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大学院工学研究科修士課程及び博士後期課程の教育課程の概要

ドキュメント内 book (ページ 84-88)

4.8   大学院

4.8.1   大学院の概要と特色

4.8.1.2  大学院工学研究科修士課程及び博士後期課程の教育課程の概要

1. 修士課程

 修士課程の学生は、所定の授業科目30単位以上(30単位の内訳は、表4-13 2002年度 授業科目の種類を参  照)を修得し、教員の指導のもとに研究を行い、それをもとに修士論文を作成し、その審査と最終試験(口頭 試問)に合格することによって修士(工学)または修士(情報学)<情報学専攻>の学位を得ることができる。

在学期間は2年で、1年次は講義科目での単位修得に、2年次は研究に指導の重点が置かれている。実例はま だないが、特に優れた研究業績をあげたものは、1年または1年半で課程を修了することができる。 

 講義科目は、指導教員の担当する専修科目(必修)2単位と、その他の教員の担当する講義科目から20単位 以上を修得することになっている。大学院工学研究科の理念・目的において述べたように、現在の大学4年で は工学系大学出身者としての学力が必ずしも十分ではなく、これを大学院の教育でいかに是正するかが問題で あり、改革の必要な検討事項または最近実施に移したものは以下のとおりである。

・ 基礎学力の補強−講義の際に、学部で修得済みのものであっても、当該分野で欠かせないものであれば、

その基礎を十分説明するように努力する。

・ 複数講師による講義−専任教員では把握できない最新の学問・技術の進歩や広がりを、最小単位の2単位 を分割して有効利用し、複数の非常勤講師による講義形態を新設する。

・ 授業科目の多様化−通年4単位の科目をやめ、独自性の強い2単位科目を主に設置し、学生が多くの分野 の科目を受講できるようにした。

・ 工学英語の充実−演習科目「Presenting Technological Research in English」を化学応用学と電気・電子工学、    

情報学専攻で開講している。今後は拡充を含めて各専攻で検討中である。

 その他、学生の学力達成度の評価方法を多様化させ、学力向上の意欲を持たせることも教員各自の検討課題 である。

 学生は講義科目の他に、1、2 年次に指導教員の演習・実験系専修科目8 単位の修得が必修科目として課せ られている。

 学位論文の審査は、大学院委員会で承認された3名以上の審査委員(指導教員と関連分野担当教員)からな る審査委員会が行う。審査委員会は審査結果を大学院委員会に報告し、それに基づき合否の判定が行われる。

 大学院修士課程の教育には共通課程の教員も関わっている。数学は大学院情報学専攻の授業科目を、物理機 械、電気系などの科目を担当している。また化学は大学院化学応用学専攻の授業科目を担当する他、修士学生 の指導を受け持ち、学会発表や論文指導を行っている。 外国語科で担当する大学院における英語教育の授業 は、2001年度より着任したマイケル・カーニー専任講師が担当する「 Presenting Technological Research in English 」       がある。これは電気・電子工学専攻、化学応用学専攻、情報学専攻で開講しているが、他学科の学生でも希望 者は受け入れるという柔軟な対応をとっている。半期制(前期・後期)と夏期特別集中講義の2種類のコース を設けている。履修者数はあわせて、2001 年度は化学応用学専攻15 名、電気・電子工学専攻9 名、合計24 名、2002年度は情報学専攻6名、化学応用学専攻13名、電気・電子工学専攻14名、建築学専攻1名、合計 34 名であった。この科目は英語によるペーパーのプレゼンテーションを実践的に教えるものである。今後は 大学院生についても国内外で英語によるプレゼンテーションの機会が増えていくことが予想されるが、この授 業は有意義な実践的訓練の場となっている。

以下に、修士課程における授業科目の種類、専修科目一覧、授業時間を示す。

表 4-13:  2001年度 授業科目の種類

年次 専修科目

その他の科目 講義系 演習・実験系

第 1 年次 前期 2 単位

8 単位 18 単位以上 後期 2 単位

第 2 年次 前期 後期

 教育  75  

工学院大学の現状と課題  2001 − 2002 年度

(特論演習以外の各科目名の末尾につく「特論」は便宜上省略した。例「材料工学特論」は「材料工学」と のみ表示)

表 4-14:  2002年度 授業科目の種類

年次 専修科目

その他の科目 講義系 演習・実験系

第 1 年次 前期

2 単位

2 単位

20 単位以上

後期 2 単位

第 2 年次 前期 2 単位

後期 2 単位

表 4-15:2002年度 専修科目一覧 

機械工学専攻 化学応用学専攻 電気•電子工学専攻 情報学専攻 建築学専攻 プラスチック材料工学

材料工学 材料力学 固体力学 塑性力学 バイオメカニクス 流体工学 流体計測 伝熱工学 エネルギーシステム工学 内燃機関 相変化伝熱 ターボ機械 機械振動学 ロボティクス 知能プロセス制御 システム制御工学 環境システム工学 精密機構学 接合工学 最適機械技術 機械要素

機械工学特論演習

遊離基反応化学 高分子設計化学 高分子物理化学 生物機能化学 生体触媒学 応用分析化学 表面化学 錯体化学 固相反応化学 エネルギー化学工学 電気化学工学 触媒反応工学 プロセスシステム工学 環境材料工学 機能材料物性 化学応用学特論演習

ビークル応用工学 電力システム 電気機械 電力変換回路 電磁工学 制御工学 情報通信網工学 ワイヤレス通信工学 1 次元通信システム工学 光エレクトロニクス工学 電子光学 マイクロビーム工学 数理計画 半導体光デバイス 情報表示工学 電子物性工学 電子デバイスシミュレーション 薄膜作成技術 半導体フォトニクス

電気・電子工学特論演習

計算機構成 離散数学 数論アルゴリズム 画像情報処理 3 次元画像計測 音響信号表現 知識工学 知能情報処理 ヒューマンインタフェース 情報通信 ネットワーク情報システム 教育情報システム 情報学特論演習

建築構法 生産システム コンクリート施工 コンクリート材料 設備応用工学 建築設備 建築環境 建築室内気候

鉄筋コンクリート構造塑性設計 木質系構造

建築振動学 近代建築 建築保存修復学 医療施設計画 建築計画統計 地域環境計画 都市計画 市街地整備計画 建築設計 1 建築設計 2 建築学特論演習

表 4-16:2001年度〜2002年度 授業時間(修士課程)

時限 1 2 3 4 5 6 7 新宿校舎 9:00 〜

10:30

10:40 〜 12:10

13:00 〜 14:30

14:40 〜 16:10

16:20 〜 17:50

18:00 〜 19:30

19:40 〜 21:10 八王子校舎 9:20 〜

10:50

11:00 〜 12:30

13:10 〜 14:40

14:50 〜 16:20

16:30 〜 18:00

76  教育  2. 博士後期課程

 博士後期課程においては、3年以上在学し、博士後期課程担当の指導教員の指導を受けて研究を行い、所定 の要件を満たすとともに後学位論文を作成し、その審査と最終試験に合格すると、博士(工学)または博士( 情報学)の学位が授与される。特に優れた研究業績をあげたものは、在学期間の短縮が認められ、1年以上の 在学で学位修得が可能である。

 学位論文の審査は次のように行われる。学長は、学位論文の提出があったとき、その審査を大学院委員会に 付託する。学位論文の審査を付託された大学院委員会は、学位論文並びにこれに関連する試験などを行うため に、関係指導教授および関係科目担当教授の中から委任された3名から5名の教授をもって論文審査委員会を つくり、審査に当たらせる。委員の中の1名は主査となる。必要に応じて学外の専門家を審査委員に加えるこ ともしばしば行われている。学位請求者に対する最終試験は、論文審査委員が学位論文を中心にして試問する 形で行われる。試問は口頭によるが、必要に応じて筆記試験もあわせて行われる。

 審査委員会は、学位論文の審査および最終試験の終了後、直ちに論文の内容の要旨、審査の要旨、最終試験 の結果等を大学院委員会へ文書で報告する。大学院委員会はその報告に基づいて、学位授与の可否を議決す る。学位授与議決には、委員会出席委員の3分の2以上の賛成が必要である。

 この他、博士の学位は、所定の要件を満たした上、大学院委員会の論文審査に合格し、かつ大学院博士後期 課程を修了した者と同等以上の学力を有することが確認された者にも授与される。

 博士後期課程の研究指導科目と、博士学位論文題目などを以下に示す。

(各科目名の末尾につく「特殊研究」は便宜上省略した。例「流体工学特殊研究」は「流体工学」と表示) 表 4-17:2002年度 研究指導科目一覧

機械工学専攻 化学応用学専攻 電気•電子工学専攻 情報学専攻 建築学専攻 流体工学

伝熱工学 内燃機関 材料工学 トライボマテリアル 材料力学 塑性力学 ロボティクス 環境システム 精密機構学 環境工学

有機合成化学 高分子物理化学 高分子設計化学 生体高分子機能学 生物機能化学 無機材料化学 応用分析化学 反応工学 化学プロセス工学 電気化学工学 環境材料工学 機能材料物性

ビークル応用工学 電力システム 電気機械 電力変換回路 電磁工学 制御システム 情報通信網工学 通信・制御工学 光エレクトロニクス工学 電子光学 半導体 情報表示工学 電子物性

電子デバイスシミュレーション

計算機構成ネットワーク情報 システム 画像情報処理 3 次 元画像計測 知識工学 知能情報処理 音響信号 表現

都市工学 建築デザイン 住宅デザイン 近代建築史 建築構造力学 木質系構造 建築材料施工 建築材料 構法計画 都市環境設備 建築環境解析

表 4-18:2001年度 論文題目および論文審査委員 課程博士

専攻 学位授与者名 論文題目 論文審査委員(○主査☆学外) 情報学 海老根 秀之 「顔表面の 3 次元形状の変化を記述したエキス

パートシステムによる表情の認識」

○中村 納 伊藤 稔 馬場則男

☆長尾智晴 ☆岡本教佳 電気工学 中島 淳 「構造的特徴に基づいた人型商標図形の分類に関

する研究」

○長嶋秀世 椎塚久雄 高橋静昭

☆長沢伸也 ☆青木弘行 建築学 盧 炫佑 「冷暖房システムにおける熱負荷平準化手法の解

析と評価」       

○宇田川光弘 水野宏道 大橋一正  野部達夫

電気工学 山本 淳 「SiC 基板上の紫外発光素子構造に関する基礎検 討」

○川西英雄 中澤叡一郎 齊藤 進  吉田和悦

表 4-19:2001年度 論文題目および論文審査委員 論文博士

専攻 学位授与者名 論文題目 論文審査委員(○主査☆学外) 機械工学 後藤 芳樹 「各種材料の組み合わせが機械的締結体の疲労強

度に及ぼす影響についての研究」

○小久保邦雄  関口 勇 丹羽直毅

☆中澤興三

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