高橋脚を有する高橋脚を有する高橋脚を有する高橋脚を有する
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(2) I-A299. 2 地震動よりもタイプ1の地震動で最大曲げモーメントが生じるが、免震支承の特性にかかわらず固定条件 の場合より概ね 15~20%小さくなることが明らかになった。一方、主塔基部に生じる最大曲げモーメントは タイプ2地振動で大きな応答値を示すが、せん断弾性係数と Qd を適切に設定すれば、大幅に減少されるこ とが明らかになった。支承の最大変位は、タイプ2の地震動に対して Qd が大きくなるほど小さくなり、そ の影響を受け桁全体の変位も若干小さくなるが、橋脚天端の最大変位は、Qd にかかわらず一定となることが 分かる。図-10,11 に免震支承条件が case1(ピン),case3-1(免震支承)における橋脚基部の M-φ関係と最大曲げ モーメントを示す。この図より、免震支承を用いた場合、ピン支承では降伏していた橋脚がひび割れ領域に まで応答値が低減することが分かる。なお、横軸上の 0 はリンク沓を、∞はピン結合を表している。 G=0.8. グラフ中のマークはタイプ1:黒塗、タイプ2:白抜 1.400. タイプ 1. 0.700. G=1.2 タイプ 1. タイプ 1. 0.600. 0.800. タイプ 1. 0.600 タイプ 2. 0.400. displacement(m). 1.000. displacement(m). displacement(m). 1.200. 0.400. G=1.0. 0.800. 0.600. 0.200. タイプ 2. 0.500 0.400 タイプ 2 0.300 タイプ 2. 0.200. 0.200. 0.100. 500. 700. 900. 1100. ∞. 0.000 0 300. 500. Qd(kN). 図-5. 900. 1100. 0.000 300 0. ∞. 500. 図-6. 支承の最大変位. 図-7. 500000. bending moment(kN ・ m). T=2.46s. 450000. 900. ∞. 1100. 橋脚天端の最大変位. 70000 タイプ 1. タイプ 1. 400000 タイプ 2 350000. 700 Qd(kN). Qd(kN). 桁の最大変位. 1 次モード:F=0.405Hz. 700. タイプ 2. タイプ 1. 60000 bending moment(kN ・ m). 0.000 0 300. タイプ 2. 50000 タイプ 1 40000 30000. タイプ 2. 20000. 図-3. 振動モード図(ピン結合). 300000 300 0. 500. 700. 900. 1100. 10000 300 0. ∞. 500. Qd(kN). 図-8. 橋脚基部の曲げ. 図-9. 700,000. 700,000. 600,000. 600,000. 500,000 400,000 300,000 200,000. 許容値. 振動モード図(免震). ∞. 主塔基部の曲げ. 500,000 400,000 300,000 200,000. 応答値. 0 0.0E+00 2.0E-03 4.0E-03 6.0E-03 8.0E-03 1.0E-02. 許容値. 応答値. 0 0.0E+00 2.0E-03 4.0E-03 6.0E-03 8.0E-03 1.0E-02 curvature(1/m ). curvature(1/m). 5. 結論. 1100. 100,000. 100,000. 図-4. 900. Qd(kN). bending moment(kN ・ m). T=2.86s(CASE4-1). bending moment(kN ・ m). 1 次モード:F=0.350Hz. 700. 図-10 橋脚基部のM-φ関係(ピン). 図-11. 橋脚基部のM-φ関係(免震). 高橋脚を有する 2 主桁複合斜張橋の中間橋脚に免震支承を適用した場合の地震時の応答を検討した。橋脚、 主塔など部位毎に地震動の特性や免震支承の特性に対する応答値の低減率は異なるが、免震支承の特性を適 切に設定することにより経済性を損ねることなく耐震性の向上が計られることが明らかになった。 参考文献 1)鈴木,田中,土田,佐藤:第 55 回年次学術講演会, 少数主桁を用いた複合斜張橋の提案, I-A218, 2000.9 2)鈴木,田中,土田,佐藤:鋼構造年次論文報告集, 少数主桁を用いた複合斜張橋の構造特性ならびに経済性,第 8 巻, P587-594,2000.11 3)道路橋の耐震設計に関する資料 (社)日本道路協会 平成 9 年 3 月. -599-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).
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