• 検索結果がありません。

合成 2 主桁橋のねじり振動数と剛性評価に関する検討

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "合成 2 主桁橋のねじり振動数と剛性評価に関する検討"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)I‑733. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). 合成 2 主桁橋のねじり振動数と剛性評価に関する検討 北海道大学大学院工学研究科 東日本旅客鉄道(株) (独)北海道開発土木研究所 北海道大学大学院工学研究科. F会員 ○正 員 正 員 正 員. 林川 渡邉 池田 平沢. 俊郎 大輔 憲二 秀之. 1. はじめに 建設コスト縮減の要求を満たす取り組みとして,鋼橋の分野においては主桁本数を 2 本とし PC 床版と鋼桁の 合成桁として設計された合成 2 主桁橋の建設が進められている.しかしながら,合成 2 主桁橋は従来の桁橋に比 較して縦長の断面を有しているため,総幅 B に対する有効高 D の比 B/D が 3 以下となることが多く,空気力学的 特性の点で問題となる可能性がある 1).また,横構が省略され,基本的に開断面であることから,多主桁橋と比 べてねじり剛性が低い構造であるといえる.これまで,少数主桁橋は支間長 50[m]程度での採用実績があり,最 近では 80[m]以上の架設事例も見られる 2).このような状況の中,今後も長スパン化していくことが予想されるが, それに伴って固有振動数が低下するため,ねじり振動に関する十分な検討が必要であると考えられる.そこで, 本研究は合成 2 主桁橋のねじり剛性を向上させる一つの手段として,両主桁下フランジ間に鋼板を設置する箱桁 状補剛材に着目し,総ユニット数・設置位置・板厚をパラメータとして,その有効性を検討するものである.な お,固有値問題を含む数値計算には有限要素法汎用構造解析プログラム MSC/NASTRAN を使用する.. model-a1. model-a2. model-b1. 1000. 2. 解析モデル 2.1 合成 2 主桁橋モデル 一般的な合成 2 主桁橋の固有振動特性を把握するために,基本モデルの FEM 解析を実施する.支間長 50[m]の直線橋であり,その断面図を図-1 に示 す.床版には PC 床版を用いており,横桁は支間長を 10 等分する 5[m]間隔で 設置している.なお,垂直補剛材は幅 250[mm],板厚 25[mm]の鋼板を使用し, 横桁同様 5[m]間隔で設置している.床版にはソリッド要素,鋼部材にはシェ ル要素を採用しており,各部材の材料定数は表-1 の通りである.境界条件は ヒンジ・ローラーの単純支持であり,下フランジで拘束している.以上のよ うな基本モデルを本解析では model-o と呼ぶことにする.ここで o は original を表している.参考までに model-o の総節点数は 14017,総要素数は 10300 である. 2.2 箱桁状補剛材を設置したモデル 合成 2 主桁橋のねじり剛性を向上させるために,下フランジと同じ板厚 50[mm]の鋼板を,model-o の両主桁下フランジ間に渡した箱桁状補剛材を設 置したモデルの解析を行う.箱桁状補剛材は 5[m]を一つのユニットとして考 え,下フランジとは剛結さ 10200 れている.図-2 に箱桁状補 PC 床版 300[mm] 剛材の総ユニット数・設置 位置に応じて設定した 5 種 類の FEM 解析モデルを示 鋼桁 す.ただし,箱桁状補剛材 の設置位置を見やすいよう 端部 中間部 に,床版を省いた鋼桁部分 2100 6000 2100 のみを表示している.モデ ル名の添え字のアルファベ 図-1 model-o の断面図 ットは総ユニット数,数字 表-1 各部材の材料定数 は端部のユニット数によっ ヤング係数E ポアソン比ν 単位体積重量w て区別している.なお, 部材名 2 [N/mm ] [kN/m3] model-f の f は全面設置であ PC床版 0.2 24.5 2.857×10 4 る full を表している. 鋼部材. 2.000×10 5. 0.3. 77.0. キーワード:合成 2 主桁橋,ねじり剛性,箱桁状補剛材 連絡先 :〒060-8628 札幌市北区北 13 条西 8 丁目 TEL/FAX 011-706-6172 ‑1465‑. model-b2. model-f 図-2. FEM 解析モデル (鋼桁部分のみ).

(2) I‑733. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). 固有振動数比 fT1 /fV1. 表-2 各モデルの固有振動数 3. 解析結果 3.1 合成 2 主桁橋モデル 鉛直たわみ1次 ねじり1次 f T1 / f V1 モデル名 基本モデルである model-o と箱桁状補剛材を設置した各 固有振動数 固有振動数 f T1 [Hz] f V1 [Hz] モデルの固有振動数を表-2 に示す.model-o の固有振動モ ード図は図-3 の通りである.表-2 より,model-o のねじり model-o 2.571 2.933 1.141 1 次と鉛直たわみ 1 次の固有振動数が近接していることが model-a1 2.541 3.746 1.474 わかる.ねじり剛性を評価する一つのパラメータとして, model-a2 2.578 5.004 1.941 ねじり 1 次固有振動数(fT1)を鉛直たわみ 1 次固有振動数(fV1) model-b1 2.603 5.066 1.946 で除した値である固有振動数比 fT1 /fV1 を用いると,この固 model-b2 2.630 4.890 1.859 有振動数比 fT1 /fV1 は一般的な開断面を有する鋼橋では 2 程 model-f 3.248 7.984 2.458 度であることが知られているが 3),model-o では 1.141 と 6 割程度になっており,非常にねじり剛性が低いことが確認 できる.また,図-3 より鉛直たわみ・ねじりの両固有振動 モードとも局部振動は発生していないことがわかる. 3.2 箱桁状補剛材を設置したモデル 表-2 より,箱桁状補剛材を設置した各モデルの固有振動 数を model-o と比較すると,全面設置した model-f だけで 鉛直たわみ 1 次 V1 ねじり 1 次 T1 なく,他の 4 種類のモデルにおいても鉛直 1 次固有振動数 図-3 model-o の固有振動モード図 よりもねじり 1 次固有振動数が大きく上昇しているため, 固有振動数比 fT1 /fV1 は飛躍的に改善されていることがわか 3 る.総ユニット数が 4 個の model-a1・a2 と 6 個の model-b1・ b2 を比較すると,model-a1 の効果は若干低いが,端部の補 剛を強化した model-a2 は model-b1・b2 と同等の効果を有 2 しているといえる.一般に,総ユニット数が増加すればね じり 1 次固有振動数は上昇すると推測されるが,設置位置 によってはねじり剛性を向上させる効果より,重量の増加 1 の影響が大きくなるため,このような逆転現象が現れたと 考えられる.すなわち,少ないユニット数でも端部を重点 model-a1 model-b1 model-f model-a2 model-b2 model-o 的に補剛した model-a2 が費用対効果の観点から最も望ま しいと考えられる. 0 20 30 35 40 45 50 25 上述の結果から,箱桁状補剛材の有効性が確認できたが, 板厚[mm] この補剛材の板厚は 50[mm]と厚く,コストや死荷重の増大 図-4 箱桁状補剛材の板厚と fT1 /fV1 の関係 等の面で問題となる可能性がある.そこで,板厚を 20[mm] 〜50[mm]まで 5mm 間隔で変化させたモデルを作成し,解析を実施する.その結果得られた箱桁状補剛材の板厚 と固有振動数比 fT1 /fV1 の関係を図-4 に示す.図-4 より,いずれのモデルも板厚による顕著な変化は現れていない ことから,適切な設置位置を選択すれば,板厚を薄くすることが可能であると考えられる. 4. まとめ 本研究の結論をまとめると以下の通りである. (1) 合成 2 主桁橋のねじり 1 次と鉛直 1 次の固有振動数は近接している.その結果,固有振動数比 fT1 /fV1 は一般的 な開断面を有する鋼橋の 6 割程度であり,非常にねじり剛性が低いことが確認された. (2) 箱桁状補剛材はねじり剛性を上昇させるための方法として非常に有効である.特に,少ないユニット数でも 主桁端部を重点的に補剛することにより,より大きな効果を得られる. (3) 箱桁状補剛材の板厚を 20[mm]〜50[mm]まで変化させたどのモデルも高いねじり剛性を有していることから, 適切な設置位置を選択すれば,板厚を薄くすることが十分に可能であると考えられる. (4) 橋梁の架設前だけでなく,架設供用後にねじり剛性の低さに起因する渦励振等の問題が発生した場合,箱桁 状補剛材は施工性の面からも有効な補剛方法であると考えられる. 参考文献 1) 山田均ら:少数主桁橋梁の耐風性,橋梁と基礎,Vol.36,No.2,pp.37-42,2002. 2) 中村元ら:利別川第一橋(PC 床版連続合成 2 主桁橋)の実橋振動試験,土木学会第 55 回年次学術講演会講演概 要集,I-B108,2000.9. 3) (社)日本道路協会:道路橋耐風設計便覧,1991.7.. ‑1466‑.

(3)

参照

関連したドキュメント

本研究では, 図 ß に示すような横桁のみで連結され,単純支 持された鋼 主桁橋を対象とする.解析は,支間長 , 主桁間隔 および横桁間隔 が共に の 主桁橋を基

九年橋の全径間に対して小型 FWD 試験を実施した.本 稿では紙面の関係から 4 主鈑桁部の結果について紹介 する. 九年橋の 4 主鈑桁部の床版は図-1 に示すようなチャ

慮した測定結果の振動数と振動モー ド図を示す.表−2 に固有振動数をま とめて示す.表−3 にモード減衰比の 結果を示す.解析結果から, 7 次まで

実験と同時に,本橋の振動特性を把握するために3次元構造解析モデル を作成し MSC/Nastran を用い固有値解析を行った.Fig.2 にその解析モ デルを示す.この FEM

振動特性を反映した支持ケーブルの局部振動に関する研究は見受けられないようである。そこで本研究では,

%程度低くなっていることがわかる.これは,段差落下では試験 車が後軸で加振した後,橋梁外か中間支点上に逃げ付加重量を無 くすようにしたが,重錘降下では P2-P3 径間中央に約

春宮跨道橋の振動計測結果を図 6 に示す.縦軸は主桁の1次モ ードの固有振動数を表し,横軸は径間番号を,奥行き方向の手前

図―5と図―6に側主塔の断面定数を 1.5 倍及び 2