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一150

 実施単元中で特に回答の多かった、主な単元(1分野「水溶液」、「気体

の発生」、「酸・アルカリ・塩」、「運動とエネルギー」、2分野「地球と人間」、

 「植物の生活と種類」、「生物界のつながり」、「天気の変化」、「動物の仲間」)

について、学習の方法、学習の形態を比較した。

(2)学習方法(図6−3−4、図6−3−5)

  図6−3−4の1分野では、1年の「水溶液」、3年の「酸・アルカリ・塩」

 では、②の室内実験が中心であるが、その他は、⑥の視聴覚教材を活用  したものが多い。

  図6−3−5の2分野では、1年の「植物の生活と種類」は、①の野外で  の観察が70%近くあるが、その他の単元では、⑥の視聴覚教材が70%ほ  どある。また、最も回答数の多かった3年の「地球と人間」では、やは  り⑥の視聴覚教材の活用が60%程度占めるものの、②の室内での実験や  ③のインターネットの活用などの工夫もみられる。

  2分野の場合は、内容と関わって実施時期や学校の周辺環境に左右さ  れることが多い。特に、3年の「地球と人間」では、2分野の最終に配  置されているため、入試などとの関係から時間的に余裕のない場合が多

 い。

一151一

水溶液

気体の発生

酸・アルカリ・塩

科学技術の進歩 運動とエネルギー

0% 20% 40%   60%   80% 100%

1百◎

i㎝② 1■③1目④}

画⑤

1自⑥

図6−3−4学習方法(必修教科第で分野)

地球と人間 植物の生活と種類 生物界のつながり 天気とその変化 動物の仲間

0% 20% 40%      60%      80% 100%

認⑤

■⑥ ロ⑦ 図6−3−5学習方法(必修教科第2分野)

      図6−3−4、6−3−5の凡例

①野外での観察中心

②室内での実験中心

③インターネットを活用した調べ学習

④水質・酸性雨等の継続観測二心

⑤外部講師や外部施設の用中心

⑥ビデオ・図書等の視聴覚教材中心

⑦その他

・152一

(3)学習形態(図6−3−6,、図6−3−7)

 図6−3−6の1分野では、全体としてはウ.の講義的な学習が多いが、「水 溶液」の単元では、課題解決的な学習もみられる。また、「科学技術の進 歩」の単元で、ア.の問題解決的学習やイ.の課題解決的学習の割合が多い が、回答数が少なく、一部の教師が実施しているものと思われる。

 図6−3−7の2分野では、1年の「植物の生活と種類」の単元で問題解決 的な学習が多く、ウ.の講義的な学習は少ない。3年の「生物界のつながり」

 「地球と人間」でも課題解決的な学習が比較的多いが、ウ.の講義的な学 習が全体的に多い。

1分野、2分野とも全般的に、単元の終わりに、プリント等を配布して 読み物として加えたり、ビデオを視聴させるなど、教師側からの提示で 終わっている場合が多いと考えられる。

一153一

水溶液 気体の発生

酸・アルカリ・塩

科学技術の進歩 還動とエネルギー

0% 20髄 40% 60% 80% 100%

図6−3−6学習形態(必修教科第1分野)

地球と人間

植物の生活と種類

生物界のつながり

天気とその変化

勤物の仲間

20% 40% 60% 80% 100%

日ア 皿イ ロウ

臼工 睡オ ロカ

■キ

図6−3−7学習形態(必修教科第2分野)

      図6−3−5、6−3−6の凡例

ア生徒が課題を見つけて解決していく、問題解決的な学習 イ教肺が課題を提示して、それらを解決していく課題解決的な学習 ウ教師主導の講義的な学習

工上記のアとイの折衷 オ上記のアとウの折衷 力上記のイとウの折衷 キその他

一154・

6.3.3選択理科の中での環境教育の取り扱い    (図6−3−8、図6−3−9、図6−3−10、図6−3−11)

  図6−3−8の学習方法では、①の野外での観察、②の室内での実験が50%

 を占めている。また、④の継続観測も20%程度あり、観察・実験中心の内  容であることがわかる。また、学習形態では、図6−3尋より、ウ,の講義  的なものはほとんどなく、問題解決的な学習が中心である。図6−3−10の  学習材は、c.の琵琶湖や河川等の水環境が40%近くあり最も多い。次いで、ド  d.の大気環境が20%となっている。これに対して、a.の植物やb.の動物な  どは、両方で20%程度と少ない。地域的な特性もあるが、いずれも身近な  自然環境を題材にしていることがわかる。特に、琵琶湖と関わる内容は、

 資料や実践例が多く、取り上げやすいためであろう。しかし、生物に関わ  る内容は、観察実験に手間がかかるため敬遠する傾向があるのではないか。

 また、図6−3−11の実施時間数では、選択の時間数を年間35時間と考える  と、b. a. c.が多く、環境学習に、ほぼ全時間数の1/2〜1/3程度の時間を  当てている。

一155巳

0% 20%60% 80% 100%

図6−3−8学習方法(選択教科)

①野外での観察中心②室内での案験申心③インターネットを活用した調べ学習

④水質・酸性雨等の継続観測申心⑤外部講師や外部施設の活用中心⑥ビデオ・

図書等の視聴覚教材中心⑦その他

0% 20% 40% 60% 80% 100%

      図6−3−9学習形態(選択教科)

ア生徒が課題を見つけて解決していく問題解決的な学習イ教師が課題を提 示して、それらを解決していく課題解決的な学習ウ教師主導の講義的な学習 工上記のアとイの折衷オ上記のアとウの折衷力上記のイとウを混ぜたもの

.0% 20% 40% 60鶉 80% 100%

図6−3−10主な学習材(選択教科)

a植物を中心に、地域の自然b二物、二二を中心に、地域の自然。琵琶湖や 河川等の水環境d酸性雨等の大気環境e日本の環境問題f世界の理境悶 題gエネルギーやリサイクルに関する内容hその他

10 8 癒 6 回 4 2 0

b a C d e

a1〜4時間以下b5〜10時間以下c11〜15時間以下 d16〜20時間以下e30時間以上

一156・

6.3.4学校行事等の中での環境教育の取り扱い    (図6−3−12、図6−3−13、図6−3−14、図6−3−15)

  この場合の学校行事とは、教科学習以外の特別活動として、学年単位や  全校で実施したものである。単独の環境学習でなく、遠足や校外行事の一  部で実施した場合も含む。

   図6−3−12の学習方法では、1年〜3年までの特徴を比較すると、1年  では、⑤の外部施設等の活用が他の学年より多い。2年では観察実験と④  の継続観測が多い。3年では、③のインターネットの活用が他の学年より  多い。また、全校では、⑧の清掃活動や⑩の飼育栽培活動が60%程度を占  めるようになる。

   図6−3−13の学習形態は、各学年及び全校では、イ.課題解決的な学習  が多い。また、全校でア.の生徒が計画し実行する活動が多いのは、生徒  会の活動として取り組んでいるためと思われる。

一157・

1年

2年

3年

全校

0% 20% 40% 60% 80% 100%

図6−3−12学習方法(学校行事など)

國① 團② 国③ 皿④ 纈⑤ 宙⑥ 日⑦

■⑧ 国⑨ 円⑩ ロ⑪

①野外での観察申心

②室内での実験中心

③インターネットを活用した調べ学習

④水質・酸性雨等の継続観測中心

⑤外部講師や外部施設の活用中心

⑥ビデオ・図書等の視聴覚教材二心

⑦リサイクル活動

⑧空き缶拾い等の清掃活動

⑨節電等の省エネ活動

⑩花壇等飼育・栽培活動

⑰その他

1年

2年

3年

全校

。% 20% 40% 60% 80% 100%

圏ア 皿イ 田ウ 団工

■オ

■カ ロキ

図6−3−13学習の形態(学校行事など)

ア悶題解決的な学習一生徒が全て計画し実行する活動

イ課題解決的な学習一教師が企画するが、一部を生徒が計画する活動 ウ教師主導の講義的な学習

工上記の折衷

オ上記のアとウを混ぜたもの 力上記のイとウの折衷 キその他

・158一

 図6−3−14の学習材では、1年は、a.の植物、 b.の動物、 c.の水環境、 g,

のエネルギーなど幅広く取り上げられている。2年は、身近な自然を取り 上げることは少ないが、d.の大気環境、 e.の日本の環境問題などが、60%

を占めている。3年では、1年と2年を合わせたような内容だが、f.の世 界の環壇問題を取り上げる割合が多くなっている。全校では、c.の水環 境が40%近くになり最も多い。全般に、学年が上がるにつれて、身近な自 然から、日本、世界の環境問題へと系統性がみられる。全校では、琵琶湖 に関わる水環境の内容になることが多いようだ。

 図6−3−15より学習時間は、1年、2年では、15時間程度、3年では、10 時間以下と少なくなっている。全校では、10時間以下の実施時間数である。

一159一

1年

2年

3年 全校

0% 20% 40% 60% 80% 100

田a 皿b 国C

■d 国e 固f

■9 口h

図6−3−14主な学習材(学校行事など)

a植物を中心に、地域の自然を取り上げる。

b動物、昆虫を申心に、地域の自然を取り上げる。

c琵琶湖や河川等の水環境を取り上げる。

d酸性雨等の大気環境を取り上げる。

0日本の環境問題を取り上げる。

f世界の環境悶題を取り上げる。

gエネルギーやリサイクルに関する内容を申心に取り上げる。

hその他

0% 20% 40% 60% 80% 100%

1年 a b

   /二/

= ・を/ジ㌔/

2年

3年

全校

e

気・ミミ\爆

団a

■b

日。

函d

□e

図6−3−15学習時間数(学校行事など)

a1〜4時間以下b5〜董0時聞以下c11〜15時間以下 d16〜20時間以下 e30時間以上

一160一

6.3.5必修教科の成果と課題 (図6−3−16、図6−3−17)

  ここでの、成果と課題については、実施した教師自身の評価によるもの  で、生徒のアンケートや自己評価などは含まない。(6.3.6、6.3.7も同様)

  図6−3−16の成果としては、①や②の地域の自然や環:境問題に興味関心  が高まったという回答が50%近くあった。次は、④や⑤の自然環境やエネ  ルギーについての知識理解が40%程度であった。しかし、③観察実験に関  しては、5%と少なかった。6.3.2で示したように、学習の形態が、観察実  験よりも資料や視聴覚教材などを使った講義的内容が中心であるために、

 このような結果となったものと思われる。

  図6−3−17の課題としては、a.時間不足が23%と最も多い。指導要領(教  科書)の内容をこなすだけで精一杯の状況があるようだ。また、b.や。.の  設備面に関わることも不足しているようにとらえている。さらに、以後の  選択教科や学校行事の成果と課題のところでもみられるが、h.やi.の有効  な地域の自然環境の活用に関する課題もみられる。これと関わって、K.の  教師が、自然環境についての理解不足の点も見逃せない。

一161

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