チャートをドリル アップ、ダウンまたは要素を指定してドリルすることで、要約された結果にある高低の理由を視 覚的に説明できます。
以下の要素をドリルできます。
• ディメンション - チャート軸をドリル
• ディメンション - チャートの凡例上でドリル
• メジャー - チャート ボディのデータ バーやマーカをドリル
チャート軸では、ドリル要素を指定することはできません。ただしチャートの凡例では、ドリル要素を指定するこ とができます。
関連項目
• 115 ページの「軸の凡例のドリル」
14.9.1 チャート軸からのディメンションのドリル
平面チャートでは X 軸のディメンションをドリルできます。立体チャートでは X 軸と Z 軸のディメンションをドリ ルできます。チャートのそれぞれの軸には、複数のディメンションが配置されている場合があります。複数のディ メンションがある場合、すべての可能なディメンションの組合せが軸に表示されます。(これはデカルト積とも呼 ばれます。)
複数のディメンションに対する軸の値をドリルすると、ドリル結果には両方のディメンションがフィルタとして適用 されます。
14.9.1.1 チャート軸をドリルする
1 ドリル モードになっていることを確認します。
2 ドリルするディメンションの値の上にポインタを置きます。
3 ディメンションの値をドリル ダウンするには、その値をクリックします。ディメンションの値をドリル アップする には、値を右クリックして[[ドリル アップ]]をクリックします。ディメンションの値をドリル アップするには、値を 右クリックして[[ドリル ダウン]]を選択します。ドリル要素を指定してディメンションの値をドリルするには、値 を右クリックして[[ドリル要素]]をクリックします。
注
軸に複数のディメンションが存在する場合、[ドリル要素]を使用することはできません。
14.9.2 チャートでのメジャーのドリル
メジャーのドリルは、次の種類のチャートで実行できます。
• 棒 チャート - 棒をドリル
• 折れ線チャートとレーダー線チャート - データ マーカー上でドリル
• 円チャート - セグメントをドリル
メジャーをドリルする場合、Web Intelligence はチャート軸に表示された各ディメンションにドリル操作を実行し ます。ドリルされたチャートの棒マーカーまたはデータ マーカー上に表示される新しいメジャーの計算は、ドリ ルしたディメンションよりも 1 レベル分、高いまたは低いレベルのディメンションに対応しています。チャート軸ラ ベルには、ドリルしたディメンションの名前が表示されます。
例チャートに表示された売上げメジャーの詳細分析
たとえば、X 軸に“都道府県”ディメンション、Z 軸に“区分”ディメンションの値を表示する立体チャートがある とします。チャート バーには、[区分]ごとの[都道府県]の[売上げ]が表示されています。
次の例を見ればお分かりのように、“大阪”の“パンツ”を示す棒をドリル ダウンすると、X 軸では“都道府県”
から“都市”に、Y 軸では“区分”から“カテゴリ”へのドリル ダウンが実行されます。
ドリルしたチャートには、“パンツ”区分に属するカテゴリごとの“都市”別の売上げが表示されます。
14.9.2.1 チャートのメジャーをドリルする
1 ドリル モードになっていることを確認します。
2 ドリルするメジャー値の上にポインタを置きます。
チャート上では、各メジャーは棒(棒チャートの場合)またはデータ マーカー(折れ線チャートおよびレー ダー線チャートの場合)で表示されています。
3 メジャー値をドリル ダウンするには、棒またはデータ マーカーをクリックします。メジャー値をドリル アップす るには、棒またはデータ マーカーを右クリックして[[ドリル アップ]]をクリックします。
14.9.2.2 チャートでのメジャー値のドリルに関する制限事項
棒チャート以外のチャートをドリルすると、Web Intelligence がチャート軸のすべてのディメンションではなく、い くつかのディメンションだけにドリル操作を実行する場合があります。次の種類のチャートでは、メジャーにドリル を実行すると Web Intelligence は軸の凡例にある値に対してだけドリルを実行します。
• 面チャート - 平面、立体、積み重ね
• レーダー線チャートと散布図 - すべての種類 注
立体等高線チャートのメジャーにはドリルを実行できません。
14.9.3 軸の凡例のドリル
チャートの凡例にディメンションが表示されているときは、凡例のディメンションからチャートをドリルすることがで きます。チャートの凡例にメジャーが表示されていても、凡例のメジャーからチャートをドリルすることはできませ ん。
円チャートでは各セグメントのディメンション名を表す軸ラベルが表示されていないことが多いため、凡例のドリ ルは円チャートでは特に便利です。
注
チャートの凡例でドリル要素を指定できるのは、軸のディメンションが 1 つの場合だけです。
14.9.3.1 軸の凡例をドリルする
1 ドリル モードになっていることを確認します。
2 ドリルする値の上にポインタを置きます。
3 ディメンションの値をドリル ダウンするには、その値を表す色をクリックします。ディメンションの値をドリル アップするには、その値を表す色を右クリックして[[ドリル アップ]]をクリックするか、[ドリル要素]アイコンを クリックします。ドリル要素を指定してディメンションの値をドリルするには、その値を表す色を右クリックして [[ドリル要素]]をクリックします。