第2章 中学生の創造的態度と不安の関係
第2節 創造的態度尺度の開発
表2−2−2創造的態度質問項目のG−P分析と項目一全休相関表
No 質 問 項 目 平均 SD t検定 項目一全体項目一創造
相関 相関
*1何かを決めるときは、人と同じにすることが多い。
2何事も、人にまかさず自分でやりたい。
*3融通がきかない。
4なかなか人に認められなくても、忍耐強くやりぬく。
5もっと便利にならないかと、いろいろ工夫する。
6答えがはっきりしている問題でないと、解く気がしない。
7別の観点から見るとどうかと考える。
*8人と同じ事をしていないと、何となく落ち着かない。
*9自分で決めるより、人に決めてもらうことの方が多い。
{0夢のようなことをよく話す。
11興味のあることは、学校の勉強に関係がなくても、夢中でする。
12疑問に思ったことは、自分から聞いたり調べたりする。
*13すぐに結論を出そうとして、あせってしまう。
14クイズよりパズルを解く方が好きである。
*15納得できない点があっても、目上の人の言われる事には逆らわない。
16人目ら頑固だと言われても、自分が正しいと思う意見は主張する。
17ある方法や使いみちが、別のところに応用できないか者えてみる。
18うまくいかない時も、投げ出したりしない。
19いろいろなことに興味・関心がわく。
20答えが決まっているより、いろいろ答えが出ぜる問題が好きである。
21解決策が思い浮かばない時は、時間や場所を変えて考えなおす。
22みんなと意見が合わなくて、一人だけになっても同調しない。
23結果がどうなるかわからない問題が好きである。
24特定の人だけでなく、いろいろな人と仲良くしようとする。
25考え下馴抜だ、とっぴすぎるとかいわれても、平気でやってみる。
26自分で少し困難な目標を立て、それを達成しようとやってみる。
27完成されたものよりも、未完成なものに魅力を感じる。
28普通の考えでは満足ぜず、もっと良いやり応はないかとを考える。
29自分が正しいと思ったことは、みんなから反対されても実行する。
*30新しく変えることで苦労するのなら、今までの方法を変えない。
*31自分の考え山導しいと思うと、人からの批判を素直に聞けなくなる。
32多少の冒険をしてでも、自分の限界を確かめてみようとする。
33難しい問題ほど、挑戦してみたくなる。
34もっと別の方法はないか、いろいろ変えてみようとする。
35自信を持って、自分の考えを主張できる。
*36多くの人が賛成している意見に賛成することが多い。
37人に敷かれたレールの上を歩くより、自分で道を開拓したい。
38問題を解決しようとする場合には、人の意見もよく聞く。
*39大胆に試みて失敗するより、安全なやり方で確実に行う。
*40成績に関係ないことには、一生懸命になれない。
41いろいろな人の立場に立って考えてみようとする。
*42人の意見につらされやすい。
43珍しいこと、目新しいものが好きである。
44一見関係ないと思われる情報でも、できるだけ多く集める。
*45笑われたり非難されたくないので、自分の意見を言わないでおく。
46日分自身がいつもみんなの中心にいるように行動したい。
47別々の考えを、できれば一つにまとめるようなことを者える。
48人まねでなく、自分の作品を作りたい。
*49今までの方法でできるなら、別に改善することもない。
50いろいろな人のよいところを取り入れて、自分の考えにする。
51学校の勉強だけでなく、自分で問題を見つけて解決しようとする。
52人よりも抜きん出たい。
53ユーモアのセンスは、他の人よりある方だと思う。
54みんなと同じではつまらないので、人と違ったことをする。
55習慣や形式にはとらわれない。
*56男らしさ、女らしさ、中学生らしさなどにこだわる。
57教わったことは、本当かどうか自分で確かめてみようとする。
58人と競争し、負けたくないという気持ちを持つ。
59問題を解くときは、時間いっぱい使って、最後まで考えてみる。
60人が気づかない問題点に、よく気がつく。
1.92 2.35 2.08 2.17 2.37 2.20 2.10 2.26 2.38 2.25 3.26 2.24 1.83 2.41 1.92 2.23 2.02 2.09 2.94 2.20 2.15 1.78 2.12 2.81 2.02 2.13 2.18 2.24 1.86 2.06 1.94 2.24 1.91 2.15 1.88 1.61 2.62 2.78 1.78 2.84 2.28 1.77 3.20 2.12 2.14 1.75 2.20 3.10 1.94 2.42 1.83 2.09 1.83 2.47 2.22 2.35 2.11 2.95 2.46 1.90
0.89 0.93 0.85 0.95 1.10 1.23 0.96 1。17 1.12 1.28 0.97 0.99 1.08 1.28 1.14 1.01 0.98 0.95 0.99 1.30 1.08 1.07 1.25 1.02 0.98 1.05 1.17 1.02 0,99 0.99 1.08 1.11 1.24 1.01 1.05 1.06 1.06 0.93 1.09 1.07 1.00 1.04 0.87 1.04 1.01 1.09 0.96 0.95 0,93 1.00 0.98 0.98 1.07 1.03 0.85 1。22 1.04 1.08 1.12 1.02
0.00**
0.00**
0.20n. s O.00**
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0.00w**
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0.08†
0.49n. s O.00**
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0.18n. s O.00**
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0.39n, s O.00**
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0.00**
0.28**
0.31**
0.01n。 s O.38**
0.44**
0.11†
0.33**
0.08n. s O.18**
0.23**
0.25**
0.31**
0.05n. s O.02n。 s O.16**
0.34**
0.49**
0.25**
0.43**
0.32**
0.39**
0.32**
0.40**
0.23**
0.37**
0.37**
0.40**
0.53**
0.47**
0.23**
一〇.12*
0.46**
0.42**
0.51**
0.49**
0.29**
0.41**
0.21**
0.27**
0.20**
0.31**
0.32**
0.21**
0.38**
0.34**
0.25**
0.39**
0.32**
0.22**
0.29**
0.48**
0.14*
0.32**
0.36**
0.23**
一〇.02 n。s O.38**
0.16**
0.25**
0.43**
0.16 0.02
−0.07 0.09 0.24*
0.09 0.14 0.22*
0.02 0.00 0.11 0.で4 0.03 0.17†
0.13 0.17†
0.17†
0.16 0.18†
0.14 0.10 0.01 0.12
−0.02 0.11 0.07 0.30**
一〇.04
0.08 0.04
−0.14 0.24*
0.13 0,11 0.10 0.01 0.18†
0.09 0.09 0.11
−0.09 0.04 0。13 0.02 0.18†
0.10 0.18†
0.16 0.06 0.24*
0.08 0.26**
0.24*
0.09 0.11
−0.07 0.04 0.0了 0.05 0.17†
注)質問Noの*は、反転項目を示す。
t検定結果のwは、Welchの法によるt検定を示す。
有意水準 **p〈.01*pく.05 †p<.1を示す。
それぞれの質問について、その態度にどの程度あてはまるか、次の4 件法で回答を得た。
まったくあてはまらない(0点) あまりあてはまらない(1点)
どちらともいえない (2点) かなりあてはまる (3点)
とてもよくあてはまる (4点)
信頼度を高めるために、質問項目の中に、ライスケールとして次の4 項目をいれた。
○今までにうそをついたことはありませんか。
○今までに約束をやぶったことはありませんか。
○人に腹を立てたことはありませんか。
○今までに人を嫌ったことはありませんか。
④ 分析対象者
対象者(表2−2−1)から次の33名を除いた、317名(表2−2−3)を分 析対象とした。
欠席者 6名(1年男1女0,
回答に不備のある者 13名(1年男1女2,
ライスケールの極端な者10名(1年男1女1,
他の調査の欠席者 4名(1年夏1女0,
2年男1女4,
2年男2女2,
2年男3女1,
2年男1女0,
3年男0女0)
3年男5女1)
3年男4女0)
3年男1女1)
表2−2−3 創造的態度調査分析対象者の内訳
1年生
2年生 3年生
合 計 男 子女 子
46 59
58 49
47
58
151 166
合 計105
107 105 3172−2−2 結果と考察
(1)質問項目の選定と分析(表2−2−2参照)
① 妥当性の検討
3年生105名について、各設問ごとにS−A創造性検査の偏差値との
42
相関係数を算出した。その結果、r<.05の設問15項目(質問項目No23
9101322242830313641445657)を削除した。
②識別性の検討
アデータの偏りの検討
平均+1SD>4となる項目が4項目(質問項目No 11434858)
あり、天井効果がみられるので削除した。なお、平均一1SD〈0とな
る質問項目はなかった。
イ G−P分析
全項目について、その識別性を検討するためにG−P分析を行った。
つまり、創造的態度総得点の上位約25%(80名)を上位群、下位約 25%(80名)を下位群として、両者の間で項目ごとの平均得点の有意 差検定を行い、項目ごとの創造的態度についての識別性を明確にした。
なお、事前に分散についてのF検定を行い、分散に有意差が見られる項 目については、Welchの法によるt検定をおこなった。
その結果、有意差のなかった5項目(質問項目No 313143156)を
不適当な質問項目として削除した。ウ項目一全体相関
各項目の得点と、その項目を除く項目全体の合計得点との間の相関係 数を算出した。その結果、有意な相関値が得られなかったものが、60 項目中5項目みられた。この5項目のうち、創造性検査との相関がかな
り低い4項目 (No3131456)を創造的態度尺度項目から削除した。
以上の結果、①②で削除された20項目を除く40項目を、創造的態度 尺度仮項目として採用した。
(2)因子分析結果の検討(表2−2−4参照)
① 因子分析
上の40項目で、共通性の初期値を1とし、主成分分析法により因子 を抽出した。数的処理として8因子解を適当と判断して分析した。この 結果、第8因子の解釈があいまいで、他の因子にも説明がつきにくい項
目が含まれるため、6項目(設問No123940495051)を削除して、
34項目とした。
34項目で再度、因子分析(共通性の初期値1、主成分分析法)を行っ た結果、7因子解を適当と判断した(表2−2−4)。この時の7因子によ る累積説明率は、49.53%であった。なお、各統計数量の算出には、兵 庫教育大学計算機センターのSAS統計パッケージを用いた。
② 内的整合性の検討
選定された34項目について、内的整合性をクロンバックのα係数を 用いて検討した。その結果α雛0.875が得られ、創造的態度尺度の内的 整合性の高さが確認された。
③ 正規性の検討 選定された34項目に ついて、その合計得点を 創造的態度得点とした。
度数分布の状態を図2−
2−1に示す。尖度憲3.03 歪度=0.69であり、ほ ぼ正規分布とみなすこ
とができる。
「
100} 90
1 80
70
1人60 数5040 30 20
i 10i O L
創造的態度得点
10 20 30 40 50 60 70 80 90 100110120
得点
図2−2−1創造的態度得点のヒストグラム
44
表2−2−4
中学生創造的態度尺度(34項目)の因子分析結果(主成分分析 7因子 Vari面ax回転 N=31了)
No
質 問 項 目
FI F2 F3 F4 F5 F6 F729自分が正しいと思ったことは、みんなから反対されても実行する。
25考えが奇抜だ、とっぴすぎるとかいわれても、平気でやってみる。
54みんなと同じではつまらないので、人と違ったことをする。
16人から頑固だと言われても、自分力征しいと思う意見は主張する。
32多少の冒険をしてでも、自分の限界を確かめてみようとする。
35自信を持って、自分の考えを主張できる。
0.63 0.18 0.16 0.58 0.07 0.11 0.57 −0.08 0.10 0.57 0.で4 0.09 0.49 0.29 −0.02 0.45 0.05 0。31
0.11 0.10 0.09 0.06 0.17 0.07 0.14 0.27 −0.07 0.04 0.06 0.06 0.11 0.02 0.15 0.27 0.26 0.25
0.03 0.16 0.24 0.07 0.08 0.14 17ある方法や使いみちが、別のところに応用できないか考えてみる。
5もっと便利にならないかと、いろいろ工夫する。
34もっと別の方法はないか、いろいろ変えてみようとする。
60人が気づかない問題点に、よく気がつく。
7別の観点から見るとどうかと考える。
0.12 0.6了 0.22 0.63 0.13 0.60 0.21 0.54
−0.08 0.50
0.17 0.15 0.17 0.01 0.16 0.09 0.00 0.24 0.18 0.08−0.03 0.19 0.14 0.06 −0.06
0.00 0.10 0.29 0.15 0.10
0.16 0.00 0.03 0.28 0.40
*42人の意見につらされやすい。 0.18 0.11
*1何かを決めるときは、人と同じにすることが多い。 0.18 0.08
*45笑われたり非難されたくないので、自分の意見を言わないでおく。 0.09−0.04
*8人と同じ事をしていないと、何となく落ち着かない。 一〇.04 0.06
*15納得できない点があっても、目上の人の言われることには逆らわない 0.41 0,12
0.71 0.15 0.05 −0.11 0.11 0.71 0.15 0.04 −0.01 −0.02 0.66 0.12 0.25 0.16 0.20 0.62 0.01 −0.20 0.06 −0.05 0.45 −0.13 −0.18 −0.で0 0。Oi
20答えが決まっているより、いろいろ答えが出せる問題が好きである。
23結果がどうなるかわからない問題が好きである。
6答えがはっきりしている問題でないと、解く気がしない。
33難しい問題ぼど、挑戦してみたくなる。
19いろいろなことに興味・関心がわく。
27完成されたものよりも、未完成なものに魅力を感じる。
0.07 0.11 0.09 0.25 0.17 0.07
−0.で6 0.06 0.34 0.{7 0.36 0.11 0.33 0.03 −0.04 0.30 0.30 0.02
0.67 −0.02 0.04 0.17 0.66 −0.05 0.06 0.19 0.61 −0.01 0.02 −0.27 0.51 0.15 0.15 −0.06 0.38 0.23 0.24 0,16 0.32 −0.05 −0.11 0.19 52人よりも抜きん出たい。
46自分自身がいつもみんなの中心にいるように行動したい。
53ユーモアのセンスは、他の人よりある方だと思う。
0.08 0.10 0.25
0.03 −0.05 0.04 0.17 0.04−0.12 0.25 0.00 0.11
0.74 0.06 −0.04 0.71 0.00 0.12 0.60 −0.01 0.01 18うまくいかない時も、投げ出したりしない。
59問題を解くときは、時間いっぱい使って、最後まで考えてみる。
4なかなか人に認められなくても、忍耐強くやりぬく。
26自分で少し困難な目標を立て、それを達成しようとやってみる。
0.03 0.02 0。36 0.38
0.11 0。11 −0.05 −0.01 0.05 −0.06 0.22 −0.03 0.29 0.11 −0.08 0.08 0.25 −0.11 0.12 0.16
0.75 0.12 0.65 0.11 0.52 −0.02 0.49 −0.07 38問題を解決しようとする場合には、人の意見もよく聞く。
55習慣や形式にはとらわれない。
21解決策が思い浮かばない時は、時間や場所を変えて考えなおす。
47別々の考えを、できれば一つにまとめるようなことを考える。
37人に敷かれたレールの上を歩くより、自分の道を開拓したい。
一〇.16 −0.06 −0.13 0.27 0,15 0.36
0.27 0,23 0.07 −0.02 −0.07 −0.14 0.19 0.27 0.06 0.01 −0.08 0.18 0.24 0.11 −0.03 0.06 0.36 0.11 0.30 0.04 0.20 0.26 0.16 0.01
0.58 0.54 0.53 0.52 0.46 因子寄与率3.16 2.60 2.49 2.32 2.15 2.08 2。08