生徒の学習の様子
7 グループで,何を残すか選び,グループポ ートフォリオシステムに保存する
・調べた内容を持ち寄り,グループポート フォリオとして何を保存するかをもう一度 見直し,整理・選択した。
・調べ学習で分かったことや人の意見から 分かったこと等深い振り返りがあった生徒 は,同時に個人ポートフォリオシステムに
保存した。
8 交流をする
・生徒だけでなく,保育士の專門家,地域 の人,保護者(それぞれ1人ずつ)が交流 に加わった。3者に対して,生徒は疑問点 をぶつけたり,これからの生き方について 相談したりした。それに対して3者は,専 門的にまた親身になってアドバイスしてい
見は何か」「自分が立てた課題を修正する必要はないか」「十分な資 料・時間はあったか」等についてチェックした。生徒はこのチェックに
よりいままでの学習を振り返り,調べ学習の成果と今後の課題を認識し ていた。その結果を各校でグループで持ち寄り,整理・選択して電子ポ ートフォリオとして,図4.2−5のようにグループポートフォリオシ ステムに提出した。提出する際,「他者の意見を求める」意図のポート
フォリオか,「疑問を投げかける」意図のポートフォリオかを明示させ
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図4.2−5 提出された電子ポートフォリオ
そして,提出された電子ポートフォリオに対して生徒同士で交流を進 めた。しかし,一つのグループは調べ学習が進まず,規準を示しただけ で電子ポートフォリオを提出できなかった。最初はおもしろそうだと興 味を持ち調べ学習を始めたが,一人の生徒にまかせっきりになってしま ったのが原因だった。そのグループも,相手校の生徒が書き込んだ素朴 な疑問から交流が始まった。その疑問がきっかけとなり,積極性をグル ープの生徒から引き出していくことになった。
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このように,他校との交流により意見交換,情報交i換することで,自 校のグループだけでは考えられなかった新しい視点が生まれた。生徒た
ちはその視点を素直に受け入れ,次の調べ学習に取り入れていこうとす る態度が見られた。また,ポートフォリオに対して,調べた内容だけを 提出するのでなく,内容に対する自分の考えや意見,さらに困っている
ことや悩みを付すことで交流が促進されるグループもあった。このこと は,ポートフォリオに対する自分の考えが明確に相手に伝わったためだ と考えられる。遠隔共同学習における学びの発展という点から,システ ムを考える意味でも重要なことである。
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図4.2−6 見直された規準
交流を通して得られた視点をもとに,図4.2−6のように,もう一 度最初の規準を見直した。その際,新しく付け加えるものは付け加え,
資料不足などで調べ学習ができなかったものには△印を付けた。教師は,
生徒と対話しながら規準見直しを支援した。
このように,生徒が考えた規準を生徒自身で見直すことは,生徒が自 ら学習を振り返り,自分の学習を評価していくことであり,これからの 学習を洗練させていくことにつながる。
生徒たちは,見直された規準をもとに,再度調べ学習を進めた。1回 目の調べ学習で収集されたデータは紙メディアのテキストデータが主 であったが,今回は紙メディアのテキストデータだけでなく,写真・動 画・音声等,多様なデータが生徒個人または,グループで電子的にファ イルされた。写真・動画・音声は著作権・肖像権の問題が生じるので,
その点については事前に生徒に指導した。
調べ学習で綴じられたファイルを再度グループで持ち寄り,規準に照
らして選び,図4.2−7や図4.2−8のようにグループポートフォ
リオシステムに電子ポートフォリオとして提出した。提出された電子ポートフォリオに対して今度は,生徒同士に加え,保 育士の専門家,地域の人,保護者に交流に入っていただいた。
生徒の学習を専門的立場からアセスメントしてもらうために,保育 士・通訳・コンピュータ関係学の仕事に関しての専門家を依頼した。学 習の目的を説明し,それぞれお願いしたが,今回は保育士の方が承諾し てくださった。また,音楽にも専門的知識を持ち,生徒の身近な存在の 一人である地域の方と生徒の保護者,あわせて3名の方に学習に参加し ていただいた。3名はいずれも自宅からインターネットにアクセスでき る環境を持っている人たちである。
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図4.2−7 提出された電子ポートフォリオ(1)
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ポートフォリオが電子的になると,この方々のように,学校にわざわ ざ出向かなくてよく,自宅に居ながら空いた時間に,生徒たちの電子ポ ートフォリオに対して意見交換,情報交換,アセスメントができる。
保育士の専門家は,他県の方である。どの生徒もその職業をしらべる にあたり,一番知りたかったのは「給料」のことである。しかし,プラ イバシーに関わることなので,地域の人に面と向かって聞くことができ なかった。保育士を調べている生徒もそうであったが,自分たちと全く 面識のない専門家から「何でもどうぞ」という誘いを受けて「失礼です が…(すみません)」と断りを入れて図4.2−9のように,給料のこ
とを聞いている。そして,専門家は図4.2−9のように適切にアセス
メントしている。このことから,図4.2−10のように,生徒に深い
振り返りが見られた。
専門家に対して
7/5
はじめまして。 将来、保育士になりたいと思っています。
私はまだ、子供だけれど小さい子が好きです。だからなりたいなあと思いま した。ところで、学習で分からないことがあるので,質問していいですか?
★保育士はどんな人が向いているんですか?
(中略)
★失礼ですがお給料はどれくらいなんですが?(すいません)
★今、保育士になっても職がないという噂もあるのですがどうですか?
(後略)
専門家(保育士)のアセスメントの内容
7/6
質問をくれてありがとう。
・・・・・・・・・・… @(中略)・一・・・・・… 一・・
公立・私立・地域によっても差がありますが、
短大卒で○○万円から○○万円位の初任給で す。鹿児島は、物価も安いせいか、○○万円ぐ
らいというのもたくさんあります。
(後略)
深い振り返り