合成 2 主桁橋のねじり振動数と剛性評価に関する検討
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(2) I‑733. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). 固有振動数比 fT1 /fV1. 表-2 各モデルの固有振動数 3. 解析結果 3.1 合成 2 主桁橋モデル 鉛直たわみ1次 ねじり1次 f T1 / f V1 モデル名 基本モデルである model-o と箱桁状補剛材を設置した各 固有振動数 固有振動数 f T1 [Hz] f V1 [Hz] モデルの固有振動数を表-2 に示す.model-o の固有振動モ ード図は図-3 の通りである.表-2 より,model-o のねじり model-o 2.571 2.933 1.141 1 次と鉛直たわみ 1 次の固有振動数が近接していることが model-a1 2.541 3.746 1.474 わかる.ねじり剛性を評価する一つのパラメータとして, model-a2 2.578 5.004 1.941 ねじり 1 次固有振動数(fT1)を鉛直たわみ 1 次固有振動数(fV1) model-b1 2.603 5.066 1.946 で除した値である固有振動数比 fT1 /fV1 を用いると,この固 model-b2 2.630 4.890 1.859 有振動数比 fT1 /fV1 は一般的な開断面を有する鋼橋では 2 程 model-f 3.248 7.984 2.458 度であることが知られているが 3),model-o では 1.141 と 6 割程度になっており,非常にねじり剛性が低いことが確認 できる.また,図-3 より鉛直たわみ・ねじりの両固有振動 モードとも局部振動は発生していないことがわかる. 3.2 箱桁状補剛材を設置したモデル 表-2 より,箱桁状補剛材を設置した各モデルの固有振動 数を model-o と比較すると,全面設置した model-f だけで 鉛直たわみ 1 次 V1 ねじり 1 次 T1 なく,他の 4 種類のモデルにおいても鉛直 1 次固有振動数 図-3 model-o の固有振動モード図 よりもねじり 1 次固有振動数が大きく上昇しているため, 固有振動数比 fT1 /fV1 は飛躍的に改善されていることがわか 3 る.総ユニット数が 4 個の model-a1・a2 と 6 個の model-b1・ b2 を比較すると,model-a1 の効果は若干低いが,端部の補 剛を強化した model-a2 は model-b1・b2 と同等の効果を有 2 しているといえる.一般に,総ユニット数が増加すればね じり 1 次固有振動数は上昇すると推測されるが,設置位置 によってはねじり剛性を向上させる効果より,重量の増加 1 の影響が大きくなるため,このような逆転現象が現れたと 考えられる.すなわち,少ないユニット数でも端部を重点 model-a1 model-b1 model-f model-a2 model-b2 model-o 的に補剛した model-a2 が費用対効果の観点から最も望ま しいと考えられる. 0 20 30 35 40 45 50 25 上述の結果から,箱桁状補剛材の有効性が確認できたが, 板厚[mm] この補剛材の板厚は 50[mm]と厚く,コストや死荷重の増大 図-4 箱桁状補剛材の板厚と fT1 /fV1 の関係 等の面で問題となる可能性がある.そこで,板厚を 20[mm] 〜50[mm]まで 5mm 間隔で変化させたモデルを作成し,解析を実施する.その結果得られた箱桁状補剛材の板厚 と固有振動数比 fT1 /fV1 の関係を図-4 に示す.図-4 より,いずれのモデルも板厚による顕著な変化は現れていない ことから,適切な設置位置を選択すれば,板厚を薄くすることが可能であると考えられる. 4. まとめ 本研究の結論をまとめると以下の通りである. (1) 合成 2 主桁橋のねじり 1 次と鉛直 1 次の固有振動数は近接している.その結果,固有振動数比 fT1 /fV1 は一般的 な開断面を有する鋼橋の 6 割程度であり,非常にねじり剛性が低いことが確認された. (2) 箱桁状補剛材はねじり剛性を上昇させるための方法として非常に有効である.特に,少ないユニット数でも 主桁端部を重点的に補剛することにより,より大きな効果を得られる. (3) 箱桁状補剛材の板厚を 20[mm]〜50[mm]まで変化させたどのモデルも高いねじり剛性を有していることから, 適切な設置位置を選択すれば,板厚を薄くすることが十分に可能であると考えられる. (4) 橋梁の架設前だけでなく,架設供用後にねじり剛性の低さに起因する渦励振等の問題が発生した場合,箱桁 状補剛材は施工性の面からも有効な補剛方法であると考えられる. 参考文献 1) 山田均ら:少数主桁橋梁の耐風性,橋梁と基礎,Vol.36,No.2,pp.37-42,2002. 2) 中村元ら:利別川第一橋(PC 床版連続合成 2 主桁橋)の実橋振動試験,土木学会第 55 回年次学術講演会講演概 要集,I-B108,2000.9. 3) (社)日本道路協会:道路橋耐風設計便覧,1991.7.. ‑1466‑.
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