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データベースの環境準備

ドキュメント内 システム設計ガイド (ページ 196-200)

第8章 動作環境の設計

8.2 データベースの環境準備

システムの構成

見積り結果

systemA(起動側システム)の場合

多重度-起動側:2多重 転送処理(ファイル送信)、プロセス実行結果通知 多重度-応答側:1多重 プロセス実行要求

システム全体(scale)の加算値として4多重見積ります。

systemB(応答側システム)の場合 多重度-起動側:1多重

多重度-応答側:2多重 転送処理(ファイル受信)、プロセス実行結果通知 システム全体(scale)の加算値として5多重見積ります。

・ PostgreSQLを使用する上での留意点

・ SQL Azureを使用する上での留意点

・ その他のデータベース(ODBC接続)を使用する上での留意点

8.2.1 各データベースに共通の環境設定

DB抽出およびDB格納の機能を利用する場合は、連携データベースの環境設定が必要です。データベースの種別にかかわらず、以 下の項目について確認してください。

データベース

・ [データベースの作成]

データベース(Oracleの場合はSID)は、処理を行う前に作成しておく必要があります。すでに作成されているデータベースを利用 する場合、あらたにデータベースを作成する必要はありません。

・ [データベース名]

データベース名には、各データベースの制限およびDB抽出・格納の制限の両方を満たす名前を使用してください。

スキーマ

・ [スキーマの作成]

- Symfoware Serverに格納する場合

- リモートのSymfoware Serverに格納する場合

スキーマは、処理を行う前に作成しておく必要があります。すでに作成されているスキーマを利用する場合、あらたにスキー マを作成する必要はありません。

- ローカルのSymfoware Serverに格納する場合

ローカルに存在するSymfoware ServerへのDB格納時に限り、スキーマがデータベースに存在しない場合、スキーマを自 動的に生成します。スキーマの自動作成機能は、運用テストなどで一時的にスキーマが必要になる場合の利用を推奨し ます。運用で利用するスキーマについては、DB格納を行う前にデータベースの機能を利用して作成してください。

- Symfoware Server以外に格納する場合

スキーマは、処理を行う前に作成しておく必要があります。すでに作成されているスキーマを利用する場合、あらたにスキーマ を作成する必要はありません。

・ [スキーマ名]

スキーマ名には、各データベースの制限およびDB抽出・格納の制限の両方を満たす名前を使用してください。

表(テーブル)

・ [表の作成]

表は処理を行う前に作成しておく必要があります。既に作成されている表に利用する場合、あらたに表を作成する必要はありませ ん。表の定義の方法については、各データベースのマニュアルを参照してください。なお、例外として、ローカルに存在するデー タベースへのDB格納時に限り、表がデータベースに存在しない場合、表を自動的に生成します。この場合、利用者はDB格納機 能が表を作成するための領域をあらかじめ確保しておく必要があります。表の自動作成機能は、運用テストなどで一時的に表が 必要になる場合の利用を推奨します。運用で利用する表については、DB格納を行う前にデータベースの機能を利用して作成し てください。

・ [表の定義]

データ構造定義の各項目の属性と対応する各列の属性は合致させる必要があります。

・ [表名]

表名には、各データベースの制限とDB抽出・格納の制限の両方を満たす名前を使用してください。

・ [表のインデックス定義]

DB格納は、格納する表にインデックスを付与しません。利用者がインデックスを事前に作成してください。

列(カラム)

・ [列名]

列名には、各データベースの制限およびDB抽出・格納の制限の両方を満たす名前を使用してください。

・ [列長]

DB抽出で扱えるレコード長の制限はありません。DB格納機能で扱えるレコード長の上限値は32,000バイトです。32,000バイトを超 えるレコードは扱えません。レコード長の上限を超えないように設計および運用を行ってください。ただし、31Kバイトを超えるデー タのバイナリオブジェクトは長さの総和に加えません。

レコード長は以下の情報から算出可能です。データモデルから算出した以下の値の合計となります。

- 全入力データ項目の属性から算出したデータ長の合計

- NULL値識別用フィールド長の合計

・ [列の数および並び]

ローダを利用したDB格納の場合、列の名前と属性を、並び順も含め一致させてください。

その他の場合、データ構造定義の列の数が、表の列数に等しいか、または少ない場合にDB格納またはDB抽出することができま す。ただし、データ構造定義の列と同じ名前で、対応する属性をもつ列であることが必要です。なお、データ構造定義の項目の並 びと表の列の並びが一致する必要はありません。

ユーザー

・ [ユーザーの作成]

DB抽出・格納で利用するデータベース上のユーザーは、処理を行う前に作成しておく必要があります。すでに作成されているユー ザーを利用する場合、新たにユーザーを作成する必要はありません。なお、ユーザーに必要な権限については、“9.3 DB抽出・

DB格納利用時のセキュリティ設定情報”を参照してください。

・ [ユーザー名およびパスワード]

ユーザー名およびパスワードには、各データベースの制限およびDB抽出・格納の制限の両方を満たすものを使用してください。

文字コード

・ DB抽出・格納で、利用可能なデータベースの文字コードについては、“B.1.4 Information Integratorで収集できるデータベース形

式”を参照してください。

8.2.2 Symfoware Serverの環境設定

DB抽出・格納を利用してSymfoware Serverと連携を行う場合は、以下の項目について確認してください。

RDBシステム名について

16バイト以内の英数字で指定してください。

データベース名について

先頭が英字で始まる36文字以内の英数字、または、18文字以内の日本語で指定してください。

スキーマ名、表名および列名について

スキーマ名、表名および列名の設定は、以下の表を参考にしてください。

表8.2 Symfoware Serverを使用する場合のスキーマ名、表名および列名

英語・日本語 制限値 備考

スキーマ名 表名 列名

英語 36文字 36文字 36文字 先頭が英字で始まる英数字 です。英字は大文字のみで す。

日本語 18文字 18文字 18文字

---備考1.英字以外の文字については関知しません。Symfoware Serverの命名規約に従ってください。

備考2.格納時にスキーマおよび表を自動生成する場合、スキーマ名および表名は8文字以内で指定してください。

ユーザー名、パスワードについて

ユーザー名は20文字以内の英数字、パスワードは30文字以内の英数字または記号で指定してください。

なお、SET SYSTEM PARAMETER文でUSER_CONTROL=YESを指定した環境の場合、以下の注意が必要です。

・ Symfoware Serverの認可識別子は、システムに登録している利用者IDと対応させます。

・ CREATE USERのWITH句には「OS」を指定してください。

【使用例】

CREATE USER [システムに登録している利用者ID] WITH OS FOR USER 詳細は、Symfoware Serverのマニュアルを参照してください。

なお、CREATE USERのWITH句に「DBMS」を指定して作成した認可識別子でのDB抽出・格納は実行できません。実行した場合は、

「DB14031」のメッセージを出力して異常終了します。

Symfoware Serverの認可識別子として登録したIDをデータソース定義のユーザー名に指定してください。

注)USER_CONTROL=YESを指定すると自動的に、定義済の資源(Symfoware Serverのディクショナリ、データベース、スキーマ、表な ど)の作成者IDが認可識別子として登録されます。その際、CREATE USER の WITH句には「OS」として登録されます。

リモート接続について

リモートのSymfoware Serverと連携を行う場合は、Symfoware Serverのクライアント用の動作環境ファイルを作成する必要があります。

クライアント用の動作環境ファイルには、以下の実行パラメタを指定してください。

SERVER_SPEC = (通信方法,SQLサーバ名,データ資源名,ホスト名,ポート番号,接続サーバ種別)

・ 通信方法

「RDB2_TCP」を指定してください。

・ SQLサーバ名

任意の識別名を指定してください。SQLサーバ名は、Information Integratorのデータソース定義で必要となります。

・ データ資源名

データベース名を指定してください。

・ ホスト名

ホスト名を指定してください。

・ ポート番号

接続先のSymfoware Serverのポート番号を指定してください。

・ 接続サーバ種別

「OPEN」を指定してください。

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