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(1)

北 海 道 リ ハ ビ リ ー  

    平 成 2 2 年 度     事 業 報 告 書       ( 自 )   平 成 2 2 年   4 月   1 日   ( 至 )   平 成 2 3 年   3 月 3 1 日     社 会 福 祉 法 人  

2011年4月26日 09:01 印刷

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目    次  

   

1  事業実施概況    ・・・・・・・・・・・・・・・    1  2  事業状況        ・・ 

2-1 法人・施設運営  ・・・・・・・・・・・・・    3  2-2 福祉事業  ・・・・・・・・・・・・・・・・    9  2-3 就労支援事業  ・・・・・・・・・・・・・・  13  3  理事会・評議員会  ・・・・・・・・・・・・・・  23  4  職員研修等  ・・・・・・・・・・・・・・・・・  28  5  行事・事業等  ・・・・・・・・・・・・・・・・  36  6  主な来所者(施設見学)  ・・・・・・・・・・・  40  7  職場実習(受入れ)  ・・・・・・・・・・・・・  43  8  施設設備整備実施報告・・・・・・・・・・・・・  46  8-1 実施状況総括表            ・・ 

8-2 事業別実施状況              ・・ 

9  利用者状況報告            ・・ 

⑴ 利用者月別利用状況  ・・・・・・・・・・・  52 

⑵ 利用者現況調  ・・・・・・・・・・・・・・  56   

 

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空ページ 

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(5)

−1−

   

   

平成23年3月11日に発生した東日本大震災により、かつてないほ どの人命と築き上げてきた財産や社会的機能を失い、社会福祉施設も甚 大な被害を受け、多くの利用者が被災し犠牲となり、現在も避難生活を 余儀なくされており、一刻も早い復旧・復興を祈っております。

障がいのある方々の自立を支援する障害者自立支援法が逐次見直 されてきているが、新事業体系への移行や障がい者の地域生活移行 等の方向性は堅持されており、当法人も新事業体系移行方針を定め、

今年度から3ヵ年の中期計画を策定し、各種事業の着実な推進に努 めている。また、応益負担から応能負担への改善や障がい者権利条 約の批准に合わせて整備される障がい者総合福祉法(仮称)や関連法 の改正作業が順次進んでいる段階であり、こうした変化を見極め、

法改正後の福祉の姿を想定しつつ、法人経営、施設運営の健全化に 向けた取り組みに努めた。 

(法人経営)

今年度の重点事業であった「リハビリー・エイト」と「札幌ワークセ ンター」の新事業体系への移行を計画通り実施することができた。

エイトでは、入所棟の一部を改修し、昼夜を通した生活介護事業を開 始するとともに、従来の就労支援事業も通所利用枠の拡大を行い、スク リーン印刷や軽作業を取り入れるなど、作業種の充実を図った。

ワークセンターでは、作業場等を改修し、生活介護事業に特化したこ とにより、従来、就労支援事業として行ってきた縫製作業を「セルプさ っぽろ」に移管し、合わせて併設する地域活動支援センター「ポプルス」

についても、就労系の活動として、法人内他施設を対象としたパンの製 造販売と清掃業務を開始し、利用者への工賃支給に繋げるなど一層の支 援に努めてきた。

また、長年の懸案であった「リハビリー・おおぞら」の老朽改築整備 についても、作業環境の改善、生産体制の高効率化、省エネルギーをテ ーマとした検討内容に沿った基本設計が終了した。

1.事 業 実 施 概 況

 

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(就労支援事業)

クリーニング・印刷・縫製を主体とする就労支援事業では、印刷部門で 統一地方選挙関連の受注があったが、全般的に売上げが当初予算に届か ず厳しい状況が続いている。年度末には、東日本大震災と原発問題から なる観光客の激減や原材料の高騰、更には、復興財源確保のための増税 案が浮上する等、今後の日本経済の行き先が不安定視される中で当初予 算比 96.9%、前年対比 100.5%で年度を終了した。

 

 

(福祉事業)

福祉事業については、サービスの質の向上や利用ニーズに対応した生 活介護事業の開始、一般就労への支援促進などの取り組みにより、利用 者増や利用率の向上に繋がるとともに、新事業体系移行後の支援費収入 減に伴う激変緩和措置もあり、当初予算を上回る結果となった。

平成23年度には、新事業体系への経過措置期間が終了するするため、

これまで移行促進のために手当てされていた様々な補助や措置が終了 することになる。経済の先行き不安と合わせて、今以上の経営努力が必 要とされることを念頭に置き、本年度を終了することとなった。

 

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−3−

   

 

2-1 法 人 ・施 設 運 営  

 

1.法 人 運 営  

 

(1) 法令及び関係規定等を遵守(コンプライアンス)し、適正な法人運営に努める。 

①  リハビリー・エイト及び札幌ワークセンターの新事業体系移行に伴い、夜間支援体制(夜 勤業務)等の変更に係る就業規則、運営規程、利用者工賃規程等の関係諸規程の改定を行 った。 

②  新事業体系の移行に伴い、リハビリー・エイト及び札幌ワークセンターの生活介護・施 設入所支援事業に従事する従業員(※1)については、一ヶ月単位の変形労働時間制を採用 し、労働組合の意見書と併せて就業規則の変更を関係機関に提出した。 

③  育児休業・介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律及び雇用保険 法の一部を改正する法律の施行に合わせ、短時間勤務や所定外労働の制限、看護休暇の拡 充、介護休暇を新設した。 

④  エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)改正(H20.05)に伴い、平成21 年度のエネルギー使用量を取りまとめ、経済産業局に提出し、特定事業者として指定され たことから、エネルギー管理総括者等を選任するなど適正な事務手続きを行った。 

    また、省エネ推進委員会を定期的に実施し、今年度の各施設エネルギー使用量を取りま とめ、クリーナース事業部においては、引き続き第2種エネルギー管理指定工場として登 録されることとなった。 

⑤  廃棄物処理の3R(リデュース・リュース・リサイクル)を推進し、産業廃棄物の分別、

再資源化を徹底するなど、適正な管理を行った。 

    Coの発生抑制、省エネ、経費節減を課題とし、9Rを目標に指導、要請を行った。

(2) 従業員の資質向上と人材育成の取り組みを行う。 

①  4月1日付の組織再編及び新たな職員配置に伴い、全施設の福祉事業職員を対象に5月 18日、20日と福祉事業職員研修を行い、今後の福祉事業職員の役割等について意識向 上ならびに周知徹底を図った。 

②  法人の管理職を対象に外部講師を招いて、管理職員研修会を8月6日に実施し、福祉施 設における管理意識の向上及びモラル等の再認識ならびにハラスメント防止意識の向上 を図った。 

③  支援員のキャリアアップならびに意識向上を目的に、福祉事業職員の職務ごとに国家資 格等を配慮した職務手当を新設した。 

④  各関係機関等が実施している研修会やセミナー等へ積極的に参加させ、研修の内容を各 会議やミーティング等でフィードバックさせ、情報の共有化を図り関係する従業員の資質 向上に努めた。 

   

※1  従業員      当法人の正職員、契約職員、嘱託職員、パート職員をいう

 

 

2.事 業 状 況

 

(8)

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(3) 安定的な法人運営を図るための取り組みを行う。 

①  新事業体系移行等に伴う施設設備整備に対し、障害者自立基盤整備事業及び民間助成金 等を活用した。

    ・多目的活動スペース・職員詰め所・スクリーン印刷作業場等の改修工事(リハビリー・エイト)

    ・職員詰め所・障がい者用トイレ・緊急通報装置等の改修工事(札幌ワークセンター) 

    ・消 防 用 設 備 の 改 修 工 事(セルプさっぽろ ウェルプラザやまはな) 

    ・ベーカリーシステム機器一式の導入(ポプルス)

    ・送迎車両の導入(札幌ワークセンター)

②  給食業務の見直しから3年が経過したことから、更なるサービスの質の向上と給食業務の 適正化を目的に契約内容等の見直しを行い、競争入札を実施した結果、経費削減となった。

③  定期健康診断業務は委託業者と契約締結後6年が経過していたことから、利用者への利 便性の向上と委託業務の適正化を目的として契約内容の見直しを行い、競争入札を実施し た結果、経費削減となった。

④  地域交流の一環としてボランティア・カーニバルを開催した。 

    ・第37回ボランティア・カーニバルの開催(平成22年8月29日(日)来場者他約1,300人) 

⑤  職場環境整備の取り組みとしてクリーンデーを設け、施設構内及び周辺のゴミ拾い清掃 を実施し、快適で安全な環境づくりと環境美化に努めた。 

 

(4) 安全衛生管理を促進し、従業員の健康維持・事故防止の抑止を図る。 

①  安全衛生委員会、施設内感染対策委員会、給食会議等の連携と情報の共有により、生活 及び作業上の事故防止、感染症や食中毒の予防対策等の啓発に努めた。 

②  毎月の課長会議で各部署における超過勤務時間の情報を共有し長時間労働及び超過勤 務時間の縮減に努めた。 

 

(5) 東日本大震災(3月11日)の発生に伴い適正かつ迅速な対応を行う。 

①  地震発生時に各職場責任者ならびに、緊急連絡網による施設間との連絡を密にし、利用 者等の安全確認及び被害状況の把握に努めた。人的、施設ともに被害はなかった。 

②  東京電力及び東北電力の計画停電や被災地優先の重油供給に伴い重油確保が難しい状 況の中、各事業部へ節電、節水、燃料節約等の省エネ対策の徹底を図った。 

③  物流の停滞、混乱によって、給食食材に一部入荷困難な品物が出たことから給食委託業 者と調整し代替え品での対応等を図った。 

④  法人役員、従業員等から義援金を募り、利用者自治会からも賛同を得て総額545千円を 日本赤十字社ならびに全国社会就労センター協議会に寄付し、また、当法人の災害備蓄品 の一部(おかゆ、缶詰、乾電池等)を全国社会就労センター協議会を通して被災施設に支 援物資として提供した。

⑤  北海道石狩振興局に対し、震災の発生に伴う要援護者の受入れ体制情報(入所施設の空 部屋等)の提供を行った。 

   

 

(9)

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(6) クリーニング工場の老朽改築工事について、実施に向け継続して検討・協議を行う。 

①  リハビリー・おおぞら施設整備推進委員会を設置し、新工場の建設に向けた基本構想・

平面図・付属設備・建設概算額等に係る具体的な計画について検討を行うとともに、適時 クリーナース経営検討委員会に報告し意見を伺いながら、理事会に改築工事について協議 し方針を決定した。 

②  国庫補助に係る補助申請を行うとともに、福祉医療機構・市中銀行及びふるさと財団等 の借入申請に伴う手続方法等の策定・資料作成の準備を進めた。 

③  設計会社の選定に当たり、一般競争入札(総合評価落札方式)を採用し、提案内容等を 適正に評価して契約を締結した。 

④  設計に当たっては、利用者の利便性や洗濯工場としての効率性・省エネ性を徹底的に追 求するとともに、今後の機械・設備の更新も考慮して若干の設計変更を行った。 

<建物の概要>  規模構造  面  積     

建設予定地   

主な設備等   

建設概算額 

鉄骨2階建て 

建築面積  3159.09㎡ 

延床面積  5281.23㎡ 

(1階 2713.04 ㎡、2階 2542.01 ㎡、屋上 26.18 ㎡) 

北海道北広島市西の里506番地2、宅地(地目)、

13685.54 ㎡のうち 3159.09 ㎡ 

相談室(面談室)、食堂、多目的室、エレベーター、洗面 所、身障トイレ、更衣室、スプリンクラーの設置等  1,281,115千円(消費税込み)

 

(7) 経営健全化を推進するため、今年度から3ヶ年とする中期計画を策定し、着実な推進に 努めている。 

 

2.施 設 運 営  

 

(1) 障害者福祉制度に対応した適正な運営と適切なサービスの提供に努める。 

①  障害者自立支援法施行による関連事業全般の点検・検討を行うため、ワーキンググルー プ内に「実務者会議」を設置するとともに、施設長等で構成する「顧問会議」で具体的方 針の確認を行った。 

    <ワーキンググループ開催状況> 

    ・実務者会議 9回、全体会議 9回、顧問会議 5回 

②  平成22年4月1日からの障害者自立支援法における障害福祉サービス等の利用者負 担の軽減措置、自立支援対策臨時特例交付金(移行時運営安定化事業補助金及び障害者自 立支援基盤整備事業補助金、障がい者入所施設事業転換促進交付金など)、札幌市におけ る障がい者通所交通費助成制度などについて、適宜、関連する情報を収集するとともに、

全体説明会において利用者並びに家族への情報提供と事務手続きを適切に実施し、円滑な 事業運営に努めた。 

③  内閣府が設置する障がい者制度改革推進会議及び総合福祉部会などで協議されている 障がい者総合福祉法(仮称)、並びに障害者の権利に関する条約批准などに係る協議内容・

動向を注視し、検討内容等の情報収集に努めた。 

   

(10)

−6−

④  身体障害者福祉施設協議会や社会就労センター協議会(セルプ協)等を通じ、現行制度 に対する改善要望等について協議し、意見や要望等を提言する機会があることから、施設 の安定運営及び利用者工賃向上に向けた官公需の各施設等への優先受注の拡大などにつ いて、制度改善の要望を行った。 

⑤  札幌市自立支援協議会の地域部会並びに就労支援専門部会に参画し、就労移行支援事業 の課題や問題点等について協議・検討する機会を持つとともに、障害者自立支援法におけ る利用者負担や報酬単価のあり方などについての意見や要望等を取りまとめる機会を持 った。(セルプさっぽろ) 

⑥  一般就労へ向けた支援を積極的に展開するため、関係支援機関との連携を強化するとと もに、就労移行支援事業のあり方や利用者ニーズ等を踏まえ、援助技術や専門知識、支援 ノウハウの習得等に努めた。 

⑦  経営コンサルタントによる個別経営相談事業へ参加し、中小企業診断士の派遣を受け て、経営分析、目標工賃の設定、収益確保と工賃向上に向けた課題整理等を実施した。 

  ・「セルプさっぽろ工賃向上計画」を策定し、4月に北海道へ提出。縫製・軽作業・クリ ーニングの各事業における4ヶ年計画をスタートした。 

  ・主事業所及び従たる事業所の就労継続支援B型事業に目標工賃達成指導員を配置し、工賃 向上に向けた受注促進等を強化するとともに、「目標工賃達成指導員配置加算」及び「目 標工賃達成加算Ⅱ」の認定を取得、4月の訓練等給付費から報酬算定を得た。 

(セルプさっぽろ) 

 

(2) 障害者自立支援法による新事業体系への円滑な移行に向けた検討を行う。 

リハビリー・エイト 

移行 

移行時期:平成22年11月 

新体系:障害者支援施設(生活介護事業、就労継続支援B 型事業・就労移行支援事業・施設入所支援事業) 

障害福祉サービス(短期入所支援事業(空床型)) 

札幌ワークセンター  移行 

移行時期:平成22年11月 

新体系:障害者支援施設(生活介護事業、施設入所支援事 業) 

障害福祉サービス(短期入所支援事業(空床型)) 

リハビリー 

・クリーナース 

継続  検討 

移行時期:平成24年 3月 

新体系:障害福祉サービス(就労継続支援A型、B型事業・

就労移行支援事業) 

※ グループホーム・ケアホームの一体型事業を整備し、現 入所利用者の住まいの場の検討 

※ 入所施設を廃止し通所事業への移行に伴い、現在の入所 スペースの有効活用として、生産活動スペース及びスタ ッフルーム・ロッカールーム・休憩室への改修の検討

※ 施設の老朽化などを勘案し、工場建替計画及び「リハビ リー・おおぞら」との事業再編の検討 

①  石狩振興局など関係行政機関との新事業体系移行に係る事前協議・打ち合せを行い、円 滑な事業移行を図った。 

②  新事業体系に即した事業内容について、現状の利用者の障がい状況及び重度な障がい状 況を考慮しつつ、レクリエーションや創作的活動メニューの設定、入浴介助、食事介助、

夜勤体制などについて検討・整備を行った。 

   

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−7−

 

③  ワーキンググループにおいて、新事業体系移行の基本方針に基づき、新事業について利 用者の意向を把握し、事業運営に係る多角的なシミュレーションを行い、リハビリー・エ イト及び札幌ワークセンターを平成22年11月1日付けで新事業体系の移行を行った。 

④  夜勤体制など新たなサービス体制に伴う福祉事業職員の配置を見直し、人事異動等によ り適正な人員配置を行った。 

⑤  新事業体系移行に伴い、必要となる施設設備整備(多目的室、スタッフルーム、職員詰 め所、パン調理器等)については、障害者自立支援基盤整備事業や民間助成金事業を活用 し、改修工事等を行った。

⑥  グループホーム・ケアホームの一体型事業新設について、円滑かつ効果的な体制構築に 向けた協議・検討を行うため、だて地域生活支援センター及び札幌協働福祉会の視察を行 い、利用者の状況やサービス内容、事業体制等の情報交換を行った。 

⑦  リハビリー・クリーナースの新事業体系移行については、入所施設を廃止し、日中活動 の場として「就労継続支援A型・B型」と「就労移行支援」の通所事業に移行する方針に 変更した。「障害者自立支援基盤整備事業」を活用し、障がいの重度化や多様化に対応す る作業スペースならびにロッカールームや休憩室、トイレの施設改修等の検討を行った。

⑧  現入所利用者の地域移行に伴う、住まいの場を確保することを目的に「障がい者入所施 設事業転換促進交付金事業」を活用して、法人所有地にグループホーム・ケアホームを新 設することとして入所利用者や家族等への説明会を開催するとともに、「リハビリー・ク リーナース入所施設事業転換協議会」を設置及び開催し、事業転換計画の内容を関係者(北 海道、北広島市、西の里連合町内会、西の里社会福祉委員会)に説明・協議を行い、一定 の理解を得たところである。今後は、利用者のスムーズな地域移行の実施に努めていくこ ととする。 

 

(3) 現事業運営体制を再編し、適切な施設運営を図る。 

①  セルプさっぽろ 

    ・多様化する利用者ニーズに対応するとともに、多機能一体型事業所として、より安定 的な事業基盤を構築するため、定員70名を80名に増員した。 

    ・従たる事業所「ウェルプラザやまはな」においては、より一層の就労支援の充実と安 定的な事業運営を図るため、就労継続支援B型事業を新規開設(定員10名)し、7名 の利用で事業を実施した。利用定員の充足を図るため、市内の特別支援学校等へのP Rを行うとともに、実習の受け入れを開始し、今後の新規利用者の獲得と安定的な事 業運営を目指している。 

②  ポプルス 

    ・就労系を主体とした生産活動の開始に伴い、パン製造システムならびに清掃業務につ いて、準備作業に着手するとともに、送迎体制や現場での作業指導について、具体的 な検討を行い、11月から事業を実施した。現在パン製造に1名、清掃業務に5名の 利用者が従事し、訓練にあたっている。 

    ・近郊の高等養護学校生の清掃作業訓練を実施した。 

         

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(4) 利用者の安定確保と利用拡大を図る。 

①  特別支援学校の進路担当者、近隣福祉施設等の相談員、市町村やハローワーク等の関係 団体・機関等と連携強化を図り、施設の運営方針やサービス内容等についてPRを行い、

利用者の安定確保に努めた。 

②  新事業体系移行に係る新事業内容について特別支援学校や各高等養護学校等に説明し、

在校生・卒業生等に対するPRと紹介を依頼した。 

③  個人及び団体等の施設見学、各特別支援学校等からの職場実習を積極的に受け入れると ともに、各関係施設及び実施機関等に対して広報誌「Welfare」の配布(4月・7月・10 月・1月に発行)を行ない、施設の運営方針及び事業内容等の周知を図った。 

④  利用者の定員充足を図るため、道内各養護学校への訪問や教職員・父兄向けの見学会や 事業所説明会を行うとともに、実習を積極的に受け入れた結果、新規利用として、今年度 は特別支援学校等から16名が入所した。(セルプさっぽろ) 

⑤  北広島施設において、通所しやすい環境を整え潜在化している施設利用ニーズを掘り起 こすべく、現在、実施している通所送迎の範囲拡大などについて検討を継続している。 

 

(5) 介護給付費・訓練等給付費及び利用者負担金請求事務に係る事務処理を適正に行う。 

①  新事業体系移行に伴い、事務処理の効率化・適正化を図るため、実施機関と連絡を密に し、各事業所及び請求システム導入業者、国保連等と調整を進め、請求システムのプログ ラムの変更を行った。 

②  平成22年4月からの利用者負担月額上限額の軽減措置など利用者負担金等について、

利用者及び家族への適切な説明・周知等を行った。 

 

(6) 職種間の連携の強化と組織機能の活性化を図る。 

①  施設内支援会議や個別支援会議、各種ミーティングや勉強会等を通じて、専門職種間の 相互連携による組織機能の強化を図るとともに、障がいの理解や就労支援に係る援助技術 等を研鑽し、施設の特性と専門性を活かした質の高いサービスの提供に努めた。 

②  施設内の各種会議等を利用して情報の共有・活用を図り、利用者ニーズの把握や障がい の特性・理解に努めながら個別支援計画に基づく適切なサービスを提供するとともに、利 用者の人格、権利等を尊重する施設運営に努めた。 

③  適宜利用者とのヒアリングを行い、日々の利用者の動向について、毎日のミーティング や職員会議・支援会議の中で報告・協議した。 

④  支援会議や職員会議等を通して、利用者支援に係る専門知識や援助技術等を高め、また 知的障がいや発達障がい等の特性に即した適切な支援を行うための研修・学習を行うとと もに、福祉関連制度の理解や個々のニーズや情報の共有化等を図りながら、より細やかな 生活支援・作業支援を行うよう努めた。 

⑤  福祉制度関連及び相談支援等に係る外部研修に積極的に参加するとともに、ミーティン グ及び個別支援会議などにおいて情報等のフィードバックと共有化を図り、障害福祉サー ビス事業所の職員としての自覚と共通の目的意識の徹底に努めた。 

   

 

(13)

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2-2 福 祉 事 業  

 

1.利 用 者 支 援 の 充 実 ・ 向 上  

 

(1) 個別支援計画の作成・実施・見直し等を行う。 

①  新事業体系移行に向けて、自立支援・相談室及び事業部自立支援課の事務分掌、個別支 援計画書の作成及び生活介護に係る業務マニュアルの策定、周知を図った。 

    また、施設運営に係る監事監査を四半期毎に実施し、監事の助言等を頂きながら福祉業 務全般の確認・点検等を行うとともにケアマネージメントの活用や利用者支援に係る記録 のあり方などについて検討・協議を行い、従業員個々の知識及び能力の向上を図った。 

②  個別支援計画について適時モニタリングを行うとともに、毎月開催している自立支援課 会議及び日常業務において進捗状況等の確認と情報の共有を行い、利用者1人ひとりの状 況等の変化を確認するとともに、地域移行を望む利用者に対しその移行に向けての問題 点、方法、利用サービス内容等について話し合い、個々の利用者に対応した個別支援計画 を作成し、支援に努めた。 

 

(2) 利用者支援及び利用者の主体性・自立性の向上を図る。 

①  施設内の自立支援会議のほか、法人全体の関係職員で構成する個別支援会議を開催し、

多様化する利用者ニーズに対応するため、支援困難事例及び支援の成功例等の検証を行う とともに、外部研修の内容をフィードバックし、情報の共有化を図り、支援の在り方、支 援方法等についての理解を深め、利用者支援の質の向上に努めた。 

②  各利用者の日常生活、訓練、疾病、体調、心身状況等の変化などにおける情報の共有化 を図るとともに組織的な連携支援を実施した。 

③  利用者家族及び各施設・寮との連携を密にし、利用者個々の障がい状況及び疾病罹患に 起因する生活状況の把握に努めた。 

④  利用者自治会と定期的に懇談会を開催し、自治会からの要望等について真摯に受け止め るとともに、自治会活動について助言・指導を行った。 

⑤  発達障がいをはじめ、精神障がい等の特性についての勉強会を開くとともに、札幌市

自 閉症・発達障がい支援センターの研修講座や自立支援会議の専門部会による研修会等

にも積極的に参加し、障がい特性等に応じた適正な支援方法等について研鑽を積んだ。 

⑥  利用者が企画する行事等においては、適宜、相談・助言・支援などを行い、利用者の自 主性・主体性を育み自立意識の向上に努めるとともに、計画実現に向け、引率介助等の総 合的支援を実施し、円滑・安全な行事運営に努めた。 

⑦  ハローワーク、障害者職業センター、就業・生活支援センター等との連携を密にした求 職・就職活動やチーム支援を含む就職後の定着支援及び職場適応のための助言・援助等を 積極的に行った結果、6名が一般就労を果たした。(雑貨卸売業、医薬品卸売業、金融系 シンクタンク、老人介護施設、鉄鋼業、リサイクル製品販売業)また、1名がトライアル 雇用制度を活用し、ハローワークとともに定着支援を行ったが本採用には至らなかった。

その他、期末には1名が高齢者福祉施設への採用が内定し、4月からのトライアル雇用に 向けた就職準備支援を行った。(セルプさっぽろ) 

 

 

(14)

−10−

⑧  本年4月に任命された職業指導員、生活支援員に対し、新事業に合せ事業部内で毎月1 回定期的に研修会を開催し、利用者支援についての必要な具体的な知識、技術の習得に努 めた。また、2名が社会福祉士を取得するとともに、社会福祉主事に2名が受講し2名と もに修了した。(リハビリー・エイト) 

 

(3) 新事業体系移行に伴い支援の強化に努める。 

①  リハビリー・エイト、札幌ワークセンター、リハビリー・クリーナースの新事業体系移 行に係る具体的な内容について、利用者及び家族等への説明会を開催し、意見交換などを 行うとともに、基本方針の内容の周知に努めた。 

    なお、新事業体系移行に関連して、セルプさっぽろの訓練科目の変更や、リハビリー・

クリーナース及びリハビリー・エイトの給食サービスの変更について、利用者及び家族等 への説明会を開催するなど周知を図った。 

<説明会開催日>  リハビリー・クリーナース  札幌ワークセンター 

リハビリー・エイト(通所部) 

リハビリー・エイト(入所部) 

リハビリー・クリーナース  リハビリー・クリーナース 

平成22年8月5日開催  平成22年10月1日開催  平成22年10月2日開催  平成22年10月2日開催  平成23年2月26日開催  平成23年3月4日開催 

②  新事業移行後のサービス内容、支援体制及び費用負担等について、個別に各利用者及び 家族とのヒアリングを行い、理解を得られるよう努めた。 

③  新たな生活介護事業の開始に伴い、法人内各事業所の機能分担と連携を密にするととも に、施設替えを希望する利用者については、各事業所への見学・実習などの支援を行った。 

 

(4) 利用者の相談・苦情等に対し適切な対応に努める。 

①  地域の相談支援事業所と連携し、グループホームの利用希望者に情報の提供や相談支援 を行うとともに、ショートスティの利用をはじめとした取り組みを行い、利用者及び家族 のニーズに沿った支援と地域移行に努めた。 

②  地域移行を強く希望している入所利用者に対し、北広島市営住宅の申込み等について支 援を行うとともに、今後の地域生活について家族及び関係機関を含めた検討・連絡調整を 実施し、1名入居決定となった。 

③  利用者のニーズや個別支援計画に基づいて、作業訓練の内容変更を行うともに、多機能 型事業所の特性を活かし、就労継続支援B型事業と就労移行支援事業の利用変更等を適時 行った。また、入所施設の新事業体系移行及び就労支援事業活動の再編等に伴い、法人各 事業所の事業内容等について説明を行い、ニーズに沿った施設替えを行った。 

リハビリー・おおぞら(就労継続支援B型事業) 

 

札幌ワークセンター(施設入所支援) 

   

セルプさっぽろ(就労継続支援B型事業) 

 

       

  

  (就労移行・B型事業) 

→  セルプさっぽろ(就労継続支援B型事業)  1名   

 

ポプルス(清掃作業)  1名 

→  セルプさっぽろ(就労継続支援B型事業)  9名   

 

リハビリー・エイト(就労継続支援B型事業)  5 名   

 

リハビリー・クリーナース(就労継続支援B型事業)  3名 

→  リハビリー・エイト(就労継続支援B型事業)  2名   

 

札幌ワークセンター(生活介護事業)  1名 

→  ポプルス(清掃作業)  3名 

   

 

(15)

−11−

 

④  利用者及び家族等からの苦情の申し出に対しては、真摯に受け止めるとともに定期的に 苦情相談委員会を開催し、苦情相談員からのアドバイス等を受けながら利用者の立場や障 がい特性に配慮した適切且つ迅速な苦情解決に努めた。 

受理件数    1件 

処理状況      札幌ワークセンターの新事業体系移行に伴う、事前実習などに関し、

生活支援員の対応について、苦情相談員が直接受理し、本人の了解のも と施設長、当該生活支援員に苦情内容を伝え、利用者の要望等を再確認 し、今後、利用者が十分に理解・納得できるように説明を行いながら支 援していくことで本人の了解を得て苦情解決となった。 

   

2.健 康 管 理 ・安 全 衛 生  

 

(1) 利用者の健康管理・疾病等の早期発見に努める。

 

①  看護師、支援員、栄養士等の専門職種間において、適時ミーティング等を実施し連携を 図り、利用者の心身状況の把握に努めた。 

    また、専門職種間の連携を図り、健康診断記録、日常の血圧測定、通院状況等を勘案し た健康相談、栄養指導、生活指導及び医療機関への通院送迎、付添い受診などを実施する とともに、早期受診を働きかけ日常健康管理や生活習慣病等の予防に努めた。 

②  生活習慣病(糖尿病)に罹患している入所利用者に対し、カロリー制限及び生活指導等に ついて、栄養士、看護師と連携を図り、疾病悪化防止に努めた。(リハビリー・エイト) 

③  看護師が主体となり日々の血圧測定等を行うことで健康チェックを行い、栄養士や支援 員と連携をとり必要に応じ指導を行った。(札幌ワークセンター) 

 

(2) 高齢化、障がいの重度・重複化する利用者に対し適切な支援に努める。 

①  利用者の個々の障がい状況及び疾病罹患に起因する生活状況の把握に努め、日常生活動 作の困難な利用者に対し、医療機関への受診送迎及び付き添い、入浴介助、居室の清掃、

買い物代行等を行うなど生活環境等の維持・向上に努めた。 

②  肥満傾向にある入所利用者に対し、看護師、栄養士と連携し、日常生活及び食生活につ いて助言、指導の強化に努めた。 

③  障がいの重度化により日常生活に援助を必要とされている利用者に対し、家事ヘルパー 事業利用の支援、介護用ベッドの申請、生活介護事業施設への見学などの援助を行い、就 労継続支援事業の利用者1名が、日中活動として札幌ワークセンターの生活介護事業を利 用することとなった。(セルプさっぽろ) 

 

(3) インフルエンザ、ノロウィルス等感染症の発生・まん延防止に努める。 

①  施設内感染対策委員会、給食会議等との連携を強化し、インフルエンザや食中毒等の感 染対策のため、各施設にうがい薬・速乾性手指消毒剤、マスクなどを常備した。 

②  日々の清掃業務において、ドアノブや手すり、トイレの便座等の消毒を行い施設内の感 染防止対策に努めた。 

 

 

(16)

−12−

③  朝礼、掲示、自治会等を通し、利用者に対してうがい・手洗いの励行や適切な体調管理 など予防対策の周知及び指導・助言に努めた。 

 

(4) 日常生活における事故防止に努める。 

①  安全衛生委員会との連携により、施設内における備品設備等の作業環境の自主点検を励 行するとともに、生活又は作業上の事故防止、交通安全等の啓発に努めた。 

②  新事業体系移行(生活介護)に向けてエイト寮、恒心寮、札幌ワークセンターにおける 夜間等緊急時の職員連絡網を整備し、施設・寮等で緊急事態が発生した場合は、自立支援・

相談室、各自立支援課、総務課の関係従業員による情報伝達・指示、救急処置等の連絡体 制により対処を行っている。 

③  事故の要因になり得る状況やヒヤリ・ハット事例については、現場から報告を受け、今 後の事故防止対策に繋げるように努めている。 

    また、事故が発生した場合には、速やかに関係機関等に報告する。 

④  施設内における生活・作業環境の点検を行い、事故の未然防止を図るとともに入浴時の 事故防止対策として、利用者の心身状況を把握し入浴についての助言等を行い、入浴者の 見守り、声かけ、同性介助等の支援を行った。 

 

(5) 避難訓練等の実施による危機意識の啓発と災害時の体制整備に努める。 

①  防災訓練は、避難・消火・通報訓練を行うとともに、夜間を想定した訓練を実施した。 

<総合防災訓練実施日>  リハビリー・クリーナース   

リハビリー・エイト  リハビリー・おおぞら  セルプさっぽろ(主) 

      〃      (ウェルプラザやまはな)  札幌ワークセンター、ポプルス

6月21日、9月22日  11月8日(消防講習)  7月7日、9月22日  9月22日 

9月2日、3月4日  6月15日、11月18日  9月16日、10月19日 

②  就労継続支援B型事業の開始に伴い、火災報知設備や非常通報装置設備の改修(障害者 自立支援基盤整備事業補助金)を行い、防災体制を強化した。(ウェルプラザやまはな) 

③  朝礼等において福祉施設の災害事例を示し、防災意識を高めるとともに、災害時対応に ついて助言、指導を行った。 

④  災害用として備蓄している食品類(白米・缶詰等)、備品類(卓上コンロ、ランタン、乾 電池等)について、定期的な管理・点検及び買替えを行うなど震災時の対策に努めた。 

   

 

(17)

−13−

2-3 就 労 支 援 事 業  

 

1.債 権 管 理 の 強 化  

 

(1) 債権管理体制による各事業部での滞り債権や貸し倒れの発生を抑止する。 

①  与信不安のある企業について、信用調査会社へ調査依頼の照会を行うとともに、取引条 件などを恣意的な判断ではなく、関係部門と調整・検討を行い判断する事などの内部統制 に努めた。 

②  得意先保全業務の強化として、迅速な新規取引等を含めた経営情報の取得を行うため、

インターネットによる取得方法を採用し健全な取引の徹底化を図った。 

③  支払遅れが発生した取引先の貸し倒れを防ぐため、毎月末に未回収管理簿を確認し、

所属長から具体的な指示を行うなど与信管理に努めた。(エイト事業部) 

 

2.ク リ ー ナ ー ス 事 業 部 ( リハビリー・クリーナース、リハビリー・おおぞら)  

 

(1) 事業部全体での事業計画達成に向けた組織力の強化を図る。 

① 

職制全体会議や業務連絡会議を定期的に行うほか、ミーティングを適時開催し情報 の共有化を図った。

 

② 

担当者とのヒアリングを適時継続的に行い、業務内容の改善を図っているが、改善 に至らない事もあったため、引き続き今後の課題として取り組みたい。 

③ 

各課の連携を強化するため、報告・連絡を密に行ってきたが、いくつかの問題点が 課題となったため、従業員が簡単に把握できるルールをつくり、業務に支障が起きな い体制づくりに取り組んでいる。

 

④  計画していた

内部研修会を全て実施し、外部研修へも積極的に参加した。また、ク リーニング師についても6名が受験し、4名が合格した。

 

⑤ 

職制の係長11名が中心となり自主的な勉強会を3回開催した。勉強会は、業務に 関連のある題材を無作為に選択し、係長以外の職員も広く参加して行った。

 

⑥  障がい者支援などに係る匿名投書が理事長宛に届き、投書内容を確認後、直ちに事業部 内の関係従業員から聞き取り調査を実施したところ、管理職員から女性職員に対するセク ハラ行為と思われる証言があり、事実確認を行いセクハラ行為があったと判断されたこと から、当法人の就業規則に基づき管理職員に厳正な処分を講じた。 

また、全従業員に対して北海道リハビリー行動規範を各部署の掲示板に掲示し、研修会 や朝礼、各会議等において福祉事業職員としての意識、モラル等の再認識を図った。 

今後とも管理職及び従業員の資質の向上に努め再発防止を図る。 

 

(2) 営業一元化体制の確立と実行力のある営業展開・営業支援事務体制の整備を行う。 

①  営業一元化に向け、自主的な専門勉強会や担当得意先の品物の流通を踏まえて営業間 の引継ぎを行うとともに、工場の作業工程を把握し、3部門(ホームクリーニング、ホ テル、病院)での営業ミーティングにより、共通認識の向上に努めた。 

    また、現況報告や問題点に係る協議を徹底したことにより、取引先への迅速な対応が 可能となった。 

 

(18)

−14−

 

②  主要3部門の上半期の実績等は次のとおりである。 

  ア) ホームクリーニング

    予算 191,146 千円に対して実績 176,983 千円で予算比 92.6%前年比 97.2%だった。 

    繁忙期には、寒冷により冬物品の出だしが悪く低迷したが、5月からの天候回復によ り売上が好転したが、秋以降は閑散期と同時に個人消費の低迷と3月の寒冷により冬物 重量品の獲得に伸び悩んだ。不採算店舗の収支等を踏まえ6月末に祝梅店、10月末に 里塚店を閉店し、売上損失を補填すべく新たなダイエー麻布店の開店により、固定客及 び売上げが増となった。これまでの接遇研修の成果が表れ、全体的に付加価値の販促が 徹底されるようになったことから、1点単価の底上げにつながった。 

  イ) ホテル関係 

    ホテルリネンは、予算202,448千円に対して実績194,463千円で予算比96.1%、前年比 で89.7%だった。春先の道内観光ホテル集客不足や老舗ホテルの客室改装による一時閉 館、東日本大震災の影響による宿泊客のキャンセルが響き、大幅な減となった。 

    ホテル産業は、予算 49,829 千円に対して実績 46,445 千円で予算比 93.2%、前年比 100.8%だった。バイレンタルなど産業クリーニング部門が売上増となった。 

  ウ) 病院関係(基準寝具・白衣・ダイアパー) 

    予算925,013千円に対して実績928,453千円で予算比100.3%、前年比対101.6%だった。

在庫品棚卸状況を管理し提案営業を行ったことにより、病院・施設の契約外品目の有料 化を実現できたとともに、今後も品目別の使用状況を把握し、値上げ交渉も引続き継続 提案した。今後は、特殊リネン品(防水シーツ)の取扱いを条件付有料化とし、年間使用 枚数を各施設毎にまとめ営業展開を進める。 

  エ) 商品販売 

    予算 99,363 千円に対して実績 94,470 千円で予算比 95.1%、前年比 105.5%だった。 

    通例商品の紙オムツとカーテン販売が好調であった。また、自社ブランドであるクリ ネスハンドは、1,548 本の販売実績で顕著にリピーター販売ができている状況である。 

③  クリネスハンドはこれまでキャンペーン価格の設定や複数購入特典により、現在仕入 れ本数の50%弱の販売実績となっているが今後は販路の拡大が急務と考える。 

    北広島駅に隣接するエルフィンパークに福祉ショップが4月5日グランドオープンす るため、法人各施設の授産品を販売し他社と一線を画した運営が可能となった。 

④  法人内各施設との情報交換、同行営業により契約に結びついた物件が増えた。また、

各施設の取扱い品を提案することにより取引先との提案内容の拡大にも繋がっている。

ただし、今年度は情報共有の集まりや勉強会があまり実施できなかったため、今後は定 例化した形で実施していく必要がある。 

⑤  請求業務は、煩雑な処理形態となっていたことから、人員体制の構築と業務分散化を 行い徐々に解消している。今後は、業務課従業員同士の業務ヒアリングを行いながら引 き続き改善に取り組んでいく。 

⑥  伝票処理の効率向上を図るため、混乱が少ないと予想される伝票関係の改善から行っ ている。契約書については、営業課が中心になり各文言の整理や料金等の改訂について 見直しに取り組んでいる。 

 

 

(19)

−15−

 

(3) 生産管理体制の更なる強化と一定品質の保持・継続的なコスト削減を図る。 

①  生産管理に必要な工場内のルールとして、特にクレーム対応のルールづくりに着手し た。クレーム対応マニュアルは、生産管理対策委員会を立ち上げるための指針とする。 

②  各工場の作業工程改善に向け、人員配置との関連を考察したが、実行までには至らな かった。また、作業内容を中心に洗い出し、営業課の協力も得ながら進めたが、取引先 との折衝に難航した。 

③  工場生産ラインについては、おおぞら新工場との兼ね合いを重視するとともに、作業 マニュアル作成や作業工程及び人員配置の見直しを行った。また、省エネルギー化を図 るため、貫流式ボイラーやバイオマス燃料の検討を行った。 

④  運送業務の病院寝具ルートは、4月から全てを外部に委託し、更にワンマン集配化を 推し進め、人件費相当のコスト削減を図った。残る1台は、完全ワンマン化には至って いないが、週3回1マン化し△235千円/月のコスト削減を図った。また、他ルートで新 規18件、リネン品目追加による集配回数の増便5件が加わったが、効率的既存ルート の運行管理により経費増を避けることができた。 

⑤  クリーニングの原材料費は、予算40,717千円に対して実績39,988千円で予算対比98.2%

と若干下回った。病院のセレウス菌対策で使用した過酢酸の影響はあったが、大きな費用 増にはならなかった。 

⑥  リネン消耗品は、予算95,640千円に対して実績88,397千円で予算対比92.4%と下回っ た。中国綿花の高騰や為替レートのマイナス要素等があったが、他国生産品への一部シフ トや在庫管理を徹底して発注数量を抑えた結果、値上げに対する影響を回避することがで きた。 

⑦  医療関連サービスマークは、更新時調査でも特に大きな指摘事項はなく、5月に手続が 終了した。今後もリネン品の衛生管理や従業員・利用者の健康維持に係る感染症対策の勉 強会を開催するなどして注意喚起していく。 

 

3.エ イ ト 事 業 部 ( リハビリー・エイト)  

 

(1) 事業体制の再編に伴い適正な事業運営に努める。 

① 

新事業体系移行に伴い、就労支援事業職員3名を生活介護事業支援員配転による減 員と夜勤勤務シフトで職員が抜けることにより、業務に支障がないよう部内の連携強 化を図ってきたが、繁忙期の人員体制の調整に課題が残った。 

② 

新事業体系への移行に合わせ、

セルプさっぽろから

スクリーン印刷事業を移管する こととし、旧刷版室改修工事、トンネル乾燥機の新規導入、専任職員、利用者の受入 れなど体制を整備して11月から稼動したが、高額物件がなく前年実績を下回った。

 

③  就労継続支援B型事業の定員増

に伴い、利用者の作業スペース確保、印刷機械の廃棄・

移動等の整理を行い、製本部門の作業場所を拡張した。 

④  新たな軽作業の開拓を図り、脱臭剤組立作業の受注に結びついた。

 

⑤ 

人員体制について検討を行い、

制作課から製品課に2名、印刷部門から製本部門に 1名を配置転換した。

 

   

(20)

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(2) 受注開拓の促進と既存客の受注維持に向け営業員を育成し、営業力の強化を図る。 

①  年間予算783,169千円に対し実績は786,892千円で予算比100.5%、前年比103.9%であっ た。 

ア)   選挙関係については、6月に参議院選挙投票用紙等の印刷があり、4月から北海道 の

特定役務の金額の上限が変更となったことで、選挙投票用紙印刷についても随 意契約の見直しの対象となり、継続発注の要望書等を提出するなどし、これまで 通り随意契約で受注できた。 

      統一地方選挙に向けて、一般競争の方向で検討がなされてきたが、これまでの 経験と実績、セキュリティ対策等が評価され、知事・道議会議員・札幌市長・市 議選についても随意契約で受注することができ、危機的な事態を脱することが出 来た。 

イ)   衆議院5区補欠選挙に関連して印刷物18,000千円の特需と、東日本大震災

の救助活 動として自衛隊や消防隊員などが急遽派遣されたため、知事・道議の不在者投票 用封筒の追加発注がなされた。 

ウ)   他の市町村では統一選挙投票用紙印刷等で14市町村から受注があった。(8,500 千円増) 

エ)   自治体関係は、北海道の支庁再編や独立行政法人に移行した出先機関については伸 びもなくほぼ横ばいであったが、道立病院においては、経費削減と電子カルテ移行の 影響により、受注減となり前年比実績を下回った。(2,000千円減) 

オ)   市町村では、札幌市で新型インフルエンザ関連印刷物や各区の町内会、協議会など に対し営業活動を強化した取り組みが成果に繋がり7,000千円増となったが、札幌市 の随意契約の見直しや市外登録業者の見積参加の排除などにより、受注機会が狭めら れたため前年実績を大きく下回った。(11,000千円減)国関係でも事業仕分けによる 予算の見直しにより受注減となった(3,000千円減)外、北広島市の受注はほぼ横ば いであったが、市内にある石狩教育センターから新規受注があった。(4,000千円増) 

      北海道や札幌市では特定役務の見直しにより、随意契約から一般競争へ流れが加速 し受注機会が狭まれてきているため、継続して地方自治法施行令などによる随意契約 の理由として該当するような根拠などを研究し、獲得できるよう努めて行く。 

カ)   学校関係の公立高等学校では、定時見積りの影響で前年比3,000千円の減。大学関 係では、定期刊行物として永年受注してきた学園報が、同業者の参入により年間で 3,000千円の減のほかは、ほぼ横ばいで前年並みの実績であった。 

キ)   団体関係では、旧顧客の定期刊行物を7年振りに獲得したのを始め、新規取引の団 体から会報など年間総額6,500千円の増となった外、外食産業からファミリーレスト ランのメニュー印刷など年間2,500千円の増となった。 

②  産業別で重点目標とした学校関係をターゲットに、印刷物の動向調査、発注動向など情 報収集に取り組み、高等学校3校、大学1校の新規取り引きに結びついた。今後も個々の 情報発信が共有・活用できるようミーティングを強化し受注獲得に向けた方策を検討す る。 

 

 

(21)

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③  新規顧客からの受注は思うように実績に結びつかないことから、既存の顧客で過去と現 在の受注実績を比較し、取り引きの途絶えているところや受注実績の落ち込んでいるとこ ろなどの洗い出しを行った。今後は顧客の印刷物件や占有率などの調査を行い、受注物件 の掘り起こしを行いながら必要な具体策を検討し取り組んで行く。 

④  企業からイベントなどで配布する脱臭剤の組立から完成品までの簡易作業を請負うこ とができた。 

⑤  企画営業課と授産事業開発室と連携し、昨年に引き続き観光協会から観光情報誌、自動 車ディーラーからイベント企画、旅行代理店からプロモーションDVDと関連印刷物など 幅広く受注することができた。 

⑥  営業経験の浅い営業職員を対象に課長が同行し営業支援を行ったほか、係長・地区担当 職員が調査・検討しターゲットとした大学へ新規開拓を進め、新規取り引きに結びついた。

今後も同行営業を継続し顧客開拓に努める。 

⑦  管理職と営業職員とのヒヤリングを行ない、受注目標との差異について管理職から的確 な指示を行うなど数値目標に対する行動意識を高めるよう促した。更に日常業務における 遵守事項や社会倫理等が適正になされるよう日々マネジメントを行うとともに顧客との コミュニケーションを促進し、内部統制に努めた。 

⑧  6S強化月間を通して、具体的な6S目標を日々朝礼等で周知したことで、事務所内の 挨拶等が一時活発になされ職場の雰囲気に変化が見られていたが、第3四半期を迎えた当 たりから挨拶も停滞し、整理・整頓・清潔・清掃の4Sについても課題が残ったことから、

個々の職員が責任を自覚して自発的に行動できるよう指導を継続的に行う。 

 

(3) 生産管理の徹底による生産効率の向上とコスト削減を目指す。 

①  常に品質、納期、コストを意識した適性作業を目指し、低価格化、短納期化、仕様内容 や複雑な工程を要する物件を生産効率よく進めるため、関係する部署が必要に応じて集ま り、スケジュールの連絡調整を行いコスト削減にも努めた。 

②  作業伝票の記載漏れや校正の見落としなどのヒューマンエラーが目立ちクレームや製 品事故に繋がったケースがあり、個々の仕事の進め方や作業スケジュールの甘さが課題と して残った。今後はコミュニケーション及び報・連・相を尚一層徹底しスケジュール管理 の指導強化に努めて行く。 

③  常に収支を意識して経費の縮減による利益改善を目指し、ムダ・ムラの排除に努めると ともに、就業時間内の生産性向上を目指して時間・工程管理を徹底した。 

  原材料等の仕入などでは、業者を増やし調達経費の軽減を進めるほか特値交渉の実施及 び外注加工費などの値引き交渉を行うとともに、資材の削減(損紙の削減、印刷予備紙の 削減)など経費の低減を行い、収支バランスの適正化に努めた。 

  また、4月から運送業務委託の見直しを実施し、運送費用の削減を図り、営業部門では、

原材料や外注加工費を上回る採算割れやマイナス計上物件を精査して受注単価の見直し、

検討を行うなど利益改善に努めた。 

  一方で校正回数の増加等による出力経費の増加、校了後の修正による材料費や修正費用 の追加経費が先方に請求できず、修正費用を被ることが少なくなく、当事者の意識改革と 費用負担の改善が今後の課題となった。 

 

 

(22)

−18−

④  製品事故の防止対策として、事故報告書の提出により事故内容及び原因、事故処理方法、

事故防止策を記載した上で、製品事故発生の周知と類似事故防止への注意喚起を朝礼で周 知し、事故防止の徹底を図り、万が一製品事故が発生した場合は、顧客の信頼を損ねるこ とのないよう誠実に対応し、迅速に解決に努めた。 

⑤  ムダのない工程管理と時間コストを常に意識して、連絡調整を密にし、作業の空き時間 の調整や人手の掛かる作業補助など、制作課、製品課が連携してムダの排除に徹した生産 管理を行った。 

⑥  既存 大型印刷機が取得後21年を経過し、老朽化が著しく製品品質、生産・作業効率の 低下を招いているとともに、故障等による修理費用の増加や一部修理部品が入手困難な状 況であることから、次年度での更新を視野に入れ検討を進めた。 

 

4.札 幌 施 設 (札幌ワークセンター、セルプさっぽろ) 

 

(1) 事業体制の再編に伴い適正な事業運営に努める。 

①  札幌ワークセンターでの就労支援事業活動(授産事業活動)の終了に伴い、縫製事業を セルプさっぽろへ移行・集約した。セルプさっぽろから札幌ワークセンターへ作業分配し ていた体制からセルプさっぽろでの一貫生産体制とし、生産効率の向上と品質管理等の強 化に努めた。 

    10月には、札幌ワークセンターからミシン・アイロン・裁断設備等を移設、職員1名 を異動するとともに、作業場全体のライン変更等を行った。また、札幌ワークセンターの 利用者17名が日中活動としてリハビリー・エイト、リハビリー・おおぞら、セルプさっぽ ろの就労継続支援B型事業の利用を開始した。 

②  セルプさっぽろのスクリーン印刷事業について、法人として更なる事業展開と就労支援 事業の充実を図る観点から、また縫製事業の集約・一元化及び利用者ニーズや障がいの多 様化等に伴いウェス製造や軽作業等を含む新たな作業場の確保や作業再編等の環境整備 が必要となったことから、エイト事業部へ全面移管した。

    下期(10月)には、スクリーン印刷設備をエイト事業部へ移設するとともに、職業指 導員1名が異動、またスクリーン印刷に携わっていた利用者2名について、リハビリー・

エイトの就労継続支援B型事業への施設替えを行った。 

③  ウェルプラザやまはなにおける既設ドライ洗濯機について、環境への配慮や安全性等の 確保を最優先とし、各種法規制や立地環境等に即した次世代溶剤対応機種へ更新するため の検討を進めてきたが、今年度新たに示された建築基準法に基づく用途規制に係る国交省 ガイドライン(安全対策指針案)等の動向を踏まえ、ソルカン溶剤及びベクセルクリン溶 剤洗濯機の導入を見送り、現有「石油系溶剤洗濯機」での事業継続を図ることとした。次 年度において、必要な機械設備等の部分改修や安全管理対策等のさらなる強化並びに継続 使用に必要な許可申請を予定している。

 

 

(23)

−19−

 

(2) 売上増進・受注確保に向けての取り組みを行う。 

①  縫製部門・スクリーン印刷部門(10月まで)ともに、景気停滞による受注量の減少傾 向と価格競争等が影響し受注の確保に苦戦を強いられたが、受注・納品高は既存顧客との 取引及び新規物件を含めて堅調に推移した。 

    セルプさっぽろの縫製事業の売上高は、予算16,975千円に対し実績18,040千円で予算比 106.3%、スクリーン印刷の売上高は、予算6,669千円に対し実績が6,803千円で予算に対 し102.0%、軽作業部門(ウェス事業を含む)の売上高は、予算4,085千円に対し実績が5,015 千円で予算に対し122.8%となった。 

②  縫製事業部門においては、職員の高齢化が進み定年者も出ていることから、4月に縫製 部門において縫製学校新規卒業者1名を雇用し、職業指導員として配置するなど、後継者 の育成に取り組んだ。 

③  縫製事業の集約による総体的な生産規模(生産設備・作業人員・作業面積等)の整理縮減 に伴い、縫製事業全体の収入は減少したことから、収益性の低い受注物件の整理・見直し 等を行い、利益確保に努めた。 

④  札幌市内の障害福祉サービス事業所で共同運営する共同受注事業への参画や北海道授 産事業振興センターが取り組むマッチング事業を積極的に活用し、新規作業の獲得に努め た。今年度からは、札幌市の元気ジョブともマッチングを開始し、数件の商談が成立した。 

⑤  マッチング事業の活用等による新規取引先の獲得により、縫製作業が困難な利用者向け の簡易作業等を積極的に受注し、多様化する利用者ニーズに対応するとともに事業収入の 確保に努めた。 

⑥  クリーナース事業部、エイト事業部の相互PRや受注協力等を行い、施設間・事業部門 間の連携による受注の確保と売上増に努めた。 

⑦  ウェルプラザやまはな店舗の売上増を図るため、新聞の折り込みチラシなどでセールP Rを行うとともに、汗抜き加工等の付加価値サービスの良さをより多くの顧客に体験して いただくためのキャンペーンを行うなど、直営店舗の増収に努めた結果、ウェルプラザや まはなの店舗売上高(ホームクリーニング)は、予算18,054千円に対し実績が17,499千円 で予算比96.9%、前年対比99.0%となった。 

⑧  障害福祉サービス事業所としての適正な事業運営を図るため、作業内容、作業量の最適 化に努めるとともに、比較的作業難易度が低いタオルなどの産業クリーニング品の取り扱 いを徐々に増やし、就労継続支援B型利用者の障がいの特性等に応じた作業確保に努めて いる。しかしながら現状の水洗濯設備では取扱量に限界があることから、次年度において、

産業分野、特にタオル関係の作業増を視野に入れた機械設備を行う。 

    ウェルプラザやまはなの会社・産業品等の工賃収入は、予算27,339千円に対し実績が 27,591千円で予算比100.9%、前年対比104.9%となった。 

 

 

(24)

−20−

5.職 場 環 境 整 備 ・安 全 衛 生    

(1) 5S活動(整理・整頓・清潔・清掃・躾)の推進と快適な職場環境の構築に努める。 

①  各個人の作業スペースの整理・整頓と、それ以外の共用部分についても職場全体で整 理・整頓をするよう心がけ美化に努めた。 

②  日々行われている全体朝礼や会議等で、社会人としての規範や仕事のルールを正しく 守る習慣を促進し注意喚起を行った。 

③  機械周りや作業区域の危険な箇所などを日常的に点検し、職場の安全確保と安心した 作業環境の維持に努めた。 

④  クリーンデーを4月に実施するとともに、7月から9月までの3ヵ月を4S強化月間 として4S強化に取り組んだ。また、6S活動(5S+習慣)に係る重点目標を、毎月各 職場で決めて朝礼・会議等で啓発し推進した。(リハビリー・エイト) 

⑤  環境整備の取り組みとして毎月実施しているクリーンデーには、施設構内及び周辺の ゴミ拾い清掃や施設内清掃等を実施し、快適・安全な環境づくりと環境美化に対する意 識の高揚に努めた。(セルプさっぽろ) 

⑥  事業部全体の職長以上会議を実施し、各職場から問題提起や改善提案された事案につ いて、作業上のルールの検討、見直しを全員で協議し職場環境の構築に努めた。 

⑦  定期的に実施している全体朝礼で、食中毒やインフルエンザの対応と安全衛生委員会 によるパトロールの実施により、安全衛生意識の啓発、事故防止を喚起した。 

⑧  今年度における設備的要因による事故が1件、本人の不注意(機器の取扱ミス等)に よる業務災害が5件、通勤(通所)災害が2件、作業訓練外における利用者の事故が2 件発生した。 

  <設備的要因による事故> 

12月23日 

第一工場(ランドリー)のプラットホームにおいて荷下ろし終了後、階段にて地面 に降りる際、階段の段差が高かったため、足を滑らせ右足を亀裂骨折した。 

階段下にもう一段の台座を設け、高低差を解消した。 

     

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開催日  審  議  内  容  等 

4月27日 

【定例理事会】 

会場:新さっぽろアークシティホテル  (出席理事数 9名) 

報告事項  ① 平成22年3月度事業実績及び資金繰りについて        ② 運営状況について 

      ③ 国庫補助金申請に伴う設計等業務委託について  協議事項  ① 平成21年度事業報告(案)について 

      ② 平成21年度決算(案)について   

5月31日 

【第1回評議員会】 

会場:センチュリーロイヤルホテル  (出席評議員数 17名) 

協議事項  ① 平成21年度事業報告(案)について 

      ② 平成21年度決算(案)の承認について(監事監査報告) 

      ③ 中期計画の概要(案)について 

      ④ リハビリー・おおぞらの新工場建設計画(案)について   

 

【定例理事会】 

会場:センチュリーロイヤルホテル  (出席理事数 9名) 

報告事項  ① 平成22年4月度事業実績及び資金繰りについて        ② 運営状況について 

      ③ 施設設備整備実施について 

協議事項  ① 平成21年度事業報告(案)の承認について 

      ② 平成21年度決算(案)の承認について(監事監査報告) 

      ③ 平成21年度資産変更登記について        ④ 中期計画の概要(案)について 

      ⑤ リハビリー・おおぞらの新工場建設計画(案)について        ⑥ 夏季賞与について 

      ⑦ 施設利用者の精勤手当等について   

6月28日 

【定例理事会】 

会場:ホテルノースシティ  (出席理事数 8名) 

報告事項  ① 平成22年5月度事業実績及び資金繰りについて        ② 運営状況について 

協議事項  ① 就業規則等の一部改正について        ② 施設設備整備について 

   

3.理 事 会 ・ 評 議 員 会

 

参照

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