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Academic year: 2022

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海外企業レポート(銘柄概要)

プライスライン・グループ

(The Priceline Group Inc.) ティッカー:PCLN(ナスダック)

STAGE

コード:09197 セクター:一般消費財・サービス 業種:小売

世界最大のオンライン旅行代理店

ポイント

世界的なオンライン旅行予約へのシフトが追い風

海外市場の伸びが業績拡大をけん引

旅行関連予約サービスをグループ一体で提供

 企業概要

時価総額および売上高規模で世界最大のオンライン旅行代理店(OTA)。1997 年、米国を中心にオンライン 旅行予約事業を行うプライスライン・ドットコムとして設立。2005 年に現在の中核事業となるオランダのブッキ ング・ドットコムを買収、海外事業への進出を本格化。14 年に社名をプライスライン・グループに変更、傘下に プライスライン・ドットコムを含む各子会社を置くグループ形態に組織を再編。上記のほか、アジア事業のアゴ ダ・ドットコム、レンタカー予約のレンタルカーズ・ドットコム、レストラン予約のオープンテーブル、メタサーチ

(旅行予約サイト横断検索)のカヤック等のブランドを擁する。

 業績推移  財務データ

16/12期(末)

 売上高構成比

〈地域別〉(16/12期、%) 〈収益源別〉(16/12期、%)

2017 年 7 月 6 日 投資情報部 鈴木 弦騎

総資産 198.4 億ドル 有利子負債 71.4 億ドル 株主資本 98.2 億ドル 営業CF 39.2 億ドル

ROE 22.9 %

出所:ブルームバーグ等のデータよりみずほ     証券作成

53 68

84 92 107

0 20 40 60 80 100 120 140

12/12 13/12 14/12 15/12 16/12

売上高

(年次:2012~2016)

(億ドル)

(年/月)

出所:ブルームバーグ等の データよりみ ずほ証券 作成

31.28 41.72

53.31 51.92 65.63

27.66

36.11 45.67 49.45 42.65

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

12/12 13/12 14/12 15/12 16/12 非GAAP GAAP

EPS

(年次:2012~2016)

(年/月)

(ドル)

(注1)GAAP、非GAAPについては5ページ参照

(注2)GAAPは継続事業ベース

出所:ブルームバーグ等の データよりみ ずほ証券 作成

米国 16

オランダ 72

その他 12

出所:会社資料よりみずほ証券作成

仲介販売 74 直接販売

19

出所:会社資料よりみずほ証券作成

広告・その他 7

(2)

海外企業レポート(銘柄概要)

プライスライン・グループ(PCLN)

 事業紹介

同社の主な事業は、①ブッキング・ドットコム、②プライスライン・ドットコム、③レンタル カーズ・ドットコム、④アゴダ・ドットコム、⑤オープンテーブル、⑥カヤック、という世界 各国で事業を展開する 6 つのブランドを通じて運営されている(図表 1)。

同社が上記の事業から得る収入は、エージェンシー・モデルと呼ばれる仲介販売に よる収入、マーチャント・モデルと呼ばれる直接販売による収入、広告・その他収入に 大別される。エージェンシー・モデルでは、旅行客が料金を宿泊施設等に直接支払 い、同社は宿泊施設側から手数料を受け取る。マーチャント・モデルでは、同社が旅 客から受け取る料金と、同社が宿泊施設に支払う仕入れ値との差額が主な収入とな る。広告・その他収入は主にカヤック、オープンテーブルにおける紹介手数料、広告 収入等による。

0 100 200 300 400 500 600 700 800

11 12 13 14 15 16

図表2:予約総額の推移

(年次:2011~2016)

出所:会社資料よりみずほ証券作成

(年)

(億ドル)

0 1 2 3 4 5 6

11 12 13 14 15 16

図表3:予約客室総数の推移

(年次:2011~2016)

出所:会社資料よりみずほ証券作成 (年)

(億室)

図表

1

:プライスライン・グループの主な事業概要

出所:会社資料よりみずほ証券作成

事業 概要

 ①ブッキング・ドットコム

同社の中核事業。2005年に買収、オランダに本社を置く。宿泊予約 サイト「Booking.com」は世界の43の言語に対応しており、同サイトを 通して220の国と地域で100万軒以上におよぶ宿泊施設の予約が可 能。うち、半数強がバケーションレンタル(民泊)施設となっている

 ②プライスライン・ドットコム

主に米国の消費者向けにディスカウント 価格での宿泊施設、レンタ カー、航空券予約を行うほか、パッケージ販売やクルーズ 予約を手 掛ける

 ③レンタルカーズ・ドットコム 2010年に買収、英国に本社を置く。約170ヵ国においてレンタカー予 約サービスを提供、カスタマーサポートは42言語に対応している

 ④アゴダ・ドットコム

2007年に買収、シンガポールに本社を置く。東南アジ アを中心にア ジア・太平洋地域の消費者向けに宿泊施設予約を行う。旅行予約 サイト「agoda.com」は38の言語に対応しており、同サイトを通して世 界各国の50万以上の宿泊施設の予約が可能

 ⑤オープンテーブル

2014年に買収。米国を中心に世界各国でレストラ ン予約サービスを 提供するほか、飲食店向けに予約管理サー ビスも提供。海外事業 の強化を図っている

 ⑥カヤック

2013年に買収。メタサーチと呼ばれる旅行予約サイト横断検索サー ビスを提供する。同サービスの利用により、ユーザー は複数の旅行 予約サイトに掲載されている宿泊施設、航空券、レンタカー等の予 約価格を一度に比較し、最も条件の良いサイトで申し込みすること ができる。同サービスは40ヵ国以上で提供されており、20の言語に 対応している

(3)

海外企業レポート(銘柄概要)

プライスライン・グループ(PCLN)

 ポイント解説

世界的なオンライ ン 旅 行 予 約 へ の シフトが追い風

同社の急速な業績拡大の背景として、世界的なインターネット普及にともなうオンライ ン旅行予約へのシフトが挙げられる(図表 4、5)。

OTA を利用したオンライン旅行予約における、消費者側のメリットとしては、わざわざ 店舗に行く必要がなく、都合の良い時間に予約を行うことが可能、複数のサイトに掲 載されている多数の旅行商品の比較検討が可能、といったことが挙げられる。また、

宿泊施設等のサービス提供側は、広範なマーケティング力を持つ OTA との提携によ り、サービス提供側単体ではアプローチが困難な幅広い顧客層の獲得が可能とな る。これらのことも、オンライン旅行予約市場の成長を後押しする要因の 1 つであると 考えられる。

加えて、世界的なオンラインシフトの担い手でもあるミレニアル世代*は、商品・サービ スの消費に際して、自動車や住宅といった「モノ」よりも、旅行、外食、娯楽といった

「コト(体験)」を重視する傾向がある。同世代が、消費を増加させる年齢層を迎えるに つれ、今後の旅行市場自体の拡大も期待される。

*ミレニアル世代:ベビーブーマー世代の子供世代に当たる、1980 年から 2000 年代初頭までに生まれた世代。同世 代は、幼い頃からインターネットやデジタル端末に慣れ親しんでおり、旅行予約市場における世界的なオンラインシ フトの一端を担っていると考えられる

0 25 50 75 100

0 10 20 30 40

05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16予

インターネット利 用者数(左目盛)

インターネット普 及率(右目盛)

図表4:世界のインターネット利用者数の推移

(年次:2005~2016)

(注)予想はITU World Telecommunication

出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators database よりみずほ証券作成

(年)

(億人) (%)

0 5 10 15 20 25 30 35 40

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000

04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15

オンライン(左目盛)

オフライン(左目盛)

オンライン比率(右 目盛)

図表5:世界の旅行予約額とオンライン比率の推移

(年次:2004~2015)

出所:会社資料よりみずほ証券作成 (年)

(億ドル) (%)

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海外企業レポート(銘柄概要)

プライスライン・グループ(PCLN)

海 外 市 場 の 伸 び が業績拡大をけん 引

同社は、世界の 43 の言語に対応し、220 の国と地域で 100 万軒以上の宿泊施設の 予約が可能な宿泊予約サイト「Booking.com」を運営するブッキング・ドットコムや、ア ジアの消費者向けに宿泊施設予約サービスを提供するアゴダ・ドットコム等を通じて 事業を展開。ここ数年、同社の売上高の大部分を占める米国外の売上高が、前年比 2 ケタの成長を続けており、同社の業績拡大をけん引している(図表 6)。

会社側は、特にアジア・太平洋地域や中南米といった新興地域における旅行市場の 拡大が業績に寄与しているとしている。また、これらの地域を含め、旅行市場の規模 がより大きい米国外では、オンライン旅行予約の普及が米国に比べて遅れており(図 表 7)、今後も、米国外のオンライン旅行予約市場の伸びが米国内を上回って推移す ることが予想される。

旅 行 関 連 予 約 サービスをグルー プ一体で提供

同社が提供するオンライン旅行関連予約サービスは、宿泊施設予約にとどまらず、

世界約 170 ヵ国でレンタカー予約サービスを展開するレンタルカーズ・ドットコムや、

2014 年に買収したレストラン予約のオープンテーブル等も含まれる。これらのサービ スを通じて、旅行客が必要とする関連サービスをグループ一体で提供することによ り、消費者の利便性、満足度の向上を図っている。

▲ 20 0 20 40 60 80 100

0 20 40 60 80 100 120

11 12 13 14 15 16

米国(左目盛)

米国外(左目 盛)

前年同期比(米 国)(右目盛)

前年同期比(米 国外)(右目盛)

図表6:地域別売上高の推移

(年次:2011~2016)

出所:会社資料より みずほ証券作成

(年)

(億ドル) (%)

出所:エクスペディア資料よりみずほ証券作成

50%

オンライン オフライン

図表 7:世界地域別の旅行予約オンライン比率(2016 年)

37% 34%

67%

北米 欧州・中東

・アフリカ

アジア・

太平洋 中南米

(5)

海外企業レポート(銘柄概要)

プライスライン・グループ(PCLN)

 リスク・留意 事項

同業他社との競争激化、市場への新規参入

同社が展開するオンライン旅行予約サービスやレストラン予約等関連サービス業界 は同業他社との競争が激しく、今後もその傾向が続くことが予想され、既存の大手 IT 企業等による新規参入の脅威もある。また、競争激化による広告・マーケティング費 用の増加が利益率を圧迫する可能性がある。

新規事業への投資、買収の失敗

同社は、サービス拡充、事業拡大のための戦略的投資や企業買収を積極的に行っ ており、今後もその傾向が続くことが予想される。新規投資事業や買収企業の経営 が当初の想定通りにいかず、不振に終わる可能性がある。

地政学的リスクに対する脅威

特定地域における、テロの勃発、自然災害の発生、感染症の流行、政治的・軍事的 緊張の高まり、政策の変更等の予測困難な地政学リスクにより、世界的な旅行需要 が減退し、同社の業績に影響を及ぼす可能性がある

GAAP と非 GAAP の差異

GAAP:Generally Accepted Accounting Principles、一般に公正妥当と認められた会計原則。各国で定められており、米 国会計基準(US-GAAP)、日本版 GAAP 等がある。

非 GAAP:実質的な業績動向を示すために、企業が独自に定めた会計原則。リストラ費用、株式報酬費用等の特別項目 が調整されることがある。

海外企業レポート(銘柄概要)は企業の沿革、概要、事業、中長期的な競争優位性等の紹介に重点を置いた レポートです。当該企業の最新の決算情報、ニュース、トピックに関しては、海外企業レポート(銘柄フラッ シュ)をご参照ください。

(6)

海外企業レポート(銘柄概要)

プライスライン・グループ(PCLN)

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銘柄の選択等、投資に関する最終決定はご自身の判断でお願いいたします。

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+2,700 円(税込み)、約定代金 55,000 円超 30 万円以下の場合、一律 5,940 円(税込み)、約定代金 55,000 円以下 の場合、約定代金に対して一律 10.8%(税込み)の手数料をご負担いただきます。

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外貨建商品等の売買等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した 為替レートによるものとします。

商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書またはお客さ ま向け資料等をよくお読みください。

商 号 等 : みずほ証券株式会社

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第94号

加 入 協 会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、

一般社団法人第二種金融商品取引業協会 広告審査番号 MFB16718-170705-01

参照

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