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上流←本流→下流
5 6地点
表3−3−3には、他地点と比較して濃度が高いか、低いかを示した。
高い場合には+で、低い場合には一で示した。地点別では、地点1か ら4までは、どのイオン種の濃度も傾向が似ているが、地点1は、塩 化物イオン濃度とナトリウムイオン濃度が高い。地点3は、カルシウ ムイオン濃度と炭酸水素イオン濃度が高い。地点4は、カルシウムイ オン濃度と硫酸イオン濃度が高い。河川の異なる地点5と6は本流の 4つの地点とは傾向が異なる。地点5は硝酸イオン濃度が高くぐ炭酸 水素イオン濃度、カルシウムイオン濃度、マグネシウムイオン濃度は 低い。地点6は、塩化物イオン濃度とナトリウムイオン濃度は高く、
炭酸水素イオン濃度とカルシウムイオン濃度は低い。
以上のことから、安曇川では、上流(地点3、4)では地質や土壌の影 響が大きく、下流(地点1、2)は、雨水や人為的な影響が大きく作用し ていると思われる。また、渓流の地点5や支流の地点6は、本流とは、
異なる地質や土壌の影響を受けているようである。
一61・
表3−3−3河川水質の 点叫の特
Cl NO3 SO42営@ HCO3 Na+ Mg2+ K+ Ca2+
地点1
地点2
地点3
地点4
地点5
地点6
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十
十
十
十
十
十
十
十
十
*+は他地点と比較して濃度高く、一は濃度が低いことを示す。
一62一
3.3.5雨水の経月変化について . ・pH
雨水の2000年7.月から2001年7,月までのpHの経月変化を図3−3−8 に示した。図より、2000年の8月は、pHは高めであるが、10.月はpH が大きく低下する。これは、9月下旬から10月にかけての、降水量の 増加に関連していると思われる。また、この2000年7月〜10.月にかけ ては、調査地点間でのpHのばらつきが他期間と比較して大きい。この 期間は、各調査地点の地域的な影響を大きく受けているようだ。この ことは、2001年7月にも言える。これらの期間の降水では、いわゆる ウォッシュ・アウトにより、その地域の大気中に浮遊している汚染物 質を降水が洗浄、除去したために、降水の化学組成に採水地点の違い が出たようである。一方、2000年11月〜2001年5月の冬から春にか けては、調査地点間でのpHのばらつきは小さく、冬季の季節風と共に もたらされる雨雲自体が含んでいた汚染物質の組成を反映しているも のと思われる。(レイン・アウト)また、冬季2001年1,月に、pHの低下 が見られるが、以後上昇する。さらに、2001年5,月〜6月の梅雨期に 再びpHの低下がみられた。4地点の全体としては、 pH4.8前後で変化 した。なお、ここでのウォッシュ・アウトとは、雨滴が実際に落下す る時に、気相中に存在している大気汚染成分を捕捉し落ちてくる場合 を言う。この過程では、降雨時に降雨場所上空に浮遊していた汚染物 質を捕捉することから、局所的な汚染を反映することになる。また、
レイン・アウトとは、大気が過飽和になり水分が凝結して雲粒が生成 されるが、この時に、核になる物質が必要であり、大気中の粒子冷物 質が凝結核となって取り込まれる場合を言う。この過程では、雲粒は 成長途中であり、雲が上空を水平移動途中に起こる過程である。この ため、レイン・アウトで取り込まれる大気汚染物質は、その取り込ま れた地点でなく、何百kmと離れた場所で降雨となり落下する。広域的 な大気汚染が雨水の水質に反映する原因となる。
なお、地点Cは、2000年12月より調査をおこなった。
・63一
5.7
5.5
5.2
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4.7
4.5
4.2
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+B地点 岳C地点
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+D地点
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月(2000年7月伊2001年7月)
図3−3−8各地点の降水pH経月変化
(地点Cは、2000年12月より調査を行った。)
6 7
・64一
・主要イオン種
雨水の2000年7月から2001年7月までの主要イオン種の沈着量(濃 度と降水量の積を1ヶ月ごとに足し合わせたもの:mequivゴ2月『1)
)経月変化を図3−3−9a〜3−3−9hに示す。
[塩化物イオン(Cr)、ナトリウムイオン(Na+)]
図3−3−9a、図3−3−9bから、海塩起源である塩化物イオンやナトリウ ムイオンの沈着量は、各地点とも2000年12月〜2001年3月の冬季に その他の期間の10倍程度の増加がみられ、さらに、図3−3−9aの塩化 物イオンの沈着量は、2001年1月では、調査地点の最北西部に位置す る地点Bの沈着量は40mequiv m−2月一1に対して、南部の地点A、 Dで は、25mequiv m}2丹1となり、日本海に近い地点で沈着量が多く、遠 い地点で少なかった。以上のことから、塩化物イオンやナトリウムイ オンは、冬季、北西方向の季節風の影響により、日本海側から飛来し ているものと考えられる。
[硫酸イオン(SOわ、硝酸イオン(NOゴ)]
図3−3−9c硝酸イオンの沈着量と図3−3−9d非海塩硫酸イオンの沈着 量は、同じような季節変化の傾向がみられ、2000年10月、2001年1
,月、5,月に増加した。これは、図3−3−1の降水量とよく対応している。
地点別では、冬季の2001年1.月の増加は、地点Bが最も多くなり、塩 化物イオンやナトリウムイオンの冬季の増加の傾向と同じであった。
このことから、冬季に越境汚染の可能性も考えられる。
一65一
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月(2000年7月〜2001年7月)
図3−3−9a雨水・各地点の塩化物イオンの経月変化
+A地煮{B地点 SC地点
鼈黷c地点