ESX Server 仮想マシンは、2 種類のメモリ オーバーヘッドを被ることがあります。
仮想マシン内のメモリをアクセスするための追加の時間。
ESX Serverホスト自身のコードとデータ構造のためにESX Serverホストが必要とす る、各仮想マシンに割り当てられたメモリを超える余分のスペース。
ESX Server のメモリ仮想化では、メモリ アクセスへの時間のオーバーヘッドはほとん ど追加されません。 プロセッサのページング ハードウェアがシャドウ ページ テーブ ルを直接使用するので、仮想マシン内のほとんどのメモリ アクセスは、アドレス変 換のオーバーヘッドせずに実行できます。
たとえば、仮想マシン内でページ フォールトが発生した場合は、VMM がそのデータ 構造を更新できるように、制御が VMM に切り替わります。
メモリ スペース オーバーヘッドには、2 つの構成要素があります。
VMkernel とサービス コンソール(ESX Server 3 のみ)の、固定されたシステム全 体のオーバーヘッド
各仮想マシンの追加オーバーヘッド
ESX Server 3 の場合、サービス コンソールは通常 272 MB を使用し、VMkernel はより 少ない量のメモリを使用します。 この量は、使用されているデバイス ドライバの数と サイズに依存します。 ホストの使用可能メモリを特定する方法については、「ホスト リソース情報の表示 (P.14)」を参照してください。
オーバーヘッド メモリには、仮想マシンのフレーム バッファと各種の仮想化データ 構造のために予約されたスペースが含まれます。 オーバーヘッド メモリは、仮想 CPU の数、ゲスト OS 用の構成済みメモリ、および 32 ビットと 64 ビットのどちらのゲス ト OS を使用しているかに依存します。表 9-2に、それぞれのオーバーヘッドのリス トを示します。
表 9-2 仮想マシン上のオーバーヘッド メモリ
仮想 CPU
メモリ
(MB)
32 ビット仮想マシン のオーバーヘッド
(MB)
64 ビット仮想マシン のオーバーヘッド
(MB)
1 256 87.56 107.54
1 512 90.82 110.81
1 1,024 97.35 117.35
1 2,048 110.40 130.42 1 4,096 136.50 156.57 1 8,192 188.69 208.85 1 16,384 293.07 313.42 1 32,768 501.84 522.56
ESX Server は、メモリ共有などの最適化も提供して(「仮想マシン間でのメモリ共有
(P.153)」を参照)、基礎になるサーバ上で使用される物理メモリの量を減らします。
これらの最適化により、オーバーヘッドによって占められるよりも多くのメモリを節 約することができます。
2 1,024 126.04 163.79 2 2,048 149.11 186.96 2 4,096 195.27 233.30 2 8,192 287.57 325.98 2 16,384 472.18 511.34 2 32,768 841.40 882.06 2 65,536 1,579.84 1,623.50
4 256 146.75 219.82
4 512 153.52 226.64
4 1,024 167.09 240.30 4 2,048 194.20 267.61 4 4,096 248.45 322.22 4 8,192 356.91 431.44 4 16,384 573.85 649.88 4 32,768 1,007.73 1,086.75 4 65,536 1,875.48 1,960.52 表 9-2 仮想マシン上のオーバーヘッド メモリ (続き)
仮想 CPU
メモリ
(MB)
32 ビット仮想マシン のオーバーヘッド
(MB)
64 ビット仮想マシン のオーバーヘッド
(MB)