本章の内容は次のとおりです。
クラスタは、ホストのグループです。 VMware VirtualCenter でクラスタを作成し、そ のあとで複数のホストをそのクラスタに追加できます。 VirtualCenter は、それらのホ ストのリソースをまとめて管理します。 クラスタが、すべてのホストの CPU とメモ リをすべて所有します。 共通のロード バランシングとフェイルオーバーについて、ク ラスタを有効にすることができます。 クラスタの概要については、「第 4 章 クラスタ について (P.61)」を参照してください。
リソース プールは、リソースの柔軟な管理のための論理の抽象的な概念です。 リソー ス プールは階層にグループ化することができます。 リソース プールは、リソースの 提供者と消費者の両方であるとみなすことができます。 リソース プールは、子リソー ス プールと仮想マシンにリソースを提供します。 リソース プールは親のリソースを 消費するので、リソースの消費者でもあります。 「第 3 章 リソース プールとその管 理について (P.43)」を参照してください。
仮想マシンは、リソースの消費者です。 作成時に割り当てるデフォルトのリソース設 定は、ほとんどのマシンで十分に機能します。 仮想マシンの設定をあとで編集して、
リソース提供者の CPU とメモリの合計、または保証された CPU とメモリの予約に対 するシェア ベースの割合を割り当てることができます。 仮想マシンをパワーオンする 場合、サーバは、未予約の十分なリソースが使用可能かどうかを検査して、十分なリ ソースがある場合にのみパワーオンすることを許可します。 (このプロセスを許可制 御と呼びます。)
クラスタ、リソース プール、仮想マシンがどのように VI Client に表示されるかにつ いては、図 2-1を参照してください。
図 2-1 VI Client 内のクラスタ、リソース プール、および仮想マシン
クラスタ リソース プール
仮想マシン
ESX Server によるリソース管理
各仮想マシンは、ESX Server ホストの CPU、メモリ、ネットワーク バンド幅、スト レージの各リソースの一部を消費します。 ホストは、次のようないくつもの要素に基 づいて、基礎になるハードウェア リソースのシェアを各仮想マシンに対して保証し ます。
ESX Server ホスト(またはクラスタ)用に使用可能なリソース。
仮想マシンの予約、制限、およびシェア。 仮想マシンのこれらの属性には、デ フォルトの値があり、それらの値は、リソース割り当てをカスタマイズするため に変更することができます。 「仮想マシンのリソース割り当てについて (P.18)」 を参照してください。
パワーオンする仮想マシンの数、およびそれらの仮想マシンによるリソースの使 用率。
システム管理者がリソース プール階層内でリソース プールに割り当てた予約、
制限、およびシェア。
仮想化の管理に必要なオーバーヘッド。
サーバは、リソースごとに異なる管理をします。 サーバは、使用可能な合計リソース と上記の要素に基づいて CPU リソースとメモリ リソースを管理します。
サーバは、ネットワーク リソースとディスク リソースをホストごとに管理します。
VMware Server は、次のことを行います。
比例的なシェアのメカニズムを使用してディスク リソースを管理します。
ネットワーク トラフィック シェーピングを使用してネットワークのバンド幅を 制御します。
管理者によるリソースの構成
多くの場合、仮想マシンの作成時にシステムが使用するデフォルト値は、適切な値で す。 しかし、状況によっては、システムがより多くの、またはより少ないリソースを 注意 『ESX Server 構成ガイド』は、ディスク リソースとネットワーク リソースにつ いての最良の資料です。 『ファイバ チャネル SAN 構成ガイド』および『iSCSI SAN 構 成ガイド』には、ESX Server を SAN ストレージとともに使用する場合の背景情報と セットアップ情報が記載されています。
仮想マシンとリソース プールの属性、および仮想マシンとリソース プールのカスタ マイズ方法については、本書全体を通じて説明します。 概要については、「CPU 管理 についてのシステム管理者の関与 (P.38)」と「メモリ管理についてのシステム管理 者の関与 (P.39)」を参照してください。
リソースの使用率とパフォーマンス
リソースの使用率は、パフォーマンスにとって重要です。 Virtual Infrastructure コンポー ネントから最高のパフォーマンスを引き出すには、どのリソースもボトルネックにな らないようにします。 「第 11 章 ベスト プラクティス (P.173)」を参照してください。
resxtopおよびesxtopパフォーマンス測定ツールについては、「付録 A パフォーマ ンス監視ユーティリティ: resxtop および esxtop (P.181)」を参照してください。