ディメンションは通常、顧客名、地域、期間などの文字データを表します。Web Intelligence は、これらのディメ ンションごとに計算を実行することで、レポート分析の基礎を提供します。たとえば地域の年度別総売上げを計 算するレポートを作成すると、Web Intelligence は“地域”と“年”の 2 つのディメンションに基づいて“売上げ”メ ジャーを計算します。
表示された結果の裏にある詳細を調べるためディメンションをドリルすると、売上げはドリルした値に従って再計 算されます。上の例で“年”をドリルすると、Web Intelligence は地域および四半期ごとに売上げを計算して表 示します。これは、“四半期”が“年”の次の時系列ディメンションであるからです。
注
詳細オブジェクトはドリルできません。
14.6.1 ドリル ダウン
ドリル ダウンでは、レポートに表示されている要約データを構成している下位レベルのデータを調べます。これ により、その結果の原因がわかります。
例ドリル分析による2003年の売上げ減少の原因調査
たとえば、販売店舗を持つ日本全国の都道府県別、商品区分別の売上げを表示するレポートを受け取った とします。次のチャートでは、2003 年にアクセサリの売上げが大幅に減少していることがわかります。
売上げが減少した時期をより詳しく分析するため、セル値 2003 をドリル ダウンして四半期別のデータを表示 します。
セル値2003をドリル ダウンすると、[ドリル]ツールバー上にフィルタが表示され、2003年のレポートをドリル ダ ウンして四半期別の値でフィルタが適用されたことが分かります。ドリルしたチャートには、売上げ減少が2003 年のQ4に発生したことが明確に示されています。
売上げ減少の原因となったアクセサリのカテゴリを突き止めるには、セル値“アクセサリ”をもう一度ドリル ダウ ンします。
ドリル結果のクロスタブを見ると、第4四半期での業績不振を引き起こしたカテゴリが明確になります。
注
同じテーブルの他の行や列にすでに表示されているディメンションにドリルすることはできません。Web Intelligence はドリル パスの次のディメンションを自動的に表示します。
14.6.1.1 テーブル セルやセクション セルのディメンションの値をドリル ダウンする
1 ドリル モードになっていることを確認します。
2 テーブル セルまたはセクション セルのドリルするディメンションの値の上にポインタを置きます。
ツールヒントに、ドリル パスの次のレベルのディメンションが表示されます。ドリルしたレポートに複数のデー タ プロバイダからのディメンションが含まれている場合、ツールヒントでクエリー名とディメンションの値が表 示されます。
3 値をクリックします。
1レベル下のディメンションのデータがテーブルまたはセクションに表示されます。レポート上部のドリル ツー ルバーには、ドリル元の値が表示されます。これらの値は、ドリル結果のテーブルに表示されているデータ に適用されるているフィルタです。
14.6.2 ドリル アップ
詳細データをまとめた上位レベルのデータを表示するには、ディメンションの値をドリル アップします。たとえば
[年]をドリル ダウンして、各四半期のデータを調べていたとします。ドリル アップによって、このデータがどのよ うに年間結果にまとめられてるのかを調べることができます。
ディメンションの値をドリル アップすると、階層のドリル パスに沿って、下位レベルから上位レベルのデータに 移動します。たとえば、[年]から[四半期]にドリル ダウンした場合を考えます。[四半期]をドリル アップすると、
[年]に戻ります。
ディメンションの値をドリル アップできるのは、前にそのディメンションまでドリル ダウンしている場合、または分 析の範囲で適切な分析範囲に適切なドリル パスが定義されている場合のみです。
14.6.2.1 ディメンションの値をドリル アップする
1 ドリル モードになっていることを確認します。
2 レポートのテーブルまたはセクション セルでドリル アップするディメンションの値を右クリックし、ショートカッ ト メニューから[[ドリル アップ]]をクリックするか、ドリル アップするディメンションの値の横にある[ドリル アッ プ]アイコンをクリックします。
テーブルがディメンション名を表示するヘッダーのないクロスタブの場合は、[ドリル アップ]アイコンはドリ ル アップできる各値の横に表示されます。
1 レベル分ドリル アップしたデータがレポートに表示されます。ドリル アップした値のフィルタに使用したフィ ルタは、ドリル ツールバーから削除されます。
14.6.3 ドリル要素
ドリル ダウンやドリル アップでは、階層のドリル パスを一度に1レベル分だけ移動します。しかし、別の階層の データを使って情報を別の視点から検討することもできます。これには、別のディメンションをドリル要素として 指定する必要があります。
注
[ドリル要素]を指定できるのは、ドキュメントの分析範囲に含まれているディメンションだけです。
例Products階層をドリル要素に指定し、商品別の売上げを分析する
衣料品チェーンの大阪担当マネージャとして勤務し、都道府県別四半期別の売上を表示する次のレポート を受け取ったとします。
大阪府の結果だけを分析すればよいので、商品区分別の大阪の売上げを表示することにします。これには、
[大阪]と表示されているセルにポインタを置きます。
“都道府県”の下のレベルは“都市”なので、このままドリル ダウンすると大阪府の各都市の結果が表示され てしまいます。ドリル メニューから[ドリル要素]を選択し、サブメニューに表示される“商品”階層から“区分”を 選択します。
ドリルされたレポートに大阪府で販売された商品区分別の売上げが表示されます。
14.6.3.1 ディメンションの値をドリルする
1 ドリル モードになっていることを確認します。
2 テーブル セルまたはセクション セルで、ドリルするディメンションの値を右クリックします。
ショートカット メニューに使用できるドリル パスが表示されます。
3 [ドリル要素]にポインタを置き、次にドリル先のクラスにポインタを移動します。
4 ドリル先のディメンションをクリックします。
ドリルしたディメンションの値がレポートに表示されます。