第 7 章 触覚コンテンツ 4: 吸飲感覚
7.4 実装
7.4.3 実装
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似した傾向を示した食品として,ムースやチーズ,チキンペーストなど総じて強い粘粘性 特性を持つ食品が挙げられた.
次にカレーライス及び生卵は,圧力値の起伏の多さが際立つ結果であった(図92 ,図93 ).
これは,物性の異なる素材が混合されていたこと(カレーライス:米とルー,生卵:黄身と 白身),粒子が比較的大きいため詰まり易かったことが主な原因だと考えられる.また,粘 弾性特性を備えている.この記録結果と類似傾向を示した食品として納豆,ラーメン,ゼ リーなどが挙げられた.これらはカレーライスや生卵と同様に比較的粒子が大きい食品又 は物性の異なる素材が混合された食品であった.
最後にキャビア及び黒ゴマは,圧力値に多尐の高周波成分が見受けられるものの,ほと んど変化がなかった(図94 ,図95 ).これは,粒子が小さすぎる若しくは軽過ぎるためスト ローに詰まることもあまりなく吸い込めてしまったことが原因だと考えられる.また,粘 弾性特性はほとんど有していない.この結果と似たような傾向を示した食品としてフレー ク,ポップコーン,きな粉などが挙げられた.
同じように他のデータに対しても空気圧の傾向から分類すると,似通った傾向をしめす 食品群があり,大まかに上記の 3 つの食品群に分類することが推測可能であった.この推 測は,後述する実験にて検証する.
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図96 左:Straw-like User Interfaceの外観
図97 SUIの内部構造
Speaker
Solenoid Valve Straw
Air pressure sensor Servomotor
Cam disk
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図98 システム構成
SUIは,圧力センサ(フジクラ XFPM-115KPAR),弁,弁を制御するソレノイド,R/Cサー ボ(ヨシオカモデル Atom49),カム,スピーカから構成されている.また,使用するストロ ーにはプラスチック製で直径6[mm]の,最も一般的なストローを使用した.衛生面での問題 を考慮し,ストローは体験者毎に交換可能な構造とした.
SUI を制御する制御部は,H8 マイコンボード(ルネサステクノロジ,H8 3052F),ソレノ イド駆動回路(TOSHIBA TA8429H),アンプ装置(FLING MOLE DAD-M1)から構成されている.
軽量化のため制御部はSUIに内蔵させず,制御信号のやり取りや電源供給をVGAケーブル で行う方式とした.
SUIでは口内の空気圧を提示し,口唇部に振動を伝達する機能を実装した.また,吸飲感 覚 3 要素の 1 つである音に関しては,音質を高めるため別途外部スピーカを用意し,SUI の動作に合わせて出力する方式とした.
空気圧はストローの先に取り付けてある弁の開閉をソレノイドと RC サーボの組み合わ せによって行い,記録した圧力パタンとなるよう制御することで生成する構造とした.ソ レノイドとRCサーボはそれぞれ高周波(100Hz程度まで),低周波(20Hz程度まで)を担当し ている.空気圧の高周波成分は,ソレノイドによる弁の開閉周期を制御することで再現す る.また,全体的な空気圧の推移はサーボに取り付けられたカムによって弁とストロー間 の隙間を制御することで行う.
SUIは吸飲感覚の記録と再生を目指して製作された.よって,記録時の条件であった急峻 な吸い込み動作における食品の吸飲感覚を提示することを目指す.
Solenoid
Pressure sensor
Straw-like User
Interface
Speaker R/C servomotor Motor control circuit
amplifier PC
External speaker Microcomputer board
H8/3052F
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図99 ソレノイドの動作
図100 RCサーボの動作
振動は音響スピーカをストローに密着させた状態で振動させ,提示した.この時用いて いるのは,記録した音声データである.