公務員
7人
0人 生物学者0人
1人 整備士4人 0人
うち,医療関係,美容師,福祉関係,保育士,役者・音楽関係の5つ のグループが両校にまたがったが,残りの8つのグループは相手校に同
じ職業を調べる人がいない結果となった。T中学校(34名), H中学校
(14名)という差があるために,このようになった。
この結果を受けて,今後,次のことに留意しながら取り組んでいくこ とを教師間で共通理解した。
一88一
(1)相手校に同じ職業を調べるグループがいないグループは,同じ 職業を調べるという共同学習に対する期待が薄れ,調べ学習に 対して意欲が低下する。そのため,両校ともそのグループに対 しては交流を盛んにすることで学習の促進するよう配慮する。
(2)1人で調べ学習をする生徒(通訳・生物学者)は,同じ学校の 友だちとの話し合いさえもないことになる。教師はその生徒の 調べ学習が閉じたものにならないよう配慮する。
(3)各校,グループ内で話し合う時間や交流をする時間を十分とる
こと。
学習ノートに生徒個人の課題と課題設定の理由を記入させ,調べる内 容を図4.2−2のように,ウェビング(Webb ing>手法(加藤,1999)
により書き出させた。その調べる内容の項目をポートフォリオ学習の規 準とした。この規準は,教師が提示したものでなく,生徒自身が考え設 定したものである。
ポートフォリオ学習を初めて 行う生徒たちであるので,あま
りにも細かな達成度を評価規準 にしてしまうと調べ学習が萎縮 してしまうおそれがある。その ため,まずは生徒自身のペース にあわせた規準を考えさせた。
これにより,規準に照らして生徒
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調べる職業は?
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図4.2−2 生徒が設定した規準
がどういう学習をしているかを,他者が電子ポートフォリオを見ること でアセスメントが容易となる。点で有効な手法である。また,学習の途中で,もう一度最初に作成した ものを見直すことで,自分の学習がどこまで進んだのか,これから何を 調べていくのかが確認できる。
ウェビング手法により書き出した規準を,各校でグループでまとめ,
図4.2−3のようにウェブ上に挙げ,両校で確認しあった。
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@ 謝 糀図4.2−3 Webに提出された規準
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(2) 課題追求の段階
①学習のねらい
ア 学習を振り返り,電子ポートフォリオとして残すことで新 しい学習活動へ発展させることができる。
イ クラスの友だちや他校の友だち,さらに保護者・地域の人と の交流により,自己の学びを発展させ将来の生き方について自 己の考えを深めることができる。
② 学習の経過
一90・
生徒の学習の様子
1 調べ学習をする
・自分が定めた規準に基づいて調べ学習を行 った。図書館には,職業に関する資料が少な く,生徒たちは調べて資料を集めるのに苦労 していた。進路学習の一環として行われた「働 く人から学ぶ」の講話では熱心にメモを取り,
質問していた。
2 グループで,ポートフォリオとして何を残す か選ぶ
・調べた内容に関して,個々人でこれまでの 学習をチェックした結果をグループで持ち寄 り,グループポートフォリオとして何を保存 するかを整理・選択した。
写真① グループで整理・選択 3 グループポートフォリオシステムに保存
する
・整理・選択した内容をグループポートフォ リオシステムに保存した。その際,提出され たポートフォリオがどのような意図で出され たのかを明示した。また,重要なポートフォ リオにはラベルを付けた。
教 師 の 支 援
・調べたものは時系列でファ イルさせていった。
・収集したパンフレットや新 聞の切り抜き等は学習ファ イルに綴じさせた。
・これまでの活動を振り返り,
どれをポートフォリオとして 残すか吟味させた。
・システムの扱い方を個人的 に支援した。
写真② グループポートフ
生徒の学習の様子
4 生徒同士で,調べた内容に関して交流をする
・グループポートフォリオシステムに保存さ れた内容に対してお互いで意見をしたり疑問 点を出し合ったり,アドバイスしたりした。
その際,交流の意見などがどのようなものな のかが相手に分かるためにコミュニケーショ
ンボタンを活用した。
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写真③ 交流をする
5 最初の規準を見直す
・交流が進み,意見や疑問点が多く出された。
そこで,これらの意見や疑問点を整理し,調 べ学習に入る前にウェビング手法で設定した 最初の規準を見直した。
6 再度調べ学習をする
・新しい規準を基に,再度調べ学習をした。
地域の職場に出向き直接聞く生徒,インター ネットを活用して調べる生徒等,1回目の調 べ学習より積極的な活動が見られた。
教 師 の 支 援
・常に相手の事を考えさせて,
よい方向に進むような質問や アドバイスに心がけさせた。
・交流によって得られた調べ 学習の新しい視点に気づかせ るように生徒との対話を重視
した。
・調べ学習をどのように進め るか生徒とよく話し合い,地 域などとの交渉を進めた。
写真④ 地域に出向いて調べる 写真⑤
一92一
生徒の学習の様子
7 グループで,何を残すか選び,グループポ ートフォリオシステムに保存する
・調べた内容を持ち寄り,グループポート フォリオとして何を保存するかをもう一度 見直し,整理・選択した。
・調べ学習で分かったことや人の意見から 分かったこと等深い振り返りがあった生徒 は,同時に個人ポートフォリオシステムに
保存した。
8 交流をする
・生徒だけでなく,保育士の專門家,地域 の人,保護者(それぞれ1人ずつ)が交流 に加わった。3者に対して,生徒は疑問点 をぶつけたり,これからの生き方について 相談したりした。それに対して3者は,専 門的にまた親身になってアドバイスしてい