用範囲は比較的狭 く、不十分だという議論が見られる。

・裁判所では、表現の自由に対する配慮から、プライバシーの利益を積極的に認めてこな かった。しかし、実際には、プライバシー保護を実施しても、その適用範囲は広くない ため、公正な企業活動に影響を与える可能性はない。ただし、報道の自由が制約される 場合には、保護が行き過ぎだとする意見が生じる可能性がある。

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(2)ドイツ

・民法、商標法および不正競争防止法の各条項は、第三者による企業名、商標、信用及び そのような資産的価値の利己的な利用を妨げているので、第三者に対する規制効果を有 していると考えられる。

・商標法に関する立法的な裁量権は殆どないため、大幅な見直しが行われることはないと 思われる。

(3)フランス

・人格権に係わる法制度、及び、不正競争又は寄生的利用を禁止する法制度が自由な競争 を制限するという懸念が一般的に存在するようである。プライバシーの保護は広範囲な ものであるが、著名な人物から申立てられた場合、報道の自由の制約になるとの批判を 招くことは多い。最近の判例法では、プライバシーの保護と報道の自由という相反する 基本的権利のバランスを取ろうとする傾向が見られる。

・不正競争防止法の適用範囲は非常に広く、判例法は予測できないものであるとみなされ る可能性がある。しかし、それが市場における企業活動の自由を阻害してはいないと考 えられる。

(4)スイス

・法は十分に機能しており、不必要に事業を妨げるものではない。また、法改正の計画も ない。

(5)アメリカ

・知的財産権の取得及び行使ができることで、何人も公正な競争市場に参加することがで きる。

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