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第 4 章 クリニカルパスからの文脈的知識の抽出と明示化

5.3 クリニカルパス大会での調査

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説明文を賦与した 医療項目

入力漏れはなかったが、「部分」タスクの意味が理解できていないスタッフもいた。

内容を理解するには、言葉が難しく表示時間も短い。

実施入力やフローシートの追加により、結果的に記録に時間がかかった。

利用状況

看護タスクを使用しているのは「清潔」のみでため、清潔の実施入力をする時に一緒に行った。そのため 他の作業を邪魔することはなかった。

看護タスクではなくフローシートに吹き出しをつけ、観察項目や患者への説明が一目でわかるように してほしい。

フローシートに観察や、指導の実施などを入力すると、看護タスクにも連携して実施になるシステムを 作ってほしい

吹き出しの表示時間を長く、言葉を短く、分かりやすく、誰が見ても分かるように表示してほしい 今後の期待

看護師プラス医師の分も作成し、新人看護師や研修医も知識を共有し統一した医療を提供したい 医療サービスの質と安全性の向上を図るために使用しやすいシステムを整え、

患者に活用できるよう改良を進めたい

実施入力をする際に、「観察や患者への説明の実施」と「患者がタスクを実施」のどちらに焦点を 合わせてよいか分からないスタッフもいた

・トイレ歩行指導   ・トイレ歩行の可能性判断

・臓器機能異状の把握  ・手術部位の異状の把握  ・痛みのケア

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3. 情報表示の時間が調節できるとよい 今後の期待

患者への統一した指導、説明がしやすい 表示時間が新規採用者には短すぎる

ベテランには表示時間が長いと他の情報がみれない 利用状況

新規採用者、中途ローテ-スタッフが観察項目の根拠を理解できる 経験年数に関わらず、患者に統一した説明ができ、指導内容の差がなくなる 説明文を賦与した

医療項目

・飲水指導 ・術前の排尿  ・蓄尿の状態の把握  ・術後の排尿 ・蓄尿の状態の把握

・感染症の兆候の把握    ・尿道留置カテーテルの必要性の説明

根拠のある説明を患者にできた(尿道留置カテーテルの必要性の説明)

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利用状況

表示される情報量が多く字も小さいので内容把握が困難

周知不足・症例が少ないため、影響に関しては評価困難

今後の期待

フォント、字の色などの表示の改良と記載内容の絞り込み(キーワードなどで)

PDA(小型携帯端末)でも利用したい

病棟内での周知徹底

新人看護師への教育ツール(教える手間が省ける)

説明文を賦与した 医療項目

・施術前の患者状態の把握 ・施術前の患者の状態異状の把握

・施術による副作用の兆候把握 ・理解度合いの確認

表 5-2 泌尿器科のクリニカルパス大会発表内容

表 5-3 放射線科のクリニカルパス大会発表内容

図 5-3 クリニカルパス大会での発表

図 5-4 クリニカルパス大会参加者 5.3.2 クリニカルパス大会発表内容の検討

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業務への影響

表示される内容が多く字も小さいので、把握・理解が困難

期間が短く、説明文の利用法に関しての周知徹底ができていないので、評価は困難 Negativeな利用状況

表示時間を長くし、内容を簡潔にする

患者への活用をはかる

新人看護師やロテーター(勤務場所移動者)への教育・研修に利用 課題・要望

日常業務に支障を与えることはなかった PDAでも利用したい(ベッドサイドでの利用)

看護師プラス医師との説明文を作成

内容を理解するには、言葉が難しく表示時間も短い 患者への根拠ある説明が可能になる

患者への統一した説明が可能になる Positiveな利用状況

表 5-1 から 5-3 より、クリニカルパス大会の発表内容から、説明文対する「Positive な利用状況」、「Negative な利用状況」、「課題・要望」、「業務への影響」の項目で検討 し、その結果を表 5-4 に示す。

表 5-4 クリニカルパス大会での発表内容の検討結果

5.3.3 クリティカルパス大会の発表内容の検討結果のまとめ 表 6-4 よりクリニカルパス大会の発表内容の検討した結果を以下に示す。

1) 説明文を付与したクリニカルパスは医療業務に支障を与えなかった。

2) 医療提供者と患者とのコミュニケーション・ツールとして説明文を付与したク リニカルパスの有用性は高い。

3) 課題・要望から、説明文を付与したクリニカルパスを進化させることで、医療 者間と患者を内包した知識循環の可能性を示している。

説明文を付与したクリニカルパスを用いた電子カルテでの日々の医療業務は、利用 者に新たな負担や支障を及ぼすことがなかった。さらに、医療者間や医療者と患者の 間で良好なコミュニケーション・ツールになる可能性を、クリニカルパス大会の発表 内容の検討結果から示唆できる。