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市民意識行動形成経緯について

ドキュメント内 九州大学学術情報リポジトリ (ページ 145-150)

第5章 市民意識行動形成のためのしくみづくり

4. 広州大会のエンターテイメント

5.1 市民意識行動形成経緯について

第5章 市民意識行動形成のためのしくみづくり 140

5.市民意識行動形成経緯としくみづくりを構築する方法に関する検討

上記広州大会を開催するために、行政が発表する「都市宣言」に示し た「社会を安定的に、市民の教養とサービス業による都市の国際化を実 現する」に従った広州大会のための 2004〜2010 年に行った三項目の広 報活動「広州大会を知らせる」、「ホストとしての責任と行動」、広州大 会のテーマ曲を応募するような「広州大会のエンターテイメント」の事 例を挙げた。その様々な活動を図 5−15(本章末)のように、6項目の「対 象者」「主催者」「活動テーマ」「内容」「参加人数・決定人数・影響され た人数」「時間」で整理した。本節では項目のそれぞれの役割と効果を まとめて考察し、市民参加意識形成経緯とそのしくみを構築する方法に 関する検討を行う。

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(2)「活動テーマ」と「人数」、「時間」について

表 5-2 2004〜2010 年広州大会の活動テーマ・応募参加人数・時間

項目 活動テーマ 応募/参加数/決定数/影響された数(人・件) 時間

広州大会を 知らせる

・「広州大会、アジアへ行く」 海上 30 カ国を経由し、全行程 5000km、

陸上全行程 1.2 万 km、沿線の諸国の人々

2008 年

・「広州大会、中国へ行く」 オリンピックチャンピオン鄧亜萍など 2008 年

・「広州大会、広州で」青少年作文 中国文庫検索ネットで 43,288 件影響と想定 2009〜10 年

・工芸ワークショップ 決定者 58 名 2009〜10 年

・「緑のコミュニティづくり」 6 万鉢の盆栽、6 万株の苗木を市内の学校、住 宅コミュニティに贈り、12 万人に影響と想定

2009 年

・中小学校小記者 広東省 100 ヵ所の中小学校で、5000 名決定 2010 年

・公式記者応募 決定者 50 名、応募者 1081 名、10 万点応援ブ ログ 500 万人がメセーッジを受け取った

2009〜10 年

・2010 名青少年広州大会を応援する 決定者 2010 名 2010 年 合計:決定者 7118,応募者 1081,影響された見込み 163,288 ホストとし

ての責任と 行動

・市民礼儀、19 種類のテーマ日 参加者 380 万人の市民 2004〜10 年

・ボランティア応募活動 応募者 151 万人人 2009 年

・ボランティアトレーニング 都市ボランティア 50 万人決定 競技会場ボランティア 6 万決定

2009〜10 年

・交通安全マナー「親指活動」 32.2 万人次のボランティア 約 200 万人群が影響された

2010 年 11 月 12〜27 日

・公共秩序、観光案内 10 万市民参加 同じ

合計:参加者 390 万,応募者 151 万,決定 56 万,影響された見込み 200 万 広州大会の

エンターテ イメント

・テーマ曲の応募 合計投票数が 471 万票 トップ1の曲が 162 万票

2007〜10 年

・南極探検 3名のチームで南極へ 2008 年

・観光メッセンジャー 7万市民参加 1026 チーム 21 カ国 120 都市 2009〜10 年

・演出・展覧会・映画無料 38.8 万市民参加 2010 年

・広州 1 日無料観光 15 万市民参加 2010 年

・サイクリングチーム 8 名のチームで中国 21 省を巡る 2010 年

・フィットネス 2010 年フィットネス人数:740 万 2010 年 合計:参加者 1271 万

表5−2に示した「人数」項目のように、「広州大会を知らせる」活動

「アジアへ行く」と「中国へ行く」の活動に影響された人の数を特定で きなかったが、本調査では、「知らせる」活動により参加・行動した、

影響された見込み人数を集計した。合計:決定者 7118 人,応募者 1081

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人,影響された見込み 163,288 人であることがわかった。

「ホストとしての責任と行動」には、合計:参加者 390 万,応募者 151 万,決定 56 万,影響された見込み 200 万であることがわかった。

「エンターテイメント」には、合計:参加者 1271 万で、その内フィ ットネスが 740 万で、テーマ曲の応募が 471 人の投票で多くの参加者で あることがわかった。

また、活動が行う「時間」から見ると、2004〜10 年の「市民礼儀、19 種類のテーマ日」の活動は6年間が続いた参加者 390 万人のことがわか った。2007〜10 年「テーマ曲の応募」の活動は3年間が続いた 471 人の 投票者があったことがわかった。

そして、2008 年「南極探検」は市民が自らはじめた活動であることが わかった。その自らの活動は前第4章 2006 年からの大会「エンブレム」

などの応募と発表や都市で宣伝広報から情報をもらい、動き出すことと なったと考えられる。

以上のように、「人数」と「時間」で分析したことから、市民意識行 動の醸成には、認知して行動にするプロセスで、時間において、市民の 認知意識が深まり応援や行動につながりやすいとわかった。また、2005 年フィットネスに参加する人が 116 万人 2010 年 740 万人に増加したこ とは、行政が改善・新築したフィットネスの公共施設の増加と関連して いることが考えられる。

そして、「広州大会を知らせる」、「ホストとしての責任と行動」、「広 州大会のエンターテイメント」活動の起始時間が違って、活動は相互推 進しながら、市民意識行動形成に結びつく点がわかった。

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(3)「活動内容」の役割について

上記の 2004 年〜2010 年の広州大会の活動内容に応募・参加・影響さ れた多くの「人数」と、「時間」において市民意識行動形成の「認知・

応援・体験」段階の相互推進の特性について、各活動内容の役割を図5

−16 のように次の3点で検討する。

図 5-16 2004〜2010 年広州大会の活動内容と「認知・応援・体験」段階による役割について

1)都市美発見意識の醸成

図5−16 に示したように、市民の「都市美発見意識の醸成」は、2006

〜10 年広州大会が行った「認知・応援・体験段階」の各活動内容におい て、各段階の相互推進で醸成すると考えられる。つまり、「認知段階」

の都外で展開したアジアへ行くの活動に都市の貿易歴史の記憶を呼び 起こし、青少年の作文や工芸ワークショップで青少年に都市の出来事や

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工芸美を教えた。「応援段階」のボランティアトレーニングで獅子舞が 教えられ、大会開催の時に演じられ、「体験段階」の演出・展覧会・映 画無料や無料観光で市民に都市の芸術や工芸を認識させ、都市の変遷を 体験・理解させた。そのような経緯で市民が都市に対する認識が「認知・

応援・体験」の各段階の各活動によって広く知られ・深まり、都市美発 見意識が醸成したと考えられる。

2)都市で楽しく行動意識の醸成

図5−16 に示したように、市民の「都市で楽しく行動意識の醸成」は、

主に「体験段階」で醸成すると考えられる。つまり、市民が都市に対す る楽しいという行動意識は、「認知段階」の都外のアスリートの招致よ り、都市の文化施設・自然景観・公共施設等での認識及び体験のほうが 行動に結びつくと考えられた。

3)ホスピタリティ・市民意識の醸成

図5−16 に示したように、市民の「ホスピタリティ・市民意識の醸成」

は、主に「認知段階」と「体験段階」で醸成すると考えられる。つまり

「認知段階」では、緑のコミュニティづくりで市民の手で都市美化する 行為を促すきっかけができて市民は都市美化の市民意識が醸成すると 考えられる。小中学校・公式記者応募で青少年・大学生に都市の出来事 を関心・体験させたことは青少年から都市に関心する市民意識が醸成に 結びつくと考えられる。「応援段階」にて、ボランティア応募活動や市 民礼儀やマナーや観光案内などのことは市民が都市のホスピタリテ ィ・調和の社会意識が形成されたと考えられる。

上述した「対象者」「主催者」「人数」「時間」「活動内容」の項目の役 割と効果をまとめると、「対象者」は国内外の青少年、大学生、ボラン ティア関係者、市民である。「主催者」は二つ以上の組織連携で運営す る団体である(自発団体以外)。「人数」は合計 1 千6百万以上の市民が 参加した(表 5−2 より統計)。「時間」の視点では、行政が 2004 年から 市民礼儀手帳の配布から、2006 年大会の象徴物であるエンブレムの発表

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で、2007 年大会のテーマ曲の応募から、2008 年に始められた市民の自 らの応援・行動へ変化したことが明らかになった。「活動内容」は、2004

〜10 年の時間において市民意識行動形成の「認知・応援・体験段階」の プロセスがあり、活動の相互推進より多くの市民が都市の出来ごとに注 意・関心を持つことからはじめ、都市を認識、都市を応援するといった 意識行動を醸成する経緯がわかった。その形成経緯は「認知・応援・体 験段階」の活動を推進しながら、伝える内容によって対象者を明確化し、

適切な運営組織とメディアの構築が必要である。

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